聴(硬)

2021年2月17日 (水)

02/17 大地震と我が家の地震対策

 2021年2月13日23時13分、福島県沖を震源とするM7.1の地震が発生した。最大震度は6強、福島県、宮城県などが強い揺れに襲われ、遠くは北海道、島根県まで揺れる巨大地震となった。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(いわゆる東日本大震災)の余震と見られ、多くの家が揺れで損壊したほか、各地で土砂崩れが発生、常磐道や東北新幹線が止まる事態となった。おりしもコロナ禍の真っ只中、しかも翌々日には爆弾低気圧が日本全国を襲い、ダメージを受けた家々が暴風雨や吹雪に見舞われるという、二重・三重の災害へと発展した。東日本大震災では宮城県沖、福島県沖、茨城県沖の3つの震源が連動することで大災害へと発展したが、今回揺れたのは一つの震源のみ、ただしその揺れの規模は東日本大震災に匹敵し、もう少し震源が浅かったら津波も発生していた、とのことである。

 今回の地震で、亭主の住む街は震度5弱、家も大きく揺れたが、幸いにも被害はほとんどなかった。小刻みな縦揺れののちスマホが緊急地震速報のけたたましいサイレンを発し、ゆっさゆっさという横揺れがしばらく続いた。大震災以降様々な揺れを体験してきた亭主であったが、この揺れは「まじもん」であった。うっかり揺れたのではなく、人の命を本気で獲ろうとしている、本気の揺れであった。ただ、揺れの方向が南北だったため、南北に長い食器棚の扉は開かず、食器も飛び出ることはなかった。

 亭主の部屋はといえばスピーカが倒れたほか床積みしていたCDの山がぞろぞろっと崩れていて、深夜にCDを積み直していた。そういえば震災の際にもCDの山が崩れた。幸いにもケース割れはなく(震災でもケース割れは数枚だった)実質的な被害はなかったものの、震災の経験が活かされていなかったことは反省点といえる。

 以前も書いたが、亭主はCDを衣装ケースに入れて保管している。幅39×奥行53×高さ23cmのサイズを31ケース、横5、縦6(おっと一つは縦7だ)に積んでいる。独身時代には壁面一杯のCDラックを使っていたのだが、自重でたわんできたことからCDラックをRさんに譲り、以前から本の収納に使っていた衣装ケース(4ケース)に27個を買い足したのだ。結婚して今の家に移ってからも31ケースのラックを引き続き使っていたが、その後ケースを買い足すことはなく、CDを買ってもそれまでのケースに無理やり押し込んだり、机の下に積んだりしてなんとなく現状維持を続けてきた。このケース、積み上げることで相当な自重となるため、東日本大震災でも一切崩れず、結果ほとんどのCDが無傷だった。どこかの掲示板に亭主のオーディオシステムの写真が晒され、その際にケースの一部が映りこんでいたことからずいぶん貶された記憶があるが、震度5強だろうが震度6だろうがびくともしなかった、というのは相当な実績。亭主は衣装ケースのCDラックに全幅の信頼を置いている。

20210217cdrack 今回、CDの山が崩れた反省から同じサイズの衣装ケースを4つ追加し、35ケース、横5、縦7の壁面収納へと拡張。結婚以来なんとなく床積みになっていたCDをすべてラックに収納した。ひとつのケースにはおおよそ130枚ほどを収納できるので、ざっくり「YMO関係」「邦楽」「洋楽」「ジャズ」の4つに分類した。床置きCDをすべて収納してもまだまだ余裕がある。今後は他のケースの中身と入れ替えるなどしてジャンル全体の整理をしていく予定。

 ともあれ、今回の地震で被災された方には謹んでお見舞いを申し上げたい。自然の「純粋な敵意」に警戒しつつ、一刻も早い日常生活への復帰を祈りたい。

2021年1月22日 (金)

01/22 iPod Classic(第6.5世代,160GB)の大容量化(4)

 iPod Classicの大容量化について、思うところをもう少し書いてみたい。


 まず2TBという広大な容量を手に入れたiPodになにをさせたいかといえば、ズバリ「ロスレスによる音楽データの保存」。容量の都合から、これまで256kbpsという圧縮音源を聞いていた亭主にとって、ロスレスによる音楽再生は束縛からの解放を意味する。iPodをカーオーディオにつなぎ、音質を気にせず、どこまでもどこまでも旅をしたいーーー今はコロナ禍でおいそれと出かけられないけれど。


