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2017年4月

2017年4月30日 (日)

04/30 日々雑感

先日、郡山シティマラソン大会に参加した時のこと。

大会会場で落としてはいけない、車内で盗難にあってはいけないと、現金とnanacoカードのみを持って家を出た。

ETCカードは車に装着済、ガソリンも満タンにしてある。現金はだいたい1万円もあればなんとかなるだろうと思ったのだが、行きの高速道路でいきなり不安に襲われた。突然高額の支払い(具体的にそれが何なのかはわからない)が発生したら手詰まりになる。せめてカードを持っていたほうがよかったか。nanacoだけでなくほかのプリペイドも持っていたほうがよかったか。途中で立ち寄った電気店やオーディオ店、CD店でナイスなアイテムが見つかったら…云々云々。

学生の頃はクレジットカードを1枚しか持っていなかったし、財布の中に現金もあまりなかった。それでも日々暮らしていたし、不安もなかった。対する今の不安はなんだ。社会人になって多少金の出入りが多くなったとはいえ、ポケットに1万円が入っていてなお不安になるというのはいかがなものか。

不安の中、コンビニで朝食を買い、会場で軽食を食べ、SAで昼食とお土産を買って帰ってきた。6000円ほど使ったが、旅行なのだからこれくらい使ってもバチはあたるまい。普段、平日は昼食とコーヒー代あわせて1000円も使えばおつりがくる。それでも十分に持っていないと不安になるのは、社会人なりの金銭感覚にどっぷりつかってしまったからに違いない。

2017年4月29日 (土)

04/29 【食】 阿武隈高原SA(喜多方ラーメン、福島県田村市)

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郡山シティーマラソン大会の帰り、磐越道阿武隈高原SAの食堂で、喜多方ラーメンを食べた。

そもそもは、ランのあと郡山市内で食事をしようと思ったのだが、目当てにしていたラーメン屋(普通の中華食堂)にランナーやその家族が殺到して行列状態だったため、素通りして高速道路に乗ってしまったのだ。

そういえば昨年、福島県伊達市で開催された伊達ももの里マラソン大会に出場した際も帰りに喜多方ラーメンを食べていた。天下一品や家系ラーメンを常食にする亭主が、なぜ喜多方ラーメンを食べているのだろうと、自分でも不思議に思う。ただ、今回阿武隈高原SAでラーメンを食べて、ああ自分はこれでもいいやと、強く納得してしまった。

あっさりの中華そば、透明なとんこつ+しょうゆ味のスープは、マラソンで痛めつけられた胃に優しい。油はほどほど、手打ちの麺もほどほど、しかしこのほどほど具合が、走った後の体にちょうど良い。歳を取ったから、などと枯れたことを言うつもりはない。こういうラーメンも良いなと、素直に思ったのだ。

阿武隈高原SAには、そのほかにも喜多方ラーメンのバリエーションがあった。キムチを使って辛味を増したもの、レバーを使いスタミナたっぷりのもの、しかし亭主には麺とスープ、それにチャーシューが乗ったシンプルな喜多方ラーメンがちょうど良いようだ。

04/29 【動】 第24回郡山シティーマラソン大会

福島県郡山市で開催された題記大会に参加した。

開成山陸上競技場をスタートに、郡山市街そして田園地帯を往復する本大会。今年から念願だったハーフマラソンを競技種目に加え、ハーフ、10km、5km、3km、1.5kmそして5km車イスの6種目に8600人が挑む。なかでもハーフは、往路前半および復路後半が郡山駅前通りを走る高速コース、往路後半および復路前半が田畑の中を行くアスレチックコースとなる。ハーフ折り返し付近の急坂は往路最大の難所であり、多くのランナーが手を焼く。

亭主は今回が初参加。ハーフマラソンに出場した。朝は風が冷たく肌寒い天気だったが徐々に太陽が顔をのぞかせ、レース中は強い日差しがランナーを痛めつける展開に。風邪をひいたり仕事で消耗していたりと練習不足でレースに臨んだ亭主、今回は肩の力を抜いたランに徹しようとおもったのに、これがなかなかどうして過酷なレース。脱水症状やミネラル不足にはならなかったものの、常時喉の渇きに苦しむレースとなってしまった。タイムも歴代記録からすれば悪い方。それでも順位はこれまでに比べれば悪いというほどでもない。どのランナーにとってもきついレースだったことは確かのようだ。

そういえば郡山といえば、かなりむかし、須賀川で開催された円谷幸吉メモリアルマラソン大会の帰りに立ち寄ったことがある。郡山といえば柏屋の薄皮まんじゅう(日本3大まんじゅうのひとつだそうだ)、三万石のままどおるがとにかく有名で、どちらも大好物のお菓子だ。今回もランの途中・移動の途中に柏屋・三万石の店舗を見かけ、帰りのサービスエリアでしっかりお土産として購入している(残念ながら会場に物産品の販売コーナーがなかったのだ)。郡山はかなり大きな町のようで、通りが非常に新しいうえに活気もあり、栄えている印象。対する茨城で栄えているのはつくばくらいなだけに、走りながらうらやましく思っていた。沿道で声援を送る皆さんからも熱気が伝わってきて、特にスタート地点である陸上競技場の人だかりは、まるで自分がオリンピック選手にでもなったような気分にさせられた。がんばろう福島、がんばろう東北、その心意気が伝わる熱い大会であった。

