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2018年8月

2018年8月30日 (木)

08/30 【聴】 Future Pop / Perfume, Universal(UPCP-9020)

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 中田ヤスタカプロデュース、いまやトップアイドルの座に昇りつめた感のあるPerfumeの最新アルバム。限定生産盤はCDとBlu-rayの2枚組。CDはオーディオトラックで全12曲、Blu-rayにはTOKYO GIRL, 無限未来他10本のMVと、恒例となった"Perfumeのただただラジオが好きだからレイディオ3"が収録されている。


 Future Popというわりとストレートなアルバムタイトルの本作。シングルカットされた"TOKYO GIRL"、"無限未来"、"If You Wanna"など、未来感のあふれるポップ・ミュージックが並ぶ。もともとPerfumeの楽曲は、中田ヤスタカがプロデューサとなって以降レトロフューチャー、あるいはフューチャリズムを意識したデジタルポップを志向していたため、本作もまたPerfumeとしては当たり前の作風、という感じがしないでもない。ただ、本作に限ってはギターの爪弾きを入れてみたり、あえて中国風の曲調にしてみたり、ラップ調の曲、インストをメインとした曲を据えてみたりと、未来というには少しベタな作りをしている。ある意味レトロフューチャーに回帰したということなのかもしれないし、あるいはここからさらに新しい方向性へと飛躍していくのかもしれない。中田ヤスタカの音楽は常に時代の先端にあって、常にファンの想像の斜めを行く。Capsuleはかなり強炭酸なデジタルハードコアを志向した。Perfumeは過激さは控えめに、様々な音楽ジャンルを横断しながら、新しい音楽の方向性を探っているようでもある。


 ただ・・・Perfumeの3人のアイドル性というか、それぞれの個性は本作においてはあまり前面に出ていない。もともとCapsuleなどもヴォーカルのコシジマトシコさんの存在が時々消えうせていたが、本作においても3人の存在が時々希薄となって、果たしてこれがアイドルのアルバムなのかと疑問に思う瞬間も少なからずある。それが中田さんの戦略なのかはよくわからないのだが、少なくとも彼女らの元気さは、Blu-rayのおまけ「ただただラジオが~」のほうで弾けているようである。(2018.08.14)

2018年8月29日 (水)

08/26 【動】 第58回伊達ももの里マラソン大会

8月26日、福島県伊達市で開催された題記大会に参加した。


全国ランニング大会100選に13年連続選出されている本大会。今年で58回という長い歴史を持ち、8月という時期にもかかわらず6000名近いランナーが健脚を競うという人気の大会だ。人気の理由は、伊達市が特産でこの季節が旬という「桃」を前面に押し出しているため。参加賞には「Tシャツ」や「タオル」に加えて「桃2個」が選べるほか、会場には桃の即売会、ランニングコースのエイドステーションで桃が振舞われるなど、桃好きにはたまらない大会となっている。


亭主もまた、ここ数年この大会に連続出場している。目当てはずばり、会場で売られている桃である。桃の産地といえば山梨県、長野県産が有名であるが、福島の桃もまた負けず劣らずに美味い。今回の参加は、妻の強い希望でもある。妻も伊達市の桃が大好物なのだ。


桃の話はともかく、本大会。今回は10kmの部門に出場した。10kmにはおおよそ3400人のランナーがエントリ、伊達市保原の中央交流館をスタート/ゴールに、市内の田園地帯をめぐる往復コースを走る。夏の大会ということもあって、給水所があちらこちらに設けられていたり、コース中にシャワーが置かれていたりと熱中症予防に力を入れている。しかも今年からは、折からの猛暑の影響を受けスタートが一時間前倒しになり、さらに前日の前夜祭も中止としている。思い切った配慮に、主催者が大会にかける思いを感じさせる。


そんなわけで、当日。徹底した暑さ対策にもかかわらず、天候は朝から曇り、しかも10kmスタート時には雨が降り始めるという、なんとも皮肉なコンディション。しかも気温が高いために湿度もまた非常に高く、蒸す上にランニングするには息苦しいというあまりよくない状況でのスタートとなった。日々の疲労蓄積でここのところあまり練習できていなかった亭主、苦しいのは毎度のことだが今回は特に「蒸し暑さ」と「息苦しさ」が身体に堪え、最初から最後までかなり苦しいランであった。途中トイレに寄ってしまったこと、暑さのあまり歩いてしまったこと、それに途中でふるまわれた桃を胃が受け付けず飲み下すのに時間がかかってしまったことなどからタイムは凡庸、毎度のことながらあまり満足のいかないタイムでゴールしている。


