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2017年5月

2017年5月29日 (月)

05/29 日々雑感

ミニストップでWAONポイントカードをもらった。入会金、年会費無料、200円ごとに1ポイントがたまるという。

亭主が断るよりも早く、今回の買い物で発生したポイントを店員が新品のカードに付与し、次回からお使いくださいとレジ袋に突っ込んだ。立て板に水、見事な手際の良さ。なにも言い返すことができなかった。

実は亭主、以前からこの店でカードを勧誘され、そのたびに断り続けていたのだ。財布の中にカードが増える上、精算の際にわざわざ取り出すのが面倒臭い。チャージ機能のないWAONポイントカードはキャッシュレスにも貢献しない。チャージ式のカードはすでにSUICA、nanaco、au Wallet、Tully's Cardを持っていて、これ以上増やすつもりもない。

今回の一件は、業を煮やした店員の実力行使と思われる。こちらの意志を無視した行動に一瞬ムッとしたが、かといってカードを捨てるほど激怒しているわけでもない。使ってやらんでもない、といったところ、ただ使えば店員の思う壺になって面白くないし、使うならばチャージ式のほうが使いやすい。

2017年5月27日 (土)

05/27 【聴】 Wynton Marsalis / Wynton Marsalis, CBS|Sony(SRCS-9173)

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 1961年、ニューオーリンズ生まれ。トランペット奏者Wynton Marsalisの1stアルバム。類まれなトランペットの才能からジュリアード音楽院に進学、在学中にジャズに出会った彼がHarbie Hancockのプロデュースにより制作したアルバムが本作となる。1981年にHarbieらとともに来日、メディアの「マイルス・デイヴィスの再来」との触れ込みで大いに盛り上がった公演の合間を縫って録音された4曲を含む全7曲。参加メンバーは、Branford Marsalis(Tenor Sax)、Herbie Hancock(Pieno)、Ron Carter(Bass)、Tony Williams(Drums)、Kenny Kirkland(Piano)、Clarence Seay(Bass)、Jeff Watts(Drums)、Charles Fambrough(Bass)。


 豪華なメンバーに囲まれ、半ば無理やり担ぎ出されてしまった感のあるMarsalisだが、そこは天才トランペッターとして名高い彼、メロディもまたアドリブもそつなくこなしている。バッキングの盤石さも手伝って、その演奏は堅実そのもの、破綻というものが一切ないというのは新人アーティストにとっては異例のことだ。実際彼はメディアによってその実力を大いに喧伝されたが、一方でしっかりと成果を出し、以降もジャズ・シーンの活性化とアーティストの権利確保に積極的に活動している。それにもかかわらずMarsalisの評価が国内外で低いのは、マイルスの影響が大きすぎたからか、メディア戦略にジャズマニアがあきれたせいか、あるいは彼がクラシック音楽のアルバムをリリースした成果は良く分からない。ただ、個人的には演奏のそつのなさがかえって個性を埋没させてしまっているように感じる。実際7曲入りアルバムは聴いてみると非常にスムース、あっという間に聴き終える。デビュー作らしからぬ練達の演奏だが、もう少しケレン味がほしいところだ。(2017.05.22)

2017年5月23日 (火)

05/23 【聴】 Complete Music / New Order, Mute(LCDSTUMM390)

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 UKはマンチェスターで結成されたデジロック/エレ・ポップバンド、New Order。1980年より活動を開始、石野卓球ほか多くのテクノ・アーティストに影響を与えた彼らが2015年にリリースしたアルバム"Music Complete"の完全版が本作。オリジナルでは全11曲、アルバム1枚にまとめられていた作品が、2枚組アルバムとしてアレンジされている。


 曲順などはオリジナルアルバムと同じく。すべての楽曲が"Extend Mix"というヴァージョンであり、平たく言えば「ロング・バージョン」となる。メディアなどで紹介される際にコンパクトにまとめられたオリジナルに対して、本作は美味しいところ、気持ち良いところをしっかりと聴かせてくれるいわば完全版。テクノ/エレクトロニカではキモというべきループ・ミュージック、ダンサブルなビートがしっかりとフィーチャーされていて、彼らのルーツがテクノであることを感じさせてくれる。オリジナルアルバムを所有している人がこれを買う必要があるかどうか、については微妙。ファンならばマストなアイテムであることは間違いない。(2017.05.19)

2017年5月21日 (日)

05/21 【聴】 For Good Mellows / Cantoma, Suburbia(SUCD-2001)

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 UK出身のDJ Phil MisonのプロジェクトCantomaのアルバムから、橋本徹(Suburbia)がセレクトしたベスト・アルバム。橋本のレーベルSuburbia Recordsからのリリース、82分、全15曲という圧倒的なボリュームは、先に述べたGigi Masinのベストと同じく。