郡山の皆さん、大会スタッフの皆さん、またランナーの皆さん、本当にありがとうございました。楽しい大会でした。また次回も(今度は十分練習の上)参加したいと思います。

2017年4月27日 (木)

04/27 【聴】 Too Much Sugar for a Dime / Henry Threadgill, Axiom|Island(314-514-258-2)

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 シカゴ生まれのサックス奏者。1970年代のロフト・ジャズムーブメントの一員として活動したHenry Threadgillの1993年アルバム。Mark Taylor(Horn)、Brandon Ross(Guitar)、Masujaa(E.Guitar)、Edwin Rodriguez(Tuba)、Marcus Rohas(Tuba)、Gene Lake(Drums)らをメイン・メンバーとして多くのアーティストが参加している。全6曲。プロデュースはBill LaswellとHenry Threadgill。


 国内ではほぼ無名だったHenry Threadgill。「ジャズ喫茶四谷いーぐる」店主の後藤氏も、サンプル盤で偶然このアーティストを知ったのだそうだ。ロフト・ジャズから20年ほど下ってのアルバム、その構成は実に現代的で、洗練されている。いわゆるフリージャズ、インプロビゼーションをはじめとして、アラブ音楽、ラテン音楽、アフリカ音楽、フュージョンなど多彩な曲、多様なアレンジを試みており、聴いていても非常にノリが良い。定型をあえて崩した大胆なアレンジは菊地成孔の作品、あるいはジャーマン・ロックにも通じるところがある。この部分はいろいろと異論が出そうである。


 ただ1点言えることは、どの曲も非常に練られているうえにバラエティに富んでいて、凝っているが似たような曲調を繰り返す他のアーティストのアルバムとは一線を画する面白さであること。インプロビゼーションはインプロビゼーションとして、アラブ音楽はアラブ音楽としてしっかり作りこんでいるので、バラエティに富むばかりかそれぞれがしっかりと個性を主張する。ジャンルに振り回されがちなアルバムにあって、Threadgillのサックスがアルバムに一本のスジを入れている。これがなければ単なるオムニバスになっていたに違いない。(2017.04.03)

04/27 【聴】 Namco Game Music Vol.2 / Namco, G.M.O.|ALFA(28XA-171)

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 細野晴臣プロデュース"Video Game Music"によって「ゲーム音楽」という新たなジャンルを開拓したAlfa Recordsが、当時のnamcoの最新作をアルバム化したもの。namcoは"Video Game Music"、"The Return of Video Game Music"、"Super Xevious"という3枚のアルバムをAlfa Recordsからリリースした後Victorに移籍、ゲーム音楽をリリースしていたが、本作Vol.1とVol.2の2枚は古巣からのリリースとなる。Vol.2は「妖怪道中記」、"Sky Kid"、"Baraduke"、"Wonder Momo"、"Motos"、そして"Sky Kid Deluxe"の6タイトル。なお今回はヤフオクより、1987年リリースのAlfa盤を購入している。


 Vol.2で大きくフィーチャーされているのは「妖怪道中記」。現世でいたずらの限りを尽くし地獄へと落とされた「タロスケ」が、転生のため地獄をめぐるというアクションゲームのBGMが丸ごと収録されている。ゲーム中の行動でストーリが分岐する、必ずしも全てのマップを回る必要がないなどアドベンチャーゲームとしての要素も強く、よりハッピーな結末を求めて繰り返しプレイするタイプのゲームであった。ゲーム音楽はそんな当時のプレーヤたちの切磋琢磨を思い起こさせるもので、やはりゲームセンターでプレイしつつ家で音楽を聴くといった楽しみを与えてくれた。大作ゲームとして曲数も多く、本アルバムにおいてもまるごとA面が「妖怪道中記」となっている。


 さて、そんなアルバムの中で特筆すべきは、6タイトル目の"Sky Kid Deluxe"。横スクロール型爆撃シューティングゲームの"Sky Kid"のマイナーバージョンアップという位置づけであるが、本タイトルはnamcoのゲームのなかで初めてFM音源が採用されたタイトルである。当時まだまだこなれていなかったFM音源、ゲーマーからは「ドコドンピー」などと揶揄われた太鼓とホイッスルの音も、いまとなってはただひたすらに懐かしい。その後ゲーム向けの音源はFM音源からFM音源+PCM音源(たとえばOut Runはこの構成)、そしてサンプリング音源(たとえばX-Day2やRidge Racer)へと変遷する。かつては「最新ゲームの雰囲気をご家庭で」的な聴き方をしていたゲーム音楽が、シンセ音源の歴史を辿る道標となっている。極めて興味深い。(2017.04.12)

04/27 【聴】 Namco Game Music Vol.1 / Namco, Scitron(SCDC00217)

