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2019年10月

2019年10月30日 (水)

10/30 【硬】BOSE 120 Westborough

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 ハードオフのネットモールで、BOSE 120 Westboroughを購入した。

 亭主は以前にハードオフ上野御徒町店で現品を確認していて、数回通ったのち購入を決意した。BOSE 120は、亭主がかつてお世話になっていたオーディオ店「ジュピター」にあって、お店でちょくちょく試聴していた。当時から小型スピーカには見合わない朗々たるサウンド、アメリカらしい颯爽とした音に魅力を感じていて、おおよそ20年越しの購入となった。

 BOSE 120の詳細はこちらに詳しい。

 120の特徴は大きく分けて3つ。BOSE製品らしからぬ異形のルックス、前面に並んだバスレフダクト、そしてスピーカネットをはずすと現れる星形のスピーカ・コーン。異形のルックスはさておき、バスレフと星形のコーンが120のサウンドのすべて、颯爽としたアメリカンサウンドを物語っている。おそらく初めて聞く人は、その小さな筐体からこんな音が出ると俄には信じないだろう。中高域から低域までを量感たっぷりに、伸びやかに、そして一点の曇りもなく再生する。コンシューマ用としては「これで充分、これで完結」する音と言って良い。

 しょうさんが1000ZXLちゃんねるで書いているように、BOSEのスピーカは「正確にセッティングして、中央ポジションで聞く」よりも「そのへんに適当に設置して生活音の中に溶け込ませる」と「非常にいい感じで」聞くことができる。オーディオ用途に限定するよりもYoutubeやネットラジオなどを聞いても良いしPC用スピーカとしてもTV用スピーカとしても申し分ない。亭主も現在はちょい高い位置に置いて、上から下へと音を降らせるように聴いている(120の底面にはねじ穴があいていて専用部品で天吊りができるのであながち間違ったセッティングではない)。もちろん小型アンプと組み合わせてミニコン風としても良い。アクの強いルックスのスピーカと並べて違和感のないデザインのアンプがどれだけあるかはちょっとわからないがーーー。

 BOSEのラインナップのなかでもちょっと変わったスペックを持つ120。後継機が出たという話もなく、どちらかといえば「イロモノ」的な扱いを受けがちなスピーカであるが、出音は間違いなく「ホンモノ」である。

10/30 日々進捗

復刻開催されたイベント「ごめんなさいとありがとう」が終了し、続編となる新作イベント「コウと空っぽ影法師」が始まった。

亭主はといえば日々イベントをこなしつつ、これまで同様武器や召喚石の強化を行っている。と、同時に11月開催の古戦場に向け、また6人目の十天衆の最終上限解放に向け素材集めを行っている。

一番の進捗は、これまで取得を後回しにしてきた6種の四象武器をすべて入手し、強化を進めているところだろう。これまでに

「黄龍拳」

「黄龍槍」

「麒麟弓」

の3つの強化を完了し、あらたに

「麒麟剣」についても強化を完了した。

残る

「黄龍刀」

「麒麟弦」

についても現在粛々と強化中だが、麒麟弦については強化専用素材が足りないため、次回の四象降臨を待たねばならない。

--

素材集めの進捗は以下の通り。

アーカルムの転生

「火精のアストラ」:残り25個→残り13個

四象武器

「麒麟剣」:Lv1→150(Max150), Slv1→15(Max15)完了

「麒麟弦」:Lv1→41(Max100), Slv1→10(Max10)

「黄龍刀」:Lv1→136(Max150), Slv15(Max15)

英雄武器

「イペタム」

「ネブカドネザル」

「ファウスト」

「カピラヴァストゥ」

「アシュケロン」:いずれもLv100(Max150)

召喚石

「ウォフマナフ」:Lv139→150(Max150)完了

「蒼紅之舞・葉牡丹」:Lv1→100(Max100)完了

2019年10月27日 (日)

10/27 CDと音楽業界とオーディオの将来を妄想する

奥田民生「CDはなくなるでしょうね」YouTuberとして活動する理由語る(マイナビニュース)

そのうち埋もれてしまうと思うが、一応クリップしておく。

実際亭主も、CDは購入しても聞くのはだいたいリッピングしたデジタルデータだったりするので、CDが早晩なくなるだろう、という意見にはおおむね同意する(亭主が望むと望まざるとにかかわらずだ)。しかしこれは、CDの終焉、というよりは、CDをメディアとしたビジネススキームが成り立たなくなるということを意味しているわけで、音楽は依然としてメディアの上にあって、作り手も聴き手もそのメディアを介して音楽を楽しむということでもある。

メディアがCDではなく、たとえばYoutubeやハイレゾ音源のサイトとなるというのは、近未来のビジョンとして容易に想像可能である。おそらく5Gが普及し、大容量データが高速にやりとりできるようになったら、音楽データは常にサーバ側、配信側にあって、聴き手は聴きたい音楽を聴きたいときにサーバからストリーミングで聴くことになるだろう。A面/B面、アルバム/シングルという単位は存在せず、音楽の単位は「曲」と「プレイリスト」になる(実はすでにそうなっている)。聴き手は「曲」を選ぶか、配信側が自動的にアレンジした「プレイリスト」を聴くことになる(すでにそうだ)。亭主が期待したいのは「プレイリスト」を自動作成する際のバリエーションで、いわゆるアーティストやレーベルといった単位だけでなく、ベストアルバム、コンピレーション、アンソロジー、気分に合わせた音楽、過去に聴いた曲、マイベストなど、聴き手の様々なニーズにこたえてくれることを期待している。GoogleやAmazonならばできることだろう。