 もう一つ、iPodの大容量化は同じく大容量デジタルオーディオプレーヤを提供するAstell & Kern、あるいはFiiOへの憧れだったりもする。亭主のような音楽ファンにとって、デジタルオーディオプレーヤの大容量化は「正当進化の一つ」だったはずなのに、AppleはiPod Classicシリーズをディスコンにし、iPod touchに256GBモデルを出してある種の幕引きを図った。亭主にとっては残念な出来事であった。世の中のトレンドが(ローカルに音楽データを保存しない)ストリーミングに移りつつあるとはいえ、過去からの膨大な音楽資産を持ち続けている亭主のような音楽ファンは確実に居る。ところが、Astell & Kernも、FiiOも、結構なお値段がする上に見た目が非常にゴツくて(メーカの方には大変申し訳ないのだけれど)欲しいという気持ちが起きなかったのだ。


 今回購入したiPod用microSDアダプタの形状がiPodClassicにぴったりだったことは「まだまだ世間はiPodに期待している」ことを意味している(でなければこんなニッチな製品がAmazon's Choiceに選ばれるはずがない)。草の根かもしれないが、もしかしたらiPodにはもう一つふたつ、新しい展開があるかもしれない。そんな淡い期待を寄せている。


 ちなみにこの記事は、iPod ClassicにAudio Technicaのインナーイヤフォン(ATH-CM707)を繋げ、音楽を聴きながら書いている。iPodにインナーイヤーフォン(カナルじゃないよ)、それに有線接続。古いシステムだが最高に快適な音楽再生環境を楽しんでいる。

2021年1月20日 (水)

01/20 iPod Classic(第6.5世代,160GB)の大容量化(3)

 そしてついにiPod ClassicのmicroSDXC換装を試みる。

  1. iPod Classicのふたを分解工房の工具で開ける
  2. バッテリーを取り出す
  3. HDDを取り出す
  4. マウンタにmicroSD4枚を挿す
  5. マウンタを取り付ける
  6. 交換用バッテリーを取り付ける
  7. 動作テスト(iPodのリカバリ)
  8. 動作が確認されたところでふたを閉じる

 おおきな流れとして以上を想定した。予想以上に手間がかかったのは(1)と(5)であった。

 まず(1)について。Apple社の製品(特にiPhone系)は分解を前提としない作りとなっているので、開けるのは相当難しい。Youtubeの動画を参考にしたが、基本的に「こじあける」ことはわかってもどこにツメがあり、どこにひっかかりがありどこがフリーなのか、どれくらい力を込めるべきかどれくらい無理が利くのかなど皆目わからない。わかっていたところで、ここでそれを伝えられる自信もない。

 格闘すること小一時間、冷や汗をかきながらなんとか開腹した。フタが若干外側に変形し、内側の固定金具がひん曲がったがなにしろ初心者のやることなので贅沢は言えない。二度とやろうとは思わない。これを仕事にしている人は本当に尊敬に値する。

 当初は分解の様子を逐一写真に納めようとも思っていたのだが、分解で完全にテンパってしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。有益そうな情報を一つ共有するならば「大きなツメが本体上部にあるので要注意。側面はほぼ全体にわたって小型のツメでひっかけてあるため、左右、側面全体均等に、小さな隙間をつくって開けていくのが望ましい。下部に格段のひっかかりはないので、マスクを剥ぐように、下から上に開くのがよい」ようである。

 iPodは基板の固定に小型ねじを使っているが、HDDは緩衝材(ウレタンやスポンジ)で、バッテリーは粘着テープで固定されていて、基本的にドライバーは不要である。今回も互換バッテリーを(付属の)粘着テープで固定し、HDDを取り外したあとにマウンタをひっかけるように固定しただけで、まったく工具を使用していない。特にマウンタの形状は絶妙で、ケース内部の凹凸にフィットすると完全に固定されてしまう。非常によくできている。

 大変なのは(5)換装後にマウンタやバッテリーを本体基盤に接続するためのフラットケーブルが非常に小さいこと。フタを開けたらまずどこに、どうやってつながっていたかをしっかり記憶しておく必要がある。老眼気味の亭主、フラットケーブルの接続部分がよく見えず苦労した。拡大鏡の使用はそれぞれの目と相談で。手元を明るくした方が作業性はよいだろう。