ゴール後は雨も止み、暑さがさらに強まったことから恒例のかき氷タイム。参加賞の桃2個のほか、即売会で桃をケースで買い、帰途についた。なにしろ8時スタート9時ゴールである。会場で1時間ほど休んだが、伊達市内で昼食は少し早い。帰途の常磐道中郷SAで昼食をとり14時には帰宅した。

2018年8月26日 (日)

08/26 【聴】 be yourself / de de mouse, Not(NOT0019)

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 遠藤大介のソロ・プロジェクト、de de mouseの最新作。ハウスやユーロビートのノリのよさにde de mouse独特のヴォイス・サンプリングが融合した、夏にぴったりのフューチャー・ポップ。全10曲。


 de de mouseといえば、かつてはアジアの民族音楽を思わせる少女のヴォーカル(しかし何を言っているかは全く理解できない)をフィーチャーした一種独特なエレクトロニカのイメージが強くて、彼自身のレーベルであるNotレーベルから作品をリリースしてからもその印象は変わることがない。実際2017年4月にリリースした前作"Dreams you up"は民族音楽的な要素の薄れたデジタル・ポップだったが、de de mouse自身としてはこれまでの彼のイメージを脱却するには不十分だったらしい。これに対して本作は、これまでの作風を一変する挑戦的なアルバム。ヴォイス・サンプリングはこれまでと同様だが、曲の端々に何となく「英語の単語」のようなものが聞こえてきて、なんとなくアメリカ/UKのテイストが強い。いや、実際にヴォイスとして英語を使っているのかは不明。だがブレイクに英単語が入ると急に曲全体がポップに感じられて、外連味は薄れるもののアルバム全体の印象が極めて明るくなる。彼へのインタビューによれば、彼自身が本当に作りたかったアルバム、de de mouseというキャラクターの枠を超えて作りたかった作品なのだという。ノリの良さとスピード感、爽快感、それに純粋に楽しみたいという彼の思いが、アルバムに素直に表現されている。(2018.08.04)

2018年8月24日 (金)

08/24 日々雑感(2)

iPad mini 4でブログ記事を書いていた亭主であったが、このところはPomera DM100の出番が多くなっている。


iPad mini 4でのテキスト入力にはiText Padを使っていた。画面いっぱいにテキストが入力できて(数字で92×26文字)長文入力には見通しが良い上、Evernoteと直接連携ができるためすこぶる使い勝手が良い。問題はiOSの日本語入力である。特に、日本語(ローマ字)と英語、記号の切り替えが面倒くさい。地球マークを「Fn+4」でいちいち押す必要があって、しかも日本語と英語がトグル動作しない。日本語、英語、顔文字の3種がくるくる入れ替わる。しかも記号はまた別の方法で入力する。CDレビューやPC関係の記事は日本語と英語の混在が激しいため、書いているとストレスが溜まること甚だしい。


一方Pomera DM100では、「半角/全角」キーを押すだけで日本語と英語が切り替わる。しかもトグル動作なので、書き手の思考を中断しない。入力画面は狭く(数字で66×18文字)、FlashAir経由でEvernoteと連携するはずが新しいバージョンになってからは動作しないと使い勝手は今一つだが、テキスト入力に限っては非常に快適である。


iPad mini 4には、テキスト入力用にLogicoolのBluetoothキーボード(ケースとしても機能する)を取り付けているので、これを使わないのは勿体ない。勿体ないがやはりPomeraのほうが快適なのである。キーボードのキーピッチの広さ、通常使っているWindows機によく似たキーアサイン、AtoKの変換精度の高さも快適さに一役買っている。Pomeraでテキストを入力していると、iPad mini 4のテキスト入力がもっさりとしているのに気づかされる。iOSのオーバーヘッド、お節介な予測変換、日本語と英語の切り替えの煩雑さなど、残念ながら個々の機能が入力スピードを律速している。


ではiPad mini 4はお蔵入りかといえば、そうでもない。Kindleアプリで電子書籍を読むときは、やはりiPad miniの画面の広さは快適である。Pomeraでブログ記事を書く際に、様々な情報を調べる手段としてiPad miniは手放せない。マルチディスプレイを使うように、PomeraとiPadを併用するのがもっとも使いやすい。モバイルも適材適所なのだ。

