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2017年9月

2017年9月25日 (月)

09/25 【聴】 All the Light Above It Too / Jack Johnson, Brushfire|Universal(UICU-1292)

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 ハワイ出身のシンガー・ソングライター、Jack Johnsonの最新作。ギターを中心としたオーガニックなサウンドと、自身による滋味あふれるヴォーカルが心癒される。全11曲。うち1曲はボーナストラック、とのこと。


 現在もハワイはノースショアに在住、サーフィンと音楽と仲間達、そしてハワイの自然のなかで自由を謳歌するJack Johnson。商業主義の流れに乗ることを良しとせず、あくまでも自らのスタイルを貫く姿には、多くの人々が共感している。一方で音楽活動はかなり積極的。コンスタントなアルバムリリース(商業主義を厭いつつしっかりと作品をリリースしていく堅実さは驚嘆に値する)、ワールドツアー、そして地元ハワイでの(気心知れた仲間達との)ライブ・イベントなどなどそのアクティブさは衰えることがない。最新作である本作もまた意欲的で高い完成度を誇る。オーガニックなフォークから、ソフト・ロックまで、彼の奏でるサウンドは常に聴く人の心を癒す。牧歌的でエモーショナルな歌詞もまた彼の作品の聴きどころの一つ。年や月日に関係なく、自らのエモーションの欲するままに聴いて心地よい音楽。亭主の最近のお気に入り。(2017.09.09)

2017年9月24日 (日)

09/24 日々雑感

妻が留守だった土曜日に近所のケーズデンキに出かけ、iPhone 8を見物するつもりが、筆王Ver.22を買って帰ってきてしまった亭主である。

iPhone 8はスペースグレイとゴールドが売り切れでシルバーのみ販売、iPhone 8 Plusはすべてが売り切れていた。Plusの人気が異常に高いのか、それともそもそも入荷が少ないのかは定かではないが、とりあえず順当なスタートのようである。店頭実機には子供らが群がっていて、実際に手を取って確認することはできなかった。まあiOS 11は亭主のiPhone SEにもインストール済なので手を取る必要もなかっただろう。iPhone SEの支払いが1年分残っているので、今回は様子見にとどめておくこととする。

一方、店頭には、同じ場所に筆王と筆まめがディスプレイされていて、年賀状シーズンに向けてそろそろ販促が始まっているようである。どちらもSourceNextが販売元となっていて、両者の違いが良く分からない。店員を捕まえて違いを確認したところ「ほとんど同じです」と言われてしまった。「筆王は初心者向けです」とのことなので、年賀状ソフト初心者の亭主、おとなしく筆王を買ってきた(亭主の弟に確認したところ弟は筆まめユーザらしい)。例年あて名書きで体力を使い果たしてしまい、個別のご挨拶にまで至らないという反省から、今回はあて名書きに年賀状ソフトを使おうという心意気である。今後住所録に宛名を入力する予定。

Volkswagen Passatの1年点検でディーラに車を預けたところ、代車としてGolf Touranを貸してくれた。事前に予約した際には、(点検中にディーラ近くの床屋に徒歩で行こうとおもっていたため)代車を借りる予定ではなかったがまあこれも話のネタである。亭主のPassatはワゴン車、対するTouranはコンパクトなワンボックス。Touranの運転席に座ると、座面が高く運転側からの見通しが良い。車重はTouranのほうが若干重いだろうか、ただしエンジンもステアリングもキビキビ反応してなかなか良い感じであった。もっともキビキビしすぎるとかえってラグジュアリー感が損なわれる。バランスが難しい。内装はPassatと共通する部分が多かったものの、小物入れやドリンクホルダーの配置などはもう少し洗練してもよかった。ワンボックスのTouranでは、内装も運転席・助手席高さ方向に余裕があるので、操作系の配置もまた高さ方向に展開可能。ところが実際に内装を見てみるとかなり間が抜けていてスペースに無駄が多い。PassatやGolfと部品を共通するのは良いことだが、車種によってはデザインがスカスカになる。

