« 02/16【聴】Play Time / Playtime Rock, Vivid SOund(PTR-005) | トップページ | 02/25 日々進捗 »

2020年2月21日 (金)

02/21 【聴】草木萌動 / 長谷川白紙, Music Mine(MMCD-20027)

IMAGE

 インターネット世代の異能音楽家と呼ばれ大きな話題を呼んだ長谷川白紙のデビュー・ミニアルバム。多彩なジャンルの音楽を自由に乗りこなす若き才能が10代最後にリリースした作品は、現代音楽やジャズ、ポップ・ミュージックを横断したハイスピード・ブレイクビーツ。彼自身がヴォーカルを務めた全6曲。YMOの"Cue"のカヴァーを含む。


 切れ目を感じさせない怒涛のドラム・ビーツ、巧妙に入り組むバッキング、難解を極める歌詞、そしてそれに付けられたメロディの複雑さ。これが10代の若者の作る音楽なのかと驚かされる。店頭の試聴機でサンプルを聴いた際には「ふーん」という感じで通り過ぎていた。なんだか音がごちゃごちゃとして、いろいろなモノが雑然と押し込められている引き出しの中身を見せられているような気がした。本作のごちゃごちゃぶりに比べると、フルアルバムの音はずいぶん整理されていて、またポップさと過激さがうまい具合に並立しているので、本作に特別惹かれなかった理由はそのあたりなのだろうなと思ったりもした。


 ところが、本作を本格的なオーディオシステムで聴いてみると、その印象、作品の価値ががらりと変わる。確かに音数は多いが、マルチレンジのスピーカから再生されるその音は、高域・中域・低域それぞれに戦略的に分散し、まるでジャム・セッションを聴いているかのような動きを見せる。試聴機のヘッドフォンではとらえきれなかった一つ一つの音が、ヴィヴィッドな攻撃性を帯びて聴き手に迫る。怒涛のように押し寄せる滝の飛沫一つ一つが、清流の水の透明さを持つがごとくである。


 YMOの"Cue"のカヴァーは原曲を踏襲しつつブレイクビーツのアレンジが施されていてなかなか面白い。歌詞を細切れに発声することで、言葉から意味を分解する彼の歌唱法もしっかりと生かされている。他のYMOの曲/アーティストのカヴァーもぜひ聞いてみたいところだ。(2020.01.12)

« 02/16【聴】Play Time / Playtime Rock, Vivid SOund(PTR-005) | トップページ | 02/25 日々進捗 »

聴(軟)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 02/16【聴】Play Time / Playtime Rock, Vivid SOund(PTR-005) | トップページ | 02/25 日々進捗 »

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