 すべての接続を終え、フタを閉じる前にiTunesと接続する。フラットケーブルの方向が違うとここでなんらかエラーが出るらしい。iTunes上でiPodが認識されるとリカバリーが始まり、少し待つと容量1.8TBのiPodがマウントされる。ここまでできればフタを閉じてもよい。ふたが若干ゆがんでいて素人仕事なのが見え見えだが、仕方ない。密閉性が損なわれているので耐環境性は期待できない。

 ともかく、これでiPod ClassicのHDDがmicroSDXCに換装された。バッテリーも新品となり完全リフレッシュである。

Ipod-classic-2tb

01/20 iPod Classic(第6.5世代,160GB)の大容量化(2)

 次いで、ハードオフでiPod classic 160GB(MC297J/A)のジャンクを買い増しした。店頭には「動作しました」との説明書きがあったが、ジャンクなので油断はできない。前オーナが不具合を隠して売った(あるいは偶然にも買い取り時に店側が不具合を見つけられなかった)場合も多々あって、亭主自身そういった品物を少なからず購入して痛い目に遭っている。ジャンクは不具合を徹底的に疑うべきで、それにはそれなりの「目利き」と「評価のための時間」が必要である。

 自宅に戻り、iTunesに接続して様子を見る。本体はリセットされており当初の容量が正しく表示されている。本体を平らなところにおいたところ少しがたつきが見られ、よくよく見ると中央部が若干盛り上がっているのに気がついた。バッテリが経年劣化で盛り上がったか、それともなにか外力が加わったか。ホイールの中心にあるボタンが若干へこんでいることが、本体の盛り上がりを裏付けている。これ以上は中を見てみないとわからない。

 試しに数曲を転送し、イヤフォンで聴いてみる。再生・停止、ボリューム、トラック送り・戻しも正常である。イヤフォン端子の接触不良もない。比較のためこれまで所有していたiPod Classicを聴こうとしたところリセットがかかった。以前からカーオーディオに繋げた際にたびたびリセットがかかっていたので、もしかしたら不具合含みなのは亭主のClassicのほうかもしれない。

 というわけで改造の対象は決まった。今回ハードオフで購入したClassicを2TBに換装する。

01/20 iPod Classic(第6.5世代,160GB)の大容量化(1)

 以前から懸案だったiPod Classicの大容量化に着手した。

 きっかけは所有しているiPod Classic(第6.5世代、160GB)の容量が残り10GBと逼迫してきたこと。メインのオーディオプレーヤをiPod touch(第7世代、256GB)にしてからは、現時点で17780曲を保存するミュージック・タンクとしてカーオーディオに繋いで使ってきたが、購入以来約9年が経過している上に、かなりまえにコンクリの上に落っことし、アルミ筐体の一部がゆがんでしまったため、買い換えを考えていたのだ。

 ちょうどハードオフにiPod classic 160GBのジャンクが売られていて、これが代替にならないかとつらつら考えていたら「大容量化」の構想がどんどんと膨らみAmazonで一気に部品を買い揃えてしまった、というわけ。

 大容量化に向け買ったものは下記。

  •  Samsung EVO Plus 512GB microSDXC UHS-I U3 (MB-MC512GA/ECO)国内正規保証品(\8999)×4
  •  互換バッテリー for iPod Classic 80GB/120GB/最終型160GB(\1320)
  •  iFlash Quad MicroSD Adapter for the iPod変換アダプター(\5877)
  •  iSesamo iPhone/iPod/iPad対応修理工具 分解工房オリジナルロゴ版(\998)

 4スロットの変換アダプタに512GBのMicroSDを4枚乗せれば、容量2TBのiPod Classicが出来上がる。変換アダプタの製品レビューに2TB化された方の写真が載っていて、これが大容量化を決意させたのだ。ついでに分解工具と、交換用バッテリーを購入。ハードディスクとバッテリー、経年劣化しやすい部品をすべて取り替えてしまおうというのが今回の構想の全貌である。

 なおSamsungのmicroSDXCは安全をみて国内正規品を購入した。この手のメモリは容量を偽装した海外品が当たり前のように流通しているため、Amazon.co.jpが販売・発送するものが安心である。

2020年12月13日 (日)

12/13 【硬】Aviot TE-D01d mk2-TQ (Takkyu Ishino Limited Edition)

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 AVIOTのBluetooth ワイヤレスイヤフォン"TE-D01d mk2-TQ(Takkyu Ishino Limited Edition)"を購入。

 もともとTE-D01d mk2というモデルがあって、これに石野卓球が音質チューニングを施したもの、が本モデルとのことである。アナログシンセが気持ちよく聞こえるような音作りがなされているそう。またデザインもオリジナルのダークな雰囲気から、黄色を主体としたポップな(というか攻撃的な)色調へと変更された。リミテッド・エディションということで以前数量限定で販売されたが好評だったようで、今回満を持しての再発、となったようである。