ちなみにディーラから床屋までは300mであった。

2017年9月21日 (木)

09/21 【聴】 The September Sessions / Original Soundtrack, Universal(440 060 091-2)

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 ハワイ出身のシンガー・ソングライター、Jack Johnsonが監督・音楽を務めたサーファー・ビデオのサウンドトラック。2002年12月にリリース、Kelly Slater、Rob Machadoほかサーフシーンの重鎮たちをキャストにした1時間のドキュメンタリー・ムービーに仕上がっている。一方サウンドトラックである本作には、Jack Johnsonのほか、Greyboy featuring Karl Denson, G.Love & Special Sause, Ozomatli, Bombay the Hard Way, Princes of Babylon, Beat Down Soundらが参加。詳細は不明だが映画のためのスペシャルユニット、The September Sessions Bandも2曲を担当している。全10曲。


 Jack Johnsonが手掛けたサーフ映画のサントラ、というとオーガニックな雰囲気のあるグッド・ミュージックというイメージがまず第一に浮かぶかもしれないが、実際のところはかなりカジュアルな、というかファンキーな作品に仕上がっている。ヒップホップ、レゲエ、ファンク、ディスコティーク、クラブ・ジャズ、果てはエスノにサイケデリック。いずれもサウンドトラックに参加するアーティストたちの作風らしい。エレクトロニカやIDMといったシンセの香りがしないあたりは統一感がとれているのかもしれないが、あとはわりと自由、好き勝手やっているという感じ。この自由さを前向きに受け止めるか、Jack Johnson「らしくない」と批判的に受け止めるかで、本作のとらえ方はずいぶんと変わってくることだろう。亭主的には「若いなぁ」という印象。様々なジャンルのサウンドが収録されているが、どの曲も一癖、二癖あって、そのクセがある種の「ちょい悪」感を醸し出している。亭主には斜に構えた自己主張に見えている。(2017.09.09)

2017年9月20日 (水)

09/20 日々雑感

メインで使っているMasterカードのカスタマーサービスにETCカード申し込みの電話をかけたり、サブで使っているMasterカードの新聞の購読料引き落としをメインカードに切り替えるためのハガキを書いたりと、カード整理の手続きは着々と進んでいる。

ETCカードの審査に1週間程度、発送含めると2週間程度かかる、とか、新聞代の引き落としカード変更の手続きには数週間かかる、とか、随所にタイムラグがある。気長に進めるしかない。カードの使いこなしを解説するサイトによれば、日本人が所有しているカード枚数は平均で2枚強、3枚使っている人も多いとのこと。亭主の場合、社用のカードを除くと当初の4枚から2枚(MasterとJCB)に減らそうとしているので、格別変わったことをしているわけではない。が、それまで所有していたカードを解約するというのはなかなか勇気がいるし、また面倒なことでもある。勇気がいるならばさっと終わらせたいが、実際には手続きに時間を要している。このあたりが亭主のモヤモヤの原因のようだ。

妻が購入したい本の中身を一応確認したいというので、Kindle Unlimitedの読み放題を利用したつもりが、ふつーに書籍を購入していた。中身は妻の期待したものだったので無駄にはならなかったようである。ただ、iPad Air 2で動作するKindleアプリから、電子書籍をじっと見つめていた妻が、おもむろにこっちを向いて言うことには

「なんでだろう、紙と違って頭に内容が全然入ってこない」

亭主が電子書籍を読んで最初に抱いた感想と全く同じであった。

iOS 11がリリースされたそうで、さっそくUpdateしたが微妙にカッコ悪い。

市が運営する体育館に併設されているスポーツジムが、一回440円で利用できるとのことで入会登録した。

最近、ブリトー(あるいはそれに類するファストフード)のハム&チーズを、冷たいまま食べるのがマイブームである。レンジで温め、チーズを溶かして食べると美味いことは重々承知している。人生自暴自棄になっているわけでも、冷たいまま食べる背徳感を楽しんでいるわけでもなく、冷たいハムやチーズそれにトルティーヤの適度な歯ごたえ・硬さが楽しいからだ。

