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2020年7月

2020年7月24日 (金)

07/24 【聴】 I Love You / Yukihide Takekawa, Apollon(APCA-3011)

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 タケカワユキヒデが1989年にリリースしたアルバム。全編をNYで制作・録音、NYらしくハウスあり、ブギーありと最新のアレンジを施した意欲作となっている。以前は英語詞にこだわっていたタケカワさんが、本作では英語/日本語をバランスよく織り交ぜ、ポップでおしゃれなラブ・ソング集に仕上げているあたりもポイントだろうか。全10曲。今回は94年に再発されたCD選書盤を購入した。

 実は亭主このアルバムを以前所有していたのだが、何かのきっかけに手放していた。金に困っていたのだろうか、それとも発作的な「断捨離」(当時はそんな言葉はなかったが)に襲われたかは分からないが、おそらくはDisc Unionに売りに出したのだろう。いま、CDラックの「J-Pop」のコーナーをシゲシゲと覗いてみるに、以前は持っていたはずのタケカワさんのアルバムがごっそりとない。あるのは一番大好きなアルバム"Hello / Goodnight"だけである。もっともこれも浪人時代にカセットテープで購入し、大事に保管しているものだ。由々しき問題とあわてて買い直そうとするも、アルバムはどれも高価で取引されていて手が出ない。時すでにお寿司、というやつである。

 ところで本作"I Love You"。タケカワさんの当時の心境が影響してか「ラブ・ソング」としては成熟の度合いを深めていて、「恋」から一歩踏み出した「愛」の世界に亭主は正直戸惑っていた。「恋」と異なり、「愛」には様々な形態がある。夫婦愛、家族愛、あるいは別離の悲しみの中に湧き上がる愛。恋に恋をしていた当時の亭主にはかなり「アダルト」な作品と映っていたに違いない。「恋」はどんな瞬間にも失われる危うさをもつ。不安に揺れ動く亭主の心のなかで、タケカワさんの歌う「愛」は遠くにあって、おそらく亭主には一生手に入らない世界のものに見えた―――久しぶりにこのアルバムを聴いた亭主、そんな当時の心境を思い出した(2020.07.06)

 

2020年7月21日 (火)

07/21 【硬】ONKYO INTEC K-522M

実は少し前に、ヤフオクでONKYO INTEC275シリーズのオートリバースカセットデッキK-522Mを落札していて、今回正式にサブシステムに組み込んだ。


Speaker : BOSE 120 Westborough
Integrated Amplifier / USB-DAC : DENON PMA-60
Cassette Deck : Onkyo Intec K-522M


スピーカとカセットデッキが2000年頃の製品、アンプが2018年の製品と若干いびつだが、サブシステムというのは得てしてそういうものである。アンプはメインPCにもつながっていて、iTunesからUSB経由で音楽も再生できる。新しさとなつかしさが同居するシステムだ。


なお、システムはメインPCの後ろに無造作に積んである。下からPS4(黒), K-522M(シルバー), PMA-60(黒)とこれまたいびつである。デザインに統一感がないし、PS4はHDMI経由で液晶ディスプレイにつながっているので、システムにすらなっていない。PS4とK-522Mのサイズがかろうじて揃っているのが救いといえば救い。


とりあえず、サブシステムは「いろいろ遊んでみる」ためのシステムである。PCからの音楽も聞くし、カセットも聞く。今はBOSEをスピーカに据えているが、Auratone QC-66をつなげる構想もある(ただしQC-66が大きすぎるのと、サブシステムが大型化してきたことから棚に乗せられない可能性は大きい)。アクセサリは適当でも良い。あるものをつなげばそれで完成。そんな気軽さで楽しんでいきたい。


07/21 【食】ネギチャーシュー麺中盛岩のりトッピング / ラーメンショップ牛久結束店

 休みを利用して、「ラーメンショップ牛久結束店」に行ってきた。

 ネット界隈では「一番美味しいラーメンショップ」との評判で、亭主も一度は訪れてみたいと思っていた店だ。

 圏央道牛久阿見インターを降り、県道を牛久方面に走ると雑木林と田畑の続く田舎の風景に、ごく自然にそれは現れる。ただ一つ違うのは、駐車場をひっきりなしに出入りする車たち。さすが人気店である。

 店内で食券を買い店員に渡す。お昼を少し過ぎていた、ということもあって、行列することなく席につくことができた。昨今のコロナ禍にあって、この店も客席と客席の間を透明な板で仕切るなど徹底している。しばらくぼーっとしているとカウンター越しにラーメンが差し出された。