CDはメディアの主力から外れるだろうが、クラシックやジャズ、また往年のロックなどではこれからも現役であり続けるだろう。新しいタイトルは出ないかもしれないが、レコード会社に存在する無尽蔵の音源データは、再販という形で何度でもユーザに提供され続けるだろう。店舗の数は激減するが、衰退を免れたアナログや、アーティストグッズ販売、インストアライブなどを組み合わせることで生き残る店舗もあるだろう。ただし、すべての音楽がCD(あるいはアナログやカセットなどのパッケージメディア)となる時代はもう来ないだろう。

アーティストは(リンク先の奥田民生のように)Youtubeなどを拠点に活動するか、Soundcloudなどの音楽配信サイトやレーベルが立ち上げたサイトで音楽を発表することになるだろう。ただし利益を確保するためには、より大きなサイト、人の集まるサイトで活動する必要がある。ライブやアーティストグッズなどと組み合わせたビジネスモデルとなるが、もはやレコード会社はその中には必須ではない(アーティストをマネジメントする会社は必要だろうが)。1980~2000年頃まで続いた「音楽」というビッグ・ビジネスはどんどん衰退し、小規模かつニッチなものとなると予想している。利益がシュリンクするなかでレコード会社のような巨大組織を維持させるのはかなり難しく、レコード会社もまたクラシックやジャズといった分野を中心として事業規模を限定することになるだろう。

最後に音楽を再生する手段、オーディオに関しては、レガシイとしてのCDプレーヤは残るものの、主力はPCオーディオ(PCからの音楽データをアンプに送る)、ネットワークオーディオ(NASなどに保存されている音楽データをアンプに送る)に移る(すでにそれがあたりまえになっている)。もう一つ、レコード会社や音楽配信業者のサイトからネットワーク経由で直接音楽をアンプに送るオーディオ機器も登場するだろう。オーディオというのはなかなか特異な分野で、世の中がデジタル化、小型化に動くと、コイルのように逆起電力が働きアナログプレーヤや真空管アンプの人気が再燃する。デジタルだが、真空管やオーディオ用コンデンサの特性をシミュレーションした「真空管アンプエミュレータ」が登場するかもしれない。最近のスピーカはどれもこれも性能が良いかわりに個性に乏しいので、未来のスピーカもまた個性に乏しいものばかりを想像してしまう。いっそスピーカだけはどんどん個性化していってほしい。マーチンローガンやマグネパン、ラウザーやJBLなど個性的な方式、デザインのものが百花繚乱していってくれることを期待している。

なんでもかんでもデジタル化され、高効率かつ小型化されていくなかで、スピーカくらいは羽目を外していってほしいものだ。

2019年10月24日 (木)

10/24 【聴】City Folklore / Hiroshi Takano, Sunburst(SBST-009)

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 富田恵一(富田ラボ)プロデュースによる高野寛デビュー30周年記念アルバム。「ベステンダンク」セルフカヴァーを含む全9曲に、ボーナストラックとしてデモバージョン、ライブバージョンの7曲を追加した全16曲。


 自身のソロアルバムのほか、GANGA ZUMBA、pupaなどバンドのギタリストとしての参加、YMO/HASYMOのサポート、アルバムプロデュースなど多彩な活動で知られる高野さん。このところはコンスタントにソロ・アルバムをリリースするほか、3枚組オールタイム・ベストの発表、ライブ・ツアーの敢行など30周年記念の企画も目白押しとなっている。11月あたりまではライブで忙しいようで、先日は仙台でのライブ、仙台のラジオ放送へのゲスト出演など、積極的にプロモーションを行っているようだ。本アルバムは、30周年記念企画の一つ、といえるのだろうが、個人的には企画モノというよりも、東京という街の心象風景を描いた私小説風ポップスという趣を強く感じる。もとより高野さんの作る曲はエバーグリーンなポップスが多いのだけれど、アルバムによって視点(というか年代)が変わる。青春真っただ中の青少年の視点を持つ曲がある一方で、達観した人生観・視点を持つ曲もある。本作の視点はずばり前者なのだけれど、楽曲のアレンジが良い感じに80年代していていることもあって、最後まで亭主の琴線に響きまくる作品となった。亭主の父親の世代ならば「懐メロ」とでもいえそうな曲、さしづめ亭主ならば「青春ポップス」とでも呼ぶだろうか。


 数ある曲の中から亭主が1曲を選ぶとしたら、少し悩んで"Tokyo Sky Blue"を推す。曲がまとう雰囲気、「東京」という言葉がもつ根拠のない希望に、かつての亭主の心境が重なる。サビの部分「とうきょう、すかいぶるー♪」が80年代ポップス、歌謡曲を思わせるメロディなのがまたいい。かつて深夜ラジオから流れてきた曲、聴きなれない名前の音楽番組から流れてきた曲はこんな曲だっただろうか。(2019.10.09)


2019年10月22日 (火)

10/22 【聴】 Pan Am : Music From and Inspired by the Original Series / V.A., Verve(B0016435-02)

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 かつて存在したアメリカの航空会社「パン・アメリカン航空(PANAM)」を舞台に、若きフライトクルーたちの人間模様を描いたアメリカTVドラマ(2012年)のオリジナル・サウンドトラック。ポピュラー音楽、ジャズ、ボサノヴァ、R&Bなど往年の名曲が勢ぞろい、かつてのアメリカの隆盛を音楽で彩る、豪華なコンピレーションへと仕上がっている。

 

 誰もが知る曲、名前は知らなくとも誰もが一度は聞いたことのある曲ばかりが収録されている本作。パンナムをデザインしたジャケットがなかったならば、世界の有名曲・名曲を選りすぐったオールタイム・ベストとして聞けることだろう。世界各国の曲を選んだのは、パンナムが文字通り世界各国に路線を持つ、地球規模の航空会社であることを意味する。若々しく活気にあふれ、空港での羨望の的であるフライトクルー、常に清潔に保たれ、ラグジュアリーな雰囲気に包まれる飛行場。そしてあこがれのファーストクラス。夢の世界旅行。飛行機をめぐる一連の世界観に、「偉大なるアメリカ」と「アメリカの豊かな暮らし」の象徴を重ねる人は多いことだろう。

