亭主はこれまでWebオーサリングソフトとしてAdobeのDreamweaver 4そして8を使ってきた。4は2000年、8は2005年発売。処理の重さは気になったものの、コードを意識することなくWebページが作成できる使い勝手の良さから、「どむや」のページは一貫してこれを用いてきた。
ところが、先日Windows 10を導入してからというもの、Dreamweaver 8の動作が不安定になり、ページ編集中に突然ソフトが終了するとう事象が頻発。仕方なく約15年ぶりにDreamweaverから別のソフトに乗り換える決意に至った。
「Webオーサリングツール」「無料」などでGoogle検索すればソフト紹介の記事はいくらでも見つかる。2~3のサイトで確認した限りでは、IBMのホームページビルダーを筆頭に、フリーのAptana Studio、おなじみGoogle Web Designer、国産のez-HTMLあたりが有名どころらしい。ただし、ソフト紹介の記事の日付が中途半端に古く、紹介されたソフトのなかには長らくアップデートが止まっているものもあって、どれが良いかの判断にまでは至らなかった。特に、表示イメージで編集が可能な高度なUIを持ったフリーソフトはなかなか見つからず、市場におけるDreamweaverの強さを改めて実感した。
以前の亭主ならば、仕方ない、Dreamweaverの最新版(月払いライセンス)を買ってしまおうと思ったのだろうが、ここのところの亭主は一味ちがう。GitHubからフリーのHTMLエディタAtomをダウンロードしたのだ。

AtomはコードベースのHTMLエディタで、WYSIWYGでの編集は不可。一方でエディタのデザインや配色はわりと好みに近く、継続的にバージョンアップがなされているのも安心できる。長文の入力・推敲には向いていないようで、とりあえず愛用している秀丸にテキストを打ち込み、秀丸のマクロでダブルクオートやアンパサンドを"quot"や"amp"に変換したのち、Atomに貼り付けることにした。これまでDreamweaver一つで完結していた作業がAtomと秀丸に分かれ、さらに秀丸のマクロでテキストを成形するなど余分な手間はかかるが、これまでが便利すぎたと割り切ることにした。
それにしてもネットには無料であらゆるものが提供されている。HTMLエディタもだが、HTML成形用のマクロなども当たり前に存在する。ここ10年くらいで、コーディングの手間は圧倒的に軽減された。マクロからDeeplearningまで、あらゆるツールがコーディングなしに利用できるのが今日の状況なのだ。
マクロによるテキストの成形も、一度慣れてしまえば大したことはない。
Windows 10導入を機に、あえて新しい環境へと身を投じてみるのも気分が変わって良いものだと、今は前向きに考えている。
最近のコメント