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 細野晴臣プロデュース"Video Game Music"によって「ゲーム音楽」という新たなジャンルを開拓したAlfa Recordsが、当時のnamcoの最新作をアルバム化したもの。namcoは"Video Game Music"、"The Return of Video Game Music"、"Super Xevious"という3枚のアルバムをAlfa Recordsからリリースした後Victorに移籍、ゲーム音楽をリリースしていたが、本作Vol.1とVol.2の2枚は古巣からのリリースとなる。Vol.1は"The Return of Ishtar"、"Thunder Ceptor"、"Hopping Mappy"、"Rolling Thunder"、「源平討魔伝」の5タイトル。なお今回はヤフオクより、2003年にPony Canyon系列のゲーム音楽レーベルScitronから復刻リリースされたものを購入している。


 まず本作で大きくフィーチャーされているのは「源平討魔伝」。実在の武士「平景清」を主人公に、冥界からよみがえった景清が悪魔となった源頼朝を討つべく国内を旅するというアクションゲームだ。日本の美・和風をイメージしたグラフィック・デザインと、大型キャラによる大迫力の剣劇アクションが人気を博し、当時亭主もずいぶんやりこんだものだ。本アルバムはそんな当時の熱狂を、ゲーム音楽という形で追体験する。最新ゲームの音楽が発表と同時期にアルバム化される、というのは当時としてはかなり画期的であり、本アルバムを聴いてのめりこんだファンも多かったようである。アルバムB面が全て「源平討魔伝」の楽曲、長短合わせて17曲にも及ぶ。


 一方、A面の4タイトルもまた亭主にとっては印象深いタイトルばかりで、やはりどのタイトルも大いにハマった記憶がある。なかでもM3"Hopping Mappy"は、アルバム"The Return of Video Game Music"で"Merry Goes Around"としてクレジットされていた曲が、そのままゲームBGMとして採用されたもの。当時はまたこのような試みも新機軸であった。(2017.04.14)

2017年4月25日 (火)

04/25 iPad mini 4(スペースグレイ Wi-Fiモデル 128GB)

昨晩のエントリに書いたように、iPad mini 4(スペースグレイ Wi-Fiモデル128GB)を購入した。

亭主にとってアップル社の製品は、購入順に

iPod (第3世代, 40GB)
iPod nano (第1世代, 4GB)
iPod nano (第2世代, 8GB)
iPod nano (第6世代, 16GB)
iPod Classic (第6世代, 160GB)
iPad 2 (第2世代, 64GB)
iPhone 5(64GB)
iPhone 5S(64GB)
iPhone SE(64GB)
iPad Air 2 (第2世代, 64GB)
iPad mini 4 (128GB)

と、今回で11台目を数える。格別マカーというわけでもないつもりだったが、ここまでくるとなんとなくマカーのような気もしてくる。しかしMacintoshは依然として購入していないので、おそらくMacを購入したら堂々とマカーと呼ばれるに違いない。なお今のところMacの購入予定はない。

ずいぶん脱線したが、iPad mini 4。今回は電子書籍を読むために購入した。電子書籍リーダーとしてはこれまでiPhone, iPad 2そしてkindle whitepaper 32GBなどを使っており、今後はkindleとmini 4を使い分ける予定である。先にも書いたが、mini 4は画面が大きくカラー、そして本を選ぶ際にリストがスムーズにスクロールするので使い勝手が良い。いっぽうkindleの画面は目が疲れにくく、バッテリーの駆動時間が長い。どちらにも長所があり、使いやすい方を使えばよいと思っているが、結果的にどちらかに使用が偏るのではないかと予想している。

それにしてもiPad mini 4、電子書籍で終わらせるのはもったいないと、EvernoteやらCocologアプリやら、テキスト入力系アプリをあれこれインストールしている。出先でガシガシテキストを書いてやろうという魂胆であるが、テキスト書きの機能はPomeraとバッティングしている。こちらも、いずれはどちらかに使用が偏ることだろう。

ずいぶんと後ろ向きな理由からスタートしてしまったmini 4だが、実際亭主の期待はかなり大きい。画面が美しく、また広いためどのアプリも見通し良く使えそうだ。サイズもそこそこ小さいため、手にした際の疲労が少なそうである。あえて「電子書籍用」などと用途を限定するのではなく、むしろいろいろと自由に、アプリを入れつつ活用方法を模索するのもよさそうだ。

04/25 日々雑感

このところ身辺騒がしく、公私ともにざわざわしている。

ストレスのかかり具合が半端ではなく、一日、一時間、一秒毎に息の詰まるような生活を送っている。

あまりにストレスがかかったせいか、先日とうとうiPad mini 4をAmazonで注文してしまった。順調にいけば明日、あるいは明後日あたりに届く予定である。後悔はしていない。物欲でストレスが解消できるならば安いものだ(Amazon Pointをしっかり使っている)。

iPad mini 4を購入した理由は、いくつかある。

まず最初に電子書籍としての用途だ。亭主はAmazon Kindle Whitepaperのコミックモデルを使用しているが、所有しているiPad 2での読書が意外と快適だったのだ。カラー原稿が読めるのはもちろん、読みたい本を一覧から選ぶ時のスムーズスクロールが使いやすかった。対するKindle Whitepaperは一覧を選ぶのにいちいち画面が切り替わる。この差は大きい。残念ながらminiにiPad 2の画面の大きさを望むことはできないが、iPadの使い勝手と、Whitepaperのお手頃さの良いとこどりができないかと期待している。