 注意したいのは、本アルバムに収録される曲のほとんどは「飛行機」にも「パンナム」にも関係がないということだ。唯一、M1のBuddy Greco "Around the World"は日本でもテレビでの海外旅行のシーン(クイズ番組で海外旅行が当たったときの受賞シーン)で必ずBGMとして使われていて、亭主の世代はこの曲を聞くと反射的に「ジャンボジェットが離陸するシーン」だの「タラップが降りてくるシーン」だのを想像する。お手軽といえばお手軽な連想だが、かつてはそれでも十分にラグジュアリーで、夢の世界だったというわけだ。そして重要なのはそれらイメージがアメリカからの輸入品だったということ。飛行機に限らず、アメリカの影響が及ぼす範囲は、今の世代には想像できないくらい広く、大きいものだったのだ。

 曲目は"Around the World / Buddy Greco"、"Fly Me to the Moon / Grace Potter"、"Call Me Irresponsible / Bobby Darin"、"Blue Skies / Ella Fitzgerald"、"The Girl from Ipanema / Stan Getz and Joao Gilberto"、"New York City Blues / Peggy Lee"、"The Best Is Yet to Come / Shirley Horn"、"Mais Que Nada / Sergio Mendes & Brash 68"、"Just One More Chance / Billie Holiday"、"I Cant Stop Loving You / Count Basie"、"Break It to Me Gentry / Brenda Lee"、"Do You Want To Know A Secret / Nikki Jean"、
"Quando Quando Quando (Tell Me When) / Connie Francis"、"Destination Moon / Dinah Washington"(2019.10.09)

10/22 日々進捗

本日「八命切」(この世界における最強の刀)の使い手オクトーがLv100に到達、最終クエストを経て称号「八命を極めし者」を入手した。これまでのクエスト(シエテとソーン)はわりと悲壮な展開だったの対し、オクトーのそれは慈愛にあふれていて、達観しているオクトーの性格をよく反映した、個人的には非常に後味のよいクエストであった。

これで十天衆を極めた者としての称号は3個目となった。何度も書いているが次の最終上限解放は「三寅斧」の使い手、サラーサである。

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イベントでのアイテム回収状況は以下。

1000アーカルムポイント (完了)
エリクシールハーフ (完了)
栄冠の指輪 (完了)
覇業の指輪 (完了)
栄光の証 残り1

素材集めの進捗は以下。

「火精のアストラ」:残り41個→残り25個

黄龍黒麒麟武器
「黄龍拳」:Lv135→完了(Lv150)

英雄武器
「イペタム」
「ネブカドネザル」
「ファウスト」
「カピラヴァストゥ」
「アシュケロン」:いずれもLv100→150

召喚石
「ウォフマナフ」:Lv139→150

徐々にTODOが消えていくのが楽しい亭主である。

2019年10月21日 (月)

10/20 日々進捗

ブレイブグラウンドが終了し、APBP半額キャンペーンも終了した。

 

ブレイブグラウンドで取るものをとってしまったあとは、もっぱらエンジェルヘイローを周回していた。

 

大きな目的はエッセルの最終上限解放に必要な「銀の依代武器」を集めることだ。十天衆の最終上限解放はいよいよ中盤戦に突入している。シエテ→ソーン→オクトーときて、次回の古戦場でサラーサ、次々回の古戦場でニオを解放予定である。ニオの次にエッセルを予定しているが、実際には半年先の話になるだろう。半年先のために素材を黙々と集めている。先の長い話であるが、地道な作業がのちのちの負担を軽減する。

 

本日復刻イベント「ごめんなさいとありがとう」が始まったため、エンジェルヘイローの周回を中断し、イベント内のアイテム収集に切り替えた。ダマスカス骸晶やガチャチケっトは収集済、残りは以下のアイテムを粛々と集める。なかでもアーカルムポイントは十賢者アラナンの加入に、エリクシールハーフは今後の古戦場周回に必要である。

 

1000アーカルムポイント 18
エリクシールハーフ 75
栄冠の指輪 3
覇業の指輪 3
栄光の証 9

 

--

 

喫緊の目標、素材集めの進捗は以下の通り。

 

「栄光の証」:残り22個→完了
「火精のアストラ」:残り61個→残り41個

 

黄龍黒麒麟武器
「麒麟弓」:Lv101→完了(Lv150)
「黄龍槍」:Lv116→完了(Lv150)
「黄龍拳」:Lv135→Lv150

 

英雄武器
「イペタム」
「ネブカドネザル」
「ファウスト」
「カピラヴァストゥ」
「アシュケロン」:いずれもLv100→150
「千子村正」:Lv145→完了(Lv150)

 

マグナ武器
「セレストクロー・マグナ」:Lv47→完了(Lv150)

 

召喚石
「コキュートス」:Lv140→完了(Lv150)
「ウォフマナフ」:Lv139→150
「シャインホーク・ガルラ」:Lv66→完了(Lv80)

 

 

2019年10月18日 (金)

10/18 【聴】Too Much / Dego, 2000 Black|P-Vine(PCD-24864)

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 もと4Hero。現在はSilhouette Brown, Kaidi Tathamらとともに2000 Blackレーベルを運営するDegoの最新作。女性ヴォーカリストNadine Charles, Samii, Ivana Santilliらとのコラボにより作られたUKブラック・ミュージックの至宝。全15曲。