 ねぎチャーシューめんの中盛・岩のりトッピングである。

20200721ramenshop

 麺は自家製(ラーメンショップはすべて自家製麺というわけでもあるまい)、中細でもちもちとした食感である。少しぬめりがあって、なんとなく「伸びた」食感がしないでもない。スープは以前に聞いていた「古典系東京豚骨醤油」。家系ラーメンなどにある強烈なケモノ臭さはなく、豚骨と醤油ダレががっちりタッグを組んだ、味わうタイプのスープである。スープに入った脂(ラード)が舌にズドンとくる。個人的には脂が多めか。チャーシューは角切りタイプで繊維までしっかり柔らかく、箸を入れるとほろほろと崩れる。チャーシューの脂とスープの脂、同系統の脂が重なるのでちょっとクドい。ネギは白髪ネギを使っておりザクザクと豪快に味わえる。もう少しネギ多めでも良いだろう。海苔は2枚、厚めなので麺を包んで食べると美味い。今回トッピングした岩のりは亭主が以前贔屓にしていた「ながせ家」を偲んでのことである。

 もちもちした麺を中心に、チャーシュー、ネギ、岩のりを適宜麺にあわせつつモリモリと喰らう。ネットではもっぱらネギラーメンがおすすめされていて、なるほど確かにネギだけのほうが完成度が高いかもしれない。ネギのザクザク感と麺のもっちり感を楽しんでいると、麺とネギがなくなる。全体のバランスを考えチャーシューも食べているのに、である。ならばとチャーシューと岩のりでスープを喰らう。少し重たく感じられるが依然として箸は止まらない。やがてどんぶりの下から岩のりにスープがしっかり染みた「食べるスープ」が現れる。これもモリモリと喰らう。個人的にはチャーシュー+岩のりではなく、チャーシューor岩のりが良いように思う。次回はネギラーメンにしてみようかな、などと思いつつ、完食。

 個人的な感想。麺のぬるぬるはかんすいだろうか、麺にスープが絡むのを邪魔していた。麺と麺のぬめりの間にスープが絡まず、茹であがった麺をそのまま食べる感覚だ。子供の頃に食べた町のラーメン屋にこんな味があった。「中太麺」あるいは「麺かため」を選ぶと良いかもしれない。スープのアクをしっかりとりきっているからだろう。豚骨の風味が特に良かった。醤油ダレのパンチは(良い意味で)控えめで、ふと塩ダレの味が思い浮かんだ。塩ラーメン、あるいは味噌とあわせた味噌ラーメンも美味しそうだ。

 今回が初めてのラーメンショップだったので、この店が「一番美味しい」かはわからない。が、日頃街道筋でよく見かけるラーメンショップがいわゆる「昔ながらの鳥ガラ醤油ラーメン」の店でないこと、様々な工夫を凝らし、相当気合いの入ったスープを作っていることはよくわかった。

 今はラーメン行脚をおこなっていない亭主であるが、また機会があればここに、また他のラーメンショップにも足を運んでみたいと思っている。今度はネギラーメン、中太、麺硬めでお願いしたい。

2020年7月18日 (土)

07/18 【聴】All Visible Objects / Moby, Little Idiot

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 今やUKテクノ/ハウスシーンの重鎮となったMobyの最新アルバム。大ヒット作"Play"以降コンスタントにアルバムリリースを重ね、また着実にヒット作を作り続ける彼の次なる試みは、原点回帰ともいうべきミニマルハウス。アシッドな雰囲気も感じられる攻撃的かつ美麗なトラックは、昨今の逼塞した世界情勢の写し鏡か。全11曲。


 Mobyといえば近作で男声コーラスをフィーチャーした、もはや怒りすら感じられるようなアルバムをリリースしていて、近年の社会問題や世界情勢に特に敏感になっていることを窺い知ることができた。「怒り」がメインテーマに据えられていた前作に比べると本作はずっと抑制がきいていて、初期作品である"Ambient"や"Animal Rights"にも通じる、シンプルなトラックが多い。ただし、トラックの端々には強いメッセージが込められてもいて、思わず居住まいを正してしまいそうなシリアスさがある。多くの音楽家は「最後に愛は勝つ」のような安易なメッセージをアルバムの最後に提示してなんとか作品内での完結/解決を試みようとするが、ことMobyのアルバムは、とにかくシリアスである。救いがないとは言わないが、アルバムは最後まで緊張感をもって進行する。それはまるで様々な問題が、アルバムを聴く人たち自身の問題であると厳しく指摘しているかのようである。