2017年9月19日 (火)

09/19 【読】 「涙香迷宮(竹本健治、講談社)」

「涙香迷宮(竹本健治、講談社)」

 天才囲碁棋士・牧場智久シリーズ最新作。明治時代の新聞王にして通人、稀代の傑物との評価も高い黒岩涙香が残した暗号を巡る殺人事件の謎を、牧場とその恋人・武藤類子が解きあかす。このミステリーがすごい!2017年度版第1位、ミステリが読みたい!2017年度版第2位、週刊文春ミステリーベスト10第3位、2017年本格ミステリベスト10の4位、本格ミステリーワールド2017選出など、多くのメディアが絶賛した渾身作。

 黒岩涙香。新聞社「萬朝報」の創刊者にしてミステリ作家。海外文学の邦訳では「巌窟王」「噫無情」がことに有名。囲碁や連珠、ビリヤードなど数多くのゲームに通じ囲碁は有段の実力。連珠に至っては長年にわたるルール改定を手がけるなど「知の巨人」として知られる彼が残したとされる古い地下室が、茨城県常陸太田市の山中で見つかった。関係者とともに現地調査に向かった牧場と類子が見たもの、それは地下に広がる十二支を模した迷宮、そしてそこに書かれた48首の「いろは歌(全てのかなを1回づつ使って作られている)」だった。迷宮といろは歌の謎を解くべく推理合戦を繰り広げる関係者たち。ところが折から懸念されていた巨大台風が本州を襲い、地下室は外界と隔絶されてしまうーーーというのが本書の大きな流れ。息を呑む推理戦、圧倒的な物量で迫るパズルの数々、そしてストーリー全体に散りばめられた薀蓄の数々。現代新本格ミステリのフォーマットを踏襲しつつ、全編をゲームとパズルで演出したエンタテイメント性の高い作品に仕上がっている。先に挙げた「いろは歌」は、物語中には涙香が残したとされているが、おそらく竹本氏が製作したもの。1首ひねり出すだけでも大変な作業を、氏はなんと48首以上もひねり出し、さらにそれらがさらに次のパズル、暗号へとつながっているという大仕掛けのすさまじさは、読んだ人でなければわからないだろう。なるほどこのミス1位に輝くだけあると思わず納得。

 一方、(これは亭主がしばらくミステリから離れていたこともあるのだが)仕掛けの大きさ、斬新さに対して物語の構造は意外とオーソドックスというか、通常のミステリ作品の範疇にある。知識と閃き、超絶的な頭脳を持つ牧場の推理は例外としても、たとえば本シリーズのヒロイン・類子の人物像はかなり単純化・フォーマット化されている。言葉遣いや行動が男性視点で設定されているという印象。シリーズで設定を一貫させているのだと思うのだが・・・。(2017.09.19)

2017年9月18日 (月)

09/18 日々雑感

以前から懸案だった未使用となっているクレジットカードを1枚、解約した。

解約したカードは、スポーツクラブ入会時に作成したVISAカードなのだが、スポーツクラブを退会して以降、ずっと未使用になっていた。8月にアンチウィルスソフトの年間ライセンス更新でうっかり使ってしまったものの、それ以前半年ほど/以降は使用実績がない。年会費をだらだらと払い続けるならば、いっそ解約してしまうのがいい。

いまどきは電話で解約できる。フリーダイヤルから自動応答で言われたとおりに入力していけば、ものの5分とかけずに手続きが完了する。「家族カードがある場合そちらも退会します」とのアナウンスがあり妻の所有しているカードがはたして家族カードだったか少し躊躇したが、妻の方が先にスポーツクラブに入会しているから問題ないだろう。解約手続きが完了したらあとはカードに鋏を入れて捨てればよい。Webの会員ページも数分後にはアクセスできなくなった。