もう一つはテキストエディタとしての用途だ。亭主はいうまでもなくPomera DM100を使ってテキストを入力しているが、電子書籍とテキストエディタが併用できるならば荷物が一つ減ることになる。もっとも、iPadの日本語入力機能、タッチパネルを介しての編集機能に緻密さは期待できない。ガシガシとブログ記事を執筆するという感じにはならないだろう。あくまでもPomeraの補助、ちょっとした時間にかるく記事をしたためる程度の使い方になるだろう。

本来ならばiPad mini 4がWhitepaperとPomeraの双方の機能を担えると良いのだが、残念ながらその域には達していない。いまのところはWhitepaperとPomera、そしてiPad mini 4を持ち歩き、それぞれに使い勝手の良いところを探していきたい。

2017年4月24日 (月)

04/24 【聴】 Year Book 1980-1984 / 坂本龍一, Commmons(RZCM-86229)

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 坂本龍一のレアトラック集第2弾。1980年から84年にかけての氏の活動から、ライブ音源、未発表音源をセレクトした作品が本作となる。Phew(氏がプロデュースしたバンド)、高橋悠治、高橋アキらが参加。全18曲。


 氏のアルバムB-2 Unitをフィーチャーしたバンド、B-2 Unitsからは、The Arrangement、Happy Endなど5曲。高橋悠治・高橋アキとのライブ音源からはMerry Christmas Mr. LawrenceやTibetan Dance、Before the War、Last Regrets、Grasshopper、M.A.Y. in the Backyardなど8曲を収録する。いずれもファンならば聞いたことのある、耳なじみのある曲ばかり、ライブ音源集ということで別バージョンとしての味わいが楽しめる。B-2 Unitsの演奏にはDEMO #3, DEMO #6といったプロトタイプ的な曲も含まれているので聴いて損はないだろう。特にこの時期は、B-2 Unit、左うでの夢、Coda、音楽図鑑、戦場のメリークリスマスといった氏の代表的アルバムが多くリリースされた時期である。YMO活動以降、ますます活躍の幅を広げる教授のバイタリティをひしひしと感じるアルバム。(2017.03.31)

2017年4月23日 (日)

04/23 【聴】 async / 坂本龍一, Commmons(RZCM-86314)

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 2014年7月に中咽頭がんであることを告白、療養に専念していた坂本龍一。2015年に映画「母と暮せば」のサウンドトラックを、また2016年には映画「レヴェナント」のサウンドトラックをリリースし徐々にではあるが活動を再開していた教授が、おおよそ8年ぶりとなるオリジナル・アルバムをリリースした。Fennesz、N.S.S.、Luca、Ko Ishikawa、本條秀慈郎(三味線)らアーティストが参加。一部トラックにはSergei Mihailov、Bernardo Bertolucci、David Sylvianらのヴォイス(朗読)を含む。全14曲。


 近年は映画音楽、ピアノ曲などを中心にリリースしていた教授だが、この作品はどちらかといえば2009年の"Out of Noise"、あるいはさらにさかのぼってB-2 Unit以前、土取利行とのコラボによる"Disappointment - Hteruma"あたりの音楽と直結する電子音響系の作品に近い。明確なメロディを持つもの、持たないもの、アコースティック楽器によるもの、シンセによるもの、オーケストレーションを意識したもの、一人で作り上げたもの。様々なジャンルと手法が提示され、そのどれもが教授の楽曲として珠玉の輝きを放つ。1曲1曲がひとつの小さなドラマとなって聞き手に語り掛ける。このようなメッセージ的手法はサウンドトラックの手法でもある。あえてジャンルや手法を固定しなかったことがよかったのだろうか、何度聞いても新鮮な感動があって亭主などはここのところずっとこのアルバムを聴いていて、沈滞気味な精神であるとか、公私とものざわつきを抑えるのに一役買っている。うまくは言えないが、精神の状態を強制的に平坦に均してくれている、とでもいえばよいだろうか。かつて亭主がデスマーチに巻き込まれた際、Jeff Millsのミニマルテクノが心の救いとなったように、教授のノンジャンルな構成が、破綻寸前の精神状態を「こちら側」へと引き戻しているのはありがたい。(2017.03.31)

2017年4月21日 (金)

04/20 日々雑感

貯まったJALのマイルをAmazonギフト券に交換してしばらく経つ。

それなりにまとまった額のため、それなりに高い「モノ」を買いたいのだが、その「モノ」がなかなか決まらない。タブレットPCが欲しいと漠然と思い、Amazonやkakaku.comで漠然と商品を眺めるも、購入の決断までには至らない。