08/24 日々雑感

以前のPC環境を、新しいPCに再構築する作業がほぼ完了した。


ハードの増設、デバイスドライバの再インストール、ソフトの再インストール、シェアウェアのライセンス復帰まで、正味二日を要した。


時間がかかったのは、どうしてもうまくいかないハード/ソフトがあったからだ。


PCオーディオ用のDDC(HiFace Evo)でWASAPIモードを使用すると、OSがクラッシュする。Windows 10 Pro 32bitでは正常動作していたので、どうやら64bit版ドライバのバグらしい・・・とおもったら、HiFace EvoはもともとWindows 10をサポートしていないとメーカサポートページに書いてあった。それでも32bit版では動いていたから、やはり64bit版ドライバが原因だろう。


iCloud for Windowsがインストールできない。ネットで調べてみると、どうやら既知の不具合のようで、インストールできなかった人たちの恨み辛みがMicrosoftのサポートに延々と書き連ねられている。一方Microsoftは相談に回答するふりをして我関せずを貫いている。MicrosoftとしてはOneNoteを使ってほしいのだろう。これも64bit版ならではのトラブル。


JRiver Media Centor(JRMC)のライセンスが復旧しない。JRMCを立ち上げ、ライセンスコードを入力しても、「ネットワークの不具合」とのエラーが出る。これも64bit版のトラブル・・・と思いきや、どうやらJRMCのeコマースサイトが8/21にハッキングされ、ユーザ情報が流出したらしい。サイトはダウン、いまのところ復旧の目処が立っていない。


諸々ケチはついたが、おおむね快適に動作している。ハードスペックとしてはCPUクロックが2.6→3.2GHz, コア数が2→6、メモリが3→8GBへと変更した以外はほとんど変わらないため、体感スピードもまたあまり変わらない。重いタスクを動かすと効果が実感できるかもしれないが・・・追々実施すればよいだろう。

2018年8月22日 (水)

08/22 Sycom Radiant GZ2700Z370

SycomのBTO-PC、Radiant GZ2700Z370を購入した。

自宅のPCがいよいよ怪しくなってきて、ドライブアクセスが頻発するほか、画面の乱れも激しくなってきたからだ。ここ一週間はいつパソコンがクラッシュするか、ブラックアウトするかとヒヤヒヤしながら使っていた。いや、実際にはデータバックアップなどの避難準備を進めていた。8/14にパソコンを注文、8/21に届いた。Sycomの夏期休業、土日、輸送時間を考えると3営業日で製品を組み立て、発送してもらったことになる。迅速な対応にひたすら感謝である。

今回のPCは、自宅のPCからなるべく部品を流用したいと、ミニマルな構成とした。

CPU: Intel Core i7-8700(3.20GHz,6Core, Coffee Lake搭載モデル)
M/B: ASRock Z370 Pro4(Intel Z370 Chipset)
MEM: 4GB * 2(DDR4-2666)
HDD: HGST HUS722T1TALA604(Ultrastar 1TB 7200rpm)
CAS: Fractal Design CORE 2550S Black
POW: SilverStone SST-ET550-B(550W)
OS:  Microsoft Windows 10 Pro 64bit-DSP

グラフィックスはオンボード、光学ディスクなし、キーボードやマウスはもちろんつけていない。オンボードのグラフィックスは現在所有しているビデオカードGeForce 9600GTの速度と大差ないため、今後追加で購入予定。光学ディスクには現在所有しているPioneerのBlu-rayマルチを流用する。予算を削ったというよりも、現有資産を生かすためだ。

なお、システムディスクにHDDを選んだのにあまり深い意味はない。SSDを使えば起動は格段に早くなる。が、たまにはハードディスクも悪くない。安定と信頼のHGST製である。

CPUとM/Bだけはそれなりにこだわっている。最新のCPU、Chipsetで最近のPCのパワーを実感したかったのと、これから長く使っていくにあたってなるべく陳腐化が少ないものを選んだつもりだ。少しづつでも、新しいPCの恩恵に預かりたいところだが、セットアップにはもう少し時間を要する見込み。ソフト/ハード関係にトラブルがあるため、これが一段落すればとりあえず一安心なのだが。

2018年8月17日 (金)

08/17 【聴】 Plantation (2017 Remaster Deluxe Edition) / Ringo (Susumu Yokota), Sumlime Records(MMCD20018)

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 2015年に54歳で逝去したススムヨコタが、1995年にRingo名義でリリースしたテクノのアルバム。2017年にリマスター版として再発、未収録曲4曲を含めた全10曲へと再編集されたもの。


