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2020年2月 4日 (火)

02/03 【聴】Family Circus / YMCK, not(NOT0026)

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 日本、海外で幅広く活躍するチップ・チューンの代表的アーティスト、YMCKの最新作。ファミコンに象徴されるピコピコ・サウンドから、デビュー以来"Family"を冠するアルバムをリリースしていて来た彼らの次なるテーマは「サーカス」。各地を巡るサーカスのキャラバン、サーカス・テントの中で繰り広げられる夢のような世界をイメージした独自のチップ・チューンを披露する。寺田創一(Far East Recordings)、パソコン音楽クラブのリミックスを含む全10曲。


 デビュー以来、除村武志、 栗原みどり、 中村智之の3人で活動するYMCK。彼らの凄みは、とにかくその徹底した世界観にあるだろう。毎回様々なテーマを設定したアルバムづくり、PSG/SSGを意識したチップ・チューン、そして決して揺るぐことのない編成。デビューした2003年以来、そのスタイルを全く変えていないのだから恐れ入る。どんなアーティストも、時代とともに変化していく。時にはアコースティックに振れてみたり、あるいはメンバーの不和が生じたりと様々な変化が生じるのが常であるというのに、YMCKに限ってはそのスタイルを徹底して貫いている。YMCKは変化しない。だがYMCKは、手掛ける音楽を常に変えていく。ジャズ、クラシック、オーケストラ、ポップス、ヒップホップ、あるいはチップチューンの強みであるピコピコ・サウンド。周辺の世界を常に流動させることで、YMCKはそのスタイルを変えることなく、17年もの間活動してきた。当初は「若手」であった彼らもいつの間にかベテランとなり、De De Mouseらとともにテクノ/エレクトロニカ・シーンをけん引している。流れのはやい、流行り廃りの著しいクラブ・ミュージックの中で、これはすごいことだ。


 本作で扱う「サーカス」は、かつてサーカスのイメージを担っていた「ジンタ」のユーモラスなサウンドではなく、アメリカの古き良き時代のポピュラー音楽を意識しているようである。大型トラックや大陸間鉄道によるキャラバン、どこまでも続く荒野、そして行く先々で展開されるショウビズの世界。サーカスが演出する夢と希望の世界をPSG/SSGサウンドで再現している。一方寺田創一、パソコン音楽クラブのリミックスもまたチップ・チューンをフィーチャーしていて、YMCKのアルバム・イメージを損ねないトラックに仕上げている。このあたりの徹底ぶりもさすがだ。(2020.01.04)

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