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2017年5月 3日 (水)

05/03 【聴】 Fontessa / The Modern Jazz Quartet, Atrantic(7567-81329-2)

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 John Lewis(Piano)、Milt Jackson(Vibraharp)、Percy Heath(Bass)、Connie Kay(Drums)の4人からなるユニット、M.J.Q.の1956年アルバム。現在も長く聞き継がれる彼らの6枚目となるフル・アルバムは、ジャズというジャンルを限りなくリスニング・ミュージックへと近づけた「癒し」のアルバム。全7曲。


 本アルバムをしてM.J.Q.とは何ぞや、というのはおこがましいことは重々承知の上で言わせてもらうならば、本作は一にも二にもMilt Jacksonのヴィブラフォンに尽きる。Gary Burtonなども志向したECM的、ヨーロッパ的なサウンドは、ジャズというよりも器楽に近い。ピアノやドラムの演奏が全く聞こえないわけではないが、それらはどちらかといえば楽曲を大きく、ふんわりと包み込むようにある。M4 "Over the Rainbow"は云わずと知れた劇中歌、ミュージカル「オズの魔法使い」で歌われる超有名曲。こちらもまたヴィブラフォンによる流麗なアレンジ、透明感のある演奏が心地よい。


 ところで、M.J.Q.といえば言わずと知れたアメリカのバンド。ところが作品としてはかなりヨーロッパ的であり、口さがない、コンサバティブなジャズ・ファンからはずいぶんいろいろ言われてきたようである。ただ、時代が下れば彼らの音楽もまた大きなジャズの流れの中の一つであり、拡大と再解釈と本歌取りを繰り返してきたシーンにおいては(色ものかもしれないが)これもまた本流の一つとなっている。そんな本流たるアルバムが、1950年代にはすでに生まれていたというのは大きな驚きだろう。逆に言えば現在に至るまで、ジャズはいったい何をやっていたのかということでもある。(2017.04.19)

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