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2017年12月20日 (水)

12/20 【読】 「映画を聴きましょう(細野晴臣、キネマ旬報社)」

「映画を聴きましょう(細野晴臣、キネマ旬報社)」

「キネマ旬報」誌において2012年8月から2017年9月まで隔号連載された細野晴臣の映画音楽エッセイ集。細野さんがこれまで観た映画から、特に印象に残った映画音楽を様々なエピソード含めて語る。なお巻末には特別対談として思想家・人類学者である中沢新一さんとの対談を収録する。2017年11月刊。


 幼少時の映画体験から最新作まで、また映画黎明期の名作から海外B級映画・邦画まで多様な作品が紹介されている本書。細野さんの映画遍歴を振り返るという構成をとりつつ、国内外映画史・芸能史の一大クロニクルを記しているあたりが本書のすごいところだ。話題の映画、有名どころはあまり観ていないと細野さん自身は謙遜しているが、「エイリアン」や「羊たちの沈黙」といった大ヒット作、最近では「ラ・ラ・ランド」や「アナと雪の女王」などもしっかりチェックが入っていて守備範囲は極めて広い。加えてそれら映画にまつわる情報、特に映画音楽のルーツや作曲家たちへの言及はかなり深い部分にまで及んでいる。音楽に限って言えばミュージカルの話題もまた豊富。細野さんの生まれ育った環境、映画に対する思い入れ、あるいは職業的な知識など、様々な知識によって成り立っている。単なる映画好き、あるいは単なる音楽家では絶対に書くことのできない、ディープなエッセイ集である。


 なお巻末に収録されている中沢さんとの特別対談は、ほぼ同世代対談ということで両者共通の話題・興味の内容で無難にまとめている。内容としてはエッセイ側でほぼすべてが網羅されており、読者にとって対談は、エッセイ部分・本編の追体験といったところ。(2017.12.20)

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