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2020年9月17日 (木)

09/17 【聴】 Hi-Posi Cassette - Hi-Posi Early Days 1988-1993 / Hi-Posi, Disc Union|Super Fuji Disc(FJSP399)

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 もりばやしみほ(Vo, Keyboard, Liric)と近藤研二(Guitar)のテクノポップ・デュオ、ハイポジの初期自主制作カセット「天下のハイポジ」(1989年)と、「ハイポジデモテープ93秋(通称バカザル)」(1993年)の2枚のアルバムをカップリングした豪華盤が本作。「天下の~」の12曲、「バカザル」の6曲あわせて18曲が収録されている。「松前公高 Works」「誓い空しく」などなどこのところ再発が続く京浜兄弟社関係のアルバムの一枚。

 京浜兄弟社以前から最近まで、長い歴史を持つハイポジ。東芝EMIから4人組バンドとしてメジャーデビューしたほか、もりばやし・近研のユニットとしてKITTYからマキシをリリースするなど、形態やレコード会社を替えつつ、息の長い活動を続けている。本作に収録されている曲の多くは、東芝EMIからリリースされた2枚のアルバム「写真にチュー」「Com'on Summer」に収録されている曲のインディーズ・バージョン。ただし本作をリリースした時点で楽曲としては完成の域に達していて、バンドとしての完成度の高さ、実力の確かさがうかがえる。もりばやしみほ(しんりんちゃんというらしい)による歌詞やヴォーカル、近研さんのギター・プレイ、そしてEXPOの松前氏による凝りまくったアレンジなど、インディーズとは思えない質の高いトラックが本作の売りだ。

 そしてもう一つ、特筆すべきはバンドのコンセプトがしっかりしていること。バブル全盛期に誕生したインディーズ・バンドの多くが「おこちゃま」を意識した可愛いテクノポップを指向したなか、ハイポジの「おこちゃま」はちょっと異質というか、どこか達観したものがある。大人が見過ごしがちな些細なもの(例えば「虫」や「石ころ」)に注目するあたりは確かに子供的なのだが、その視線には命への慈しみが込められている。ハイポジの世界では、虫も、石ころも、自分自身もすべてが同じスケールで語られ、そのどれもが美しく、愛おしく、そして哀愁に満ちている。(2020.08.23)

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