 (亭主を含む)テクノファンには待望のモデル。石野卓球がサウンドプロデュースしたということで、電子音楽やダンス・ミュージックを楽しむ人たちには特に楽しみなモデルといえるだろう。スマートフォンや音楽プレーヤとペアリングした際、また外界の音を取り込むモードに切り替えた際に流れる日本語音声ガイダンスが、テクノ・ポップを意識したヴォコーダ声なのもこだわりの一つ、こういう細かい作りこみが製品全体の完成度を高めるとともに、ユーザ・エクスペリエンスに貢献していることは間違いない。

 では、実際の使い勝手はどうか。亭主は現在ワイヤードではAudio Technica ATH-CM707を、ワイヤレスではApple Airpods with Charging Caseを使っている。どちらもインイヤー型なのは偶然ではない。亭主はカナル型が徹底的に苦手なのだ。かつて国内線の機内でよく使われていた、ビニールチューブを使った安っぽいヘッドフォン、チューブ部分にふれるとペタペタと音(タッチノイズというらしい)がし、全体的にもこもこと耳の詰まったような音質が苦手で、以降意識してカナル型ヘッドフォン・イヤフォンを避けてきた。

 今回のTE-D01d mk2もまたイヤーピース部がカナル型となっているものの、予想よりもずっと快適に使えている。当初は同梱の標準イヤーピースを使っていたが、耳穴から頻繁に外れてしまうため同じく同梱のウレタンフォームに替えたのがよかったのだろう。おかげで普通に使うには申し分ない。運動をしたり、外で動き回ったりしたらどうかはよくわからない。フィット感があるのでおそらく大丈夫とは思うのだが。

 ただ、肝心の音質は、残念ながらあまり良いとはいえない。シンセ向けのチューニングがなされているというが、全体的に鮮度が低く、高域・中域・低域すべてが不足。高域は伸びあがらず、中域は艶がなく、低域は圧倒的に物足りない。特に低域は、このモデルにおいては桶の底を叩いたかのようなポコポコ音で、ダンスミュージックのドスの効いたキックは望むべくもない。念のため音量を上げてみたところ、全体的な音量レベルは上がったもののサウンドとしての広がりというか、華やかさがない。もしかしたらAirpodsの音質が良すぎる、音作りが派手すぎるのかもしれないし、むしろTE-D01d mk2のほうが自然な音作りなのかもしれない。ただ、それにしてもAirpodsとの音質差があまりにも大きく、いやはやどうしたものかと、正直言って亭主、かなり困惑している。もしかしたらエージングが進めばよい音になるのかもしれないし、音質をカスタマイズできるスマホアプリを使えば好みの音になるのかもしれない(が、現時点ではアプリがうまく動作してくれない)。

 もう少し長い目で見る必要があると思いつつ、オーディオ専業でないAppleが非常に完成度の高い音を提供してくれていることに改めて驚かされる。さすがはApple、自社のブランドに対する徹底的なこだわりと、製品のポテンシャルを最大限に生かす術をよく心得ている。AVIOTの製品レビューにあえてAppleを出さずともよかろうという声もあろうが、Appleの製品はやはり無視できない。サードパーティならば、やはりAppleの標準品の音質は押さえておかないといけないし、標準品を越えた音作りを目指すべきだと思うのだ。

2020年7月21日 (火)

07/21 【硬】ONKYO INTEC K-522M

実は少し前に、ヤフオクでONKYO INTEC275シリーズのオートリバースカセットデッキK-522Mを落札していて、今回正式にサブシステムに組み込んだ。


Speaker : BOSE 120 Westborough
Integrated Amplifier / USB-DAC : DENON PMA-60
Cassette Deck : Onkyo Intec K-522M


スピーカとカセットデッキが2000年頃の製品、アンプが2018年の製品と若干いびつだが、サブシステムというのは得てしてそういうものである。アンプはメインPCにもつながっていて、iTunesからUSB経由で音楽も再生できる。新しさとなつかしさが同居するシステムだ。


なお、システムはメインPCの後ろに無造作に積んである。下からPS4(黒), K-522M(シルバー), PMA-60(黒)とこれまたいびつである。デザインに統一感がないし、PS4はHDMI経由で液晶ディスプレイにつながっているので、システムにすらなっていない。PS4とK-522Mのサイズがかろうじて揃っているのが救いといえば救い。