 その後はファンク色の強いハウス・ミュージックへと傾倒していくススムヨコタ。本作においてもハウス・ファンクの要素が極めて強く打ち出されていて、シンセによるファンク・ミュージックのレシピが当時からしっかりと構想されていたことが伺える。ススムヨコタによるファンクの傑作といえば1998, 1999, ZEROの3部作が有名だが、ユーモアたっぷりの3部作に対して本作Plantationは非常にマジメというか、テクノ/エレクトロニカの作法をしっかりと踏襲している。解説によれば本作はディープハウスというジャンルに分類されるようである。曲中にエモーショナルな部分が多く含まれるあたりは確かにディープハウスかもしれない。ただ、ススムヨコタの作品に(海外のディープハウスにみられる)鬱屈したものや批判精神は一切見られない。坦々としたビートと、飄々としたメロディラインの組み合わせにファンクネスを感じるのは、亭主だけではあるまい。(2018.08.01)

2018年8月14日 (火)

08/14 日々雑感(Sycom Radiant GZ2700Z370)

このところパソコンの調子が思わしくなく、これはおそらく最新ビデオカード(GeForce GTX 1060)と、旧式マザーボード(Gigabyte製 GA-965P-DS4 ... Intel P965チップセット)との相性の問題だと思っていたのだが、Windowsのイベントビューワでエラーログを調べてみたところIDE Port2(atapi)で盛大にエラーが出ているのを発見し、ようやく不調の原因が究明された。


調べてみると8/8からエラーが激増している。何が直接的な原因だったかは不明、ビデオカードの交換がきっかけだったのか、それとも偶然イベントが重なっただけなのかもわからないが、IDE Portのエラーならばマザーボードに不具合が発生していることは容易に想像できる。該当するPortにはBlu-ray/DVD/CDドライブが接続されていて、ものは試しとドライブを外してみたのだが、エラーは解消されなかった。


ときおり、SSDのアクセスランプが点きっぱなしになりPC全体が重くなるのは我慢できる。問題は、その際にタスクマネージャはおろか、マウスカーソルまで動かなくなることだ。マウスカーソルが動かなくなるということは、システムの根幹部分にまで病巣が侵食していることを意味する。アプリのハングアップはアプリを使わなければよいだけの話だが、OSがハングアップしていったい何に信頼を寄せよというのだろう。


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よしPCを買い替えようと決意し、具体的なPCのスペックや購入先を構想する。当初はYSさんに自作をおススメされていたのだが、亭主にはまずもって自由時間というものがない。毎日の自由時間は、午後10時からの2時間程度なので、パソコンの組み立てやOSのインストールという自作に必須なまとまった時間を確保できなかった。唯一の解決方法は「徹夜」であるが、若いころならばさておき、この歳で徹夜ははっきりいってキツイ。


自作にしなかった二番目の理由は、コストである。1998年頃だったか、Intel Celeronのオーバークロックに端を発した自作ブームでは、「自作は安い」と勘違いしたパソコン初心者がパソコンショップや自作マニアの元に殺到した。DOS/V系パソコン雑誌がこぞって激安自作PCの製作記事を特集したことがそもそもの問題だった。雑誌の記事がパソコンを安く制作できたのは、秋葉原という地の利と、記事の執筆者のパーツに対する目利きと、これまでの自作経験によるもので、だれもが簡単に、激安でパソコンが自作できるというわけではない。マニアが安くPCを自作できたのは、マニアがこれまでのPC制作でストックしていたパーツを流用できたからだ。そういう「ノウハウ」や「過去の資産」なしに激安に飛びつくのは、かつてインターネット初心者が「ヤフーオークションは欲しいものが安く買える」と勘違いしたようなものだ。基本的にパーツは個別調達すれば高くつく。メーカが安くPCを提供できるのは、大量調達と徹底したコスト管理(どこに金をかけ、どこを安くあげるかの目論見がしっかり定まっているから)によるものである。


自作にしなかった三番目の理由は、地理的な問題である。亭主の住む地域には、PC-Depotと、小さな自作ショップの2件しかパソコンショップがない。必要なパーツが揃うかは疑問であるし、安く手に入る保証もない。先にも書いたが、自作をするならば秋葉原という地の利は圧倒的である。かつては亭主の近所にもたくさんのパソコンショップがあった。秋葉原に行かずとも、つくばあたりまで足を延ばせば大抵の用事は済ませることができた。パソコンショップだけではない。CD店も、書店も、亭主の周囲にある小売店は軒並み全滅してしまった。


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愚痴はさておき、自作しないならばどうやってPCを選ぼうか。BTO(Built To Order)のパソコンか、大手メーカのPCか。ブラウザを立ち上げ、思うままにメーカのホームページを開いてみる。BTOの大手といえばマウスコンピューター(乃木坂46のCMが可愛くて良い)、老舗のドスパラ(根強いファンがいる)、TSUKUMO(そういえば亭主の初めてのDOS/VはTSUKUMOのBTOだった)、パソコン工房(水戸に店舗があったっけ)あたりだろうか。大手メーカといえばDELL(亭主もDELLのPCを使っていたことがある)、HP(現在の会社のPCはHP製だ)、NEC、FUJITSUなどがある。


