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2018年2月

2018年2月26日 (月)

02/26 【聴】 はっぱすいすい+1 / 小林克也とザ・ナンバーワン・バンド, Speedstar|Victor(NCS-10154)

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 おなじみ小林克也がリーダーを務めるザ・ナンバーワン・バンドの1985年作品を、タワレコの企画として2016年に初CD化したもの。沢井原兒、ホッピー神山、上原裕、奈良俊博、柴山和彦、如月小春らが参加。オリジナル10曲にボーナストラック1曲が追加されている。


 アルバムリリースの順番としては、1stの「もも」から始まり「東京あたり」「ラジオ・ショー」そして本作「はっぱすいすい」。その後Victorからのベストアルバム「BAD SONGS」リリース後日本クラウンに移籍「ワイルドで行こう」をリリースする。 「ワイルドで行こう」以降は本格的なAOR(Adult Oriented Rock)へと移行しており、本作「はっぱすいすい」は、大好評を博したスネークマンショーの流れを汲んだ最後のアルバムとなる。かつて青少年が夢中になったスネークマンショーとギャグとザ・ナンバーワンバンドの楽曲、大人たちに大変な危機感を抱かせた「悪い影響」のインパクトは本アルバムに限ってはかなり薄れていて、ずいぶん大人になった印象。ダブっぽいサウンドを取り入れたアレンジはホッピー神山によるものか。(2018.02.19)

2018年2月25日 (日)

02/25 【読】 「日本社会再考 海からみた列島文化(網野善彦、ちくま学芸文庫)」

「日本社会再考 海からみた列島文化(網野善彦、ちくま学芸文庫)」


 歴史家として日本中世史の分野で数多くの著作を持つ網野善彦氏が、日本を農業中心社会とみなす近代の歴史観に一石を投じた書。「百姓」=「農民」とする定説を覆し、農村中心とされた日本が実は「海民」たちが幅を利かせる海洋国家であると主張する。2017年第1刷。おなじみちくま学芸文庫より。


 本書の趣旨は冒頭に述べた通り。海に囲まれた日本は、かつて豊富な海産資源を産出し、多数の廻船が盛んに沿岸交易する国家だったらしい。「らしい」というのは、海が陸と異なって「道」を作らないことから圧倒的に物証が少ないからだ。海には轍が残らず、海岸は波で洗われ遺構を残さない。古文書に記された交易の記録、海中から出土する陶器、そして海岸線に点在する古い地名から垣間見える海洋国家の痕跡から、筆者(とごく少数の研究者)たちは奄美から北海道まで全国の港をつないだ巨大な海洋交通路の存在を確信、論を展開する。


 本書は5章構成となっており、第1章は東北・北海道と日本海の交易、第2章は瀬戸内海、第3章は太平洋沿岸、第4章は関西と九州、第5章は千葉・茨城と西国の交易とテーマが分かれている。なかでも印象的だったのは、鎌倉幕府が鎌倉などという辺鄙な場所に幕府を置いた理由だ。従来は東・北・西に山を、南に海を擁する天然の要害であることが鎌倉に幕府が置かれた理由とされてきた。だが日本が海洋国家であると断ずる本書では、鎌倉が天然の要害であるだけでなく、南に港を置いた交易の要所であったと断ずる。これまで配流の地とされてきた紀伊半島や伊豆半島、また能登半島などもまた交易の要所、しかも関西と関東とを結ぶ重要な拠点であったという本書の主張は、「日本は農業国家」と古くから教えられてきた亭主にとっては極めて刺激的、知的好奇心を呼び起こすものだった。


 惜しむらくは本書が様々な傍証を挙げる一方で、読み手に日本史に対する教養と知識がほとんどないこと。おかげで読んでいても理解の及ぶ範囲が限定的で、せっかくの知の冒険も十分に堪能するとまではいかなかった。せめて各時代と年号、その時の天皇の名前と主な歴史のイベントが頭の中にさっと浮かんだならばさらに面白く読めたに違いないのだが。(2017.02.25)

2018年2月24日 (土)

