« 03/11 かつての大災害に思いを寄せる | トップページ | 03/18 【読】「平行植物(レオ・レオーニ・著、宮本淳・訳、工作舎)」 »

2020年3月15日 (日)

03/15 【聴】管轄外 / 突然段ボール+石川浩司 with おにんこ, いぬん堂(WC-010)

IMAGE

 突然段ボール(蔦木栄一+蔦木俊二)、石川浩司(ex たま)、おにんこ(手計舞、平野智美、与板由希子)が2001年に録音した日本語ロックのアルバム。全12曲。


 そもそも突然段ボールといえば1977年に活動を開始、インディーズ・ロック黎明期からイカ天時代を経て現在にまで至る長寿命のロック・バンドだ。2003年に兄の蔦木栄一氏が亡くなって以降も、弟の俊二氏を中心としたバンドとして活動している。一方、石川浩司氏は「たま」のヴォーカル・ドラム担当として殊に有名。「たま」がイカ天のチャンピオンとなり一世を風靡して以降、一番活躍目覚ましいのが彼かもしれない。おにんこは女性3人+蔦木俊二の4人組ユニットで2002年にアルバム「なぞなぞ」でデビューしている、とのこと。メンバーは埼玉県深谷市出身だそうだが、なぜかバンド名が「おにぎり」の茨城弁というのが可笑しい。ちなみに今回は最近発売されたリマスター盤を購入した。1000円という値段が信じられない。


 日本のロックの歴史の中で、それぞれの時代を担ったアーティストたちがフラットに参加したバンドという意味では非常に興味深いが、音楽のクオリティも非常に高く、正直、音楽のクオリティ、メンバーの豪華さ、価格の安さ、アルバムの曲数と、すべてがかみ合っていない。いや、すべてが「買い」のベクトルを向いている。インディーズ・ロックというととにかく「パワー」と「テンション」ばかりが注目されるが、「管轄外」にはそんな「パワー」と「テンション」を見事に制御する疾走感があって、この疾走感がなんとも気持ちいい。亭主のお気に入りはM3「玉」。その気持ちよさを知ってもらうにはとにかく聴いてもらうしかない。イントロのロカビリー的なアレンジ、奇妙でカッコイイ歌詞であるとか、ぐいぐいと引っ張るリズムであるとか・・・すべての要素ががっちりと音楽の骨組みを形作り、まるで往年のスーパーカーのような、流線形の曲線美を作り上げている。(2020.02.15)


« 03/11 かつての大災害に思いを寄せる | トップページ | 03/18 【読】「平行植物(レオ・レオーニ・著、宮本淳・訳、工作舎)」 »

聴(軟)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 03/11 かつての大災害に思いを寄せる | トップページ | 03/18 【読】「平行植物(レオ・レオーニ・著、宮本淳・訳、工作舎)」 »

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト
無料ブログはココログ