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2020年8月19日 (水)

08/19 【聴】あなたはキツネ BEST + 40 TRACKS / 松前公高, Disc Union|Super Fuji Disc(FJSP395)

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 テクノアーティスト松前公高が、1978年から1996年までに制作したトラック・音源を4枚のアルバムに集成した自主制作CD「あなたはキツネ1~4」。この4枚のCDからさらに61曲を厳選、さらに未発表・レアトラック40曲を新たに加えたベスト・オブ・ベストが本アルバムとなる。2枚組でDisc1に37曲、Disk2に64曲を収録。国内でも有数のアナログ・シンセの使い手となる松前氏の極太な電子音楽が存分にたのしめる作品。


 2~3分のショート・トラックを雑多に詰め込んだベストアルバムは、松前氏に限らずこれまでに多くのアーティストが指向してきたところで、聴き手を選ぶ、コアなファンに向けた作品が多いのは音楽ファンならばよく知っているところだろう。コアなトラックは何の脈略もなく4枚のアルバムにちりばめられていて、トータルのコンセプトや、前後の曲との接続すら不明瞭なまま、聴き手はぼんやりと音楽を楽しむしかない。まして大量の曲数がひしめいては、ひとつひとつの曲の個性を気に掛ける余裕もなく、なかなか「ひとつのアルバム」として聴くのは難しい。実際、曲調も曲名もバラバラで、ひとつの作品、アルバムとしてのストーリを語ることはできない。さてどうしたもんかと思案するうち10日、20日、気が付くと一か月が経過していたと、そんな状況である。


 レビューの難しいベストアルバムの本作であるが、脈略を気にせず、はじめと終わりを意識せず、まったりと聴くとなかなかいい感じである。エッジの効いたテクノ、おもちゃ箱をひっくり返したかのようなエレクトロニカ、様々なトラックが入れ代わり立ち代わり現れる。ただ、アルバムを通して聴いてみると「習作」「プロトタイプ」というものはあまりなく、むしろちゃんと「完成品」であることに気づかされる。もともとそれぞれに製作意図があり、ストーリーがあったはずのトラックが、こうやって雑多に、2枚組CDとして詰め込まれている意味はどこにあるのだろうと、そんなことを思わせたベスト・アルバムである(2020.07.24)

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