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2019年1月10日 (木)

01/09 【聴】 Family Book / YMCK, Not(NOT-0020)

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 栗原みどり(Vo)、除村武志、中村智之(Synth)の3人からなるチップ・チューンユニット・YMCKが、ユニット結成15周年を記念してリリースした特別盤。これまでリリースした楽曲のデモ・バージョン、プロトタイプ、アレンジ・バージョンなどを特別編集した全19曲のCDと、YMCKの歴史や豪華ゲストとの対談、ディスコグラフィなどを集めた150ページのムックからなる。


 結成当初は単なるシンセ・ポップユニットだったYMCK。除村氏のアイデアでジャズ+ピコピコサウンドの楽曲を作ったのがきっかけでチップ・チューンユニットとしての活動を開始、以降はチップ・チューンにおける国際的アーティストとしてウサギチャンレコーズ、AVEXなどで活躍していく。クラブイベントや屋外レイヴなどで「チップ・チューン枠」のアーティストとして選ばれた結果、あれよあれよとスターダムにのし上がり、気が付けば世界ツアーをこなすまでの有名バンドに成長する。キャリアを重ねてもブレることのないピコピコサウンドと、ファミコンを意識したライブ・コスチュームが好評を博し、10枚のフルアルバム、コンピレーションへの参加数知れずと活動の幅を広げている。近年はレコード会社をDe De Mouseと同じくNotに移し、De De Mouseとの共作などもリリースする。チップ・チューンの分野はもちろん、シンセ・ポップ、テクノ・ポップの分野において特に成功した稀有な例となっている。


 先にも述べたように、Family Bookはデモ・バージョンやプロトタイプなどを集めた特別盤。生ギターを使ったアコースティック・アレンジ、除村氏、中村氏がヴォーカルを担当するデモ曲など、これまでのYMCKとはちょっと趣の異なる楽曲が収められている。ジャンルに縛られないという点では非常にのびのびと、奔放な作品に仕上がっていて、演奏する側はもちろん、聴く側もまた肩ひじを張らずに聴くことができる。ムックによればそれぞれのメンバーにしっかりとした音楽のルーツがあるそう。ピコピコサウンドが彼らのすべてではなく、そのバックグラウンドに豊かな音楽世界が広がっている。なるほど15年という長い時間活動を続けてきた原動力はこのあたりにあるのだなと、妙に納得してしまった(2018.12.26)

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