残るカードは4枚ある。会社から支給されているコーポレートカード(MASTER)、航空系カード(
MASTER)、自動車メーカのカード(MASTER)、流通系カード(JCB)の4枚。MASTERが3枚、JCBが1枚と偏っているのが気になるものの、使わないものは使わないのだから仕方がない。できればもう1枚、MASTERカードを解約したいと思いつつ、ETCカードを利用しているのでいまのところは解約できない。どうやらメインとなっているカードにもETCカードがあるようなので、メインのカードでETCを発行し、もう一方を解約する予定だ。

2017年9月15日 (金)

09/15 日々雑感

町中を歩いていて、男子中高生の集団に出くわすことがある。

男子の一人が、別の男子の頭を思い切り殴る。殴られた男子は怒るでもなく、ニヤニヤしながら殴った男子を殴り返したり、蹴ったり、あるいは羽交い絞めにしたりする。彼らは仲が良いのだろうか。亭主には良く分からない。多分仲が良いのだろうと思うが、殴りあっている彼らの気持ちが良く分からない。学生時代おとなしかった亭主には理解の及ばない世界である。

なぜ唐突に男子中高生の話から始まったかというと、今日催された飲み会が、まさにそんな状況だったからだ。

親しくなれば多少は相手の内側に踏み込む会話もできようが、初対面の人間同士が、まるで「生まれる前から結ばれていた」ように盛り上がれるのはなぜなのだろうか。男子中高生たちが笑いながら殴りあっている、そんな風景を彼らに重ねながら、飲み会が終わるのをひたすら待っていた。亭主を除く、男性4名、女性2名の楽しい殴り合い。

この手の飲み会には二度と参加しないと心に決め、2次会に行こうと盛り上がる彼らの脇を抜けて家路についた。

2017年9月14日 (木)

09/14 AppleよりiPhoneシリーズの新製品が登場

Appleから、iPhone 7(および7 plus)の後継機 iPhone 8(および8 plus)、それに最上位機種であるiPhone X(Ten)が発表された。

Apple、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」発表 新色、ワイヤレス充電対応(ITmedia)

iPhone Xは、初代iPhoneが2007年に発表されてから10年という節目にリリースされる記念モデルなのだという。唯一のボタンを排除し、筐体全体を有機ELの表示画面とした思い切ったデザインはスマートフォンの未来型を体現したもの。

Apple、最上位モデル「iPhone X」発表(ITmedia)

単純に物欲のみからいえば、亭主はiPhone 8、あるいはiPhone Xが欲しいのだけれど、iPhone 8は64GBモデルが78800円、iPhone Xは同じく64GBモデルが11万2800円と、ちょっとしたノートPCが買える値段だけにコシが引けている。

実用面からいえば、画面バキバキ、写真がメモリをひっ迫して毎朝警告の出る妻のiPhone 5を買い替えたい。ところが妻は「そんなに私使わないから」と興味を示さない。

マカーで知られる職場のFさんに同じ話をもちかけたところ、いい加減古くなってきたMacbookを先に更新したいという。そんなわけで、あちらもこちらも、どうにも気勢が上がらない。新しモノ好きと転売屋が銀座のAppleストアでもみ合いになる、そんなニュースをテレビで眺めるのが関の山なのだろうかと、早くも冷め気味の亭主である。

いや、多分落ち着いてきたところでこっそりiPhone 8あたりに買い替えるのだろう。まずはAppleのサイトを眺めて静かに物欲を練ることにする。

iPhone X 未来をその手に。(Apple)

初代iPhoneが通信端末にスマートフォンという新たなジャンルを作り出し、この10年のうちに携帯電話を、デジタルカメラを、そして結果的に音楽プレーヤまでも駆逐してしまった。NHKのニュースウォッチ9によれば、スマートフォンの登場は一つのイノベーションであり、1985年の携帯電話の登場、1995年のWindows 95の登場に次ぐ大きなイノベーションだったのだそうだ。大きな転換点は10年毎に発生する。2007年の初代iPhone登場から10年、さて次の10年を席巻するイノベーション的な製品が現れただろうかと市井を見回すに、大きな転換点、と言えるような製品は見つかっていない(個人的にはノートPCと本を駆逐するiPadもまたイノベーションと呼びたいのだが、iPadの登場は2010年と残念ながら10年周期からは外れている)。