02/24 日々雑感

公私ともに忙しく、またこと会社に関してはモヤモヤとすることばかりが重なっていて、精神的にも体力的にも「お疲れ」な亭主である。

好きなオーディオも、また音楽鑑賞も自由にできず、さらには読書もまったく進んでいないという状況のなかで、なんとか癒しの場を求めていたとき、ふと

「ジャズは大音量で聴くのが気持ち良い」

ことに気が付いた。

ジャズを聴く場は、もちろん車の中である。iPod Classicにロスレスで保存しているジャズのアルバムを大音量で聴く。ライブハウスなどで聴かれるピアノの音量、といったらイメージが沸くだろうか。必ずしも爆音ではなく、音楽を楽しめる程度に大きな音、と言った方がよいかもしれない。

普段それなりの音量で聴いていたジャズのアルバムも、音量を上げると好き嫌いが顕著となる。録音やミックスがあざとい曲、S/Nが低い曲、ごちゃごちゃと音が絡み合う曲などは音量を上げてもちっとも面白くない。ピアノトリオには当たりが多い。運転している目の前に演奏者がいるような感覚、音のエネルギーが亭主にぶつかってくるような感覚が楽しくて、ついつい音量を上げてしまう。

石塚真一のコミック「ブルージャイアント」に、主人公がガールフレンドに携帯音楽プレーヤの曲を聴かせるシーンがある。ガールフレンドに曲を聴かせているとき、急に音量を上げる主人公。面食らうガールフレンド。しかししばらく大音量で曲を聴いているうち何かを発見したガールフレンドは、主人公ににっこりと笑みを返すのだ。

亭主の家の近所にも、大音量でオーディオを楽しむ人がいる。休日の昼間にその人の家の前を通ると、どんどこどんどこと重低音が聞こえてくる。最初は大音量で音楽を聴くことに若干の違和感があった亭主だが、今は自宅で、大音量で音楽を楽しむことにうらやましさを感じている。

「オーディオを趣味にしていてなにをいまさら」と思う人がいるかもしれないが、亭主は大音量再生が許された社員寮を出て以降、ずっと小音量で聴くことを強いられてきた。アパート暮らし、マイホームでの結婚生活、いずれも音漏れを気にして、音量を絞って再生していた。溜まっていた鬱憤が今になって爆発した、ということなのだろう。

2018年2月23日 (金)

02/23 【聴】 A-UN / 高野寛, Nippon Crown(CRCP-40543)

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 高野寛の最新作。坂本美雨、高桑圭、野宮真貴、屋敷豪太、矢野顕子、Dr.kyOn、佐橋佳幸ら最強メンバーを迎え、セッション感覚で作られた爽快なポップス。全9曲。


 これまでコンスタントにアルバムリリースを重ねてきた高野寛。彼自身がヴォーカル・ギターを担当するポップ・ミュージックを基軸として、時代に沿った曲を作り続けている。インターネット社会の殺伐さを嘆いてみたり、チルアウトで牧歌的な曲を作ってみたりとアルバムごとにエモーションは異なるものの、彼の作品は常に前を向き、若者の初々しい視点で作られている。本作もまたそんな若者視点の作品、青春時代を歌った曲が連なっていて、聴いていてどこかジンとくるものがある。何度も聞いて、何度もジンときて、そこそろ飽きるかとおもったのに聞いてみるとまたジンとくる。亭主が老いたからかもしれない。しかし高野寛の曲にジンときて悪いことなどなにもない。むしろそんなヴィヴィッドな感覚がまだ自分の中に息づいていることに気づかされて、少し安心したりもする。まあそんな年ごろなのだ。


 なお、M2"Affair"は、シングル"Winter's Tale"のカップリング曲のセルフ・カヴァー。M4"ME AND MY SEA OTTER"は矢野顕子のアルバム"ELEPHANT HOTEL"収録曲のカヴァー。M5"Rambling Boat"は本木雅弘のアルバム"イカルスの恋人-rambling boat"収録曲のセルフ・カヴァー、M6"時代は変わる"はボブ・ディランの名曲。M7"上海的旋律"は野宮真貴のソロアルバムからのカヴァー。いずれも知る人ぞ知る・・・という感じではあるが、彼の人柄や日々の思いが伝わる良い曲ばかりだ。(2018.02.15)