 なおM2"My Only Love"はBrian Ferryの名曲。もともとはRoxy Musicの楽曲としてアルバム"Flesh & Blood"に収録されていた。Mobyバージョンもなかなか趣深く、好カヴァーに仕上がっている。(2020.06.30)


07/18 もやっとする話

北口から南口へ、駅をまたぐコンコースを愛犬と散歩していたところ、とつぜん愛犬二匹がイケメン化した。二匹ともオスなので当然二人とも男、痩せ型で亭主よりも背が高い。イケメンといってもリアル人間のイケメンなのでまったくときめかない。というか亭主がイケメンにときめいてどうする。習性は犬のままなので、目の前の鳥を見ると追いかけようとする。長身の若者が走り出して追いつける自信がないので正直やめてほしい。イケメン二人には相変わらず首輪がついていて、亭主が相変わらずリードを握っているのもヤバイ。

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被災地で、家が住めなくなったため車中泊をしている男性の車の窓をコンコンと叩いて、他愛もないお話をしたり小さな花を売ったり、歌を唄って2~3千円を貰う「花売り娘」という商売があるという。ふわりとした髪に草木染めのワンピースを着た(少し前ならオーガニックとでも形容したであろう)若い娘が、心身共に疲れ果てた人々にいっときの癒しの時間を提供する。ふーん、そういう商売もあるのだなと思ったが、背後に業者(細かいことは書かない)が居て売り上げの40%を貰っていくらしい。

以上、今朝方見たもやっとする夢の話。

2020年7月15日 (水)

07/15 【聴】 Rosa / 山中千尋, Blue Note|Universal(UCCJ-9223)

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 ジャズ・ピアニスト山中千尋さんの最新作。コンセプトはベートーベン生誕250周年、チャーリー・パーカー生誕100周年、山中千尋デビュー15周年というトリプル記念盤とのこと。往年の名アーティストの作品をカヴァーする「アフターアワーズ・シリーズ」としては第3弾にあたる。オリジナル2曲を含む全10曲。Avi Rothbard(Guitar)、脇義典(Bass)、John Davis(Drums)が参加している。


 攻撃的なジャズ・ピアノを身上とする山中さん。常にアグレッシヴで、熱量の高い演奏が魅力の彼女の最新作もまた充分に攻撃的である。 ベートーベンのカヴァーは「ピアノソナタ第8番・第三楽章」、「交響曲第5番」の2曲。特に後者は日本では「運命」のタイトルで知られていてアレンジは特に難しそうだが、あえて原曲のメロディを残しつつ微妙に和声を崩すことでジャズの即興演奏的な感じに仕上げている。


 一方、チャーリー・パーカーのカヴァーはDonna LeeとYardbird Suiteの2曲。亭主はそれほど原曲をよく知るわけではないが、こちらは軽快なピアノ・トリオにアレンジされていて素直に楽しい。ジャズの楽しさ、面白さを徹底的に味わい尽くすアレンジの妙に、作業をする手がついつい止まる。このご時世にアルバムリリース、というのはなかなかに思い切ったことをするが、沈滞しきった世の中を山中さんの快活なピアノで満たすのもいいものだ。


 その他有名どころとしてはRichard RodgersのMy Favorite Things、Duke EllingtonのTake Love Easyなども収録。誰もが耳にしたことのある曲なのでこちらも素直にノれることだろう。なお初回限定としてMy Favorite Thing, Take Love Easyそして彼女自身の曲So Long(山中さんが子供時代に初めて作った曲だそうだ)の3曲を収録したMusic Videoがボーナスディスクとしてついてくる(2020.06.23)

2020年7月13日 (月)

07/13 日々雑感

 先週のことになるが、毎年恒例となった人間ドックの結果が、昨年と全く同じで大笑いした亭主である。


 在宅勤務が続いたためとか、外出を自粛したためとか、体重が増えた理由をつらつらと考えていたのに、昨年と同じでは何も言うことがない。がんばって痩せたのにここ3ヶ月でリバウンドしてしまった、とでも言えば多少言い訳に聞こえるかもしれない。ところが、今年は検査後の面談がなく(正確には希望者のみ)言い訳する必要性もなかった。拍子抜けである。


