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2018年9月 1日 (土)

09/01 【聴】 Complete The Amazing Bud Powell Volume One / Bud Powell, Blue Note|Universal(UCCQ-9225)

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 大学1年の頃にバド・パウエルの音楽を聞きはじめた。同じ寮に住む某大ビッグバンド同好会のギタリスト(仮にカルピス氏と呼んでおこう)に、ジャズでも聴いたらどうだといわれたのがきっかけだった。


 当時亭主はYMOとテクノポップとゲーム音楽をこよなく愛する、いわゆる「オタク気質」で「ネクラ」な人間だったので、カルピス氏としてなにか思うところがあってジャズを勧めたのかもしれない。なにしろオタクでネクラな亭主である。彼の言葉を無視するかと思いきやよっしゃ分かったとレコード屋(たしか浦和の「ぶれえめん」だった)に出かけ、選んだのがThe Amazing Bud Powell Vol.2だった。ジャケットがまさしくジャズらしいのが気に入った。いわゆるジャケ買いである。


 寮のCDラジカセで聴いていたところカルピス氏がやってきて、ピアノならセロニアス・モンクのほうがよかったのにといわれたが、ハアと思うくらいでモンクのつけようもない。なにしろモンクのピアノを聴いたことがないからだ。CDラジカセの向こうから聞こえるバドのピアノは、たどたどしくて不安定で、しかも演奏に熱中するあまりなにやらうなるような声も聞こえる。亭主はクラシック音楽をほとんど聴かないが、彼の音楽はクラシック音楽と対極にある音楽だと、ジャズとはそういうものなのだと確信した(テクノポップとゲーム音楽ばかり聴いていた亭主にしてはまともな印象だ)。なかでもお気に入りはNight in Tunisiaだった。当時愛聴していた細野晴臣のアルバムOmni Sight SeeingにジャズスタンダードであるCaravanのカヴァーが収録されていて、こちらもお気に入りだった。アラブや北アフリカのエスニシズムに強く惹かれていたのだろう。


 のちにセロニアス・モンクのピアノも聴いたのだが、あまりにも流麗でピンとこなかった。バドの不安定な、しかし天才的なセンスを感じさせるピアノに対して、モンクのそれは秀才的だった(もちろんこれは亭主の勝手な感想だ)。のちにラグタイムやカントリーなども聴くことになる亭主にとって、モンクのピアノはどこまでも正統派だった。オタクでネクラで、いわゆるマイノリティの価値観を持ち合わせる亭主とは感性が合わなかったのかもしれない。(2018.08.13)

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