2018年2月20日 (火)

02/20 【聴】 Digital Native / Yasutaka Nakata, Warner Music(WPCL-12695/6)

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 Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅらのプロデュースがことに有名。自身もコシジマトシコとのユニットCapsuleで活動する中田ヤスタカのソロアルバム。初回限定盤は2枚組CD、Disc 1はソロアルバム全10曲、Disc 2は内外アーティストのリミックス作品7曲を収録する。


 Disc 1は、中田ヤスタカが様々なヴォーカリストと組んだ作品集。Charli XCX、きゃりーぱみゅぱみゅ、Rosii、米津玄師、眞白桃々、MC MAMIKO from Chelmicoらをヴォーカルに迎えたほか、DJ・トラックメーカーであるbanvoxとのコラボ作もある。注目は世界最大級の都市型ダンスミュージック・フェスティバルであるUltra Music Festivalのアンセム曲として制作されたLove Don't Lie(feat ROSII)、米津玄師とのコラボ作NANIMONOあたりか。自身のユニットCapsuleではかなりハードなテクノを展開する中田だが、Disc 1は適度にハード、適度にポップに振れている。この絶妙なバランス加減(おそらくすべて計算づくだろう)が中田ヤスタカらしくて良い。


 一方Disc 2にはZedd &Alessia Cra, Steve Aoki & Moxie, Madeon, Kylie Minogue, Passion Pit, Sweet Boxの楽曲のリミックスを収録している。Kylie MinogueはTei Towaがちょくちょくヴォーカルに起用したり、あるいはリミックスを提供しているが、中田ヤスタカの手にかかると彼らのサウンドがPerfumeやきゃりーが歌っていそうな曲になってしまう。海外アーティストの曲がきゃりーの曲にアレンジされてしまうのはある意味痛快、こちらも中田ヤスタカらしい粋な仕掛けと言ってよいだろう。(2018.02.06)

2018年2月17日 (土)

02/17 日々雑感

亭主の枕元には、3種類の枕が置いてある。

一つはAirweaveのピロースタンダード

Airweaveは浅田真央さんほかアスリートも使用している寝具のブランドで、亭主はマットレスにもAirweaveを使用している。

もう一つはTenpurのトラディショナルピロー

テンピュールはおそらく機能性マクラを最初に提案したブランドではなかろうか。かつては枕といえばテンピュールと言われるほどに有名で、愛用する有名人も多い。

最後の一つは西川と浪越指圧アソシエイツが共同開発した健康枕

浪越指圧アソシエイツは、その起源を浪越徳次郎氏に持ち、「指圧」を世界に広げるための各種活動を推進しているのだという。この枕は特に肩こりに良いとのこと。

亭主はこれらを毎日とっかえひっかえ、使っている。

亭主が枕を3種使っている理由は単純で、「妻が使わなくなったから」。AirweaveもTenpurも、妻のおさがりである。西川の健康枕のみ、母親が送ってくれたもので、どれもそれなりに値段が張るものであるし、また捨てる理由もないことから常に枕元に置いて気の向くままに使っているのだ。ちなみにAirweaveは左右と中央の高さが同じ、Tenpurは中央が盛り上がっていて、西川は中央が低い。形が違うということは寝心地がちがうということなのだろうが、寝てしまえば同じである。

妻がAirweaveとTenpurを使わなくなった理由もわりと単純で「首にあわないから」。Airweaveは首のカーブとあわず、Tenpurは使っているうち低くなってしまったからだという。ちなみに妻は現在、Tenpurの同じ枕を新しく購入・使っている。古い枕と新しい枕、比べてみるとたしかに高さが3cmほど違う。3年ほど使って低くなったようである。この3cmが妻にとっては「快眠/不眠」を分けるらしい。亭主などはどの枕でも良く眠れる。眠れすぎて困るのだけれど。

