聴(軟)

2017年12月14日 (木)

12/14 【聴】 MOBILE SUIT GUNDAM THUNDERBOLT ORIGINAL SOUNDTRACK 2 / Naruyoshi Kikuchi, Village|Sony Music(VRCL-30089)

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 太田垣康男がコミック原作を、松尾衡がアニメーション監督・脚本を担当するアニメシリーズ「機動戦士ガンダムサンダーボルト」のオリジナルサウンドトラック第2弾。楽曲は菊地成孔が担当、これまでのアニメサウンドトラックの常識を覆すフリースタイル・ジャズ"Jazz Side"と、同じく常識を覆すポップ・ミュージック"Pops Side"の2部から構成される。2017年11月リリース。


 Jazz Sideは前作から引き続きの非常に激しいフリースタイル・ジャズ。モード奏法を取り入れたダイナミックな演奏は、動きの早いロボット・アニメに良く合いそう。前作ではピアノに大西順子が参加したが、今回は桑原あいが担当している。


 一方、Pops Sideは全体的にオールディーズ、1960-70年代の歌謡曲を彷彿とさせる。コケティッシュであったり、スパイ・サウンド然としていたりと菊地成孔のセンスがさく裂する。特に異色なのは和歌山県串本の郷土民謡をマンボ調にアレンジした「串本節」。ロボットアニメに民謡という絶対に思い至らない組み合わせをガンダムファンはどう見るのだろうか。もう一つ異色なのはM14~M16に収録の「南洋同盟1~3お経」。シンセトラックに佐々木睦のお経が重なる構成もまた、ロボットアニメにはそぐわない。亭主はそもそも本作を「菊地成孔のアルバム」として聴いているのでまったく許容範囲内なのだが、アニメのサウンドトラック、ガンダムのサウンドトラックとして聴くと著しく期待を外すに違いない。いや、昨今のアニメファン、ガンダムファンはわりと寛容で、本作についても想定の範囲内というのならばもとより問題はないのだろうけれど。(2017.12.01)

2017年12月13日 (水)

12/13 【聴】 MOBILE SUIT GUNDAM THUNDERBOLT ORIGINAL SOUNDTRACK / Naruyoshi Kikuchi, Village|Sony Music(VRCL-30088)

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 太田垣康男がコミック原作を、松尾衡がアニメーション監督・脚本を担当するアニメシリーズ「機動戦士ガンダムサンダーボルト」のオリジナルサウンドトラック。楽曲は菊地成孔が担当、これまでのアニメサウンドトラックの常識を覆すフリースタイル・ジャズを展開する。2016年6月リリース。ボーナストラックとしてdCprg(Date Course Pentagon Royal Garden)演奏による1曲を追加した全17曲。


 作曲家、DJ、あるいは文筆家としても活躍する菊地ではあるが、本職は(たぶん)サックス奏者。本作においても彼の縦横無尽なサックス・プレイがさく裂する。複雑に絡み合うベースとドラム、その間を縫うようにして進むサックスのうねりは、菊地あるいは彼のプロジェクトの作品に親しんだ人間ならば「なるほど、こういう方向か」と納得するにちがいない。一方、アニメのサウンドトラック的な要素もないわけではない。戦闘開始、あるいは戦闘中をイメージさせるスリリングなモード・ジャズ。なんとピアニスト大西順子がほぼ全曲に参加している。果たして実際のアニメに使用されているのかどうかは、亭主自身アニメを見たことがないのでわからないが・・・。


 ところで本アルバム(あるいは続編であるSOUNDTRACK 2)がアニメのサウンドトラックとして特異なのは、アルバム中に本格的なジャズ・ヴォーカル、ポップス、あるいはポピュラー音楽の楽曲が少なからず含まれている点だろう。ジャズ・ヴォーカリストGeila Zilkhaをフィーチャーした2曲のほか、市川愛(1曲)、坂本愛江(2曲)、矢幅歩(1曲)、中沢ノブヨシ(2曲)らも参加。1950年代あたりの映画にでも使われていそうなサウンドはアニメの枠を大きく超えている。ヴォーカル曲は全8曲。本アルバムにおいてはむしろこちらがメインといえるのかもしれない(2017.12.01)

