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2019年3月 9日 (土)

03/09 【聴】 Public Pressure(2018 Remastered) / Yellow Magic Orchestra, GT|SONY(MHCL-10110) 

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 YMOとしてはオフィシャル3枚目のアルバム。入念な戦略による海外デビュー、ロンドン・パリ・ニューヨーク、そしてロスアンジェルスのグリーク・シアターでの公演を経て国内でも人気に火が付いた彼ら初となるライブ・アルバムが本作となる。2枚目のフルアルバム"Solid State Survivor"の楽曲5曲に、1枚目"Yellow Magic Orchestra"から2曲、シーナ&ロケッツの楽曲から1曲、さらに凱旋公演となった中野サンプラザでの収録からメンバー紹介のMCのみをピックアップした1トラック(Back in Tokio)の合計9曲。Back in Tokioの最後に"Behind the Mask"のイントロが流れるが残念ながらそこでトラックは終わってしまう。なお本アルバムはYMOのアルバムで初めて国内アルバムチャート1位を獲得。YMO現象と言われたブームの始まりを告げるアルバムとなった。1980年リリース。再発盤はSACDハイブリッド、Bob Ludwigによるデジタルリマスター処理がなされ、ハイレゾ対応の音源としてさらなる音質向上が図られている。


 正直言うが、亭主はこのPublic Pressureというアルバムがあまり好みではなかった。一つは収録曲が少ないうえに、1枚目、2枚目の曲どちらもが中途半端に収録されていて、お得感に乏しい。「お得感」などというとずいぶんしみったれた感想に聞こえるが、当時中学生だった亭主にとってアルバムを買うことは国家の一大事業的な感覚であった。同じ値段からたくさん曲が入っている方が良いし、知らない曲が多ければ多いほど良い。


 好みでなかったもう一つの理由は、その演奏だ。当時の亭主はシンセの奏でる電子音と、プログラムによる自動演奏に惹かれていて、髪を振り乱し、汗をまき散らして演奏するタイプの音楽を「かっこ悪い」と思っていた。人民服に身を包み、メンバーの顔をあえて隠して演奏する彼らのスタイルこそが、未来の音楽と信じて疑わなかった。ところが本作では、自在なアレンジと自由な演奏がフィーチャーされているうえ、メンバー以外のヴォーカル(その後矢野顕子さんだと知る)まで収録されていて、しかも矢野さんの奔放な歌声がYMOの持つ未来のイメージから外れるものだった。


 むしろライブ盤として楽しむのならば、いっそフュージョン・サウンドに寄せまくった"Faker Holic"のほうが潔い。もっともあちらも契約上の関係で渡辺香津美氏のギターがごっそり削除され、坂本さんのシンセ・ソロに差し替えられているのだけれど。(2019.02.26)

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