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2019年10月17日 (木)

10/17 【読】「つげ義春 夢と旅の世界(つげ義春、山下裕二、戌井昭人、東村アキコ、新潮社)」

「つげ義春 夢と旅の世界(つげ義春、山下裕二、戌井昭人、東村アキコ、新潮社)」

 1960~70年代、月刊漫画誌「ガロ」に発表した作品が話題を呼び、「つげブーム」なるムーブメントの中心となった漫画家・つげ義春の作品世界を、美術史家の山下、作家の戌井、漫画家の東村らが徹底解説したムック本。2014年刊、2017年までに三刷を数える。

 全160ページのほとんどがカラー印刷、つげ氏の漫画原稿がそのまま掲載されるなど、これまでの漫画全集や解説書とは趣を異にした、ある種の「ファンブック」に仕上がっているあたりが面白い。タイトルにある通り、本書は「夢」の部と「旅」の部の2部構成となっており、それぞれのテーマに沿った漫画やインタビュー記事、年表、写真などの記事が構成されている。特筆すべきはそれぞれの記事に、積極的につげ氏が登場している点。かつてはメディアへの露出を避けていたつげ氏が本書の構成に積極的に携わっている点は亭主のようなファンからすれば非常にうれしい話だ。

 本書で掲載されている漫画は「ねじ式」「外のふくらみ」「紅い花」「ゲンセンカン主人」の4編だが、コマやページの抜粋という点ではもうほんとうにあらゆる作品が登場し、しかもそのほとんどすべてが「原画」である。細部まで徹底的に書き込まれた風景画、大胆な構図、そして斬新な作画テクニック。かつて漫画家志望だった頃の亭主がこれを見たなら、もう本当に食い入るように細部まで見入ったことだろう。今は漫画家への興味が薄れているが、それでも美しい原稿を心ゆくまで楽しめることはなによりの癒しである。

 ファンならばもちろん絶対購入の一冊。価格も1800円と装丁の美麗さを考えれば非常に良心的である(2019.10.17)

 

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