亭主は学生時代から、寝具と寝る場所に関して無頓着だった。浪人時代は寝返りも打てないほど狭い部屋に押し込まれ、大学1~2年は精神病院の一室のような寮室で、ベッドに置かれたスノコの上で寝ていた。大学3年以降卒業まではアパートに住んだもののもっぱらコタツや寝袋が寝床だった。会社の寮では据え付けの2段ベッドで寝ていたこともある。寝具は常に親任せ、布団は常に万年床でぺったんこ、それが当然だと思っていた。妻が嫁入り道具に布団を買い、夫婦で同じ布団に寝るようになったものの、妻は腰が痛い首が痛いと寝具を買い替え、Airweaveのマットレスももともとは妻が買ったものだった。亭主はそのお古をもらったのだ。

今でこそ妻が世話をやいてくれているが、もし独身だったら、ぺったんこの布団で寝ていたかもしれない。いや、布団など邪魔くさいと、保温用のアルミシートに寝袋で寝ていたかもしれない。寒くなければ、どんな寝具でも良い(さすがにホームレスの生活はしたくはないが)。

人間にはそれぞれ、こだわる部分と、特にこだわらない、どうでもいい部分がある。亭主の場合ふとんがこれにあたるようだが、夜寝ていて、また朝起きて寒いのだけはごめんである。

そんなわけでここで一曲。内首獄門同好会で「布団の中から出たくない」。どうぞ。

2018年2月11日 (日)

02/10 【聴】 TAKKYU ISHINO WORKS 1983-2017 / Takkyu Ishino, Ki/oon SONY(KSCL-3021-9)

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 電気グルーヴの石野卓球によるベスト&レアトラック集。1983年にメジャーデビューして以降の彼のお仕事を網羅した超ド級・豪華仕様のBOXセットが本作となる。全8枚組、全102曲、全曲に石野自身による(まじめな)解説付き。ジャケットは取り扱いに困るアナログレコードサイズ。


 8枚組で27000円という価格設定。一枚当たり3375円という割高感に躊躇する人もいるかもしれないが、はっきり言って「全力で買い」のBOXセットである。生活に余裕のある人間は速攻でAmazonをポチるべきであるし、金欠の人間は、周囲に顰蹙を買いつつ借金してでも買うべきである。とはいいつつ完全限定生産、すでにAmazonでは32000円という値段がついているし、オークションでも30000円が開始価格となっている。あのとき27000円を出すのに躊躇したと後悔してももう遅い。2枚組・24曲の普及盤"Takkyu Ishino Works 1986~2017(Excerpt)"で溜飲が下がればよいが、残りの78曲が気になって、結局こちらを買えばよかったと思うに違いない。大枚をはたいても買う価値のあるBOXセットなのだ。


 多くの場合、BOXセットというのはファンにとってのコレクターズアイテム、買ってもろくすっぽ聴かず、レコ棚の隅に置いて満足してしまう。ベスト盤のラインナップにオリジナルアルバムからのセレクト、レアトラックにプロトタイプやお蔵入りの作品を集めたところで、大して面白くないというのがBOXセットの常なのだ。ところが本作の場合、8枚のアルバム、すべてがことごとく面白い。3枚35曲にまとめられたリミックスアルバムは、宍戸留美、WEST END x YUKIといったJ-Pop黎明期の作品から、サカナクション、アンジェラ・アキ、SCANDALなど最新ジャンルの音楽までを網羅。3枚のアルバムそれ自体が日本の音楽史になっている。熱心なファンならば、様々なアルバムを丁寧にチェックしていて聴いたこともあるだろうが、ここまで徹底したコレクションというのはそうそうないだろう。


 石野卓球が他のアーティストをプロデュース/アーティストとコラボした作品は2枚25曲にまとめられているが、これもまた様々なアルバムを丁寧にチェックしていなければ網羅できない。Mijk van DijkやWestbam、Frank Mullerといった海外テクノアーティストとの共演、細川ふみえや平井堅のプロデュースなど、石野卓球のすさまじい範囲の仕事ぶりがこれでもかこれでもかと押し寄せてくる。