 イビサのクラブCafe Del MarでJose Padillaのプレイを聴き彼に弟子入り。以降同クラブで2年間レジデントDJを務めるなど、イビサ系バレアリックサウンドの代表的なアーティストのCantoma。本作は彼のアルバム"Out of Town"、"Cantome"、そして"Just Landed"から14曲、未発表曲1曲がセレクトされている。バレアリックサウンドと名付けられているが、本作は具体的にはディープハウスやスピリチュアルハウスに近い。ビートは弱め、音楽で踊るというよりも、音楽を浴びるといったほうがしっくりくる美麗なサウンドが特徴的だ。チルアウトでメロウなサウンドはSuburbia Recordsのシリーズに共通するが、アルバム/アーティストごとにそのアプローチが異なるせいか、どのアルバムも十分に個性的。なかでもCantomaはヴォーカルとインスト、ダンサブルな曲とアンビエンティックな曲とのバランスが良く、アルバム1枚のなかでどんどんと展開していくのが良い。言わずと知れた橋本氏のセレクション、しかし困ったことにこのアルバム聴けば、Cantomaの全貌が見えたと思わせてしまうあたりが悩ましい。(2017.05.11)

2017年5月18日 (木)

05/18 【読】 「ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?(中山康樹、シンコーミュージック)」

「ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?(中山康樹、シンコーミュージック)」


 ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのトランペット奏者、ウィントン・マルサリスの半生をその功績を、「マイルス・デイヴィスに最も近い日本人」と言われた中山康樹が記した著。2015年8月刊。なお中山は本書を執筆中病床にあり、2015年1月に逝去したさい本稿が発見された。いわゆる絶筆となる。


 刺激的な、というかなかなか物騒なタイトルではあるが、いうまでもなく反語表現である。1961年生まれ、ニューオーリンズ生まれとはいうもののジャズとは格別かかわりのないまま育ち、クラシックの名門、ジュリアード音楽院でクラシックを学ぶ中でジャズの才能を見出された彼が、「マイルス・デイヴィスの再来」なるメディア戦略で数々の大物ジャズミュージシャンと共演、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの一員として活動するなどキャリアを重ねていく姿が語られる。だが、それだけでは彼が「ジャズを殺した」などと揶揄されるはずもない。彼はメディア戦略のなかでアメリカ、あるいは日本で華々しいプロモーションが行われたものの、特に日本においてはジャズ・ファンの不興をかったらしく、マイルスと比べればその後の活動が全く知られていない。アメリカにおいても(程度は異なれど)似たような状況のようである。彼自身、London Center Jazz Orchastra(LCJO)を率い、ジャズの地位を現在にまで引き上げた功労者であるにもかかわらず、ここまで不遇なのはなぜなのか、が本書の主題となる。著者である中山氏はスウィングジャーナル誌上においてはマルサリス擁護派として知られ、毎月マルサリスに関する記事を掲載していたという。病床にあった中山氏が伝えたかった、マルサリスの、ジャズに対するクールかつ熱い思いは活字となって読み手にひしとせまってくる。


 なお本書は、多作家であったマルサリスのディスコグラフィのみならず、作品が生まれた経緯や聴きどころ、アーティスト周辺情報などもふんだんに盛り込んでいて、マルサリスの失地回復というよりも、新たなファンに向けてのディスクガイドとしての性格が強い。死後彼の遺品を整理していたところ、かれが書いたと思しきアルバムベスト20なども巻末に収録されている。オールドスクールなジャズを殺し、現代ジャズへと生まれ変わらせたのイノヴェイター、彼に続く若きジャズ・アーティストたちを導き続けた先駆者、そして搾取されていたジャズ・アーティストの待遇改善をも実現したエグゼクティヴ、多彩な顔を持つマルサリスの姿を情熱的な筆致で伝えている。(2017.05.18)

2017年5月16日 (火)

05/16 日々雑感

このところ、無性に塩辛いものが食べたくなる。

以前は昼に、バナナやアップルデニッシュを食べていたのだが、塩分が絶対量足りないような気がして、心が落ち着かなくなるのだ。これは疲れているからに違いないと、ナッツを食べたり、糖分控えめのコーヒーなどを飲んだりしても収まらない。今日ついに意を決し、健康によくないと知りつつカップラーメンを食べたところ、少し塩分欠乏が収まった、気がする。

ネットで塩分欠乏を調べてみたところ、どうやら「副腎疲労」らしい。副腎はストレスに対抗するための様々なホルモンを分泌する臓器であるが、これが疲労を起こすと塩辛いものが食べたくなるのだという。