現在、亭主は、iPad 2、kindle whitepaper のコミックモデル、iPhone SEなどを所有している。電子書籍はiPad 2でもkindleでも、iPhone SEでも読むことができる。画面の小さいiPhone SEでの読書は論外ということで、外出時にはkindleを、家ではiPad 2を使い分けている。kindleはサイズの小ささ、軽さとバッテリの持ちがメリットであり、iPad 2は画面の大きさとカラー画面、書籍をカタログから選ぶ時のスムーズスクロールがメリットである。どちらもそれぞれに長所がある。

タブレットPCを、たとえばiPad mini4を買えば、iPad 2とkindleのいいとこどりが出来るだろう。しかしiPad mini4を買うということは、iPad 2とkindleがお蔵入りになるということでもある。いや、使い分けてもよいのかもしれないが、現在のように、家の中と外、といった明確な使い分けにならないだろう。気が向いたらiPad 2を、また別の機会にはkindleを、もっぱらiPad mini4を使うといったように、なんともふわふわとした使い方になるだろう。ただ、亭主はこういった「使い分け」があまり得意ではない。むしろ機能と用途を明確にしたうえで、厳選した機材を徹底的に使いつくす、そんな使い方が好みである。オーディオもPCも、これまでそうやって一つのシステムに心血を注いできた。オーディオのサブシステムに真空管アンプを使ったり、メインシステムにCDプレーヤやUSB-DACをつないで切り替えたり、あるいは複数台のPCを併用したりといった使い分けを始めたのはつい最近のことだ。

たしかに、メインのほかにサブを持てば、それなりに便利ではある。サブである《PCオーディオ》にはわざわざCDを探さなくとも好きな音楽をPC上で自由に選べる便利さがあるし、《キーボードPC》を常時起動しておけば、忙しいときやちょっとした空き時間に、起動を待つことなくPCを使うことができる。しかしそれは、あくまでも「便利さ」の追求にすぎない。厳選した機材を徹底的に使いつくす、亭主の性分とは少し方向が異なる。

注意したいのは、そんな亭主の性分を満たせるようなガジェットがなかなか現れないという現実だ。オーディオはこのところ急速に没個性化が進み、PCの性能も頭打ちである。デジタルカメラはスマートフォンでのお手軽撮影にとって代わり、iPodは進化を止めて久しい。かつて「物欲」などと呼んでいた欲求が湧き起らないのは、亭主が歳をとったから、というわけではないように思う。

いろいろなものが、魅力を失い、決定打を欠いている状態、それが現在という状態なのだ。

2017年4月19日 (水)

04/19 【聴】 Music Inc. / Music Inc.(Charles Tolliver), Strat-East|Bomba(BOM24121)

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 フロリダ生まれのトランペット奏者、Charles Tolliverが盟友であるピアニストStanley Cowellと結成したユニットが、Music Inc.。当時「ロフト・ジャズ」というジャンルにカテゴライズされた彼らのサウンドは、自由奔放でスタイリッシュ、なんでもありのフットワークの良さが売りだったようだ。ベーシストのCecil McBee、ドラムのJimmy Hoppsに加え、ゲストアーティスト多数を巻き込んだ全6曲。1971年録音。


 メインは4名だが、各曲ごとの編成がすさまじい。トランペット4名、フルート4名、バリトンサックス1名、トロンボーン4名がゲストとして参加しており編成としては「ビッグ・バンド」である。 ビッグ・バンドによる豪華な演奏は、本作がアフロキューバン、あるいはアラブの音楽と大きな輪を形成していることを表している。アフロ・キューバンといえば時代が下って、Buena Vista Social Clubがまず真っ先に思い出される。いうまでもないことだが、あちらは本職であるキューバのアーティストたちによるもの。対するこちらはキューバ音楽のジャズ的解釈となる。大編成バンドが奏でる豪奢な世界、ジャズを基軸として実力派プレイヤーたちが世界の様々な音楽へと接続している。このようなクロスオーバーな感覚はフュージョンとも共通する。まるで糸を繰るようにつぎつぎと現れるコンセプトはどれもこれも痛快で、しかも演奏のクオリティは折り紙付きである。M5 "On the Nile"ではアラビア音楽と接続を試みるなど奔放さの中にもしっかりとした戦略がみられる。なお本作は「四谷ジャズ喫茶いーぐるの100枚」うちの1枚である。(2017.03.26)。

2017年4月18日 (火)

04/17 日々雑感

金曜日のこと、突然右の白目部分から内出血があった。

内出血は右目の下半分、それに右の眼尻の方まで広がっている。もともと目は大きい方ではないし、しかもタレ目なので格別目立つわけでもないが、やはり赤い目が見苦しい。

かつて、亭主が採用面談を受けた際に、黒目が内出血を起こして慌てたことがある。10年に1回くらいの頻度で起きるらしい。妻に云われ土曜日に医者に診てもらったところ、当初の予想通り「異常なし、放っておけばそのうち血液が吸収されます」と云われてハイおしまい。

