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2018年12月24日 (月)

12/24 【読】 「澤野工房物語(澤野由明、DU Books)」

「澤野工房物語(澤野由明、DU Books)」

 大阪は新世界を拠点とするインディーズ・ジャズ・レーベル「澤野工房」。本業は下駄屋、趣味と止むない事情からジャズ・レーベルを二足のワラジに掃いての20年を、代表である澤野由明氏の半生とともにつづった書。ジャズに傾倒した青年時代、レコードの輸入輸出業から始まったジャズ商売、そして3度の廃業の危機を乗り越えて至ったレーベルの現在まで、澤野の魅力が存分に楽しめる。外伝として、レーベルに封入されたアルバム解説を担当する北見柊氏による澤野工房のよもやまコラム、そしてこれまで澤野がリリースしたアルバムをフルカラーで収録したディスコグラフィも収録されている。


 初期はウラジミル・シャフラノフ、ヨス・ヴァン・ビースト、山中千尋などの作品をリリース、寺島靖国氏から絶賛を受けたことで人気に火が付いた澤野工房。ヨーロッパを中心に、日本ではなかなか耳にすることのできない実力派アーティストたちの作品をドシドシと紹介する本レーベルを支持する人は、(亭主を含めて)実に多い。そのレーベルの特徴は、スムース&スタイリッシュ。ヨーロッパらしい洗練された演奏と、洒落たアルバム・デザインには女性にもファンが多いと聞く。実際、上野駅構内の雑貨店「アンジュ」には、ハイセンスな文房具や可愛い小物たちと一緒にこのレーベルの作品が並べられていて、若い女性が手に取る様子をよく見かける。亭主も、東京に行った際にはこの店で1枚、2枚、最新作を買うのを楽しみにしている。音が良いのもレーベルの特徴、音質へのこだわりがジャズ・ファン、オーディファンの心をがっしりとつかんでいて、その傾向は以降も変わらない。


 なお本文は語り下ろし、端正な口語の口調で読みやすい。澤野氏によるレーベル・アーティスト解説、澤野工房にかかわる人々へのインタビューなど、盛りだくさんな内容がうれしい。(2018.12.24)

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