 かつてはドラムンベースの雄4Heroのメンバーとして存在感を放っていたDego。2000 Blackレーベル設立以降は作風をUKハウスへと移し、ハイセンスなブラック・ミュージックを指向してきた。ボディ・ミュージック的なダイナミズムを徹底的に排し、ストイックかつモノクロームな色彩を強調した作風は、レーベルのブランディング、イメージ戦略に成功している。爆発的なヒットはないものの、コンスタントなアルバムリリースは亭主を含めたファンの心をがっちりつかんで、日本でも固定ファンが多いようである。


 これは全く蛇足であるが、つい先日のケミカル・ブラザーズのアルバムがけちょんけちょんだったのに対し、Degoのアルバムが好印象なのに違和感を覚える人がいるかもしれない。どちらも活動開始は1990年代、Degoはドラムンベースでケミカルはビッグ・ビートというどちらもブレイクビーツ系、日本語版がリリースされるあたりも共通している。Degoのアルバム・プロモーションが地味なのに対し、ケミカル・ブラザーズはかなり派手派手しいあたりが唯一の違いだが、もっと違うのはDegoがジャンルに徹底的にこだわっている点だろう。対するケミカルはポップに振れつつ作品の傾向がふらふらと安定しない。マスやセールスを気にして方向性が安定しないケミカルに対し、Degoの作風は本当にブレがない。亭主がDegoの作品を支持し続けるのはこのブレのなさ、安定感にある。いやもちろんケミカルの作品には試行錯誤があり、Degoの作品には冒険がないのだという反論があるならば何も言えないのだが・・・(2019.09.30)

10/18 【聴】 No Geography / The Chemical Brothers, Virgin|Universal(UICW-10018)

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 ビッグ・ビートの雄として1990年代から活動。アルバム"Dig Your Own Hole"の大ヒットにより一躍スターダムにのし上がったケミカルブラザーズが、4年ぶりにリリースしたフルアルバムが本作。日本盤はオリジナル10曲にボーナストラック3曲を加えた全13曲。1999年代の機材を使用、かつてのロッキン・ビーツ・スピリッツ復刻を目指した意欲作とのこと。


 もともとのケミカルブラザーズはテクノのユニット、いわゆるヴォーカルなしのトラックが主流であったことをいまさらながら思い出す。ブレイクビーツからデジロック、ビッグ・ビートへと大きく舵を切った1995年以降ヴォーカル曲が増え、全体的にキャッチーな曲が増えていったと記憶している。亭主は音楽市場で急激に有名化していったアーティストたち、たとえばケミカルブラザーズ、ダフト・パンク、ラスマス・フェイバーらの作品への興味を急速に失っていて、今回も新作アルバムを買うつもりはなかったのだけれど、20年前の機材を使うという彼らの試みに興味を抱き、再びアルバム購入を決意した次第である。


期待して聴いた彼らの新作は、なるほど懐かしのシンセ音源を使ってみたり、ブレイクビーツやビッグ・ビート的なサウンドを指向してみたりとBack to the Basicな取り組みがなされている。ただ、申し訳ないが新鮮さや驚きは感じられなかった。ロックの初期衝動たる過激さも、また実験的要素も見られなかった。ケミカルブラザーズという看板は盤石のように感じられた一方、その作品からなんらかのメッセージを受け取ったかといえばNOであった。


 成功したアーティストたちは、かつての成功体験をその後の音楽活動に取り込もうとするきらいがある。売れる曲、世間に受け入れられた曲の成功体験を無意識のうちにアルバムに反映させようという力学がはたらく。しかし、成功体験が必ずしも大事というわけでもない。時間、場所、当時の風潮、あるいは社会問題。かつての成功体験をそのまま踏襲できるような状況は2度とこない。ポップ・ミュージックの末席にあって、一躍有名アーティストとなったケミカルにも同じことがいえる。原点回帰といいつつもどこかにセールを気にしたトラックたちを聴きながら、自らの成功体験に縛られてしまった有名アーティストのもどかしさをヒシと感じている(2019.09.30)


2019年10月17日 (木)

10/17 【読】「つげ義春 夢と旅の世界(つげ義春、山下裕二、戌井昭人、東村アキコ、新潮社)」

「つげ義春 夢と旅の世界(つげ義春、山下裕二、戌井昭人、東村アキコ、新潮社)」

 1960~70年代、月刊漫画誌「ガロ」に発表した作品が話題を呼び、「つげブーム」なるムーブメントの中心となった漫画家・つげ義春の作品世界を、美術史家の山下、作家の戌井、漫画家の東村らが徹底解説したムック本。2014年刊、2017年までに三刷を数える。

 全160ページのほとんどがカラー印刷、つげ氏の漫画原稿がそのまま掲載されるなど、これまでの漫画全集や解説書とは趣を異にした、ある種の「ファンブック」に仕上がっているあたりが面白い。タイトルにある通り、本書は「夢」の部と「旅」の部の2部構成となっており、それぞれのテーマに沿った漫画やインタビュー記事、年表、写真などの記事が構成されている。特筆すべきはそれぞれの記事に、積極的につげ氏が登場している点。かつてはメディアへの露出を避けていたつげ氏が本書の構成に積極的に携わっている点は亭主のようなファンからすれば非常にうれしい話だ。

 本書で掲載されている漫画は「ねじ式」「外のふくらみ」「紅い花」「ゲンセンカン主人」の4編だが、コマやページの抜粋という点ではもうほんとうにあらゆる作品が登場し、しかもそのほとんどすべてが「原画」である。細部まで徹底的に書き込まれた風景画、大胆な構図、そして斬新な作画テクニック。かつて漫画家志望だった頃の亭主がこれを見たなら、もう本当に食い入るように細部まで見入ったことだろう。今は漫画家への興味が薄れているが、それでも美しい原稿を心ゆくまで楽しめることはなによりの癒しである。