2017年12月10日 (日)

12/10 【聴】 スーパーヒーローになりたい / のん, Kaiwa(Re)cord(KRCD-00001)

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 現在は芸名「のん」として活動する女優・能年玲奈のプロジェクト。プロデュースはのんと飯尾芳史、沖山優司、屋敷豪太に加え、高野寛、小原礼、高橋幸宏、矢口博康、権藤知彦らWorld Happinessメンバーのサポートによりリリースされたシングルが本作。オリジナル曲「スーパーヒーローになりたい」「へーんなのっ」の2曲に加えRCサクセション(忌野清志郎作詞作曲)の「I Like You」(ギターになんと仲井戸麗市が参加)、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」のカヴァー2曲を収録する。


 いわゆる「ロック」のアルバム。女優として輝かしいキャリアを重ねつつも様々な軋轢に苦しむ彼女の苦しみと、彼女独自の価値観を作り出している感性は、本作にもしっかりと反映されている。少女から女性へと移り変わる彼女の内面・攻撃性を歌った「スーパーヒーローになりたい」、不思議系などと言われる彼女の独自な価値観を歌った「へーんなのっ」を聴けば、本作が単なる企画アルバムにとどまらないことはすぐわかる。彼女をサポートするメンバーもまた強力。高野寛の楽曲に加え、バッキングへのWorld Happinessメンバーの参加はYMOファンにはたまらない。


 ところで、「のん」の歌声。ヴォーカリストの声質ではないものの、彼女なりにしっかりと声を出していて好感が持てる。彼女を巡るさまざまなオトナたちのゴタゴタを見てきた亭主、のんの歌に魂を揺さぶられ、目頭も熱くなる。ロックの初期衝動を見事に体現したシングル、フルアルバムにも大いに期待できそうだ。(2017.12.01)

2017年12月 4日 (月)

12/04 【聴】 Astro +Early Works / The Aprils, Aprils(APR-1711)

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 イマイケンタロウ、イグチミホ、ショトクジユウキ、ナカマノリヒサの4人によるデジタル・ポップ・ユニット・Aprilsの2003年アルバム"Astro"が再発された。今回はデジタルリマスタリングによるリメイクに加え、Flipper's Guitarの"Blue Shinin' Quick Star"のリミックス、ドラッグストア「クリエイトSD」の店内BGMなどのレアトラックを収録。全11曲。ちなみに2003年当時のメンバーは、イマイ、イグチ、ショトクジに、ヤマダゴウ、ナカムラタツヤの2名を加えた5人編成だった。


 Aprilsといえば、ネオ渋谷系と呼ばれたデジタル・ポップ・シーンの中心でひときわ輝きを放っていたユニット、と記憶している。「王子様」然とした気品を備えたイマイケンタロウのキャラクターはもちろん、男女混成ユニットにもかかわらずリードヴォーカルを男性(イマイ)が担当するという構成は、当時もかなり異色だった。強炭酸のキラキラポップ、宇宙をイメージさせるドリーミーなサウンドは今聞いても十分刺激的。"Blue Shinin' Quick Star"はフリッパーズの曲ながら、声質といい曲調といい、Aprilsが奏でても全く違和感がない。フリッパーズは言わずと知れた渋谷系、それを引き継ぐAprilsがネオ渋谷系の名前を冠するのもなるほどと納得がいく。


 ドラッグストア「クリエイトSD」の店内BGMは2003年と2015年の2バージョンを収録するが、歌詞とメロディはどちらも同じ、アレンジが少し異なる。イグチミホがリードヴォーカルを務めイメージ・ソングにふさわしい楽しい曲に仕上がっている。

2017年12月 1日 (金)

12/01 【聴】 New Forms 20 Anniversary Deluxe Edition / Roni Size and Reprazent, Universal(5773712)

