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2020年2月

2020年2月28日 (金)

02/28 【聴】 Winter Live 1981 / YMO, SONY|GT(MHZL-76)

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 1981年、国内14ヶ所(うち1ヶ所は中止)で開催されたWinter Liveツアーから、新宿コマ劇場での公演の模様を収録した映像作品。アルバム"Technodelic"発売わずか3日後から全国ツアーが始まっている。コマ劇場での公演は合計3回、各公演の映像を集約する形で編集されている。サポートは松武秀樹、ステージ・デザインは奥村靫正、青、赤、黄色の多角形から構成された舞台デザインはADC賞を受賞した。なお本ツアー終了後YMOは活動を一時休止、ソロ活動へと移行している。


 本作品はすでにビデオ/DVDでリリースされており、今回はBlu-rayでの再発となる。ライブ映像12編に、ライブとは無関係のミュージックビデオ6編を収録する。ライブは活動中期(BGM/Technodelic)の楽曲が中心、原曲のインダストリアルな雰囲気はライブを意識した快活なアレンジへと変更されている。多角形から構成された箱の中で黙々と演奏するメンバーたち、最小限のライティング(要は薄暗い)、舞台上のチープなギミック(くるくると回る蛍光灯やフラッシュライト)など、今からみればなんともお粗末な舞台で、ファンサービスも最小限。それでも観客は大いに盛り上がっているのだから、当時のYMOの人気推して知るべし、といったところなのだろう。


 Blu-ray盤となっても画質の向上などはいっさいみられず、映像としてみるべきものはないが、音質は確実に向上した。これまでのSONY GT Musicからのリイシュー同様リマスタリングを砂原良徳が監修している。おかげで音質はお墨付き、歪みのないクリア・サウンドが楽しめる。


 なおミュージック・ビデオは「コンピューターゲーム」から「君に、胸キュン」までYMO活動中にリリースされた映像が雑多に収録されている。いずれもどこかで見たことのある映像ばかりなので、あえてここで取り挙げるまでもないだろう。CGがまだ発達していない時代、手書きや簡単な計算で描き出された未来映像は今見るとなんともお粗末。しかし当時の人々は、この映像に未来を感じ想像力をかきたてられたのだ。(2020.02.06)

2020年2月26日 (水)

02/26 【聴】Be Up a Hello / Squarepusher, Warp|Beat(BRC-624)

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 Tom Jenkinsonのソロ・プロジェクト、Squarepusherの最新作。かつてはUKコーンウォール四天王などと呼ばれ、Aphex Twin, Luke Vibert, μ-Ziq(Mike Paradinas)らとともにUKブレイクビーツの一時代を築いたTomが、原点回帰とばかりに作成したアルバムが本作となる。全9曲に、日本盤にはBonus Track1曲が追加されている。


 1990年代中期、当時一世を風靡したブレイクビーツの一形態"Drum'n'Bass"をさらに先鋭化した「ドリルンベース」で大きな話題を呼んだSquarepusher。デビューアルバム"Feed Me Weird Things"で披露した狂気のドラムパターンに、亭主も大いに衝撃を受けたことを覚えている。そののち自身の得意とするベースをフィーチャーしたアコースティックな作品を何枚か発表。ジャコ・パストリアスをもろに意識したジャケットに、ジャズファンから大いに顰蹙を買ったのち、ベースを使ったミニマルなエレクトロ、自作の自動演奏楽器を駆使したレトロフューチャーなテクノと様々な試みを重ね、本作でついに原点回帰を果たしている。ドリルンベースのオリジネーターとして怒涛のブレイクビーツを聴かせるほか、音楽遍歴を経てモノにした様々な表現を1枚のアルバムに詰め込んでいる。四半世紀を経て、再び現れた狂気に、亭主などはなつかしさを覚える。同じことの繰り返しではなく、これまでの音楽遍歴をしっかりと自身のサウンドとして表現している点に好感が持てる。実際、かつて受けた衝撃を再び味わうことはできない。時代は移り、音楽の表現そのものが大きく先鋭化した結果、Tomの音楽は後進ミュージシャンらの礎となり、マスターピースとしてテクノ史に燦然と輝く。


