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2017年8月 1日 (火)

08/01 【聴】 Denki Groove Decade 2008-2017 / Denki Groove, Ki/oon|SONY(KSCL-2942)

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 2000年リリースのアルバム"Voxxx"以来活動を休止していた電気グルーヴが、2008年にリリースしたアルバムが"J-Pop"。以降は"Yellow"、"20"、"人間と動物"そして最新作"Tropical Love"までコンスタントにアルバムを発表している。本作はJ-Pop以降の彼らの軌跡をベスト・アルバムという形で振り返る。シングルカットされた曲を中心に全14曲を収録。PV用、シングル用、リミックスなどバージョンは微妙に異なるが、全体的にはオリジナルに微妙を加えている。なおM7 "Shameful"のみ2017年Zepp Tokyoでのライブ音源を使用している。ミックスダウンの際に全曲を繋げノンストップ仕様となっている。


 Tropical Loveのレビューの際に書いたかと思うが、電気の楽曲はアルバムJ-Pop以来現在に至るまでほとんどその体裁を変えていない。フロア用、ご自宅用どちらにも使える4つ打ちテクノは、時にポップに、時にマニア向けに振りつつも、常に石野卓球とピエール瀧との間にあって大きくぶれることがない。シュールでクレイジー、言語と音とをハイブリッドした日本語詞には多くのフォロワーがいるが(たとえば宇宙犬)、結局生き残っているのは電気のみである。もはや彼らそれ自体が音楽ジャンルであり、スタンダードである。彼らの言葉にみな耳を傾け、その発言の意図を(それがいかにヘンテコなものであろうが)汲み取ろうとみな必死になる。


 ここ10年の活動をまとめた本作ベストアルバムもまた、彼らを知ろうとする人たちによって積極的に聴かれ、その意図を汲み取ろうとする試みがあちらこちらでなされることであろう。しかし彼らの意図を汲み取ろうとする人々が考えれば考えるほど、電気グルーヴは彼らから遠ざかっていく。もちろん電気が遠ざかっているのではない、考える人々が勝手に遠ざかっているのである。電気グルーヴはだれに頼まれずとも今の位置に泰然と居て、彼らの欲するところの音楽を、彼らの創作の衝動の中で作り出している。(2017.07.27)

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