 また、レアトラックとクラブ向けトラックもまた2枚25曲。この2枚は石野のDJ/テクノアーティストとしての側面が際立つ。別名義であるGinger HeadやNinja Head、Dove Loves Dubの作品、Polynasiaのプロモバージョンなど、熱心なファンでもなかなか手に入りにくいトラックが惜しげもなく収録されている。特にクラブ向けトラックは12inchレコードでリリースされており、CDで聴けるというのはうれしい。レコードのオークション価格が値崩れするに違いない。


 最後に、OTHER WORKSと題された1枚17曲。おそらくこの1枚が本作の本質というか、最も面白いセットである。アニメ映画"Memories"のエンディングテーマ"In Yer Memory"、篠原ともえの「忘れちゃうモン」「ウルトラリラックス」、日出郎の「おどるぽんぽこりん」、Playstation用ゲーム"Ghost in the Shell"のテーマ曲、さらにアニメ「パズドラクロス」のエンディングテーマでトミタ栞が歌う「カラーFULLコンボ!」、所ジョージの「寿司屋」まで、極彩色のラインナップ、最初から最後まですべてがクライマックス、どこから聴いても聴きどころなのだ。ちなみにこのセットを聴いていると、当時「キワモノ」として各方面から顰蹙を買っていた篠原ともえのキャラクターが、実はとんでもない逸材であったことに改めて気づかされる(いや亭主は当時からちゃーんと気づいていましたよ。シノハラのアルバムは全部持ってますよ。石野プロデュースでないものもすべて)。本BOXセットには、シノハラの曲として先に挙げた2曲に加えて「チャイム」「レインボー・ララ・ルー」の合計4曲が収録されているが、どの曲も実に完成度が高く、また彼女のキャラクターを存分に活かしたものとなっている。「イロモノ」「キワモノ」と敬遠するなかれ、彼女のキャラは現在の芸能界においてはむしろ主流派である。彼女は時代を先取りしすぎていたのだ。


 このBOXセットを買って以降、亭主はとにかく朝から晩までこのアルバムを聴いている。会社への出退勤、自宅でのリラックスタイム、すべてのシーンでこのアルバムが大活躍である。聴きすぎて頭の中に楽曲が染みついた結果、「守谷ハーフマラソン」のレース途中にこのアルバムを脳内で丸ごと再生しつつ走ってしまうほどに、気に入っている。亭主的には27000円をもうすでに十分回収し、さらにこれから聴きこんでいきたいとも思っている。超絶おススメのアルバムだが、悲しいかな限定生産、手に入らなかった人は残念でした。(2018.01.22)

2018年2月 7日 (水)

02/07 【聴】 Namco Sound Museum from X68000 / Namco, Supersweep(SRIN-1168)

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 1987年にSharpから発売されたパーソナルワークステーションX68000。NECのPC-9801とともに日本のホビー向けパソコンのハイエンドとして多くのファンを魅了し、また多くの有能なIT人材をゲーマー人生へと叩き落したことで知られている。本アルバムはマイコンソフト(電波新聞社)がX68000向けに移植したNamcoのゲームタイトル11作品の音楽を収録。さらに楽譜集である"Namco Video Game Music Library Vol.1"の音楽データを併録している。全6枚組。


 収録タイトルは、X68000向けに移植されたボスコニアン、スターラスター、ギャラガ'88(以上Disc 1)、モトス(Disc 2)、ゼビウス、ドラゴンバスター、リブルラブル、ディグダグ、ディグダグ2、バラデューク(Disc 5)、ドラゴンスピリット(Disc 6)。いずれもアーケードオリジナルバージョンと、X68000への移植バージョンの2種類が含まれる。Disc 1, Disc 2はオリジナルの世界観をさらに広げたアレンジバージョンも収録。MIDI音源に対応した豪華アレンジが売りである。オリジナルバージョンについてもX68000向けにステレオ録音されており高音質。なかでもボスコニアンは、X6800アレンジバージョンが魂が震えるほどに熱い。亭主は25年ほど前にX68000ユーザーだった友人に頼み込み、ゲーム中のサウンドテスト機能を利用して、カセットテープにボスコニアンの楽曲を録音させてもらったほどなのだ。いまでもこのテープは聴き返すことがあるが、さすがに今回のCDバージョンには音質面で負ける。なおボスコニアンのアレンジバージョンには永田英哉が作曲を担当。一部楽曲には古代祐三も参画している。