 残念なことに、今回のTomの最新作がかつて彼が築いた礎を破壊するほどのインパクトを持ち合わせているとは考えにくい。ファンにとっては「いつか来た道」であり、ニューカマーな音楽ファンにとっては「先鋭化した音楽シーンにおける一形態」として受け止められることだろう。だが、亭主はTomがこの四半世紀にわたりコンスタントに音楽作品を発表し続け、様々な音楽要素を加えながら着実に「テクノ/エレクトロニカ」の間口を広げていることを素直に評価したい。もはやブレイクビーツという言葉は死語に近くなってしまったが、Squarepusherの「あの」「この」サウンドは、ブレイクビーツ死語/死後もしつこく生き続ける(2020.02.02)

2020年2月25日 (火)

02/25 日々進捗

 風有利古戦場が本日で終了した。

 騎空士の皆さん大変お疲れさまでした。

 亭主はソロ騎空団として参加。力技でなんとか本戦に進出したものの多勢に無勢、メンバーの多い騎空団や四六時中パソコンの前にいる騎空団にはかなうべくもなく、当然のごとく大苦戦であった。本戦の戦績は2勝2敗。最終的な個人ランキングは114000位、騎空団ランキングは26400位。11月に開催された古戦場のランキングからは少し下がったが、前回1月と比べると順位にほぼ変動はなく、まあこんなところといったところだろうか。

 ところで、今回の古戦場での目標は、エッセルの最終上限解放だ。

 十狼雷を13本あつめてエッセルを最終上限解放、そののちウーノの一伐槍をできるだけ集める予定であったが、結果的に一伐槍もすべて(40本)集めてしまい、(ヒヒイロカネさえ手に入れば)ウーノも最終上限解放できる状態とした。掘った箱は13+40=53箱、前回・前々回の記録48箱を大幅に更新する自己新記録であった。また、得られた勲章で金剛石を1個交換、これでジャッジメントをSSR化するメドがついた。

 次回古戦場では、四天刃28本を集めてカトルを最終上限解放、そののち五神杖を25本目標に集める(28+25=53箱)予定。

 さらに次次回古戦場で五神杖を14本集めてフュンフを最終上限解放、さらに六崩拳を39本集める(14+39=53箱)と、十天衆全員の天星器を集めることができる。ヒヒイロカネの在庫問題はあるが、昨年来進めている十天衆の最終上限解放イベントもとうとう終わりが見えてきた。

2020年2月21日 (金)

02/21 【聴】草木萌動 / 長谷川白紙, Music Mine(MMCD-20027)

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 インターネット世代の異能音楽家と呼ばれ大きな話題を呼んだ長谷川白紙のデビュー・ミニアルバム。多彩なジャンルの音楽を自由に乗りこなす若き才能が10代最後にリリースした作品は、現代音楽やジャズ、ポップ・ミュージックを横断したハイスピード・ブレイクビーツ。彼自身がヴォーカルを務めた全6曲。YMOの"Cue"のカヴァーを含む。


 切れ目を感じさせない怒涛のドラム・ビーツ、巧妙に入り組むバッキング、難解を極める歌詞、そしてそれに付けられたメロディの複雑さ。これが10代の若者の作る音楽なのかと驚かされる。店頭の試聴機でサンプルを聴いた際には「ふーん」という感じで通り過ぎていた。なんだか音がごちゃごちゃとして、いろいろなモノが雑然と押し込められている引き出しの中身を見せられているような気がした。本作のごちゃごちゃぶりに比べると、フルアルバムの音はずいぶん整理されていて、またポップさと過激さがうまい具合に並立しているので、本作に特別惹かれなかった理由はそのあたりなのだろうなと思ったりもした。


 ところが、本作を本格的なオーディオシステムで聴いてみると、その印象、作品の価値ががらりと変わる。確かに音数は多いが、マルチレンジのスピーカから再生されるその音は、高域・中域・低域それぞれに戦略的に分散し、まるでジャム・セッションを聴いているかのような動きを見せる。試聴機のヘッドフォンではとらえきれなかった一つ一つの音が、ヴィヴィッドな攻撃性を帯びて聴き手に迫る。怒涛のように押し寄せる滝の飛沫一つ一つが、清流の水の透明さを持つがごとくである。


 YMOの"Cue"のカヴァーは原曲を踏襲しつつブレイクビーツのアレンジが施されていてなかなか面白い。歌詞を細切れに発声することで、言葉から意味を分解する彼の歌唱法もしっかりと生かされている。他のYMOの曲/アーティストのカヴァーもぜひ聞いてみたいところだ。(2020.01.12)

2020年2月16日 (日)

02/16【聴】Play Time / Playtime Rock, Vivid SOund(PTR-005)