対策は「無理して塩分を控えない」こと。「カフェインや精製した炭水化物を摂らない、早めに寝る、適度な運動、ビタミンCの摂取」などなど。要するに健康生活を送ってくださいということらしい。

ただ、この副腎疲労、医療機関では病気とみなされていないようで、検索しても情報らしい情報はあまり引き出せなかった。本当に亭主が副腎疲労かどうかはよくわからないが、疲労感が強いこと、このところストレスのかかることばかりなのは確かである。自分の内なる声に耳を傾け、無理をしないことが一番なのかもしれない。

05/16 【聴】 For Good Mellows / Gigi Masin, Suburbia(SUCD-2002)

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 橋本徹(Suburbia)が主宰するレーベルSurburbia Recordsから、イタリア出身の作曲家・プロデューサーGigi Masinのベストアルバムが登場。Suburbiaの人気コンピシリーズ"For Good Mellows"の新たな試みとして、単独アーティストをフィーチャーしたアルバムが本作となる。1986年から2016年までリリースしたアルバム10枚から、ほぼ満遍なく網羅・セレクトした15曲に、未発表曲1曲を追加した全16曲。


 ピアノ・アンビエントを得意とするGigi Masin。地中海のイビザ島のクラブ/レイヴイベントに端を発するバレアリック・サウンド、地中海の開放的・享楽的な雰囲気に一息ついた、チルアウトなサウンドというのが、本作のざっくりとした立ち位置らしい。ただ、イビザもバレアリックも、食い込み水着も関係ない亭主的にはそんな立ち位置など知ったことではなく、たとえばPenguin Cafe Orchestra、あるいは坂本龍一のアンビエント作品をより端正に仕上げた作品と認識する。彼の作品に特徴的である八分音符の連打によるビートの維持。ドラムほかリズムセクションが存在しない中で、ピアノあるいはシンセによる八分音符のビートが妙に心地よく、まるでらせん階段を下るかのようにどんどんと引き込まれていく。主旋律である(こちらも)ピアノのメロディ、ときにアドリブのように奔放な演奏が、八分音符のビートと好対照をなす。


 本作の収録時間は82分25秒。ベストアルバムだとしてもかなり詰め込んだ内容となっている。アナログ時代からすればアルバム2枚分の分量になるのだから恐れ入る(こんなに長時間録音されているCDはめったにない)。Gigi Masinの魅力が存分に伝わる力作。ピアノ・アンビエントに興味のある方はぜひどうぞ。(2017.05.08)

2017年5月14日 (日)

05/14 A4ファイルスタンド「ブレッタ」(ニトリ)

ニトリでA4ファイルスタンド「ブレッタ」を買ってきた(画像をクリックするとニトリのサイトに飛びます)

内側が布張りのファイルケースで、幅は内側で8.5cmほど。

亭主はこれにタブレット端末などを入れて使っている。前面に丸穴が開いているので、ここから充電用のケーブルを通し、丸穴側が背面になるように置くと、中で機器を充電しながら立てておくことができる。使う時にはケーブルのコネクタを外すだけでよい。内側が布張りなので、機器を傷つけることもない。

いまのところケースにはiPad 2, iPad mini 4、kindle whitepaper、Netwalker、Pomera DM100、BuffaloのiPad用Bluetoothキーボードなどが入っている。これだけの機器が一括で保管できるのだから素晴らしい。

タブレット端末の置き場所に困っている方はぜひお試しを。



2017年5月12日 (金)

05/12 【読】「贈与論(マルセル・モース著・𠮷田禎吾・江川純一訳、ちくま学芸文庫)」

「贈与論(マルセル・モース著・𠮷田禎吾・江川純一訳、ちくま学芸文庫)」

フランス出身の社会学者・民族学者であるマルセル・モースが、人間社会のなかでもっともプリミティブな行動とされる「贈与」について社会人類学・文化人類学的知見から考察した書。膨大なフィールドワークや文献調査から得られた「贈与」の行為は、資本経済によって塗りつぶされてしまった人間社会のより原初的な姿を明らかとする。

モースによれば、交換社会あるいは贈与社会のもっとも原初的な形態は、少し前のポリネシアあるいは北東アジアの少数民族にみられていたという。客人に惜しげもなく食べ物を振る舞い、また所有財産を気前よく与える贈与の慣習は、富の豊かさや社会的地位の高さを示す指標であるとともに、その土地に根ざす神に対する忠誠と示すものであった。原初的な社会において、事物は動産・不動産、生物・物質、あるいは人間・動物を区別することなく神の所有物であり、それを人間が占有することは神への冒涜・不敬であった。それゆえ人々はときに自らの財物を越えた贈与を客人に施すほか、家財や武器、富を示す様々な物と川や湖に投げ捨てることで自らの魂の気高さを神に示してきた。