まずはスペックを考える。12年ぶりにCPUを新調するのだから、最新のCPUが欲しい(Intel Core i7)、ハイエンドでなくともよいから少なくともクロックは3GHz以上は欲しい(8500か、8700か)、メモリは8Gか16Gか。それを載せるマザーボードはIntel B360かZ370か。


ところがBTOのメーカのページを見ても、また大手PCメーカのページを見ても、最新のCPUを乗せたマシンはどれも高い。割安感を売りにしている機種も、カスタマイズでCPUを乗せ換えると一気に金額が跳ね上がる感じだ。候補をマウスとドスパラに絞り、両者のスペックと価格を比較するが決定打に欠ける。決めきれないのは、いずれの機種もケースのデザインが旧態然として、亭主が現在使っているSycom Radiant GX1000BPと大して変わらないからだ。あるいは昨今妙に話題のゲーミングPC、アニメのメカを思わせる造形は、亭主の歳ではちょっと気恥ずかしい。これは昨今のUSB-DACのデザインにも言えることだが。


もう一つ、大手PCメーカのケースのデザインで気が付いたのは、光学ドライブに標準品が流用できないということだ。亭主はこまめにPCパーツを交換しているので、できることならばこれらパーツを流用したい。ところが大手PCメーカの光学ドライブは、スロットインだったりベゼル形状が特殊だったりと流用が難しい。デザインだけならば大手PCメーカは大いに魅力であるが、スペックが低めなのとパーツの流用が難しいのとで候補になりにくい。


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ふと思い立ち、Sycomのページを開いてみる。現在使用しているPCはSycomのBTOパソコンである。同じメーカを連続して注文して悪いことはあるまいと思ったら。Radiant GZ2700Z370という機種が見事に要求スペックに一致した。しかも筐体のデザインも悪くない。直線的でシンプルで、亭主の好みである。


注文。悩むときはごちゃごちゃと悩むが、一旦決まればあとは早い。


詳細仕様は後報とする。8/15まで夏季休業、以降7営業日中に発送とのことである。カード払いの手続きが残っているが、まずは相手方からの連絡を待っている。

2018年8月11日 (土)

08/11 【聴】 Challenge Me Foolish / μ-Ziq, Planet Mu(ZIQ400CD)

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 Mike Paradinasのプロジェクト、μ-Ziqの最新作。自身のレーベルPlanet Muからリリースされた本作は、女性ヴォーカリストKazumiをフィーチャーしたポップテイストなエレクトロニカ。全14曲。


 μ-Ziqといえば、かつてはAphex Twin, Squarepusher, Luke Vibertとともにコーンウォールのドラムンベース四天王などと呼ばれていたことを思い出す。徹底的にアヴァンギャルドを極めたAphex TwinやSquarepusherに対し、自身のスタイルを地味に追い続けたのがLuke Vibertとμ-Ziqであった。特にμ-Ziqはコンスタントにアルバムを発表する一方で、Bjorkのライブ・ツアーに同行するなど多方面での活躍が目立つ。Royal Astronomy, Lunatic Harnessなどのアルバムはメジャーレーベルからのリリースということもあって(大ヒットとはいえないまでも)かなり多くの人がその音楽に触れた。ポップ・ミュージックであったりオペラ調であったり、ドラムンベースやマイナーにこだわらない自由奔放さが彼の魅力である。


 というわけでChallenge Me Foolish。ここ数年妙にダークというか、禍々しい内容のアルバムリリースが続いただけに、美しい作風にほっとさせられる。映画のサウンドトラックのようなストーリー性、抒情的な展開もあって、聴いていて素直に楽しい。彼の本貫地ともいえるドラムンベースの曲も少なからず含まれているので、彼のキャリアをよく知る古いテクノファンならば「ああ」と思ってしまうに違いない。(2018.07.26)

2018年8月10日 (金)

08/10 【聴】 This Warm December - A Brushfire Holiday Vol.1 / V.A., Brushfire(No Catalog No.)