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 かつてはピチカート・ファイヴのメンバーとして、ピチカート脱退後はソロ活動を経て、現在は長崎を拠点に活動する高浪慶太郎氏の2013年アルバム。プレイタイム・ロックは高浪氏と、ヴォーカリストでピアノ・フルートなども担当する市場美奈さんのユニット。2012年にもアルバム"Evening Primrose"をリリース、高浪氏については現在も長崎のNBCラジオで番組を担当しているという。調べたところでは日曜日の21時から放送されているようだが、残念ながらRadiko(有料会員になるとエリアフリー・タイムフリーでラジオ番組が聴ける目下亭主超絶おススメのネット配信サービス)でさかのぼれる1週間になかでは該当する番組が見当たらなかった。不定期なのだろうか、Twitterではかなり頻繁に告知をしているのでぜひ時間を見計らって聞いてみたいと思っている。


 ところで、本アルバム。収録曲はオリジナルが7曲・カヴァーが6曲。まずカヴァーは「コーヒー・ルンバ」「日曜はダメよ」「上海リル」など、高浪氏のセンスが光るレトロで、おしゃれな楽曲。高浪氏のアレンジといい、市場さんのヴォーカルといい、なんというか、鉄板というか、正攻法というか、ポップ・ミュージックのど真ん中をパワフルに突き抜けていて頼もしい。東京/地方限らず、シーンの中で存在感を示すためには、なにかしら特徴を出す必要があって、多くのアーティストはその「特徴」のためにわりとスレスレのコトをやっていたりする。ところかPlaytime Rockというユニットには、そういう「スレスレ」の必要性を一切感じさせない「王道」的な余裕が見られる。「王道」的な余裕はカヴァーにもオリジナルにも感じられ、アルバム全体を通して何度聞いても聞き飽きない、そんな作品に仕上がっている。


 レビューに長い時間がかかったのは、本アルバムをPCオーディオでも、メインシステムでも、またカーオーディオでも、文字通り四六時中聴いていたからだ。長谷川白紙の楽曲も実によく聞いたが、こちらはどちらかといえば「得体のしれない何かをつかむため」であった。一方Playtime Rockの楽曲は、亭主がつかみたい「何か」を惜しげもなく亭主に与えてくる。芳醇な「何か」を堪能しつつ、ついつい日付をまたいで聴いてしまう、そんな日々が続いていた。音楽って良いよねと、素直に思えてしまう、そんなことを感じさせてくれるポップ・ミュージック。それが本アルバムなのだ。


 なおオリジナル曲はNBC60周年テーマソングだったり、NBCハウジングマルシェCMテーマソングだったりととなんからタイアップがなされている。長崎のラジオ・リスナーの皆さんにはおなじみの楽曲だったりするのだろう。リアルタイムで高浪さんの楽曲が楽しめるとは・・・いちファンとして非常に羨ましく感じている。(2020.01.28)


2020年2月14日 (金)

02/14 Playstation 4 Pro(CUH-7000BB01)を購入

 ハードオフで、Playstation 4 Pro(CUH-7000BB01)を購入した。

 直接的な動機は、Granblue Fantasy Versusをプレイしたいと思ったからだ。ゲーム機を買う、など本当に久し振りだと思ったが、よく考えたら亭主、PSも、PS2も、PS2のスリム版も、PS3も購入している上に、Sega SaturnやMegadrive Miniまで買っているので実は熱心なゲームユーザなのかもしれない。


 とはいえ、プレイするゲームはこれまでもかなり限定されていた。PSはそれなりにいろいろなゲームを買ったつもりだが、PS2はFF専用機であったし、PS3はリッジレーサーVとオブリビオン専用機と化していた。ゲームが大作化し、やりこみ要素が増えた結果、1タイトルあたりに費やす時間が多くなったためだ。プレイに長い時間をかけるならばそれなりに話題作、人気作、おもしろい作品を選びたいところである。結婚してからは大作と呼ばれるゲームはほとんどプレイしなくなった一方(以前からちらちらと報告しているように)最近はスマホゲームにご執心である。


 あと、最近また「ねこあつめ」を最初からプレイしている。


 PS4を買った理由はもう一つ、昨今のゲーム機の進化具合を確認したかったからだ。PCやスマートフォンは、ハードウェアの進化がなかなか目に見えにくい一方、ゲーム機は最新機種になればなるほどサウンドも、ビジュアルも豪華になる。「ゲーム性が大事」なのは当然だが、最新のゲーム映像を鑑賞するのは目にも、脳にもよい刺激になる。PSシリーズで映像を堪能するならば、グランツーリズモシリーズが定番だろうか。またRPGならばElder Scrollシリーズ、PS3ならばオブリビオンのグラフィックが良かった。PS4ならば同シリーズの最新作であるスカイリムのグラフィックも堪能してみたい。