興味深いことに、贈与社会はある意味人類文明のエッジともいえるポリネシアや北東アジアのみならず、ゲルマン民族やケルト民族、あるいはインド・アーリア民族にもみられるのだそうだ。いずれも長い歴史による文明化、資本社会の浸透により現在はごく一般的な「贈り物」「もてなし」程度にまで薄まってしまっているが、古い叙事詩や教典などには、古代の贈与社会を伺わせる記述があって、それははことごとく前述のエッジの民族のものとよく似ているのだという。モース自身はフィールドワークをよくせず、もっぱら研究者たちに調査の方法などをアドバイスしていたそうだが、収集した各種成果の膨大さは、「贈与」と「神」の関係は地球的規模であったことを示している。

なお、本書における贈与の形態は、人間と人間、あるいは人間と神との関係に限られている。後年の研究では人間と動物、あるいは人間と自然との間の贈与についてもフィールドワークがすすみ、日本では特に中沢新一が深く掘り下げている。

05/12 おススメコミックなど

 最近おすすめのコミックはと問われれば、亭主は迷うことなく「Beastars(板垣巴留、秋田書店)」を挙げる。

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 Beastarsは、人間とよく似た社会を形成する獣たちの世界を舞台とした青春群像劇だ。主人公は犬科最大最強といわれるハイイロオオカミのレゴシ。肉食動物と草食動物とが同じ屋根の下で学ぶ「チェリートン学園」の演劇部の、美術係に所属している。恵まれた体格と運動能力、そして腕力の強さにも関わらず、その性格は温厚で弱気。内省的で常に他の獣の陰に隠れて暮らしている。だが、その内側には肉食獣の本能が隠れていて、ごくまれに「草食動物を補食したい」「強大な力を振るいたい」という衝動に襲われる。自らがその衝動に負け、理性を失うことを彼は極度に恐れている。

 先に述べたチェリートン学園の演劇部は、肉食動物と草食動物との混成によって編成されている。部のトップ・スターはアカジカのルイ。長身痩躯、肉食獣をも威圧する見事な角と、トップ・スターにふさわしい威厳を兼ね備えた、もう一人の主人公だ。たくさんの女性ファンがいる一方、男性からも尊敬を集めるカリスマ的存在のルイ。温厚で弱気なレゴシにとって、ルイはまさに雲の上の獣である。ルイもまたレゴシの存在が気になるようで、臆するレゴシの気持ちそっちのけで彼に目をかけている。

 物語は二人の主人公、陰と陽であるレゴシとルイを中心に展開する。「チェリートン学園の部室で演劇部準主役のアルパカが何者かに殺される」という殺伐とした導入部、だが、登場人物たちは悲しむ暇もなく間近に迫った演劇部定例公演の準備に忙殺される。

 週刊少年チャンピオンといえば「刃牙」「弱虫ペダル」あるいは「囚人リク」などとにかく熱い連載ばかりに目が行くが、伝統的には(故)小山田いくや立原あゆみといった作家による青春マンガも多く掲載されており、亭主的には前者の「動」と後者の「静」とが絶妙なバランス感覚で並立する少年漫画誌と認識している。なかでも小山田いくの「星のローカス」「スクラップ・ブック」は少年コミックを代表する青春物語であり、Beastarsはこれら作品の直系にあたる。もちろん、かつての青春物語そのままというわけではない。たとえば導入部の事件は、本作の根幹がフーダニット型のミステリであることを示唆しているし、レゴシの中の野生は少年誌では王道ともいえるバトル系コミックの「秘められた力」を読者に予感させる(いわゆる覚醒というやつだ)。ただしBeastarsにおける「秘められた力」は、主人公であるレゴシを破滅に追い込む危険な力である。力の暴走を恐れるのは、作中のレゴシや、周囲の草食動物たちだけではない。作品全体を崩壊に導くという点においては、読者もまた彼の力を恐れている。この危うさが作品の骨格となり、本作にスリルと現代性とを与えている。

 もうひとつ重要なのは、レゴシという主人公のアンチヒーローぶりだ。本書においてレゴシというキャラクターは、もっともヒーローらしくないヒーローとして描かれる。温厚で弱気で内省的という性格はもちろんのこと、まるで鬱病のような顔つき、猫背(犬なのに!)、その場にいても誰も気づかない存在感のなさは、読者にとって、か弱く、不安を掻き立てる存在でしかない。ところが読み進めるうち、レゴシの不安は大きな共感へと変わっていく。彼の不安やもやもやが、読み手が若いころに経験した不安やもやもやによく似ていることに気づくと、レゴシの悩める姿がまるで自らのことのように思えるのだ。