果たしてスマートフォンを駆逐するような新しい製品がここ数年のうちに出るのか、それともすでに出ているのか。いろいろと思考を巡らせている。

2017年9月11日 (月)

09/11 日々雑感

このところFacebookと距離を置いている。

いや、毎日覗いてはいるし、知り合いの記事に「いいね」はしている。自ら発信することを自粛しているという意味で、距離を置いていると書いたのだ。

コトの発端は、ネットのシニシストとどう付き合うか、だった。見知らぬ人間同士がソーシャルな場で関係を維持していくには、(腹の底はどうあれ)ポジティブなコミュニケーションに努めるしかない。ただ、ポジティブなコミュニケーションの先にあるのは底なしの承認欲求であり、自らを認めてもらうには炎上も厭わない、そんな人たちの終わりなきいざこざの場である。一種の依存症、ありていにいえば病気である。

ネットのシニシストの言動がハナにつく、気に障る、これはたぶん自分が病気だからに違いないと判断し、アクセスの頻度を下げた。何か書き込みたいとウズウズすることもあるが、Twitterを止めたとき同様そのうち慣れるだろう。

2017年9月 9日 (土)

09/09 【聴】 Sing-A-Longs and Lullabies for the film Curious George / Jack Johnson and Friends, Brushfire|Universal(UICY-20298)

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 アニメーション"Curious George"邦題「おさるのジョージ」のオリジナルサウンドトラック。全曲をJack Johnsonが担当、G.Love, Matt Costo, Ben Harper, Money Markなどをゲストアーティストに迎えた楽しいアルバム。全14曲、2006年リリース。


 アルバム"In Between Dreams"制作中にこのアルバムのオファーがあり、急遽こちらの作業を優先したと、Marc Shapiro著のJack Johnson自叙伝には書いてある。子供のころから絵本やアニメーションで親しんできた作品、いたずら好きで、常に周囲をてんやわんやさせつつ飄々としたジョージの生き方に共感するものがあったのだろうし、当時生まれた息子のためにこのアルバムをささげようと思ったこともあったのだろう。これまでサウンドトラックのオファーを数多く断ってきた彼が、なぜ本作のオファーを断らなかったのかは様々な憶測を呼ぶところではあるが、とにかくかれは作品を手掛け、そして見事にこれをモノにした。アニメ映画制作の一部に組み込まれることは、彼の行動や考え方が、アニメ製作委員会の意向に左右されることにもなろうし、そもそも子供向けの音楽を彼が上手く書けるとは彼自身思っていなかったのだという。完成したアルバムはまさしくJack Johnsonのそれ、しかも「子供向け」や「映画音楽」という枠組みに一切とらわれず、周囲に迎合せず、大人も子供も楽しめる作品に仕上がっている。


 かくいう亭主も、Jack Johnsonのアルバムを集めていくなかで、この作品を購入すべきかどうかはかなり迷うところだった。アニメのイメージに引っ張られ、リフばかりだったり、断片しかなかったり、あるいは手抜きなインスト作品だったりと、サウンドトラックの最悪形「音楽のバラバラ死体」的な作品に仕上がっていないかと懸念していたのだ。(2017.08.23)

2017年9月 7日 (木)

09/07 【聴】 En Concert / Jack Johnson, Brushfire|Universal(UICU-1193)

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 ハワイ出身のシンガー・ソングライター。オーガニックな作風と、時代に流されない独自の価値観で圧倒的な人気を誇るJack Johnsonの2008年ワールド・ツアーの様子をパッケージしたライブ・アルバム。サンタ・バーバラ、サンフランシスコ、パリ、ワシントン、ホノルル、サンディエゴ、バルセロナ、マンチェスター(テネシー州)、ミリソン(コロラド州)などでのライブ収録、全19曲を収録。2009年リリース。