 そんなわけで、PS4のGranblue Fantasy Versus。


 実はこのタイトル、セルアニメ調のキャラクターが画面内を縦横無尽に動きまくる、という意味では「最新映像の鑑賞」にはあまり向いていない。ただ、いわゆるセルアニメとは一線を画するダイナミックな構図やキャラクターの動きをみていると、これはこれで一つの到達点なのだろうと思う。昔、3D-CGをアニメ調にレンダリングしたカーレースゲーム(アウトモデリスタ)が話題を呼んだが、描画に人手のかかるアニメ調のキャラクターを柔軟に動かすためには、やはり最新のCG技術が必要となる。スマートフォンやPCのブラウザ上でドット絵として動いていたキャラクターが、4K映像でも美麗に描画されているのはやはり感激であり、単純な亭主は素直に「綺麗だなぁ」と思ってしまうのであった。


 ゲームの方はいまのところ「タクティクスモード」で操作を会得するのに精一杯で、なかなか「格ゲー」としての楽しさを味わうところにまで至っていない。Youtubeなどで実況されている映像をみていると、ゲームの世界観が実に精緻に表現されている上、作り手のゲームに対する愛着がじわじわと伝わってくる。格ゲーマニアがこぞって腕を競うのではなく、本編のファンがワクワクしながらさっくりプレイするゲームなのではないかと思っている。


 PS4自体には不満を感じないのだが、困ったことが一つ。


 亭主の液晶ディスプレイにはHDMI端子が2つ、DVI端子が1つあるのだが、PC、PS4、Megadrive MiniがそれぞれHDMI接続を要求してくる。今のところはPS4とMD-Miniをハードワイヤで切り替えているが、面倒で仕方がない。切替器を買うか、それともディスプレイを買い換えるか、今のところ未定。PCをDVI端子から出力する、という方法もあるが、もっともよく使うPCの画面をあえてDVIで見る、というのもおかしな話だ。

2020年2月12日 (水)

02/12 日々進捗

 ここでの進捗報告も久しぶりである。

 報告が滞っていたのは、ゲームに飽きたからではなく、むしろ語るべきことがそろそろなくなってきたからといった方がよいだろう。

 それまで重視してきた「武器編成の強化」がほぼ完了して、強化すべき武器がピンポイントになったこと、そのための素材集めが結構地味な作業で、あえて進捗を説明するまでもない、説明してもわりと微小な変化にとどまってしまうことも報告が停滞する理由の一つだろうか。

 大きな進捗としては、ここ数日でThe Starの5凸を完了、1月の古戦場で最終上限解放したニオのレベルが100に到達し、ニオの4アビ取得クエストを終えたこと、くらいだろうか。

十天衆を加入した人数 10人

十天衆を最終上限解放した人数 5人(シエテ、ソーン、サラーサ、オクトー、ニオ、解放順)

SSレアアーカルム召喚石 5個(The Sun, The Hanged Man, Death, The Star, The Moon)

アーカルム召喚石 Lv200(5凸) 4個(The Sun, The Hanged Man, Death, The Star、完了順)

十賢者を加入した人数 1人(アラナン)

 次回の古戦場では、エッセルの最終上限解放を予定している。金剛晶が入荷次第アーカルム召喚石のJugdementをSSR化するつもり。

 アーカルム召喚石の5凸と十賢者の加入のどちらを優先すべきかは一つの悩みどころだが、個人的には召喚石の5凸を優先したいと考えている。

 理由は、召喚石を4凸ないし5凸した場合、凸状態およびレベルに伴う基礎火力の上昇、および3凸から4凸した際の火力修正の効果が大きいため。アーカルム召喚石はジョブや編成を変更した場合でもかならず召喚枠に入ることから、戦力アップへの貢献が大きい。

 一方、十賢者の加入には属性のアストラが200枚必要であり、となるが、取得にかなりの時間を要する一方、加入する十賢者はどれもクセが強く、何も考えずに編成にいれても必ずしも強化へとつながらない。十賢者はマニアックなキャラが揃っているため優先度は低いと考えている。

2020年2月 7日 (金)

02/07 【聴】 Last Aloha / Halfby, Felicity(PECF-1160)