内出血のせいか涙が出ます、目が痛いですと訴えたところ「じゃあどうしてもというなら」と抗生物質を貰った。一日4回、目薬としてさすらしい。

眼が内出血した理由は、よくわからない。

このところお疲れだったこともあるのだろうか。

2017年4月16日 (日)

04/16 【聴】 Hand to Hand / George Adams & Dannie Richmond, Soulnote(121007-2)

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 NY生まれのサックス奏者、George Adamsの1980年アルバム。イタリアはSoul Noteレーベルからのリリース、ハードバップのスターとして知られる彼が手掛けたアルバムは、ジャズの王道たる風格を持つ。全4曲。


 参加アーティストはJimmy Knepper(Trombone)、Hugh Lawson(Piano)、Mike Richmond(Bass)、Dannie Richmond(Drums)。楽曲は彼らのオリジナルであるが、他のアーティストにもちょくちょくカヴァーされており、新しいアルバムながらもスタンダードな雰囲気がある。Hugh Lawson作曲のM1"The Coocker"、M4"Joobubie"のドライブ感、AdamsとKnepperとのダブル・ホーンのインパクト、あるいは楽曲そのもののこなれっぷりなど、亭主などはすっかりスタンダードの曲かと思っていた。ところがクレジットを見るとこれが全くの新曲、しかもイタリアのレーベルからのリリース。いかな欧州ジャズがシーンに浸透していたとはいえ、違和感がなさすぎる。残念なのは本アルバムの収録曲数が4曲という点で、このドライブ感、インパクトならばもう少し曲数が欲しい。ノリノリで聴いているとあっという間に聴き終わるため、本アルバムを聴く際には全曲リピートが欠かせない。(2017.03.25)

2017年4月13日 (木)

04/13 【聴】 EMO / Towa Tei, Machbeat(MBCD1701)

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 最近はMETAFIVEでの活動で知られるテイトウワの久々となるソロアルバム。前作"Cute"が2015年7月というから、約1年と8ヶ月ぶりのアルバムとなる。ゲスト・ミュージシャンにMETAFIVEでも共演するLEO今井、歌姫としてUA、Kylie Minogue、水原希子・佑果姉妹が参加している。ソロアルバムとしては通算9枚目。全9曲。


 2005年発売の4thアルバム"Flash"以来、一貫してアシッドなハウスを指向してきたテイトウワ。一聴するとスノッブな香りのする、強炭酸なハウス・ミュージックが彼の方向性を明確に示してきた。初期のアルバムにあったオーガニックな雰囲気、エスニックなアレンジを封印し、あえて都市型音楽を追及した彼の、おそらくは集大成となるアルバムが本作"EMO"だろう。アルバムタイトルはEmotionの略であると同時に、彼が敬愛するYMOへのオマージュでもある。YMO以降、現在にまでいたるEDMの大きな流れに対する彼なりの解釈が本アルバムに反映されている。


 ところで本作には1997年リリースのシングル"GBI"のカヴァーを収録する。German Bold Italicという仮想のタイプフェイスをモチーフにしたこの曲には、カイリー・ミノーグのほか細野晴臣さんのヴォイスが含まれる。曲そのものは原曲とほぼ同じ、ただし全体的にMETAFIVEのメンバーによるアレンジが施されている(GBIにはMETAFIVEのメンバーである砂原良徳、また別の曲には小山田圭吾が参加している)。ソロアルバムとはいえ、METAFIVEほか多くのサポート、ゲストが関わったことで、これまでのアシッドな雰囲気に華やかさが加わっているのがうれしい。(2017.03.24)

2017年4月12日 (水)

04/12 【聴】 ぷりぷり / The Putins, テルミン大学|Bridge(TRMN-001)

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 街角マチオ(Guitar, Vo)、街角マチコ(Theremin, Vo)、川島さる太郎(Programming, ホームページ管理)の2人1パペットによるロシア系怪電波ユニット「ザ・プーチンズ」。ポップで不条理、シュールでまったり、独特の世界観から「21世紀のスネークマンショー」などと呼ばれる(そりゃいいすぎだ)彼らの記念すべき1stフルアルバム。2013年リリース。音楽トラック7曲にライブでの模様を録音したボーナストラックを含む全8曲。


 順序から言えば、2ndアルバム「ナニコレ」よりも先にこちらをレビューした方が良かったのでは・・・と思う方がいるかもしれないが、物事にはなににつけて正しい順序というのがある。亭主の場合、やはり2nd「ナニコレ」の完成度、インパクトがあったからこそ1st「ぷりぷり」の価値が見えたのだ。端的に言えば、「ぷりぷり」は地味だ。街角マチオのギターの爪弾きと、街角マチコの和やかなテルミンによるソフト・ボッサ。テクノやトランス、J-Popといったポップな要素のないアルバムは玄人向け。亭主がもし「ナニコレ」よりも先に「ぷりぷり」を買っていたならば、もしかしたら2ndは買わなかったかもしれない。


 あえて言うが、もちろんのこと本作においても街角マチオの不思議なキャラはしっかり活かされている。しかしその不思議さの大半はシュールな歌詞にあって、彼らのスゴさが存分に発揮されているとはいいがたい。ありていに言えば、街角マチオのキャラは、テクノ・ポップのジャンルと相性がいい。