とりあえず、サブシステムは「いろいろ遊んでみる」ためのシステムである。PCからの音楽も聞くし、カセットも聞く。今はBOSEをスピーカに据えているが、Auratone QC-66をつなげる構想もある(ただしQC-66が大きすぎるのと、サブシステムが大型化してきたことから棚に乗せられない可能性は大きい)。アクセサリは適当でも良い。あるものをつなげばそれで完成。そんな気軽さで楽しんでいきたい。


2020年6月 2日 (火)

06/02 【硬】Windows 10からM2Tech Hiface EvoをWASAPI排他モードで使う方法

亭主のPCオーディオシステムは、ここ何年も以下の構成に固定されている。

  • 再生ソフト:JRiver Music Center
  • DDC:M2Tech Hiface Evo
  • Clock:M2Tech Hiface Evo Clock
  • DAC:Rotel RDD-06

PCとDACの間に距離があるため、PCからの音楽信号をいったんDDCで受け、コアキシャルのケーブルを介してDACに出力している。Hiface Evoには高精度クロックをつなげており、正確なデータ伝送が可能、というのが本システムのミソである。

ただし、Hiface Evoを購入したのが2013年の3月、RDD-06を導入したのが2013年の12月だから、実に7年前のシステムである。Hiface Evoに限って言えば、現在のWindows 10用のドライバが提供されておらず、WASAPIで出力しようとするとPCがブルースクリーンで停止する。そもそもWindowsには代々カーネルミキサに致命的なバグがあり、それを指摘する記事が掲載されて8年経った現在でも修正されていない。Windowsで高音質を追求するにあたっては、カーネルミキサを通さないデータ転送、すなわちWASAPIモードの使用が欠かせない。

第528回:「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を検証(藤本健のDigital Audio Laboratory, AV-Watch, 2012年11月)

一方M2Tech Hiface EvoにはEvo Twoという後継機がリリースされていて、こちらにはWindows 10用ドライバが提供されているものの、すでにディスコンとなっていてAmazonでも入手困難となっている。

いろいろと考えているうちだんだんと煮詰まってきて、もういっそPCからUSBケーブル経由で直接RDD-06に出力してしまおうということになり、ケーズデンキで3.0mのUSB2.0ケーブルを買ってきたら距離が足りず、もう一度ケーズデンキで5.0mのケーブルを買い直し自宅で試したところこんどはRDD-06がWindows 10で認識されない。輸入代理店のポーカロラインさんのページをあたったところ、RDD-06はWindows 7, 8での動作保証がとれているものの、Windows 10ではその限りにはない、ドライバは使えるが使用しないこと、アンインストールすることを推奨すると書いてある。

ROTEL / RDD-06ユーザー様へのご案内 (PORCARO LINE Official Blog, 2015年9月)

いや検証しようにも、すでにポーカロラインさんのページからWindows 7, 8用のドライバをダウンロードすることができなくなっている。本家Rotelのホームページも同様、ドライバの提供はない模様である。いやRDD-06への言及そのものがない。旧機種すぎるということだろうか。

万策尽きて、定額給付金で新しいDDCを買おうかとおもったが、どうやらDDCというジャンルそのものがマイナーのようである。またしてもAmazonでざっくり調べたところでは

  • FX-AUDIO FX-D03J
  • iFi Audio iFi micro iLink
  • REIYIN DA-DD

などがDDC機能を持っていて、特にFX-D03Jの評判が良いようである。ただあまり食指が動かないのはなぜだろうか。値段が安すぎるからか、ブランドに信頼がおけないからか、それともデザインに魅力を感じないからだろうか。

ーーー結論の出ぬままグダグダしていたところ、JRiver Music Centerのオーディオデバイス設定画面に"SPDIF インターフェイス(3-Hiface 1.0.3 Usb to Spdif(44.1Khz - 192Khz)) [WASAPI]とあって、しかも詳細設定の「デバイスを排他アクセスモードで起動」にチェックが入っているのを発見した。音楽データがWASAPIの排他モードで出力できるならば、Windowsのカーネルミキサを介さずに音楽信号が送出できる。問題がいつのまにか解決していたということになるが、そもそも亭主がこのあたりを弄った記憶はなく、またドライバなどの再インストールもしていない。

いったい全体、なにがどうなっているのだろうか。

2020年2月 4日 (火)