 ところで自粛中はもちろん、自粛が解除された現在もラーメン店に行っていない。代わりに、Youtubeでラーメン動画を見ては夜な夜なため息をついている。Max鈴木氏の大盛りチャレンジ、ロイドごはんの飯テロ、茨城のラーメン店を巡るチャンネル・・・。ラーメン動画を見ながらスコッチウィスキーを飲む習慣がついてしまった。自粛生活中にあけたウィスキーボトルは軽く1ダースを超える。ボトルの銘柄はいつも同じ、Teacher'sである。体重が減らない理由はこのあたりにあるのだろう、と最近は飲酒を抑えているが、Teacher's、安くて旨いのでおすすめ。我が家の近くではスーパーに普通に売っている。


 ここ十年、天下一品と家系ラーメン(特に山岡家)ばかり食べてきた亭主であるが、最近「ラーメンショップ」のラーメンが旨いと知り、いつか行ってやろうとうずうずしている。なかでもラーメンショップ牛久結束店のラーメンがダントツに旨いらしい。全国に点在する「ラーメンショップ」、亭主は「どうせチェーン店」とあえて無視してきたが、店ごとに味に個性があるらしい。「めしばな刑事タチバナ(第9巻)」によればその味は「近代型濃厚ラーメンブームの呼び水になった『古典系東京豚骨醤油』」だそうだ。


 独身時代にあえて無視してきた「ラーメンショップ」。極めるにはあまりにも店数が多い。この味を知らずに過ごしてきたのは喜ぶべきことか、それとも悲しむべきことか。


2020年7月 9日 (木)

07/09 【聴】Technodon Remixes I & II / Not YMO, Universal(UPCY-7669)

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 1993年2月、メディアによって大々的に復活(再生)が報じられたYMO。権利関係からあえて「YMO」にバツ(not)を付けた3人が、当時流行していたNYハウスを意識して制作したアルバムが"Technodon"。本作"Remixes"はTechnodon収録曲から7曲をセレクトしたリミックスアルバムである。再発にあたり2枚のアルバムが1枚にまとめられており、Remixes IではDeee Liteからソロへと活動の場を移したTei Towaが3曲、Technodonのミックスダウンを担当したGoh HotodaとNYのハウスDJ Francois Kevorkianが1曲を担当。Remixes IIでは再生ライブのオープニング・アクトを務めたThe Orbが5曲を担当している。アルバム全体としては全9曲が収録されていることになる。


 まず最初に言っておかなければならないが、1980~90年代初頭において、亭主はリミックスを一切認めていなかった。アルバムに収録されている曲、それがその曲の完成形であり、完成形を崩して新たな楽曲を作り上げること、それ自体失礼なことと考えていたのだ。新たな楽曲が、オリジナルよりも優れているならばオリジナルそのものの完成度が低かったと言わざるを得ないが、それはアーティストの手抜きを指摘しているようなものだ。第一、曲の一部をちょっと弄っただけでもう一曲など、そんな美味い商売があってよいのだろうか。こちらは毎月の生活費を削って削って、やっと捻出した金でアルバムを買っているのだ。そもそも「あの」YMOの3人の作品を、新参が弄って新たな作品でございとは、失礼にもほどがあるではないか。云々、云々。


 当時を冷静に振り返ってみれば「原理主義」ともとられかねない価値観ではあるが、ことYMOの作品に関しては「YMO商法」と揶揄されるほどにリミックスや再発盤が濫造されていて、そのたびにファンから「いいかげんにしてくれ」と嘆息の声が漏れていた。しかも本リミックスに関して率直な感想を言うならば、オリジナルにエフェクトを付けてアンビエント、トラックをループしてミニマルテクノといった感じの安直な構成で、当時の亭主からすれば退屈以外の何物でもなかった。


 このレビューを書くにあたり久しぶりにリミックスを聴いていたところ、あまりの退屈さにパソコンの前で寝てしまった。歳を経てそれなりに音楽に対する見識も知識も広がったと自認する亭主が、このリミックスを聴いて睡魔に襲われたというのだから、当時の亭主の感想はあながち間違いではなかったのかもしれない。いずれにせよYMOのリミックス・ワークをTei TowaとThe Orbにほぼ丸投げし、これもYMOの作品ラインナップでございというのはちょっと無理があったのではないかと(かつてもまた現在も)思っていて、現在に至っても本作の個人的な評価はあまり高くない。マニア向けコレクション、あるいはちょっとした「余録」程度といった評価にとどまっている。(2020.06.07)