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 高橋孝博のソロ・プロジェクト、Halfbyが2018年にリリースしたアルバム。2003年にToy's Factoryから"Half Works"でメジャーデビュー、その後4枚のアルバムをリリースしていったん活動を休止していた。レコード会社をFelicityに移籍し約4年のブランクを経て製作したのが6枚目のアルバム"Innn Hawaii"。本作は「ハワイ・シリーズ」として前作の続編としてリリースされたもの、とのこと。全13曲。


 かつてはFatboy Slimを思わせるアッパーなビッグ・ビートで一世を風靡したHalfby。その後オールドスクールなヒップホップなども指向した彼だったが、現在はイージーリスニング的なエレクトロニカを手掛けている。前作"Innn Hawaii"で指向したハワイアン/オールド・アメリカンなエレクトロニカは本作でも健在。ただし全体の雰囲気は砂原良徳のアルバム"Takeoff and Landing"にも似る。いわゆるアイランド・ミュージック、ハワイアン・ミュージックというよりも、サイケデリックなハウス・ミュージックに近い。前作にくらべて「ハワイアン」な雰囲気はかなり増しているが、エレクトロニカやハウスとの融合も進んでいてより聴きやすく、かつまた印象的な作品に仕上がっている。亭主などは前作よりも本作の方が「濃い味」で好きだ。


 なお本作には、彼自身初の試みとして、ヴォーカル・トラック「くり返す」が収録されている。詞とヴォーカルは王舟が担当、ストイックな歌詞と歌い口がじわりと染み入る。アルバムに1曲だけ、という構成もなかなか利いている。もっともっとHalfbyによるヴォーカル・トラックが聴いてみたい、次のアルバムが待ち遠しいと思ってしまう。次回はハワイ・シリーズではないのかもしれないが、ぜひこれからも作品を作り続けてほしい、そんな期待を常に抱いてしまうアーティストの一人である。(2020.01.03)

02/

2020年2月 4日 (火)

02/04 【硬】 JRiver Media CenterをJRemoteから使う

 亭主はPCからの音楽再生にJRiver Media Center(JRMC)を利用している。

 最初に導入したのは、JRiver Media Center 21だったか。現在26までバージョンを重ねている。1年に何度かバージョンアップの案内が来るのだが、メジャーバージョンアップの場合現行ユーザならば安価で新バージョンへと移行できる。実感としてなかなか手厚いサポートという印象、多くのユーザが支持しているだけあって、バージョンが上がるたびに完成度が高まっている。Mac(最近はPCでも使えるようになった)の再生ソフトであるAudirvanaと並んで、PCオーディオの標準ソフトの一つといってよいだろう。

 そんなJRMCに、便利機能があることを最近知った。

 AppleのApp Storeに、PCにインストールされたJRMCをiPhone/iPadから操作可能とするJRemoteというアプリがあることを知ったのだ。アプリの値段は約1200円と少しお高いが、導入の価値はある。nyasuさんのページ「ハイレゾる」にJRemoteの紹介と導入方法が詳しく書かれているので、参考にするとよいだろう。亭主もこのページを参考にインストール、nyasuさんの記事は2017年のものだが、亭主のPC(Windows 10/JRMC 26)とiPhone XS(iOS 13)、iPad mini 5でも動作を確認している。

iPad/iPhoneからJRiver Media Centerを操作するのです。それがネットワークオーディオ(ハイレゾる)

 なんといっても便利なのは、PCを操作することなく、iPhone/iPadからPC上のプレイリストを一覧/再生できる点にあるだろう。当然、PCの電源を入れ、JRMCを起動しておく必要はあるが、それ以降はすべてiPhone/iPadから操作できる。iPhoneから手軽に音楽を再生しても良いし、より大きな画面のiPad miniをメディアセンターとして使っても良い。なによりこれまで電子書籍用途に限っていたiPad miniが、メディアセンターとして使えるようになったことは大きい。タブレット上でアルバムをビジュアルに確認し、聴きたい音楽を選択する。夢に見たネットワークオーディオ環境がお手軽に実現してしまった。

 CDプレーヤを修理して、CDはいいなぁと思っていた矢先、今度はPCオーディオがiPhone/iPadと連携し、ますます音楽再生の幅が広がってしまった。CDで本腰を入れて音楽を聴く環境、タブレットをつかってカジュアルに音楽を楽しむ環境、いろいろな使い方ができるのが楽しい。最近停滞気味だったオーディオだが、これを機会にいろいろな可能性を試してみたいと思っている。