 彼の代表曲、ヒットシングル、カバー曲。ファンならばもちろん、Jack Johnsonを知らない人も思わず、メロディを辿って即興で鼻歌を歌ってしまいそうな心地よい曲がそろっている。アルバムSleep Through the Staticからは表題曲Sleep Through the Staticを含む全5曲、Brushfire FairytalesからはFlake, Bubble Toesの2曲、In Between DreamsからはBelle, Banana Pancake, Staple It Together, Constellations, Good People, Better Togetherなどなど全8曲、On and OnからはTime Like These, The Horizon Has Been Defeated, Gone, Wasting Timeの4曲。さらにカヴァー曲としてJimi HendrixのRemember、ハワイのシンガーPaula Fugaとの共作Country Roadなども収録されていて、曲数・バリエーションともに非常に充実している(ちなみに合計が19曲を超えるのは複数の曲をカップリングしたトラックがあるため)。トラックごとにライブ会場を変えているものの、全体として途切れることのないミックス、全部入りの豪華ライブ盤に仕上がっているあたりもうれしい。オーディエンスの反応も非常によく、曲によってはJackの歌声に皆が声を合わせるといったアットホームな雰囲気も楽しめる。ハワイ・コクアフェスティバルでの様子を収録したトラックがもっともアットホームだろうか。


 ライブ盤と軽んじることなかれ、この盛りの良さとノリの良さは、他のアルバムではなかなか楽しめない。(2017.08.23)

2017年9月 2日 (土)

09/02 【聴】 Over Flow pH 3.0 / V.A., 涼音堂茶舗(DES-040)

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 東京・吉祥寺と京都を拠点に「電子文化の茶と禅」をコンセプトに活動する音楽レーベル「涼音堂茶舗」より、おなじみ温泉シリーズ第3弾、"Over Flow pH3.0"がリリースされた。鳴子温泉での音楽イベント「鳴響」、渋温泉でのイベント「渋響」、そして肘折温泉での「肘響」という3か所でのライブ音源をふんだんに用いた、温泉コンピレーション。参加アーティストはFiro、森繁哉、佐藤民男、安田寿之、らよち、エンヤカヤカヤカ・ブー、PsysEx、Coniferwind、Jai Machine、Coupie。いずれも涼音堂レーベルから作品をリリースするアーティストたちである。

 エレクトロニカ、アコースティック、そして各所温泉場に縁の深い民謡。ともすればばらばらなジャンルと思われがちなトラックが、チルアウト/アンビエント/トライバルという軸で見事に串刺しとなった奇跡のアルバムが本作。Firoによるダークで、ディープなエレクトロニカ・トラックを呼び水に、様々な作品・様々な曲がつぎつぎとスピーカに現出する。シリーズ開幕当初はサワサキヨシヒロが参加、モロ温泉、厳選かけ流し気持ちいい~的なトラックが目白おしだったが、徐々に温泉のテイストは薄れ、むしろ民俗・習俗的な側面が強調されてきたあたりは興味深い。佐藤民男氏による東北民謡からはじまって、渋温泉の若集による木遣り歌、果ては渋温泉近くの沼に伝わる昔話までがエンタテイメントの俎上である。イロモノとして民謡がアルバム収録される、というのは他のアーティストやタイトルではめったにない。聴いていて楽しいのはもちろんのこと、鄙びた湯治場の様子がしのばれる、旅心をくすぐるコンピレーションに仕上がっている。

 亭主自身は若いころに肘折温泉へと一人旅している。つげ義春が訪れたという狭い温泉街は平成の世になってもその面影を残していて、その雰囲気に(温泉の気持ちよさともども)大いに感銘を受けたことがある。鳴子温泉は途中ちょっと寄り道し、温泉街をざっと眺めた程度である。信州渋温泉は亭主が生まれ育った長野県でも特に古い温泉場、「おさるの温泉」なるキャッチフレーズは今も現役だろうか。

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