 本作は、動物たちの青春群像劇であるだけでなく、我々人間の青春群像を動物というキャストを用いて巧妙に表現することに成功している。レゴシやルネだけでなく、彼らをとりまくネズミやダチョウ、トラなどといったキャラクターもまた、人間世界のカリカチュアとなっている。

05/12 気になるPVなど

 最近、車のCMに使われている曲がヤケにカッコイイ。

Pharrell Williams - happy (Official Music Video)



 ホンダFREEDのCM曲。Pharrel Williamsはアメリカはバージニア州出身の音楽プロデューサ、MC、歌手とのこと。2014年にリリースしたアルバム"G I R L"に収録されているこの曲"happy"は全米で10週連続1位を獲得、世界22か国で1位を獲得するなど大ヒットした。

Suchmos - STAY TUNE (Official Music Video)



 ホンダVEZEL HYBRIDのCMに使われていた曲。Suchmosは神奈川出身の6人組バンドで、2013年デビュー。アシッドジャズやヒップホップをフィーチャーしたおしゃれでクールなサウンドを得意とする。バンド名はもちろんルイ・アームストロングの愛称から。

  亭主としてはこれらアーティストの音楽ジャンルを守備範囲にしておらず、したがってアルバムも持っていないのだが、時々無性に聴きたくなることがあって、そのたびにYoutubeを利用している。キャッチ―なメロディと、ノリのいいリズム、そして楽しいPVは万人が好むところで、当然ながら大ヒットを飛ばしている。一方で、ヘソ曲がりな亭主は大ヒットするほど「売れているなら応援せずともよかろう」とこれらの曲を避ける傾向にある。ただし、ときどきYoutubeなどで検索しては聞いているのだから、気にはなっているらしい。

 


2017年5月11日 (木)

05/11 【聴】 Family Swing / YMCK, Not(NOT0013)

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 除村武志、中村智之、栗原みどりの3人からなるチップチューン・ユニット、YMCKの7枚目フル・アルバム。都市国家「レトロフエゴ広告」で開かれる博覧会を舞台に、怪盗YMCKとそのライバル「スウィンガーズ」によるお宝争奪戦の顛末を、サウンドトラック仕立てとした意欲作。全12曲、De De Mouseが主宰するレーベル"Not"からのリリース。


 ジャズ×アクション×チップチューン。映画のサウンドトラックよろしく、怪盗たちのドタバタストーリを歌と音楽で描いた楽しい作品。ジャズはいわゆるスウィングジャズ。ポップ・ミュージックのメロディとは一味違う、オトナなサウンドが耳新しい。ジャズのメロディラインは、多くの場合ピアノやサックスのソロや即興演奏によって形作られる。うねるような演奏をヴォーカルで、しかも日本語歌詞つきで歌い上げるというのは、かなり難度の高いワザのはず。それをしっかりとこなしてしまうあたり、そんじょそこらのチップチューン、テクノポップ系のバンドとは一味も二味も違う。格が違う。


 それにしてもYMCK、本作でジャズをフィーチャーしたとはいうものの、その音色はといえば相変わらずのPSG(もちろんエミュレーションだ)。ドラムはノイズ、ベースはノッペラの低音、そのほかは矩形波サウンドで済ませてしまうというから、その胆力はすさまじい。アルバムを重ね、キャリアを重ね、新しいジャンルへチャレンジするにあたっては、どこかで生楽器やサンプリング音源を使いたくなっても仕方ないのに、彼らはひたすらにチップチューン、まったくブレることがない。ファミコン・ゲームのBGMと聴き間違うチープなサウンドで、しっかりと映画の世界観を構築している。何度聞いても飽きないのは、彼らのバックボーンに豊かな音楽世界が存在しているからなのだろう。(2017.04.19)

2017年5月 9日 (火)

05/09 【聴】 Dreams You Up / De De Mouse, Not(NOT0015)

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 自身のレーベル"Not"から着実にアルバムリリースを重ねるほか、ライブイベントでの活躍も目覚ましいDe De Mouseの最新作。「架空のSFアニメの若いパイロットたちの間で話題のヒットミュージック」をテーマに、インターネットと1980年代を直結させた刺激的なデジタル・ミュージック。全11曲。