 ファンならばもちろん絶対購入の一冊。価格も1800円と装丁の美麗さを考えれば非常に良心的である(2019.10.17)

 

2019年10月16日 (水)

10/16 ご報告

先週末、台風19号が日本の東半分で猛威を振るった。


各地で被害が報告されるなか、亭主の地域は奇跡的に被害を被らなかった。冠水、停電などいっさいなく、家族も無事であった。


ご報告まで。

2019年10月15日 (火)

10/15 日々進捗

土曜日から始まったイベント「ブレイブグラウンド」は、残り4日の時点で(亭主の中では)ほぼ集約方向にある。

イベントで入手できる武器「ツヴァイ・シェーデル」は3凸を2本作成済み、素材が足りないため4凸できていないが、素材が集まれば速やかに4凸可能。ただし、この武器、使いどころがなかなか難しいようで、ネットでは賛否両論、マニア向け武器というのがおおよその評価のようだ。

イベント最高難度のProud+は挑戦していない。現時点では戦力が足りない。ランキング上位のハイプレーヤたちの戦績をみてため息をつくばかりである。

そんなわけで、喫緊の目標、素材集めの進捗としては、

「栄光の証」:残り22個
「火精のアストラ」:残り61個

ブレイブグラウンドのクリア報酬でときどき「証」がドロップするので、目標達成の後もだらだらプレイしている。

レベル上げの進捗としては

黄龍黒麒麟武器
「麒麟弓」:Lv101->150
「黄龍槍」:Lv116->150

英雄武器
「イペタム」
「ネブカドネザル」
「ファウスト」
「カピラヴァストゥ」
「アシュケロン」:いずれもLv100->150
「千子村正」:Lv145->150

マグナ武器
「セレストクロー・マグナ」:Lv47->100, Slv10★4凸待

召喚石
「コキュートス」:Lv140->150
「ウォフマナフ」:Lv100->150
「シャインホーク・ガルラ」:Lv66->Lv80

闇属性有利古戦場に向け「麒麟弓」の強化に励みたいところ。


2019年10月14日 (月)

10/14 【動】第15回さくら市マラソン大会(中止)

台風19号の爪痕も痛々しい日本列島。

栃木県さくら市で開催予定だった題記大会は、台風の影響で中止となった。市のホームページおよび地元新聞によればコースコンディションが不良となり、安全の確保を優先したという。栃木県といえば佐野市内の秋山川の堤防決壊がことさらに報道されているが、佐野市に限らず、さくら市江川、栃木市永野川、大田原市蛇尾川、茂木町那珂川、宇都宮市姿川などなど様々な河川が氾濫し流域に被害を与えている。茨城県でも多くの河川で水位が増し、那珂川や久慈川、その他河川で堤防が決壊したり、喫水線を越えて水が周囲へと流れ出た。以前千葉県に大きなダメージを与えた台風15号が「風」の台風ならば、こちらは「雨」の台風であった。いや、なにより台風15号と19号では規模が全く違う。台風19号は数十年に一度の規模で現れる「スーパー台風」だったという。多くの県で被害が報告され、多くの人家が水に浸かった。

心よりお見舞いを申し上げます。

さて、さくら市マラソン。毎年さくら市総合運動公園陸上競技場をスタートゴールに、田園地帯~荒川に沿って走る人気のマラソン大会である。大会の名物は参加賞の味噌、そして走った後の温泉。「日本三大美肌の湯ハーフマラソン」の名前の通り、大会パンフレットに市内数か所の温泉施設への優待案内があって、汗を流しつつしっかり美肌になってもらおうという趣向のようである(ただし亭主も大会後に何か所か行ってみたがどこも人がいっぱいで駐車場にすら入れなかった)。残念なことに今回は中止。参加賞の味噌は現地に取りに行ける人は貰えるそうであるが、他県から行くのはなかなかハードルが高い。今回は味噌を取りに行くことは断念した。

亭主は毎年この大会に出るのを楽しみにしていて、今回の台風による開催中止は本当に残念。とはいえ台風で大きな被害が出てしまっているのでは仕方がない。また来年エントリする予定。

被害に遭われた皆様の一日でも早い復興をお祈りしています。

 

2019年10月11日 (金)

10/11 日々進捗

イベント「四象降臨」も終盤である。

前回までのイベントに「四象武器」はすべて集め終わっているため、今回はヒヒイロカネの素材である「クロム鋼」の回収が主な目的である。他の有用な素材はすべて集め終え、残るはクロム綱をどれだけ回収できるかの勝負になっている。目下集めたクロム鋼は、最初にヒヒイロカネとの交換のために急遽ゲットした1個と、ストックとなった37個の合計38。残るクロム鋼は92個だが、そろそろいいだろという気にもなりつつある。あと3個あつめてストックを40個(ヒヒイロカネ2個分に相当)にしたら終了するつもり。

イベント中に入手できる印符4枚を「四象金印」に交換、黄龍および黒麒麟の討伐にも参加し、麒麟武器である「麒麟弓」を1個入手、4凸した。黄龍武器は「黄龍槍」を入手。ただしこちらは素材不足でまだ4凸していない。

昨日は、イベント中最高難度であるレベルProud+で、黄龍・黒麒麟の討伐に初めて成功した。6回か7回かチャレンジしての討伐成功だった。以降は討伐の達成感でほとんどなにもしていない。イベントもあと二日を残しているものの、亭主的にはほぼ終わった感じだ。

素材集めの進捗は以下の通りで、まだまだ道半ばといったところ。
「栄光の証」:残り80個
「ヒヒイロカネ」:完了(在庫ゼロとなった)
「ウリエルのアニマ」:完了
「火精のアストラ」:残り80個
「太陽のイデア」:残り2個