02/04 【硬】 JRiver Media CenterをJRemoteから使う

 亭主はPCからの音楽再生にJRiver Media Center(JRMC)を利用している。

 最初に導入したのは、JRiver Media Center 21だったか。現在26までバージョンを重ねている。1年に何度かバージョンアップの案内が来るのだが、メジャーバージョンアップの場合現行ユーザならば安価で新バージョンへと移行できる。実感としてなかなか手厚いサポートという印象、多くのユーザが支持しているだけあって、バージョンが上がるたびに完成度が高まっている。Mac(最近はPCでも使えるようになった)の再生ソフトであるAudirvanaと並んで、PCオーディオの標準ソフトの一つといってよいだろう。

 そんなJRMCに、便利機能があることを最近知った。

 AppleのApp Storeに、PCにインストールされたJRMCをiPhone/iPadから操作可能とするJRemoteというアプリがあることを知ったのだ。アプリの値段は約1200円と少しお高いが、導入の価値はある。nyasuさんのページ「ハイレゾる」にJRemoteの紹介と導入方法が詳しく書かれているので、参考にするとよいだろう。亭主もこのページを参考にインストール、nyasuさんの記事は2017年のものだが、亭主のPC(Windows 10/JRMC 26)とiPhone XS(iOS 13)、iPad mini 5でも動作を確認している。

iPad/iPhoneからJRiver Media Centerを操作するのです。それがネットワークオーディオ(ハイレゾる)

 なんといっても便利なのは、PCを操作することなく、iPhone/iPadからPC上のプレイリストを一覧/再生できる点にあるだろう。当然、PCの電源を入れ、JRMCを起動しておく必要はあるが、それ以降はすべてiPhone/iPadから操作できる。iPhoneから手軽に音楽を再生しても良いし、より大きな画面のiPad miniをメディアセンターとして使っても良い。なによりこれまで電子書籍用途に限っていたiPad miniが、メディアセンターとして使えるようになったことは大きい。タブレット上でアルバムをビジュアルに確認し、聴きたい音楽を選択する。夢に見たネットワークオーディオ環境がお手軽に実現してしまった。

 CDプレーヤを修理して、CDはいいなぁと思っていた矢先、今度はPCオーディオがiPhone/iPadと連携し、ますます音楽再生の幅が広がってしまった。CDで本腰を入れて音楽を聴く環境、タブレットをつかってカジュアルに音楽を楽しむ環境、いろいろな使い方ができるのが楽しい。最近停滞気味だったオーディオだが、これを機会にいろいろな可能性を試してみたいと思っている。

2020年2月 1日 (土)

01/31 Accuphase DP-55Vの修理

修理に出していたDP-55Vがメーカから返ってきた。

ピックアップ交換、ベルト交換、切れたランプの交換など劣化にともなう数か所の修理で、費用はおおよそ43000円といったところ。技術料が20000円かかったが丁寧な対応と完璧な修理はさすがである。

しみじみとCDを聴く。ピックアップが新品同様になったからというわけではないだろうが、しみじみ良い音だなと思う。1000ZXLちゃんねるで辺境の民さんが

>毎日少しづつ劣化(エージング)していくのでOHでメカ交換して帰って来ると初恋の頃の恋人が蘇った感じかな

とコメントしていて、ちょっと面はゆいというか、照れくさいというか。

このところPCオーディオと称して、もっぱらPCからの音楽を聴いていた。いまさら音質云々を言うつもりもないが、やはりCDはいい。PCからの音楽にはないまろやかさというか、ほっとするものがある。これは多分ハイレゾやアップサンプリングといったテクノロジーの進化とは逆行する、アナログ的な良さなのだろうなと思う。CDを聴いてアナログ的というのもおかしな話だが、デジタルの音を、96kHz, 192kHzといったきっちりとした、正確なサンプリングレートで、データのエッジを立てて再生するよりも、44.1kHzというやや粗いサンプリングレートで再生する方が穏やかに聞こえるのだろう。かつてCDの音を「デジタル臭い」などと批判する時代もあったが、昨今のハイレゾ時代にあってはCDの音はむしろ「アナログ臭い」。それだけ人間の感性が、ハイレゾに慣らされたということになるのだろうか。

してみると「初恋の頃の恋人」という形容は、「古女房がエステで若返って帰ってきた」という意味合いとは異なることがわかる。もちろん劣化した部分がかつての状態へと戻ったことは間違いないが、それはあくまでも「かつての状態」である。なかなか含蓄のある形容だなと感心しつつ、まったりとCDの音を楽しむ亭主であった。

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