02/03 【聴】Family Circus / YMCK, not(NOT0026)

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 日本、海外で幅広く活躍するチップ・チューンの代表的アーティスト、YMCKの最新作。ファミコンに象徴されるピコピコ・サウンドから、デビュー以来"Family"を冠するアルバムをリリースしていて来た彼らの次なるテーマは「サーカス」。各地を巡るサーカスのキャラバン、サーカス・テントの中で繰り広げられる夢のような世界をイメージした独自のチップ・チューンを披露する。寺田創一(Far East Recordings)、パソコン音楽クラブのリミックスを含む全10曲。


 デビュー以来、除村武志、 栗原みどり、 中村智之の3人で活動するYMCK。彼らの凄みは、とにかくその徹底した世界観にあるだろう。毎回様々なテーマを設定したアルバムづくり、PSG/SSGを意識したチップ・チューン、そして決して揺るぐことのない編成。デビューした2003年以来、そのスタイルを全く変えていないのだから恐れ入る。どんなアーティストも、時代とともに変化していく。時にはアコースティックに振れてみたり、あるいはメンバーの不和が生じたりと様々な変化が生じるのが常であるというのに、YMCKに限ってはそのスタイルを徹底して貫いている。YMCKは変化しない。だがYMCKは、手掛ける音楽を常に変えていく。ジャズ、クラシック、オーケストラ、ポップス、ヒップホップ、あるいはチップチューンの強みであるピコピコ・サウンド。周辺の世界を常に流動させることで、YMCKはそのスタイルを変えることなく、17年もの間活動してきた。当初は「若手」であった彼らもいつの間にかベテランとなり、De De Mouseらとともにテクノ/エレクトロニカ・シーンをけん引している。流れのはやい、流行り廃りの著しいクラブ・ミュージックの中で、これはすごいことだ。


 本作で扱う「サーカス」は、かつてサーカスのイメージを担っていた「ジンタ」のユーモラスなサウンドではなく、アメリカの古き良き時代のポピュラー音楽を意識しているようである。大型トラックや大陸間鉄道によるキャラバン、どこまでも続く荒野、そして行く先々で展開されるショウビズの世界。サーカスが演出する夢と希望の世界をPSG/SSGサウンドで再現している。一方寺田創一、パソコン音楽クラブのリミックスもまたチップ・チューンをフィーチャーしていて、YMCKのアルバム・イメージを損ねないトラックに仕上げている。このあたりの徹底ぶりもさすがだ。(2020.01.04)

2020年2月 1日 (土)

01/31 Accuphase DP-55Vの修理

修理に出していたDP-55Vがメーカから返ってきた。

ピックアップ交換、ベルト交換、切れたランプの交換など劣化にともなう数か所の修理で、費用はおおよそ43000円といったところ。技術料が20000円かかったが丁寧な対応と完璧な修理はさすがである。

しみじみとCDを聴く。ピックアップが新品同様になったからというわけではないだろうが、しみじみ良い音だなと思う。1000ZXLちゃんねるで辺境の民さんが

>毎日少しづつ劣化(エージング)していくのでOHでメカ交換して帰って来ると初恋の頃の恋人が蘇った感じかな

とコメントしていて、ちょっと面はゆいというか、照れくさいというか。

このところPCオーディオと称して、もっぱらPCからの音楽を聴いていた。いまさら音質云々を言うつもりもないが、やはりCDはいい。PCからの音楽にはないまろやかさというか、ほっとするものがある。これは多分ハイレゾやアップサンプリングといったテクノロジーの進化とは逆行する、アナログ的な良さなのだろうなと思う。CDを聴いてアナログ的というのもおかしな話だが、デジタルの音を、96kHz, 192kHzといったきっちりとした、正確なサンプリングレートで、データのエッジを立てて再生するよりも、44.1kHzというやや粗いサンプリングレートで再生する方が穏やかに聞こえるのだろう。かつてCDの音を「デジタル臭い」などと批判する時代もあったが、昨今のハイレゾ時代にあってはCDの音はむしろ「アナログ臭い」。それだけ人間の感性が、ハイレゾに慣らされたということになるのだろうか。

してみると「初恋の頃の恋人」という形容は、「古女房がエステで若返って帰ってきた」という意味合いとは異なることがわかる。もちろん劣化した部分がかつての状態へと戻ったことは間違いないが、それはあくまでも「かつての状態」である。なかなか含蓄のある形容だなと感心しつつ、まったりとCDの音を楽しむ亭主であった。

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