なお本イベントから実装された、自動戦闘モード「フルオート」の威力はすさまじく、イベント内の周回速度が劇的にあがっている。操作しなくともボタン一つで「バフ」「デバフ」「アビダメ」「攻撃」のシーケンスを実行してしまうためプレイヤーの負担が大幅に減った。便利すぎてチートともとれそうなの機能、今後のプレイヤーランキングなどにも大きく関わってきそうである。


2019年10月10日 (木)

10/10 「日々進捗」の意味

亭主がときどき(というか頻繁に)「進捗」について記事を書くのには理由がある。

もちろん「どむや」に来ていただいている読者が、「進捗」に関心がないのは知っている。そもそも何を書いているのかさっぱりわからないだろうし、もし何を書いているか分かったとしても、大した情報でもない。いわば、「まったく読むだけの無駄な記事」である。

だが、亭主たち世代は、かつてこのような「進捗」を当たり前のように見ていたことがある。

家族で出かけた食堂で、メニューを注文した後に見る漫画雑誌。

旅行先で買ってもらった漫画雑誌。

あの時、わくわくして開いた雑誌の中には、「進捗」のような漫画が常に掲載されていたはずだ。

そもそも子供が、週刊の漫画雑誌を毎号読めることはまれである。本屋の子だとか、あるいは親が毎号買ってくるならば話は別だが、多くの場合子供は漫画雑誌を偶然に手にする。雑誌には、毎回一話完結で楽しめる漫画と、毎号読まなければ意味の分からない漫画があって、多くの場合一話完結の漫画は「ギャグマンガ」、毎号読まなければ意味が分からない漫画は「ストーリーマンガ」と呼ばれていたはずだ。ギャグの反対はシリアスなのかもしれないが、とにかく「ギャグ」と「ストーリー」が一対となっていた。

子供はまず「ギャグマンガ」を読む。何回か繰り返し読んで、読むのに飽きたりすると「ストーリーマンガ」を試しに読んでみるのだが意味が全く分からない。その号のストーリーマンガを楽しんだとして、次回その続きを読める保証はない。ストーリーマンガを楽しめるのは、毎号雑誌を買えるオトナか、本屋などで立ち読みができる大学生、高校生に限られる。

亭主の「進捗」はストーリーマンガだ。それだけ読んでも意味が分からないし、そもそも面白いとも思えない。だが、そんな境遇にあってもストーリーマンガは依然として漫画雑誌の主軸にある。

2019年10月 7日 (月)

10/07 日々雑感

亭主は現在、メインのオーディオシステム向け再生ソフトとしてJRiver Media Center 25を、サブシステム向け再生ソフトとしてApple iTunesを使っている。

かつては再生ソフトにFoobar 2000を使っていたのだが、木之本レエルさんの「中級オーディオ入門(Kindle)」を読んだことがきっかけで、木之本さんおススメのJRiverを購入、以降これを愛用している。Foobar 2000でうすぼんやりと霧のかかったような出音がJRiverでは見通しの良い音となり、再生ソフトによってこれほどまでに音が変わるものかと驚いた記憶がある。

この日、ネットを逍遥していたところJPlayというソフトの音が良いという記事を読み、最新版であるJPlay Femtoをダウンロード、さっそく聞いてみた。JPlayというソフトはちょっと変わっていて、JRiverやiTunesのようなアルバムを選んで再生するというGUIが存在しない。またCDなどから音楽データを取り込む機能もない。あるのはコマンドプロンプトのようなコントロール画面、JRiverやiTunesから音楽データへのリンクを「コピー」し、プロンプト上で「ペースト」することで音楽を再生する。

ちなみにネットワークオーディオはサーバ(DMS)、コントローラ(DMC)、レンダラー(DMR)の3つから構成されているそうで、JRiverやiTunesはこれら3つの機能が実装されている。対するJPlayはレンダラーが主体である一方、サーバやコントローラは他のソフトウェアのそれを流用できるのだそうだ。

さっそく、メインに向けJPlayから音楽データを送信してみる。華やかな音が耳を惹くが、音数が多くなると多少ごちゃごちゃとした再生となる。ネットの評判によれば以前はかなりJRiverを引き離しての高音質だったようだが、いま改めて聴いてもさしたる違いは感じられない。JRiverがかなり気合をいれたようである。腰高なJPlayに対してJRiverはしっとりと落ち着いた音で、個人的には後者の出音が好みだ。ここ数年のバージョンアップでJPlayに匹敵する再生音を手に入れたようである。

JPlayはシェアウエアだが一定期間試用することができる。試用期間ののち気に入ればライセンスを買うことになる。現在の値段はよくわからないが、以前は99ユーロだそうである。ただ亭主的には、値段なりの再生音か疑問に思う。テキストベースのコントロール画面、レンダラーだけの機能に99ユーロは高い(果たして本家サイトは閉じているようであるが日本からもPaypalなどで買えるのだろうか)。その出音に感動したとして、音質向上にどれだけの費用を出せるかは人それぞれ、あとは音質向上幅にどれだけの費用を出せるかの問題である。

残念ながら亭主には、JPlayとJRiverの音質の違いに99ユーロの価値があると思えなかった。ユーザインターフェースに他のソフトを流用するのは良い試みとはいえ、レンダラー部分のみの違い、とあらば99ユーロの価値を見出すのはさらに難しいというのが正直な評価だ。

2019年10月 6日 (日)

10/06 日々進捗

イベントクエスト「ジークフリート」が終わり、今日からイベント「四象降臨」が開催される。と同時に、アニメ第2期放送を記念したキャンペーンが始まった。

キャンペーンの目玉は毎日1回レジェンドガチャ無料、その他AP・BP半額、スタンプログインボーナス、キャンペーン限定クエスト、RP・EXP1.5倍、よろず屋サポート効果UP、アーカルムパスポート追加発行なども併催される。日頃AP不足などでなかなかクエストが周回できない人にとっては、このキャンペーンを使って戦力強化、素材確保を図りたいところだ。