2020年7月 8日 (水)

07/08 【読】「闇中の星 グイン・サーガ147(五代ゆう、早川書房)」

「闇中の星 グイン・サーガ147(五代ゆう、早川書房)」

 群像大河ファンタジー「グイン・サーガ」続編プロジェクトの最新作。キレノア大陸の中心・大国ひしめく中原を舞台に、主人公である豹頭王グインら多くの登場人物が織りなす運命の物語を、故栗本薫氏から執筆を引き継いだ俊英作家・五代ゆう氏が綴る。

 これまで同様、本書も4話からなる。栗本氏が正編を書いていた頃は、一つのエピソードが完結(というか一件落着)するまで続巻となっていたが、五代氏(および現在は静養しているもう一人の作家・宵野ゆめ氏)にバトンタッチしてからは、1巻に複数のエピソードを平行して掲載、同時並行でストーリが続いているようである。

 第1話は魔都へと変貌したクリスタルに潜入、復活を遂げたパロ聖王アルド・ナリスに邂逅したグインがクリスタル脱出を図る「カル・ハンの手」。

 第2話は自ら命を絶ったモンゴール大公アムネリスの子・ドリアン王子を救出したイシュトヴァーンの落胤・スーティが、黒魔道師グラチウス、黄昏の国の女王ザザ、狼王ウーラとともに、スーティの母フロリーのもとへと帰還する「母子再会」。

 第3話はドリアン王子を奪われ、ゴーラへの反乱の旗印を失ったモンゴール騎士団が、新たな旗印を掲げモンゴールの中心都市トーラスへと進軍する「トーラス反乱」。

 第4話は、クリスタル脱出に成功したグインが、魔道師らの力を借りつつケイロニアの首都サイロンへと帰還する「サイロン帰還」。なおそれぞれのエピソードにからめて沿海州の動き、クリスタル内の動きも語られている。グインのエピソード、スーティのエピソードなどは本巻でまずは一区切りとなっており、様々な不穏な動きがある一方で読み手としてはとりあえず一段落、一安心といった感じだが、沿海州からクリスタルへイシュトヴァーン討伐に向けた派兵があるなど中原に再び動乱が勃発する兆しもあって、タイトル通り先の見えない状態はまだまだ続いている。

 個人的に注目したいポイントは、(1)アルド・ナリス復活の真の黒幕と、ナリスの真の目的(2)クリスタル地下に眠る古代機械をねらうキタイの竜王ヤンダル・ゾッグの次なる謀略、あたりだろうか。グイン・サーガが今後どこまで続くか、どのように展開していくかは全く見えないところであるが、亭主は最終巻「豹頭王の花嫁」の花嫁が、コナンシリーズなどこれまでのファンタジー小説にみられる傾向と対策からパロ王女「リンダ」であると確信していて、ヤンダル・ゾッグの野望を打ち破り、クリスタルに幽閉されているリンダを救出して終幕すると思っているので、物語の終局はそう遠くない未来にやってくると予想している。いや、当初100巻で完結するといわれていた物語である。ここまで内容を盛りに盛ったうえでさらに物語が変転するとはなかなか考えにくい。様々な動きがクリスタルへと集約され、アルド・ナリスひいてはラスボスであるヤンダル・ゾッグを打ち倒すというストーリーを考えるならば、あとは「寄せ手」の問題である。闇の中の星が指し示す方向、それがこの巨大な群像ファンタジーの最終局面を示すのか、それともひとつのエピソードの完結に過ぎないのか。亭主は前者であって欲しいと願っているが、果たして。

 ああ、地の果てにあるという「カリンクトゥムの扉」というタイトルの巻もこれからだっけ。これはどうなるのかなぁ(2020.07.08)

2020年7月 5日 (日)

07/05 Apple iPad mini 5(64GB)+Apple Pencil

Amazonより、iPad mini 5(64GB)+Apple Pencil(第1世代)が到着した。

亭主はiPad mini 4(128GB)をすでに所有していて、正直本当に5が必要なのかとかなり長い間悩んだのだが、Apple Pencilを使いたいというたった一つの理由で今回の買い替えを決心。メモリが128GBから64GBにダウングレードしたのはうかつだったが、iTunesのバックアップ機能を用いてつつがなく新環境へと移行することができた。亭主はこれまでiPad miniを電子書籍用途としてしか使っていなかったため、64GBのメモリでもそれなり余裕がある。写真やビデオ、音楽データを保管していたならば到底64GBでは足りなかったことだろう。

iPad mini 5のメモ帳で、Apple Pencilを試す。つるつるとした書き心地に若干違和感があるものの、なんとか手書きメモを残すことができた。熟練してくればイラストも描けるようになるという。亭主はかつて「絵描き」として活動していたこともある。将来的にはイラストなども描いてみたいと思う。もちろん大学卒業以来絵をかいておらず、またデジタルならではのお絵描きテクニックもあるというのでリハビリ+勉強は必要だけれども。