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 Roni Size、Klust, DJ Die, Suv, Dynamite MC, Onalleeの6人で構成されるクリエータ集団Roni Size + Reprazentが1997年にリリースしたDrun'n'Bassの金字塔"New Forms"から20年を記念してリリースされた企画盤。オリジナルである"New Forms"とそのバージョン、さらにリミックス+レアトラックス、ライブテイクまでを4枚のCDに凝縮した作品が本作となる。オリジナルであるDisk 1は13曲、別バージョンのDisk 2は12曲。さらにリミックストラックを集めたDisk 3"Reforms"は10曲、ライブテイクのDisk 4"Live Forms"は18曲とCDによって曲数も曲順も、またバージョンも様々ではあるが、かつて全世界を震撼させた「新世代」のサウンドを漏れなく聴ける、というのはうれしい限り。


 亭主は、今は無きカスミブックストアのCD売り場でこのアルバムを見つけ、「10年に一度出るかどうかの天才集団だ!」というテイ・トウワのコメントにつられて購入している。こういう販促のための惹句は得てして取ってつけたようなコメントが多く、テイ・トウワのアオリもまたその類だろう―――と高をくくっていた亭主、しかし実際にアルバムを聴いてひっくり返った記憶がある。


 亭主は日本独自選曲盤を購入したのだが、1曲目の"Share the Fall"でいきなりやられ、アルバム全体を通して背筋の震えが止まらなかったのだ。リズム、メロディ、そしてアレンジ。それぞれをとってみれば新しいというよりもむしろ「バタ臭い」。他の曲からの引用か、それとも誰もが考えられそうな音遊びか、その辺は良く分からないのだが、それらを組み合わせてみるとまさに「ニュー・フォーム=新形態」なのだ。Drum'n'Bass自体も当時「新世代の音楽」とうたわれてきた。しかし本作のDrum'n'Bassは従来の「新世代の音楽」とされるフォーマットをとびぬけて、全く異質な音楽に仕上がっていたのだ。20年の歳月を経て聴いた本作、しかしその新しさはまったく薄らいでいないばかりか、ますますバタ臭く、ますます輝きを強めている。


 なおDisk 3のリミックスにはGrooverider、PhotekといったベテランDrum'n'Bassアーティストのほか、Nuyorical Soul(=Masters at Work)も参加している。特にNuyorical Soulの"Watching Window"は異色のラテンテイストが最高にご機嫌である(2017.11.25)

2017年11月15日 (水)

11/15 【聴】 Vu Ja De / Haruomi Hosono, Speedstar|Victor(VICL-64872-3)

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 細野晴臣最新作。自身初となる2枚組フルアルバム、1枚目はブルーズ・ブギウギの名曲のカバーで全8曲、2枚目は細野さん自身の最近のお仕事作品全12曲を収録している。曲解説を含む豪華ライナーノーツも収録。

 ディスク1は"Eight Beat Combo"なる仮想のバンドをフィーチャーし、1940~50年代のブギウギ、スワンプ・ロック、ポピュラー、ブルーズ、ロカビリーなどを細野さん自身が歌い上げる。いずれも現在のポップス、ジャズ、ロックなどの源流となる音楽たち、往年の名曲が持つ深みと、それ以上に感じさせる「音楽としての普遍性」が存分に楽しめる。1940~50年代といえば日本は戦前から戦後へと移り行く激動の時代、アメリカもまた第2次世界大戦のただなかにあったが、それでもアメリカ本国には戦火が及ばず、音楽的に豊穣な時代だったようである。アルバムの最後は"El Negro Zumbon(Anna)"で〆る。アメリカン・サウンドで彩られたアルバムにあっては唯一のラテン。作曲家はイタリアのArmando Trovajoliである。次のアルバムはラテンになるかもしれない、とは細野さんの重要な示唆。