亭主は、AP・BP半額、キャンペーン限定クエストを利用した素材集めを進めていて、次回闇有利古戦場でのサラーサ最終上限解放に向け素材を集めているところだ。極光の試練での白竜鱗集めを完了し、キャンペーン限定クエストでエリクシールハーフを、島HARD(と呼ばれるクエスト)でスキル上げ素材を集め終えた。

残るは「栄光の証」が160個で、これはなかなか重い。マルチバトルで地道にあつめるしかないからだ。そのほか最終上限解放にはヒヒイロカネが1個必要だが、これは今日からの「四象降臨」で集めるつもり。サラーサ最終上限解放に向けてはこれくらいだろうか。

亭主のもう一つの目標は、アーカルム召喚石「ザ・ハングドマン」のSSR化に向けたウリエルのアニマ集めで、これは1日1回、地道にウリエルの討伐クエストをこなしている。ようやく必勝パターンというか、安定攻略の道が見えてきた気がする。まだまだパワー面ではこころもとないが・・・今日明日中にも必要な素材が(金剛晶を除いて)そろうことだろう。

そして亭主の三番目の目標は、十賢者「アラナン」の加入に向けた素材集めだが、必要な素材が膨大でまだ先が見えてこない。幸いアーカルムパスポート追加発行によりアーカルム周回の速度はあがっている。こちらも近日中になんとかめどをつけたいところ。

本当は、マグナ2武器の収集に向けてマルチバトルに積極的に入りたい友思っている。闇有利古戦場に向けてアビススパインを集めたいと思っているのだが、なかなか戦力があがらないため参加しても貢献度が稼げないのが悩みである。

そしてそして、今日からついに「四象降臨」が始まる。

前回の「四象降臨」で四象武器は一通り獲得しているので、今回は素材集めを優先するつもりだ。ヒヒイロカネの素材であるクロム鋼を優先に、エリクシールハーフや栄光の証、印符などを集める。

2019年10月 4日 (金)

10/04 訃報

大学の恩師が亡くなった。

68歳だった。

今日日連絡はFacebookのメッセンジャーである。普段疎遠となっていた仲間たちからメッセージが集まり、情報が共有された。

お通夜は来週の平日だという。亭主も参列したかったが身動きが取れない。ネットバンキングで知人の一人にお香典を託したがなんだか違う気がする。なんでもネットで済ませられるのは果たして便利か。人の心にふれることも、顔を合わせることもなくすべてを済ませられることに空しさを感じつつ、何もしないよりはマシと欺瞞を募らせる。

いや亭主のことはどうでもよいのだ。

何も表示されないブラウザを前に、師のことを思う。

在学中も、また卒業してからもずっとお世話になった師のことを思う。

歳を重ね、お互いに社会人として杯を酌み交わしたときのことを思う。

瞼の裏には、常に穏やかにほほ笑む師の姿が浮かぶ。

そう、亭主には、穏やかな顔をした師の顔しか思い浮かばない。

それしか思い浮かばない。

10/04 【読】 「雲雀とイリス~グイン・サーガ146~(五代ゆう、早川文庫)」

「雲雀とイリス~グイン・サーガ146~(五代ゆう、早川文庫)」


 国産ヒロイック・ファンタジィの金字塔。栗本薫氏没後10年、二人の女流作家によって書き継がれるグイン・サーガ最新刊。今年はグイン・サーガ誕生40年でもあるとのこと、本書のほか今岡清氏(栗本氏の旦那さん)、里中高志氏による栗本氏関連書籍の刊行が続くようである。


 ヤガ編の終了により、舞台が中原へと戻ったグイン・サーガ。本編では4つのエピソードが語られる。


 ケイロニア皇帝オクタヴィアに反旗を翻し、謀略の末パロへと逃亡したワルスタット候ディモスを追うグインは、ついにパロの首都クリスタルへと到達。だがヤンダル・ゾッグ操る軍勢によって徹底的に破壊されたクリスタルは、人の住まぬ廃墟と化していた。謎のキタイの僧侶の手引きにより中枢クリスタル・パレスへと誘われたグインは、そこでかつて死んだとされるアルド・ナリスと邂逅する。


 ゴーラ王イシュトヴァーンによって、宰相カメロンが殺害される場を目撃したドライドン騎士団は、カメロンの亡骸を携え、自らの故郷である沿海州ヴァラキアへと帰還する。かつてパロ王妃であったアルミナの強力な進言により、イシュトヴァーン討伐のための派兵を検討するアグラーヤ王ヴォルゴ・バレン(アルミナの父)は、沿海州の各国の王たちを招集、「沿海州会議」を開催するに至る。一癖も二癖もある各国の代表が集う中、会議の裏では謎の勢力による陰謀が進行するなど中原にまた新たな暗雲が立ち込める。


 モンゴール再興を悲願に、辺境で兵をあげた風の騎士・アストリアスは、かつてのモンゴール王女・アムネリスとゴーラ王イシュトヴァーンとの落としだねであるドリアン王子を旗印に兵力をまとめつつあった。黒魔導士グラチウス、狼王ウーラ、ミラルカの琥珀とともに、事の成り行きを見守るドリアン王子の異母兄・スーティにドリアン王子を託されたアストリアス。だが、真にドリアン王子の幸福を願う風の騎士は、自らの行い、王子をあえて騒乱の渦中へと投じる行為に疑問を感じはじめる。


