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2019年9月 4日 (水)

09/04 【聴】 One Day I'll be on Time / The Album Leaf, Tiger Style|P-Vine(PCD-20364)

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 ポストロック・バンドTristezaのメンバーで、The Crimson Curse, The Locust他での活動でも知られるJimmy Lavalleのソロプロジェクト、The Album Leafの2001年アルバム。The Album Leafとしては2番目のフル・アルバム、ほとんどすべての楽曲、楽器をLavalleひとりで担当したオーガニックなインストゥルメンタルには多くのアーティストが注目したという。シガー・ロスのライブ・ツアーのオープニングアクトを務め、ムームとのコラボレーションによる3番目フルアルバムをリリースするなど大ブレイクを果たすことで、その後のポストロックの一つの流れである「シューゲイザー」の確立に大きく貢献した。全14曲。


 オーバーダビング、サンプリング、様々な楽器とシンセを駆使して作られたアンビエンティックなサウンド。ロックとも、またエレクトロニックとも異なるある種の「ケミカル」な空気が全編を支配する。透明感のあるサウンドに意図的に重ねられたノイズが、本作を単なるロックやアンビエントでないことをことさらに主張する。「シューゲイザー=シューゲ」というジャンルは、単なる内省的な音楽、ムード重視の音楽でない。その後エレクトロニカの分野ではあたりまえとなったデスクトップ・ミュージック、つくり手にとっても、また聴き手にとってもパーソナルな音楽がロックにおいても成立しうることを「シューゲ」は如実に物語っている。シューゲイザーという名前の通り、ライブにおいてアーティストは観客よりも、自らの演奏に集中する。集中のあまり彼らは自身の演奏に没入する(観客にはアーティストの視線が靴に集まっているようにみえることからシューゲイザー(靴を見る人)と呼ばれる)。その内向きなエネルギーは静かなさざ波となって聴く人の心へと染み入り、やがてその場に居合わせた人々を一つの静謐な意識へと均していく。(2019.08.05)

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