 一方、ディスク2は"Essay"と題された細野さんのお仕事集。1956年の日活映画「洲崎パラダイス赤信号」にインスパイアされて作ったという「洲崎パラダイス」、石川さゆりのために制作したというレトロなブギウギ「寝ても覚めてもブギウギ」は、ディスク1でフィーチャーした往年の音楽と直接接続する作品。「洲崎パラダイス」の退廃的なアレンジは、洲崎が東京最後の「赤線地帯」、遊郭立ち並ぶ歓楽街であったことに由来する。そのアレンジは、もう実際に聴いてもらうしか表現の術がない。いわゆる最近の音楽にはありえない「崩壊」の感覚が味わえる。亭主などはすっかり退廃的なアレンジにアテられて、ここ数日は頭の中にこの曲が無限ループしていた。


 その他、角川文庫の「発見!」キャンペーンのために制作された「ユリイカ1」「ユリイカ2」(ユリイカ2のみ使用されたらしい)、日本生命ロングランCM曲"Pecora"、"Oblio"、資生堂IHADAのCM曲「天気雨にハミングを」、NHKのEテレで放送中の5分間番組「2355」テーマ曲などのタイアップ曲、中川翔子原案のテレビアニメのオープニングテーマ"Neko Boogie"、自身の曲のカヴァー「悲しみのラッキースター」などが並ぶ。特筆すべきは1989年のアルバム"Omni Sight Seeing"収録の"Retort"のセルフ・カヴァーだろう。当時細野さんは、この曲には歌詞がついているものの難しい旋律なので誰かに歌ってもらいたいと思っていたらしい。当時のライナーノーツにそのような言及がある。ところが28年の歳月を経て、ついに細野さん自身がこの曲を歌っている。当時からのファンにとってはまさに待望の1曲であり、30年あまりを経て成就された約束の曲でもある。(2017.11.07)

2017年11月13日 (月)

11/13 【聴】 Bring on the Sun / Laraaji, All Saint Records(WAST054CD)

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 アンビエント系アーティストとして電子音楽黎明期より活動。Brian Enoプロデュースにより1980年にリリースした"Day of Radiance"はアンビエントの傑作の一枚として今なお再発が繰り返されるほどの人気を誇るLaraajiの最新作。Disk1の"Bring on the Sun"およびDisk2"Sun Gong"の2枚組、ただしアルバム名としてはBring on the Sunで代表しているようである。


 Laraajiに特徴的な、ダルシマーの爪弾きの美しい"Introspection"から始まるDisc1。オーソドックスなアンビエントという印象は、半分正しくて、半分間違っている。手法そのものは"Day of Radiance"時代から変わっていない。ところが、本アルバムにおいてLaraajiは、これまで彼が積み重ねてきた手法を一曲毎に開陳、展開していく。趣を変えてハモニカをフィーチャーしたM2"Harmonica Drone"、さらに趣を替え荘厳なオルガンとジタ―の爪弾きをフィーチャーしたM3"Enthusiasm"と、曲ごとに曲調をがらりと変えていく。M3などは聖堂音楽のようなアラブ音楽のような歌声まで入る。曲ごとにそのトーンを変えることで、アルバム全体が変化にとんだ、ある種のポップさすらも備えていく。ここまで聴かせるアンビエントのアルバムというのもそうそうないのではなかろうか。


 Disc 2はタイトルの通り、22インチのゴング(銅鑼)の打音をフィーチャーしたドローンのアンビエント。風に吹かれるまま、といった趣のある強弱付けた打音、チベットの高地にでもありそうな、無人の寺院で鳴り響いていそうなサウンド。Disc 1、Disc 2ともにLaraajiの音楽遍歴の集大成、非常に面白い。(2017.10.14)

2017年11月11日 (土)

11/11 【聴】 Everything is Good / 高野寛, Sunburst(SBST-007)

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 デビュー30周年を控えた高野寛の最新ミニアルバム。ミニアルバムとあるが、実際にはオリジナル全7曲にボーナストラック5曲となかなかのボリューム、高野さんの面目躍如たる爽やかなポップスを聴かせる。