 パロ脱出ののち、パロ宰相ヴァレリウスと分かれケイロニアへと向かっていた聖騎士リギア。途中謀略に巻き込まれたものの、グインの活躍によって難を逃れたリギアは、吟遊詩人マリウスをともないケイロニアの首都サイロンへとたどり着く。パロ特使としての役目に難色を示すマリウスにあきれつつも、まずはサイロンへの到達に安堵したリギアは、グインの愛妾ヴァルーサと、グインとヴァルーサの子供たち(双児)を訪ねる。そしてマリウスも、妻であり現在はケイロニア皇帝となったオクタヴィアと再会。かくしてさまざまな人々が邂逅・再会を果たし、ばらばらだったエピソードが徐々に収斂し始める(2019.10.04)


2019年10月 3日 (木)

10/03 【聴】 Hosono Haruomi compiled by Oyamada Keigo / V.A., Victor(VICL-65246-7)

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 近年はCorneliusとしての活動よりも、META FIVE、YMOのサポートメンバーとしての活躍がめざましい小山田圭吾が、細野さんの楽曲からお好みをセレクトしたマイ・ベストアルバム。2枚組、全34曲を収録する。なお同シリーズとしてすでに星野源のコンピレーションがリリースされている。

 小沢健二とのユニット、フリッパーズ・ギター解散後、ソロプロジェクトCorneliusを立ち上げた小山田圭吾。当時メンバー一人のユニット名というのは珍しかったようで「なぜ一人なのに別の名前?」という質問をあちこちのインタビュー記事で読んだ記憶がある。読んだはずなのに明確な理由を覚えていないのは、その後一人ユニットという形態が当たり前となって、Corneliusの唯一性が薄れたからだ。ポップス、エレクトロニカ、その時々で方向性を変えつつも、細く長く活動してきた結果、Corneliusという存在はまるで空気のように世界にあまねく存在している。CM曲、テレビ番組の挿入曲、彼の楽曲はどこでも使われている。

 小山田さんが細野さんのベストアルバムをコンパイルしたことを、かつての亭主ならば「なぜ?」と思っただろうが、近年の彼の活躍を振り返れば、彼もまたYMO世代の一人であると納得できる。実際、彼の選曲は、はっぴいえんど時代からYMO、その後のソロ作品群(実はこの時代が一番長い)と幅広い。うれしいのは亭主が大好きな作品"S-F-X"や"Omni Sight Seeing"といったソロ作品や、Sketch Show(高橋幸宏とのユニット)、Swing Slow(コシミハルとのユニット)といったプロジェクトからも楽曲をセレクトしていることだ。星野さんのコンピレーションを聴いた際にあまりにセレクト元が偏っていることに気がついて「これはレコード会社の権利関係かなにかか?」と勘ぐったが、小山田さんのセレクトをみるとそのような制約はないようだ。ポップス、テクノポップ、アンビエント、そしてエレクトロニカ。様々なジャンルを横断しつつ、しっかりと小山田さんのセレクトになっている。そして同時にこのセレクトは亭主の好むところとよく似ている。

 本コンピレーションで網羅されていないのは、最近のオールド・アメリカンな作品群(たとえばHosonovaやHeavenly Music、遡ってルイジアナ珍道中など)、それからこれはコンピレーションに入れにくいが"Love, Peace and Trance"や"N.D.E."などのアルバムたち。亭主ならばこのあたりも選曲に入れるだろうか、などといろいろ妄想を膨らませている。

 ところでこのシリーズ、第1弾が星野源、第2弾が小山田圭吾とくると、第3弾以降が気になる(ただし第3弾のリリースはアナウンスされていない)。亭主は第3弾に砂原良徳を期待しているが、はたして実現するだろうか。(2019.09.21)

2019年10月 1日 (火)

10/01 【聴】 In a Safe Place / The Album Leaf, Sub Pop(SP-640)

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 ポストロック・バンドTristezaのメンバーで、The Crimson Curse, The Locust他での活動でも知られるJimmy Lavalleのソロプロジェクト、The Album Leafの2004年アルバム。前作"One Day I'll be on Time"でその才能を見出されたThe Album Leaf、本作ではシガー・ロスのメンバーがゲストで参加するなど、少しづつではあるが世界観が広がった感じがする。


 シューゲイザーというジャンルを端的に説明するならば、パーソナルかつオーガニックな風合いをもつオルタナティブ・ロック、といったあたりが適切だろうか。いわゆる「暗い」という印象は前作も、また本作からも感じられず、どちらかといえばアンビエントをロックというフォーマットに転写したようにも聞こえる。音楽的に尖った部分がないだけにインパクトはほどほど、素直に気持ちの良い、耳心地の良いサウンドがBGMに持って来いで、このところ自宅ではThe Album Leafのアルバムをヘビーローテーションしている状態である。何度聞いてもメロディが耳につかないのは「飽きが来ていない」という意味では喜ばしいことなのだろうが、逆に耳心地が良すぎて不安になる。心にすんなり入り込む一方で、なんら感情の沸き起こるものがないというのは本当に良いことなのだろうか。さらに具体的に言うならば、あまりのスムーズさに創作意欲というかインスピレーションが全く湧いてこないのだ。


 確かに亭主はこのところ心底疲れている。何かを考えること、思いを巡らすことが億劫になった結果として、The Album Leafのような静謐な音楽を聴くことが癒しとなっている。だが癒されている一方でどこかに「クリエータの端くれ」としての焦りもあって、聴くほどに「このままでよいのか」という気分にもなる。やみくもに焦っても、何も思いつかないままキーボードの上に手を置いても何も出てこないことはわかっている。だが何かを打ち込まなければならない、何かをひねり出さなくてはならないという焦りが亭主の心を疲弊させている。本作にもう少しアクの強い部分があったら事態は少し変わったかもしれないが、いまはただ「シューゲイザー」というパーソナルな音楽に浸り、焦り半分で雌伏の時を送っている(2019.09.07)

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