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 Jack Johnsonが主宰するBrushfire Recordsからリリースされた、クリスマス・ソングのコンピレーション。Jack Johnsonほか、Mason Jennings, Matt Costa, Zee Ave, Money Mark, G.Love, ALO, Neil Halstead, Rogue Wave, Zach Gillが参加、アコースティックを中心とした穏やかで優しいクリスマス・ソングを聴かせる。全11曲。タイトルのThis Warm・・・とは、Jack Johnsonが活動の拠点とするハワイの気候を指す。


 なんとも良い感じの、クリスマス・ソング集。スタンダード(赤鼻のトナカイ)から、ちょっとユーモラスな"Stuck At The Airport"という曲まで、ジャンルを揃えつつ様々な曲調、アーティストの楽曲を集めている。奇をてらっているわけでもなく、かといって無難にまとめているわけでもない選曲に好感が持てる。多くの場合、こういうコンピレーションの類には「イロモノ」がかならず一曲は混じっている。パンクのようなアヴァンギャルドな曲だったり、ポエトリーリーディングのようなアートに徹したものだったり、あるいはラップなどもかつてはイロモノに分類されていたように思う。単調になりがちな企画モノを華やかに彩る、という意味においてイロモノは重要な役どころではあるが、人によってはちょっと・・・という印象を受けるかもしれない。極端な人になると、曲をリッピングしたのち、イロモノな曲を除いてCD-Rに焼いたり、iPodなどに取り込んだりする人もいたという。いずれも好みの問題ではあるが。


 亭主などは、本アルバムを聴くと、例年ホノルルマラソンが開催されている12月初旬のハワイを思い出す。常夏のハワイも12月ともなると少し暑さも和らいで、昼間にマラソンが行えるくらいの暑さとなる。クリスマスに向けて街には色とりどりの飾りが付けられ、行き交う人々の顔もどことなしに楽しげである。リゾートならではのにぎやかさにクリスマスの期待感が加わって、島全体がお祭りムードとなる、それがハワイのクリスマスだ。本アルバムにはそんなにぎやかさや期待感がぎっしりと詰まっている。(2018.07.26)

2018年8月 9日 (木)

08/09 日々雑感

 先日購入した玄人志向のビデオカードの調子が思わしくない。


 物欲に負けてnVidiaのGeForce GTX1060-3Gモデルを購入したが、FirefoxでYoutubeを視聴中に画面が停止してしまったり、Microsoft Excelで画面スクロール中にPCがリセットしてしまったりと散々な目に遭っている。ビデオカードの不具合と思われるが、亭主のPCが10年以上前のスペックであることを考えると、マザーボードのチップセットとの相性かもしれない。ネットで少し調べてみたが、はっきりしたことは分からない。たぶんこれからも分からない。


 仕方なくこれまで使っていたGeForce 9600-GTに戻して様子を見ている。9600-GT用のドライバにロールバックするのに手間取ったが、なんとか元に戻ったようである。GTX1060は弟に進呈しようか。正常動作するまで別のビデオカードを買い続けるのも気が引けるし、「初期不良でした」とビデオカードを購入したPC-Depotに持ち込むのも筋がよくない。次に買うビデオカードとチップセットの相性の善し悪しなど誰にもわからないし、PC-Depotがビデオカードを初期不良と認定する保証もない。


 そもそも10年以上前のPCを、後生大事に使い続けていることが問題なのだと、内なる声がツッコミを入れてくる。今はもっと性能のよいPCが、安い値段で手に入る。拡張性を考えなければ、弁当箱サイズのPCも亭主のPCに比べれば十分にハイスペックだ。ならばいっそのこと新しいPCを買った方がよいのではないかと内なる声が畳みかける。ならば今のミドルタワー筐体はどうするのだと問うても内なる声から返答はない。中古店に売るか、やはり弟に進呈するか、それとも実家に置くか。いずれにせよ持て余すに違いない。ミドルタワーはミドルタワーのまま、マザーボードとCPUとメモリを買い換えて、Windows 10をあらためてインストールするのがよいのかもしれない。


 ああ、またWindowsをインストールするのか。面倒くさい。


 亭主のPCは、Windows XPプリインストール済として購入し、Vista、7 Ultimate、10とアップグレードを繰り返してきた。ときに調子が悪くなり、またときにHDDの買い替えでクリーンインストールも何回か経験した。だが、多くの場合この作業はほぼ徹夜となり、亭主自身翌日の人間機能に支障が出るほどに疲弊している。インストール中はさっさと寝ればよいのだろうが、気になってずっとインストール状況を確認してしまう。完全に機能回復するまでアプリの再インストールやデータ移行を続けてしまう。これは亭主の性分だ。

2018年8月 6日 (月)

08/06 日々雑感

 PlayStationが欲しい。


 PS3の初代機か、PS2が良い。PSで発売されたnamco museum (Vol.1 - 5 + アンコール)をもう一度プレイしたいのだ。PS3の初代機を買えばPS3のゲームも楽しめるが、残念ながらPS3のソフトでもう一度遊びたいものがない。亭主の好きなRidge Racer 7やElder Scrolls IV : Oblivionはプレイするのに時間がかかり過ぎる。もう一度経験値を貯め直すほどの時間はない。