 一方Disc 3, Disc 4は、楽譜集"Namco Video Game Music Library Vol.1"の付録である音楽データを、X68000で演奏したもの。Namcoの歴代ゲーム29タイトル(ボムビーからスカイキッドまで)の音楽データを網羅したほか、これらを組み合わせたオリジナル曲も収録している。いずれも「素材」レベルでありアレンジ的にはAlfaレコードからリリースされた"Video Game Music"および"Return of Video Game Music"のクオリティに到底及ばない。コレクターズアイテム的な扱いになるのだろうか。(2018.01.30)

2018年2月 5日 (月)

02/05 日々雑感

父親からメールあり、東芝のCDラジオカセットレコーダーTY-CDX9を購入したとのこと。

Mainphoto1 そもそもの発端は、実家のラジカセが壊れたこと。軽トラのカセットデッキで音楽を聴こうと実家のラジカセでカセットを再生してみたところ、ラジカセのメカ部分が壊れて再生できなかったのだそうだ。実家にはSANSUIのミニコンもあるそうだが、こちらは中古購入当初からカセットテープが絡んでいて取り出すことができなかった(なんつー中古品を買ったのだ)。

故障はまだまだ続く。カセットを軽トラで聴こうとしたところ、なんと軽トラのカセットデッキも壊れてしまったというのだ。半ばヤケになった父親、結局ケーズデンキでTY-CDX9を購入した。さすが現行品である。カセットの再生はもちろんのこと、カセットの音をUSBメモリやSDカードに残すことができる。もっとも、それらの機能を父が使いこなせるとは思えないけれども。

最新機能はさておいて、昨今レガシーメディアの逆襲が始まっている。つい先日も、SONY MUSICがアナログレコードのプレスを再開したとのニュースがあった。

SMEがアナログレコードの自社生産を再開--約29年ぶり一貫生産が可能に(CNET Japan)

本来ならば、最新メディアであるSACDやBlu-ray Disc、あるいはハイレゾフォーマットの普及がレガシメディアであるレコードやカセットを駆逐し、アナログプレーヤやカセットデッキの生産停止、レコードのプレスやカセットテープの製造停止によりメディアの世代交代が起こるはずであった。新しいメディアに対応したハードウェアが売れることにより、ハードメーカが、やがてソフトメーカが潤っていく、そんなロードマップを誰もが想像したはずであった。

ところがそうは問屋が卸さない昨今である。期待されていたSACDは鳴かず飛ばず、Blu-rayは映像メディアを席巻するまでには至らず、レコードやカセットの根強い人気に、ついにプレーヤやメディアの製造が始まってしまった。今や電気店に行けば、アナログプレーヤやカセットデッキが当たり前のように売られている有様である。もちろん昔のプレーヤの復活というわけではなく、USBやSDカードなどへのデータ転送など最新機能が搭載されての「当たり前」ではあるけれども。

もはや世の中は、誰にも想像がつかない状態となってしまった。テクノロジーが人々の想像を超えて進化したかと思えば、当たり前のように過去の技術が復権する。過去、現在、そして未来が現在というプレーンに詰め込まれ、時間の流れなどもはや存在しないかのようである。専門家や評論家の予想は当たらない。期待や希望はすべて悪い方に裏切られる。だが、予想や期待は、おおよそそれを自らの利益としたいメーカや関係者やメディアの見込みのもとに仕込まれたものなのだ。いわゆる「業者」たちの利益誘導に、世界は「そうはいくか」と抵抗する。