もう一つmini 5でやりたかったことに、ホームページ編集がある。5はApple A12 Bionic 64bitアーキテクチャを採用しており、現段階でもシリーズ最上位のマシンパワーを誇る。このパワーを用いて(以前も紹介した)TextasticによるHTML/CSS編集、「どむや」の更新処理をモバイルでもやってしまおうという試みである。これまで「どむや」の更新は自宅PC(いわゆる母艦)でおこなってきた。ココログの記事はiPhoneやiPadでも編集できたが、出先でホームページ本体を弄れるというのは非常に魅力で「聴」や「読」といったコンテンツを直接編集することは勿論、CSSをいじることでホームページのデザインをいろいろと試すことができるようになる。Appleには優れたWebデザイニングツールがあると聞く。Appleを駆使して素晴らしいサイトを作り上げる、デザイナーたちの環境を体感したいというのが亭主のもう一つのやりたかったことである。

今回のiPad miniは、JALのマイレージをAmazonポイントに交換し、このポイントで購入した。せっかく高い買い物をするならば、クリエイティブなことに使いたい。最近停滞気味の生活になんとかメリハリを与え、将来に向けての布石を打ちたい。めずらしく亭主前向きである。

2020年7月 3日 (金)

07/03 【聴】「可愛くなりたい / HoneyWorks feat. 小宙るる」

「可愛くなりたい / HoneyWorks feat. 小宙るる」

 ちゃんねる痛娘のメンバー、バーチャルネットアイドル小宙(こすも)るるちゃんの「歌ってみた」2作目。普段はグラブルのプレイ動画で絶叫している彼女がこれほどまで愛らしい歌声を持っているとは・・・その可愛さに危うく成仏しかけた亭主であった。

 いえね、本当は川崎幸子・敏子の「どこへいくの」とか、Van McCoyのThe Hustleとか、Carl DouglasのKung Fu Fightingとかね、あのあたりを紹介しようと思ってたんですよ。で、まあぽちぽちと曲の解説とか、アーティストの来歴とか、曲の感想なんかをテキストにしていたんですが、この「可愛くなりたい」を聴いていたらもうほんとにどうでもよくなってね。1970年代昭和歌謡とか、70年ソウル・クラシックとかあのあたりの基本は大事ですよーとか、メロディやリフは有名だけどアーティストや楽曲そのものが失われつつある曲ってたくさんありますよーとか、そういう議論を棚上げにしてでもこの曲を紹介したくなったと。Youtubeには小宙ちゃんのほかにも多くのヴォーカリストがこの曲を歌っていて、みんな素敵なのでぜひ聴いて癒されてほしいと思ったと、そんなわけです。ふんじゃまた。

2020年7月 2日 (木)

07/02 【視】マナリアフレンズ II, Happinet(BIXA-1142)

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 原作Cygames、監督岡本英樹。「人」「神」「魔」あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシアを舞台に、マナリア王女「アン」と竜族の姫「グレア」の交流を描いた物語。2巻シリーズの2枚目も(第1巻と同じく)全5話、アンとグレアの夏の思い出、ちょっとした行き違いからの不和と和解、そしてやがて訪れる別離の予感まで、甘く切ない青春のエピソードを収録する。


 同じくCygamesから配信されているソーシャルゲーム「神撃のバハムート」から、ゲーム内イベントのスピンアウト作品、というのが本作の位置付け。全寮制の「マナリア魔法学院」での学生生活、授業ありバカンスあり学園祭ありと盛りだくさんの生活なかで青春を謳歌するアンとグレアの心の動きがつづられている。多くの学園ドラマがそうであるように、生徒たちにはやがて学園を去る日がやってくる。全10話を通じて状況が大きく変わることはない(スピンアウト作品というのは本来そういうものだ)が、その背後には卒業という大きな変化への予感がある。いつか訪れる別れの予感が、作品全体にサウダージな雰囲気を与えている。(2020.05.13)

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