 先日近所の中古店に出かけたところPS2の良い出物があったが、眺めただけで購入していない。買っても良いなと思ったものの、若い頃の反射神経は期待できないので、namco museumで遊んだところで大して面白くないのではと思ったからだ。それでも欲しいか?と自問自答し、なんとなく結論を先延ばしにしている。先延ばしにすればするほど出物が少なくなるわけだが、入手困難になっても個人的に困ることは一切ない。これからPSが生活必需品となることは当然ながらないからだ。


 かつて亭主もまた人並みにゲームを嗜んだ。FFVIIが発売された日には徹夜でプレイし、一睡もしないまま会社に行ったこともある。だが、当時の体力は今の亭主にはない。徹夜プレイはおろか、まとまった時間すら取れないのが現状だ。もちろん、徹夜に値するゲームが昨今あるかという話もあるが、どんなゲームならばハマるのか、徹夜する価値があるかは人それぞれであるので、ここであえて言うつもりもない。大事なのは、人生というのが有限で、有限の人生のなかからゲームに割り当て可能な時間というのが実は意外とない、ということなのだ。


2018年8月 5日 (日)

08/05 【読】 「永訣の波濤 グイン・サーガ143(五代ゆう、ハヤカワ文庫)

「永訣の波濤 グイン・サーガ143(五代ゆう、ハヤカワ文庫)」

 グイン・サーガ続編プロジェクトの最新刊。栗本薫氏逝去のあと、二人の作家によって書き続けられることとなった国産ヒロイック・ファンタジーの金字塔「グイン・サーガ」だが、現在宵野ゆめ氏が体調不良とのことで、ここ数巻はずっと五代氏のターンとなっている。キタイの竜王・ヤンダル・ゾッグの魔手により陥落した中原の魔道王国・パロから辛くも逃れた人々が、それぞれの運命に翻弄される様子を描く。


 以前は宵野氏、五代氏がそれぞれに舞台を書き分けていた本シリーズ。ところがこのところは五代氏によって、すべての情勢がほぼ同時に進行するというなかなか忙しい展開となっている。新興宗教ミロク教の聖都ヤガで興った「新しきミロク(実際はヤンダル・ゾッグが手下を使って興したもの)」に対抗すべく集まったブラン、スカールほかジジィ一行の顛末を描くヤガ篇、黄昏の国に取り残されたスーティ(小イシュトヴァーン)と、宝玉「ミラルカの琥珀」に迫る魔手を描いたスーティ篇、ゴーラ王イシュトヴァ―ンに殺害されたカメロン提督の遺骸を携え、カメロンの故郷であるヴァラキアへと帰還したマルコ他ドライドン騎士団、そしてそれに合流したパロ宰相ヴァレリウス、魔導士見習いのアッシャ、パロ聖王レムスの妻で故郷アグラーヤで蟄居していたアルミナらの動向を記したヴァラキア篇、そしてパロを脱出したのちケイロニア王・グインに会うべく旅を急ぐパロ聖騎士リギアと、吟遊詩人マリウスらが主人公のケイロニア篇。数えるだけでも4つの物語が「4元生中継」で進行している。それでも徐々に物語は収束を迎えていて、たとえばヤガ篇などはバラバラだった登場人物が本書ラストでは全員(9名)集っており、ヤガ篇完結に向けた崩壊の序曲が今や鳴らされようとしている。特にヤガ篇は、栗本氏逝去で中断していたエピソードである。魔太子アモン誕生以来、竜王ヤンダル・ゾッグの魔手にかかったパロと中原を奪還すべく苦闘する人々の動きは、いまや大きな流れとなって中原全体へと波及しつつある。(2018.08.05)

2018年8月 3日 (金)

08/03 日々雑感

平日午後のこと、会社を少し早めに引けて、マクドナルドに行った。


平日午後のマクドナルドは(場所にもよるのだろうが)意外と静かで、亭主のほかに5人ほどしかいない。冷えた店内で、これまた冷えたアイスコーヒーを片手に積読となっていた本を読む。本を読み終えぐるりあたりを見回すと、5人ほどいた客が別の客に入れ替わっている。陽が少し西に傾いている。とはいえ外に出るにはまだまだ暑い時間帯である。


2杯目のアイスコーヒーを注文し、やれやれと読み終えた本に目をやる。ぱらぱらとページをめくりながら、どのようなレビューにしようかと考える。iPad miniを開き、テキストを打ち込む。「どむや」のサイトも長いので、レビューのフォーマットはほぼ決まっている。あとは本の内容を要約し、どのような感想を持ったかを淡々と入力するのみである。肯定的か、否定的か、役に立ったか、益体もなかったか、理解が及んだか、手も足も出なかったか、云々、云々。