 というわけで「ぷりぷり」。静かなソフト・ボッサのM1「古墳」M2「ぷりぷり」でアルバムは開幕し、その後もテンション抑え目に進行する。ボサノヴァのサウダージな感覚を日本語詞のキッチュさに置き換え、まったりとした雰囲気をテルミンの音色で演出した日本発ロシア系ボサノヴァ。そのまとまりの良さがかえってアルバム全体を地味に見せている。(2017.03.21)

2017年4月11日 (火)

04/11 【読】 「いま私たちが知って受け入れるべき【この宇宙の重大な超現実】(高島康司、ヒカルランド)」

「いま私たちが知って受け入れるべき【この宇宙の重大な超現実】(高島康司、ヒカルランド)」

 異文化コミュニケーション、語学、ビジネス書などを多数表し、情報・教育コンサルタントとして活動する高島氏が、海外のUFOコミュニティで話題となっている宇宙人のリーク情報をまとめた書。おもにYoutube、インターネットサイトからの情報をベースに、これらサイトに掲載されているスティーブン・グリア博士、マーク・リチャーズ大尉、コーリー・グッド氏らへのインタビュー記事を日本語訳、抜粋して紹介している。かつて一世を風靡した矢追純一氏らによるMJ-12、エリア51などの情報に、最近少し下火になった感のあるニューエイジ思想、スピリチュアリズムを繋げた内容と考えてよい。なお出版元であるヒカルランドは、オーガニック、波動、ヒーリングなどをコンセプトとしたカフェやセミナーの運営、あるいは関連図書の出版を手掛ける。


 YoutubeやUFO研究家らのサイト情報によるならば、現在、地球には20を超える異星人が来訪し、国家レベルでの交流を行っている。異星人は出身の母星はもちろん姿かたちが全く異なり、それぞれに独自の目的をもって地球人たちとコンタクトしている。異星人の中には友好的な種族がいる一方で敵対的な種族もおり、また異星人の間でも思惑の違いから反目がある。かれらは地球の各所に基地を建設したり、あるいは各国の軍基地で活動したり、さらには一般人と混じって生活するなど、かなり深い部分まで地球人とかかわっている。アメリカの砂漠に墜落、大破したUFOの技術をリバースエンジニアリングし、宇宙の超テクノロジを入手したアメリカ軍がUFOを建造し宇宙を飛び回っているのはもちろんのこと、地球の各所に存在する超空間トンネル「スターゲイト」をめぐり、各国政府と異星人が闘争を繰り広げるなど、国際情勢はかなり緊迫したものである――らしい。


 これらは先に上げた3名の発言によるものとされるがインタビュー記事はどれも少しづつ似通い、しかし少しづつ異なる。はたしてこれら情報が真実なのかどうか、亭主にはそれを検証する術がない。やたらとスケールが大きいうえに東日本大震災やトランプ政権誕生など時事ネタ、陰謀論も織り交ぜている。全部入りのエンターテイメントととらえて読むくらいでちょうどよいだろう。父文庫。(2017.03.26)

2017年4月10日 (月)

04/10 【聴】 ナニコレ / The Putins, テルミン大学|Bridge(TRMN-002)

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 街角マチオ(Guitar, Vo)、街角マチコ(Theremin, Vo)、川島さる太郎(Programming, ホームページ管理)の2人1パペットによるロシア系怪電波ユニット「ザ・プーチンズ」。ポップで不条理、シュールでまったり、独特の世界観から「21世紀のスネークマンショー」などと呼ばれる(そりゃいいすぎだ)彼らの2ndフルアルバム。2015年11月リリース。ロングヒットを続ける「ナニコレ」、「すしてるみん」ほか全8曲+怪電波トーク2本トラック+オープニング+ボーナストラックの全12曲。


 以前亭主のブログ「どむや盛衰記」でも紹介したことのあるザ・プーチンズ。「ロシア系怪電波ユニット」なるキャッチフレーズは、ロシアで発明された電子楽器「テルミン」に由来している。本体から伸びた2本アンテナに手をかざして音程と音量を調整するレトロかつアナログな演奏スタイルにはファンが多いものの、想像を超えた難易度に演奏家は意外と少ないのが実態。ザ・プーチンズでは街角マチコが演奏を担当する一方、「テルミン大学」なるレーベルで国内テルミン演奏家たちを集めた音楽フェスを企画するなど国内テルミン・シーンの中核となるアーティストである。


 さて、そんなこんなでザ・プーチンズ。本アルバム収録の彼らの代表曲がPVとしてYoutubeに登録されていて、彼らを知るにはこのPVを見るのが一番手っ取り早い。街角マチオの怪しすぎるキャラクターに目が行きがちだが、シュールな歌詞とポップなサウンドは何度でも繰り返し聞きたくなる中毒性を持っている。



