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2019年3月19日 (火)

03/19 【聴】 Hochono House / Hosono Haruomi, Victor(VICL-65086)

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 1973年にリリースした細野さん初のソロ・アルバム「ホソノハウス」を細野さん自身がリメイクしたアルバム。当時としては画期的な自宅録音、埼玉県狭山の一軒家で仲間とともに作り上げたアルバムが、46年の時を経て復活した。71歳となった細野さん自身のヴォーカル、デスクトップ・ミュージック、そして最新の録音技術。アレンジ含め全てが新しく生まれ変わっている。


 以前にも書いたと思うが、亭主にとって「ホソノハウス」は自身の青春時代を代表するアルバムだった。当時精神病院のような冷たい床の寮室で、隣への音漏れを気にしながら聴いたホソノハウスがリメイクされると聞いて、わくわくしないわけがない。ところが実際に作品を聴いてみると、かつてのオーガニックな雰囲気はどこへやら、様々な新しいアイデアが投入された、最新型フォーク・ロックであった。


 一番の違いは、曲順がオリジナルとは全く逆になっていることだろう。まるで時計を逆回転にするように、アルバムの後ろから頭に向かって一気呵成に突き進む構成。年を経て滋味の増した細野さんのヴォーカルは心地よいが、原曲から微妙にずらしたアレンジに、オリジナルを知る亭主はことごとく「あ、原曲と違う」とひっかかる。もちろん細野さん自身のアレンジであるから、オリジナルが正調であるのと同様に、本アルバムもまた正調である。「僕は一寸」が夏バージョンとなり、「Choo Choo ガタゴト」はその舞台を日本からアメリカに移している。最新盤ともいうべき「ホソノハウス」のサウンドに無理やり意識を添わせていく感覚は、「ひっかかり」と同時に炭酸ジュースののど越しのような刺激である。おっと、アルバムのタイトルからしておもいっきりずらしている。悪ふざけのようなタイトルにイキオイの良さを感じるが、投げやりな感じも否めない。


 そういえば少し前にユキヒロさんが「サラヴァ」のリメイクをリリースしていた。あちらは当時の音楽トラックはそのままに、ヴォーカルを新録、ミックスを変えることで新しい作品へと仕上げていた。こちら「ホチョノハウス」はその「サラヴァ」以上の大工事...のはずなのだが、全体的におふざけな印象が強いせいか、大工事に感じさせないあたりが面白い(2019.03.07)

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