 アニメ的というイメージもさることながら、亭主などはまず本作から「ゲームミュージック」のイメージを強く感じた。ヒップホップ、デジロック、テクノポップなどジャンルを屈託なく使い分け、ハイスピードで爽快なダンスミュージックへと仕上げた本作は、シューティングゲームのBGMによく合う。古代祐三、細江慎治、あるいは佐宗綾子らテクノ系クリエータが得意とする、強炭酸でテンションの振り切れたゲームミュージック。かつてはゲームの内容に合わせてジャンルを右往左往させていたゲームミュージックが、クリエータの個性によってその軸足を定め、ゲームの内容すらもクリエータの個性が決めていく。本アルバムにはそんなゲーム新時代のサウンドがたっぷり詰まっている。もちろん、本アルバムにおけるクリエータの個性とはズバリ"De De Mouse"の個性。サンプリングした子供の声(あるいは音声合成か?)をカットアップの手法でつなぎ合わせ、どんな国の言葉でもないヴォーカルを作り出した彼の方法論は本作にもしっかりと活かされている。結果、アニメ的、ゲームミュージック的ではあるがしっかりと彼の作品としての個性も発揮した、刺激的なアルバムに仕上がっている。(2017.04.19)

2017年5月 7日 (日)

05/07 日々雑感

「ジャズ喫茶四谷『いーぐる』の100枚(後藤雅洋、集英社新書)」を読んだのが2014年2月のこと。本で紹介されている100枚のアルバムをコツコツとCDで買い集め、2017年4月にとうとう93枚に到達した。

残りの7枚は、アナログ盤でしかリリースされていないもの、値段が高騰して手に入らないものの2種類だ。不思議なことに7枚のアルバムは、本の第5章と第6章に集まっている。第5章に挙げた4枚のうち、Don Cherryはどうやらアナログ盤のみ、残りのDave Liebman、Marvin Peterson、Ronald Shannon Jacksonの3枚はネットで値段が高騰していて手が出ない。

第5章
Don Cherry / Relativity Suite
Dave Liebman / Lookout Farm
Marvin Peterson / Hannibal
Ronald Shannon Jackson / mandance

第6章に挙げた3枚はいずれもCD盤が発売されていない。

第6章
Rene Thomas / TPL
Enrico Pieranunzi / Jazz A Confronto 24
Benny Bailey / How Deep Can You Go?

残ったアルバムが第5章、第6章に集まったのは全くの偶然であるが、リリースされた年代が似ていることを考えると、この辺りの時代のアルバム再発が手薄だったりするのだろう。これらアルバムは現在もAmazonの欲しいものリスト、ディスクユニオンのウォントリストに登録していて、金額が下がったり、CD盤がリリースされることを待ち続けている。とりあえずこれで打ち止めということで、まとめに入っても良さそうである。近いうちにまとめエントリを上げられれば良いのだけれど。

05/07 【聴】 Arca / Arca, XL Recordings(XLCDJ834)

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 ベネズエラ出身、ロンドン在住の鬼才、ArcaことAlejandro Ghersiの3rdアルバム。XL Recordingsに移籍してのアルバムは、なんと彼自身がヴォーカルを担当。前作Zen, Mutantで話題を呼んだ狂気のエレクトロニック・サウンドが、彼の声によってドラマ性を持った。日本盤はボーナストラック1曲を含めた全14曲。うち9曲でヴォーカルを披露している。


 自分はどこから来て、どこへ行くのか。誰しもが自らに問いかけ、そして答えを得ることなく一生を過ごしていくなかで、Arcaの問いはさらに切実である。自身の出身であるベネズエラはチャベス大統領死去後深刻な危機に直面し、産油国にもかかわらず人々は貧困にあえいでいる。ベネズエラでは決して受け入れられないセクシュアリティの問題を抱えた彼は、その歌詞に自らの苦悩を叩きつける。歪み切ったサウンド、オペラのような荘厳なアレンジ、美しさと狂気と苦悩とが入り混じった電子音響は、Jesse Kandaによる異形のジャケットとあいまって独特な雰囲気を醸し出している。


 亭主が彼のサウンドを本当に理解できているか、彼の苦悩を理解できているかといえば、自信がない。単純に、ビョークやカニエ・ウェストらが絶賛し、彼らとコラボレーションを果たしたという若き才能が生み出す新しいサウンド、音と感情とが直結する、音楽と非音楽との境界線上にある音響に興味があるだけなのかもしれない。深淵を覗き込むときの恐怖と好奇心、眼前に全く新しい眺望が広がる可能性を彼の作品に託しているのかもしれない。(2017.04.09)

2017年5月 6日 (土)

05/06 【聴】 Year Book 1971-1979 / 坂本龍一, Commmons(RZCM-86035~7)

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 坂本龍一のレア・トラック集"Year Book"シリーズから、1971-1979年に制作した楽曲を3枚のCDに集約した作品が本作。クラシックの器楽曲、友部正人や大瀧詠一、りりぃとの共演・プロデュース作品、高橋アキや森本恭正らとの現代音楽プロジェクトなどなど、坂本龍一が手掛けた多彩なプロジェクトの作品が一堂に会する。全27曲。