過去、現在、未来が現在というプレーンにぶちまけられることになったそもそもの発端、それは「情報のデジタル化」と「情報のストレージへの格納」だったと亭主は踏んでいる。小西康陽が中古レコード店でアナログの名盤を掘り起こし、サンプリングし、それらを最新音楽に乗せた瞬間に音楽は時間軸を失った。森羅万象がデジタルデータとして記録され、過去も現在も、遠くも近くも、自分も他人もデータとして等しく扱われるようになった結果、世界にはあらゆる組み合わせが生じ、未来は全く見えないものとなった。

MeToo受け、女性の裸が描かれた油絵を一時撤去。イギリスの美術館に批判が殺到「検閲だ」(Huffington Post)

時間軸が失われたからこそ、ポリコレは過去の作品にすら遡及する。もうこの混乱はだれにも止められない。

2018年2月 4日 (日)

02/04 第34回 守谷ハーフマラソン大会

茨城県守谷市で開催された題記大会に参加した。

守谷市は、「シティブランド・ランキング―住みよい街2017-」全国第1位に選ばれた街なのだという。高速道路は谷和原インター、鉄道は関東鉄道常総線、国道は294号線とどこか垢ぬけないイメージが漂っていたが、つくばエクスプレスが開通してからは「守谷駅」が新しい交通の要所となり、東京秋葉原までは30分、都心と茨城県西部とをつなぐ新たな都市として発展している。

コースは、守谷市役所をスタートに、利根川河川敷に近い四季の里公園、アサヒビール茨城工場などをめぐる。なかでも「守谷トンネル」を走るという異色の地下コースは本大会ならではだろう。守谷トンネルはつくばエクスプレスと並走する県道46号線バイパスに作られたもので、国道294号および守谷駅の地下をくぐる。もちろんトンネルは車専用、トンネルの中を走って通行する(しかも往復ともだ)というのはなかなか得難い経験だ。

今回はハーフマラソン(男女含めて4096名)に加えて、5km男女(766名)、3km男女(431名)、2km小学生(708名)あわせて6001名がエントリしている。参加者の出身は守谷市が2081名、守谷市以外の茨城県内が1494名のほか、千葉県1083名、東京都685名、埼玉県326名、神奈川県182名など、首都圏からの参加が多い。遠くは北海道から5名、福岡県から2名が参加しており、参加人数は年々増えているのだという。ただし、前週が勝田全国マラソンであることを考えると、勝田とこちらを両方走る人は少ないのではなかろうか。体力や走力の問題ではなく、エントリ料もまた年々高くなっているからだ。

さて、そんなわけで大会当日。当日はかなり冷え込んだもののの日が高くなるにつれて徐々に気温が上昇。最終的には10℃、日差しが差し込むなど好条件に恵まれた(勝田に比べれば雲泥の差だ)。コースは都市部にもかかわらず意外と起伏があって、たとえば守谷トンネルの入り口や出口など、意外な場所でのアップダウンが足を痛めつける。このところ週に1回10kmほどしか練習していないかった亭主は予想通り大苦戦、結果的に目標であった6分/kmを切ることができなかった。当然といえば当然の結果ではあるが、このところの老いと激務と家事で練習などできるはずがないとあえて言っておく。

とはいえ、今回の大会も非常に気持ちよく走ることができた。気温が高めだったこともあるが、大会運営が非常にスムーズ、出走前もゴール後の手当てもきめ細かく快適だった。出走者向けにテントの控室(ストーブが置いてある)が用意されていたり、走る前から熱々なみそ汁がふるまわれたり(もちろん無料だ)と、参加者への気配りはさすが34回を重ねるだけある。守谷マラソンは初めての亭主、終始感心しきりの大会であった。

時期的に勝田と重なること、また一番長い距離がハーフであることなど制約はあるものの、本大会もまた「シティブランド・ランキング」1位にふさわしい内容の大会。大会を準備された関係者各位、出走者各位そして沿道で声援を送っていただいたみなさんに感謝したい。また来年出たいと思います。

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