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2018年12月14日 (金)

12/14 【読】 「敗戦後論(加藤典洋、ちくま学芸文庫)」

「敗戦後論(加藤典洋、ちくま学芸文庫)」


 文芸評論家、早稲田大学教授。新潮学芸賞、桑原武夫学芸賞などを受賞する著者が、戦後の日本人論に大胆に切り込んだ書。本書もまた伊藤整文学賞を受賞している。

 戦後、なぜ戦争責任論が繰り返し議論にのぼり、紛糾するのか。なぜ中国や韓国は日本に対し繰り返し謝罪と賠償を求めてくるのか。本書は日本人にとって、また周辺諸国にとってきわめてデリケートな問題に対し、政治、文学、歴史の分野からそれぞれ考察を試みる。その主たる原因は、中国や韓国の人々のメンタリティでも、現政権の傲慢さでもない。「原子爆弾」という破壊的トリガが日本人の心の中にどんな変化をもたらしたか。1997年に本論が発表された際には大きな話題となり、またずいぶん批判されたとのこと。

 亭主はとあるブログで本書を知り、それではということで読んでみた。ブログでは「良書」と紹介されているとおり、ナルホド面白い。なかでも戦中戦後における作家たちの作品の変遷から、それぞれの戦後感がかいま見得るあたりは出色。冷静な考察と、文芸評論家らしく文芸作品をフル活用した論展開は最後まで飽きさせない。

 本書には「敗戦後論」「戦後後論」「語り口の問題」を収録。内田樹氏、伊東祐吏氏が解説を加えている。(2018.12.14)

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