 Disc 1は、大学時代に制作した器楽曲3曲、友部正人「ひとり部屋に居て」、及川恒平(六文銭)による企画アルバム「海や山の神様たち」、高橋アキのコンサートで演奏された曲。大きく器楽とフォークに分類されるが、実際のところ坂本はフォーク音楽が好きではなかったそうで、アルバムを通じて交友関係が広がり、次第にフォークへの理解も進んでいったそう。


 Disc 2は、ナイアガラ・トライアングル、りりぃ、富岡多恵子らへの楽曲提供、坂本龍一が本格的に音楽活動を始めたころの作品集。"The End of Asia"の1979年ロンドンライブの模様も収録されている。テレサ・野田の"Tropical Love"を聴くと亭主などは電気グルーヴの楽曲を思い出すが、こちらはレゲエテイストのポップスだ。


 最後にDisc 3は、アルバム「千のナイフ」制作中に制作された連作。森本恭正の「個展」シリーズで演奏された「ナスカの記憶(非夢の装置 或いは反共同体関数としての音楽」は、多重録音されたシンセサイザーに、坂本龍一と茂木由多加の即興演奏を重ねたもので、3日間の公演にも関わらず大好評を博したのだそうだ。いずれも当時の教授の活動を知るうえで大切な資料であり永久保存盤としてしっかり伝えていきたい歴史的記録音楽である。(2017.04.04)

2017年5月 5日 (金)

05/05 【食】 ラーメン浜田屋県庁前店(こてこてチャーシュー麺、水戸市笠原町)

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水戸県庁にある川又書店を訪れた際、近くに浜田屋があることに気が付いた。

以前、ここには別の店があって、そこそこ美味い店だったと記憶している。昼食時には行列が出来るほどの人気店だったが亭主自身はそれほど通った記憶がなく、店の名前がどうしても思い出せない。

浜田屋は、国道6号と国道51号が交差するあたり、浜田町の店にちょくちょく通っていた(なるほど浜田町にあったから浜田屋なのか)。中華そばに豚の背脂を乗せたこってり味のラーメンは、当時家系ラーメンや天下一品を強烈に支持していた亭主にとってはあまり魅力を感じなかったが、ちょっと小腹がすいたときなどには便利で1ヶ月に1回くらいは行っていた。酔客に券売機を壊されて、カウンターから注文をしたのを覚えている。知らない間に支店が増えたようだ。商売繁盛、良いことである。

浜田屋のラーメン、ひいては豚の背脂を乗せた中華そばを亭主が支持しなかった理由はいくつかあるが、一番大きいのは「胃にもたれる」からだ。胃にもたれるといっても、胃が弱いからという話ではない。たとえば人間、大量の水を一気飲みすると胃がもたれた感じがするが、亭主の場合ラーメンを食べても似たようなもたれを感じるのだ。天下一品やよくできた家系ラーメンではこのようなことはなかったが、とんこつラーメンや一部の家系ラーメンではしばしばこのようなもたれを感じた。根拠に薄いが、当時は「胃がもたれる=スープを水で薄めている」のではないかと推測していた。コスト削減、利益確保にスープに使う材料を少なくしたことが原因かどうかは、良く分からない。感覚として「水が入っている」と判断していたに過ぎない。

胃のもたれを、「水のみ=100%」とした場合の割合で評価するならば、浜田屋は20%といったところだろうか。ひたちなか市内で評判の良い九州とんこつラーメンの店が50%くらいだったことを考えると、20%は評価としては良い方である。ちょくちょく通っていた理由は、この割合が少なかったからだ。

最近、佐野ラーメンや喜多方ラーメンなど、中華そば系ラーメンの良さを再認識している亭主、今回の「こてこてチャーシュー麺」もまた美味しく食べることができた。しょうゆスープの塩加減、平打ち麺の食感といった中華そばのあっさり感と、背脂のコクやチャーシューのボリュームといったこってり感のバランスが良く、満足度が高い。一方、以前感じていた胃のもたれは、やはり20%と当時のまま。

20%にあらためて浜田屋を実感、当時のことを思い出させてくれたのだから、胃のもたれもまたウェルカムといったところだろうか。

05/05 【聴】 Nuits de la Fondation Maeght 1970 / Albert Ayler, Water(WATER103)

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 オハイオ州生まれのサックス奏者。Ornette Coleman, Cecil Taylorらのバンドに在籍し、フリージャズ系アーティストとして活躍したAlbert Ayler最後となる作品集。1970年録音。アナログ盤は、第1集、第2集の2枚組、対するCDは1集、2集を合わせた全8曲を1枚に集約している。言わずと知れた「ジャズ喫茶いーぐるの100枚」のうちの1枚だが、著者である後藤氏は後半4曲である2集特にB面2曲を愛聴していたという。