なぜ平日の昼間に会社を引け、ファストフード店で本を読んでいるのか。端的に言えば亭主の中のストレスがどうしようもなく高まっていたからだ。このところ出張がなく、オフィスで腕を組んでうんうんと唸るか、会議室で腕を組んでうんうんと唸る仕事が続いていた。うんうんと唸っているときはたいてい人間関係のゴタゴタである。技術的な問題ならば多少は自分にもなんとかなろうものだが、人間関係のゴタゴタを亭主ごときがどうにかできるものではない。


こういう時、亭主は本を読んで気分をリフレッシュさせ、アタマの中を新しい考えで満たすことにしている。普段ならば出張の電車の中が格好のリフレッシュタイムなのに、なぜかこのところ出張がなく、リフレッシュする機会を逸していた。平日の昼間、会社を引けて本を読むことで、なんとか心身の健康を保つことができた。


マクドナルドではなく、スターバックスで本を読んでもよいのだろうが、亭主はスターバックスのコーヒーがいまひとつ好みではない。フラペチーノかなにかを飲みながら、ノートPC(なぜかマックだ)を開いてドヤ顔するのもまたしかりだ。


落ち着けて、美味いコーヒーを飲みながら本を読めるならば、カフェのブランドにこだわりはない。東京のカフェ、コーヒー店はその数こそ多いものの、落ち着いて本が読める店は意外と少ない。

2018年8月 1日 (水)

08/01 【聴】 「『イノベーターのジレンマ』の経済学的解明(伊神満、日経BP社)」

「『イノベーターのジレンマ』の経済学的解明(伊神満、日経BP社)」

 イェール大学准教授で経済学者。産業組織論、動学ゲームと技術革新の実証分析を専門とする筆者が、ハーバード大学教授であるクレイトン・クリステンセン教授が著した世界的名著「イノベーターのジレンマ」に経済学的な示唆を与えたという、これまた「破壊的名著」。2018年5月刊、クリステンセンによる「ふわっとした」イノベーションの力学を、筆者が数式とデータをもちいて「経済学的」に解き明かす。


 クリステンセンによる 「イノベーターのジレンマ」は、流行に疎い亭主ですら読んだことがあるくらいメジャーなビジネス本。亭主界隈でもクリステンセンの著作を読んだ人は意外と多く、飲み会の席などでたびたび盛り上がるほどである。「偉大な企業はすべてを正しく行うがゆえに失敗する」 。クリステンセンが著書に記したこの言葉は多くの技術者に衝撃を与えたが、おおむね「じゃあどうすりゃいいのよ」というモヤモヤとともに、個々の心の隅に押しやられている。「イノベーターのジレンマ」が語るイノベーションのからくりは、多くの企業・技術者にとって衝撃である一方、そのからくりがいまひとつ「ふわっと」しているため、分かったようでわからないようで、煙に巻かれたような気分にもなる。この「ふわっとした」部分を理屈と数字でしっかりと書き下し、分析・定式化することが本書の最大の目的である。


 伊神氏は、クリステンセン氏が語ったイノベーションのからくりに「共喰い」「抜け駆け」「脳力格差」の3つの視点を与え、ケーススタディを通じてイノベーションの力学をつまびらかにする。導入部は緻密かつ丁寧、ときおり鼻につく記述を我慢しつつ、本書を読むうえで必要な知識をインプットする。後半は大胆かつスタイリッシュ、「イノベーターのジレンマ」でも扱ったハードディスクドライブの技術開発の経緯を題材に、経済学で用いられる理論や数式を駆使して「共喰い」「抜け駆け」「脳力格差」の具体的なモデリングを試みる。イノベーションのからくりがモデルへと還元されると、様々なシナリオを仮定することで現実には起こらなかった様々なケースがシミュレーションできるようになる。コストや利益、投資などお金にまつわるシミュレーションの結果から、企業はどうふるまうべきだったのか、そして国民や政治はどのように振舞うべきだったのかが次第に明らかとなる。ただし、本書において「どう振舞うべきだったのか」はさして重要ではない。重要なのは、「そもそもの『問い』、その煮詰め方、そして何を『根拠』に、いかなる『意味』において、その『答え』が言えるのか」なのだ。結果はありきたりであっても、結果に至る洞察にこそ気づきがある。結果に至る道筋を楽しむことが大事だと、本書は結論付けている。(2018.08.01)

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