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2019年4月 9日 (火)

04/09 【聴】 Discover America Box / World Standard, Daisyworld|Bridge(EGDS-77~80)

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 鈴木惣一郎のソロ・プロジェクト、World Standardが1997年~2002年に手がけたDiscover America 3部作が満を持してBoxセットとして登場。完全限定版、3枚のアルバムに未発表曲9曲を収録した"Discover America Series Vol.0 Outtakes"を含めた4枚組。全600セットのうち亭主は122セット目を入手した。豪華ケースに全曲解説文が掲載された32Pのブックレット、それに鈴木氏自身による手書きのシリアルナンバーが同梱されている。

 Discover Americaシリーズ。アコースティックとシンセサイザー、オールド・アメリカン・ミュージックとアンビエントとが程よく同居する、亭主お気に入りのシリーズだ。本シリーズの中間に、細野さんと(久保田)真琴さんの「ルイジアナ珍道中(Road to Louisiana)」のリリース(1999年)があったり、2002年にHot Club of Cowtownの日本企画盤"Hot Jazz"、"Hot Western"がリリースされカントリーウェスタンに注目があつまったりと、アメリカの古き良き音楽がことさらに注目・再発掘されたのがこの時期だったりする。オールド・アメリカン・ミュージックというととかくウェスタンやロカビリーに耳が行きそうだが、実際のところアメリカ音楽のルーツはネイティブ・アメリカンのそれに行き着くと(亭主は勝手に)思っている。簡単には踏破できないほど広大な土地と、人々を寄せ付けない過酷な気候、そして太古より息づくブラック・マジックがアメリカ大陸全体を覆っていて、人々はその得体のしれない「力(土地そのものが持つ力であり、自然の力であり、また呪術的な力をもさす)」におびえ、それらが支配する「夜の闇」におびえていた。Discover Americaシリーズの本質は、人々が恐れる「超自然的な力」と「夜の闇」にあると亭主は勝手に想像していて、その想像はどうやら見当外れではないらしい。バンジョーの爪弾き、古いアメリカのリズムやメロディと代わる変わる立ち上がるのは、おそらくアメリカの大地に響く風の音や遠雷である。

 もちろん、本シリーズに収録のすべての楽曲が怪しい呪術によって支配されているというわけではない。軽快で素朴なウェスタン・サウンド、アフリカ系アメリカ人の歌うブルーズ、そして古いアメリカのテレビドラマにでも登場しそうなポピュラー音楽。鈴木氏による「どこかにありそうな懐かしさ」と「どこにも存在しない不自然さ」を兼ね備えたサウンドが、全編に展開される。もちろんすべて鈴木氏のオリジナルである。ワールドスタンダードで醸成された世界音楽への深い造詣が一気に開花した傑作中の傑作シリーズといえる(2019.03.20)。

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