 プレイヤーは、Call Cobbs(Piano)、Steve Tintweiss(Bass)、Allen Blairman(Drums)そしてMary Parks(Vo, Soprano Sax)。フリージャズとの受け売り通り自由奔放な演奏だが、メロディラインは比較的明快で分かりやすい。 軍隊ラッパを鳴らしてみたり、同じモチーフを曲に渡って繰り返してみたりといった試みも見られる。ただ、このモチーフ自体は・・・亭主の感覚ではあまり心に迫ってこない。もちろん亭主の感覚であり、聴衆(そう本アルバムはライブアルバムなのだ)は大いに沸き、歓声を送っている。全体的にはスピリチュアル、ユニヴァーサルといったコンセプト、ニューエイジ系の香りがするのは時代だろうか。アルバム中ただ1曲、"Music is the Healing Force of the Universe"にはMary Parksのヴォーカルが収録されている。Albert Aylerのサックスとあいまって名曲というべき出色の出来。この曲だけでも本アルバムを買う価値はある。(2017.04.03)

2017年5月 4日 (木)

05/04 日々雑感

亭主は現在、5枚のクレジットカードを保有している。

  1. 信販系カード(VISA)
  2. 流通系カード(JCB)
  3. メーカ系カード1(MASTER)
  4. メーカ系カード2(MASTER)
  5. 社用カード(MASTER)

1の信販系カードは、スポーツクラブに入会する条件として加入したものだ。VISAカードということで使い勝手が良く、ポイント還元率もそこそこよかったのでメインカードとして使っていた。この1月にスポーツクラブから退会して以降はメインを別のカードに移したため、カードの年会費のみを支払っている状態である。

2の流通系カードは、スポーツ用品店で割引を受けるためのもの。基本的にスポーツ用品店での買い物にしか使わなかったが、最近ETCカードを作り、妻の車に装着した。

3のメーカ系カードは、亭主が車を購入した際にディーラーの営業さんに頼み込まれて作ったもの。こちらも基本的にはETCカードを使用している。

4のメーカ系カードは、JALカード。JALをよく使う亭主がマイレージを溜めるために使っている。少し前にメインのカードを1からこちらに移した。

5の社用カードは出張時の決済に使っている。

なかでも1のVISAカードは会費のみ払っている状態であり、解約して少し身軽になりたいと考えている。ただ、オソロシイことに、このカードを解約するとMASTERが3枚、JCBが1枚とかなり偏った構成になる。こうなったらMASTER一本で押し通そうか。

ついでに財布の中には、クレジットカードのほかプリペイドカード、会員カード、ポイントカードなどがごちゃごちゃと入っている。ヨドバシやビックカメラ、Pontaなどのカードはスマホアプリに移行したが、ほかのカードについても移行を進めたいところだ。

2017年5月 3日 (水)

05/03 【聴】 Fontessa / The Modern Jazz Quartet, Atrantic(7567-81329-2)

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 John Lewis(Piano)、Milt Jackson(Vibraharp)、Percy Heath(Bass)、Connie Kay(Drums)の4人からなるユニット、M.J.Q.の1956年アルバム。現在も長く聞き継がれる彼らの6枚目となるフル・アルバムは、ジャズというジャンルを限りなくリスニング・ミュージックへと近づけた「癒し」のアルバム。全7曲。


 本アルバムをしてM.J.Q.とは何ぞや、というのはおこがましいことは重々承知の上で言わせてもらうならば、本作は一にも二にもMilt Jacksonのヴィブラフォンに尽きる。Gary Burtonなども志向したECM的、ヨーロッパ的なサウンドは、ジャズというよりも器楽に近い。ピアノやドラムの演奏が全く聞こえないわけではないが、それらはどちらかといえば楽曲を大きく、ふんわりと包み込むようにある。M4 "Over the Rainbow"は云わずと知れた劇中歌、ミュージカル「オズの魔法使い」で歌われる超有名曲。こちらもまたヴィブラフォンによる流麗なアレンジ、透明感のある演奏が心地よい。


 ところで、M.J.Q.といえば言わずと知れたアメリカのバンド。ところが作品としてはかなりヨーロッパ的であり、口さがない、コンサバティブなジャズ・ファンからはずいぶんいろいろ言われてきたようである。ただ、時代が下れば彼らの音楽もまた大きなジャズの流れの中の一つであり、拡大と再解釈と本歌取りを繰り返してきたシーンにおいては(色ものかもしれないが)これもまた本流の一つとなっている。そんな本流たるアルバムが、1950年代にはすでに生まれていたというのは大きな驚きだろう。逆に言えば現在に至るまで、ジャズはいったい何をやっていたのかということでもある。(2017.04.19)

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