 このところずっと高野さんのアルバムを聴いている。インターネットネイティブ世代の生活の一コマを切り取った"Chamereon Pop"、リオ五輪へのオマージュとして制作された"TRIO"とコンセプチュアルな作品が続いた中で、本作は原点回帰とでもいおうか、シンプルで屈託のないアルバムに仕上がっている。アコースティック楽器を主体とし電子楽器は最小限、外連味が抑えてあるのも往年のファンにはうれしい。爽やかなラブソングは、かつて若かったころの記憶をまざまざと甦らせる。いうまでもなく亭主のことである。


 ボーナストラックは、本アルバムに収録されている楽曲のプロトタイプ/デモバージョン。旧くは1992年に制作されたもの、新しくは前年にカセットに吹き込まれたデモバージョン。プロトタイプの段階でかなりの完成度となっており、デモのほうが(アコースティック楽器ではなく電子楽器をつかって制作されているせいか)むしろ賑々しいあたりが面白い。(2017.10.26)

2017年11月 8日 (水)

11/08 【聴】 Zukunftsmusik / DJ Hell, Ritmo Calentito(RTMCD-1256)

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 ジャーマン・テクノの雄として、また日本では巨大テクノ・レイヴWIREの常連DJとしても知られるDJ Hellの最新作。自身5枚目となるフルアルバムは、ダークかつメランコリックな雰囲気に包まれたエレクトロニック。全15曲。

 アルバムMunich Machineでは富豪然とした風貌のジャケットで話題となったDJ Hell。以降も"Gigolo"なるレーベルで、アルバムジャケットにボディビルダーを採用したりと、なにかと「イロモノ」感が付きまとう彼だが、今回のアルバムは非常にシリアスに仕上がっている。これまでのミニマルなテクノトラックから、クラフトワーク然としたエレクトロへと軸足を移していて、ポップな中にもどこかダークな部分が含まれる。少し前に、Mobyが社会に対する絶望感にあふれたアルバムをリリースしたが、あの時の心境が再びよみがえった形だ。DJ Hellのアルバムにも、絶望感や不安感が色濃く現れた作品が少なからず存在する。世間的にはアニメ調のMVが話題となった"I Want You"に耳目が集まる。一方亭主は"Army of Strangers"に注目したい。ドイツに流れ込むシリア難民、しかしその中にはテロを企てる人間もまた居て、社会不安の大きな原因となっている。楽曲では背後にガヤガヤ、ザワザワといったSEが重ねられていて、エレクトロという枠組みよりもドキュメンタリー映像のBGMという枠組みで語ってもよいくらいだ(2017.10.14)

2017年11月 6日 (月)

11/06 【聴】 Crystal Silence / Gary Burton + Chick Corea, ECM(PROZ-1091)

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 ヴィブラフォン奏者のGary Burtonと、ピアニストのChick Coreaとのコラボ作、タワーレコード限定SA-CDハイブリッドアルバム第2弾が本作となる。ECMでのSA-CDリリースはこれまでにもなく、またECM音源を他レーベルへと貸出してのSA-CDアルバム化もなかったとのことで、ファンにはかなり衝撃的なアルバムといえる。アルバム自体は1972年11月録音。Coreaの曲が5曲、Steve Swallowの曲が3曲、Michael Gibbsの曲が1曲。特筆すべきはジャズ界にフュージョン・ブームを巻き起こした記念碑的な曲"What Game Shall We Play Today"が収録されている点だろう。


 上にも書いたが亭主はGary Burtonのヴァイブ・サウンドが大好きで、Ralph Townerとの共作"Matchbook"は亭主のオールタイム・ベスト、オーディオ視聴時のリファレンスアルバムとなっている。透明で澄み切ったヴァイブの音色は、時にリズミカルに、時に繊細に音楽を奏でる。その音楽はジャズであり、クラシックであり、またポップでもある。フュージョンブームの中でクロスオーバー、なる言葉が生まれ、その言葉の上をオルタナティブ、なる言葉が覆いつくしても、オリジナルである「フュージョン」という言葉のもつ涼やかさ、瑞々しさはかつてのままである。ヴァイブの音色がCorea奏でるピアノの音色と似ていることもあって、作品の一体感、完成度は非常に高い。(2017.10.14)

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