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2018年12月28日 (金)

12/28 【聴】 銀河鉄道の夜 特別版 / 細野晴臣, Non-Standard|Teichiku(TKCI-1601)

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 宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」を、監督・杉井ギサブローが長編アニメ化。キャラクターデザインにますむらひろし、音楽に細野晴臣を起用、当時イメージソングを歌うためのオーディションが開催され、中原香織が見事歌姫の座を射止めるなど大々的にプロモーションが行われた。1985年作品。本アルバムは以前Non-Standardレーベルから1枚組で発売されたオリジナル・サウンドトラックに、その後リリースされたTVCMバージョン、デモバージョンなどを含めた2枚組決定盤。ディスク1は24曲、ディスク2には15曲を収録している。


 つい先日・・・といっても1~2年ほど前だったか、BSで「銀河鉄道の夜」が放送されたのを録画・観たことがある。宮沢賢治の童話世界をビジュアル、サウンドの両面から見事に再現した映画と感銘を受けたほか、作品全体を包む雰囲気の良さ、宇宙を夜になぞらえた幻想的な風景に魅了されたことを覚えている。銀河鉄道に乗った主人公らが立ち寄る不思議な土地、そこには「死」を暗示させるキーワードやシンボルが多く登場し、主人公と我々が生まれ育った場所から遠く遠く離れた世界を旅していることを強烈にイメージさせてくれる。


 通常、サウンドトラックというと劇中に登場するBGM集、どちらかといえばビジュアルに合わせるため控えめかつ無個性に作られるものなのだが、本作に限ってはかなり個性的。当時作曲家として売れに売れていた細野さんの個性を存分に発揮したアルバムに仕上がっている。映画音楽的なクラシカルなオーケストレーションはほとんどなく、むしろポップスの延長線上、メロディをしっかりと聴かせるタイプのトラックが多い。結果的にCM曲や、その後の細野さんのオリジナル・アルバムにも収録されるような個性的な曲がそろい、非常に楽しいアルバムに仕上がっている。宮沢賢治が生まれ育った東北の民話・民謡を思わせるフレーズ、Non-Standardらしいシンセ・ポップ、アンビエント・テクノ、中原香織の歌うイメージ・ソング、そして讃美歌「主よ、みもとに近づかん」のコーラス。そのどれもが個性的な輝きを放っている。


 なお特別版には鈴木惣一郎による全曲解説・ライナーノーツ、牧村憲一(スーパーバイザー)およびコシミハルのインタビュー、ラジオでの細野・鈴木惣一郎対談を収録。当時のプロモーション用チラシなども口絵として掲載されていて、資料的価値が高い。1985年というからもう33年前になるのか・・・平成ですらなかった頃の記録である(2018.12.11)

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