 テルミンの音色とテクノポップ、そして街角マチコのヴォーカルがゴキゲンな「すしてるみん」も亭主オススメの一曲だ。



 プーチンズのサウンドは、ボサノバ、テクノ、トランス、ヒップホップ、EDM、J-Popなどなど多岐に渡り、どの曲もしっかりとプーチンズのサウンドに仕上がっている。アルバム前半は強烈なテクノポップ、怪電波トークを挟んで後半はまったりボサノヴァ。アルバム全体の個性、収録曲のメリハリも素晴らしい。(2017.03.21)

2017年4月 9日 (日)

04/09 【聴】 Return of the Griffin / Johnny Griffin, Galaxy|Universal(UCCO-90216)

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 イリノイ州はシカゴ生まれのサックス奏者。Thelonious MonkやArt Blakeyらとの共演、BluenoteやReversideからのアルバムリリースを経てヨーロッパに渡ったJohnny Griffinが、アメリカ帰国後に発表したアルバム。1978年リリース、"Autumn Leaves"を含む全6曲。


 ハードバップの旗手として、マニアには欠かせないアーティストといえばJohnny Griffin。"Little Giant"なる二つ名を持ち、名門レーベルから名作と称されるアルバムをいくつもリリースするなど、現在も評価は高い。本作は彼がヨーロッパのジャズシーンで活躍・アメリカ帰国後に初めてリリースしたアルバムとのことで、当時はかなり注目を集めたのだそうだ。確かに彼の演奏からは不安要素は一切感じられず、大物アーティストとしての貫禄がアルバム全体を盤石なものとしている。Ronnie Mathews(Piano)、Ray Drummond(Bass)、Keith Copland(Drums)のカルテット編成、プロデューサーはRiversideで数多くの名録音・名盤をプロデュースするOrinn Keepnews。優等生な内容すぎて冒険がないことに物足りなさを感じるのはあまのじゃくの亭主だけだろうか。


 ちなみに本作、Amazonなどでは価格が恐ろしいまでに高騰しているが、長くWatchしていると海外からごくたまに低価格で出品されることがあって、本作もそんな「ごくたまに」出品されたものの一枚。ひどいときには1万円近くまで値段が上がる。亭主にはそんな額は出せない。財布的にも、また作品的にも。(2017.03.17)

2017年4月 8日 (土)

04/08 日々雑感

 月曜日あたりから酷い風邪を引いてしまい、今日開催された「第12回戸田・彩湖フルマラソン&ウルトラマラソン」への参加を取りやめた。

 結婚以来、風邪などほとんど引いたことのなかった亭主だが、2年連続のインフル罹患に加え、今回は風邪を引くなどここ数年は体調を崩すことが多く、そのたびにあちこちに迷惑をかけている。日頃の健康管理の重要性を痛感しつつ、以前ならば多少なりとも無理が利いた身体が徐々に使い物にならなくなっていることを実感している。

ポンコツだろうがオンボロだろうが、使い続けるしかない。せめて壊れるときは、ショックのパーでバラバラに壊れてハイそれまでとなるのが理想だが、うちのハワイコンビが生きている間はなんとかもってもらいたいものである。

 この日はほぼ一日雨が降っていて、マラソン大会としてはあまりよろしくない天気だった。以前、土砂降りの中かすみがうらマラソンでフルマラソンを走ったことがあるが、雨のレースは体力を奪われる上に、靴の中がずぶぬれになって走りにくいことこの上ない。靴の中が濡れると足がふやけ、ふやけた部分から靴擦れとなる。今回の参加取りやめはひとえに「風邪」によるものだが、もし健康だったとしても雨が酷かったならば、出走を見送っていたかもしれない。

 レースに出走された皆さん、大会スタッフの皆さん本当にお疲れさまでした。今回は残念ながら取りやめとなりましたが、楽しい大会だけに、次回はぜひ出走したいと思います。

04/08 【聴】 Elektrac / Shobaleader One, Warp|Beat(BRC-540)

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 SquarepusherことTom Jenkinsonが立ち上げた新たなプロジェクト、Shobaleader Oneの待望となるフルアルバムが遂に発売された。超絶技巧のブレイクビーツ・通称ドリルンベースというジャンルを生み出したSquarepusherの新たな試み、それはずばり「バンド編成でのドリルンベース」。彼のこれまでの作品から代表的な曲をピックアップ、バンド編成によってカバーした作品が本作となる。ライブ録音による怒涛の11曲。ディスク2枚組。4月には日本での公演もあるという。


 バンドメンバーは、Strobe Nazard(Keyboard)、Arg Nution(Guitar)、Company Laser(Drums)、そしてSquarepusher(Bass)の4人。ただしメンバーの来歴や素顔は(Squarepusher以外)一切公開されておらず、謎のバンドとなっている。それぞれLEDを幾何学(丸、三角、四角、長方形)に配したマスクをつけ、ゆったりとしたローブを羽織っているため正体は一切不明。ただしその実力は折り紙付きで、Squarepusherの代表曲、高速ブレイクビーツの数々を多少のアレンジこそあれほぼ完ぺきに再現してしまう。彼のテーマ曲である"Squarepusher Theme"、アルバムHard Normal Daddyで度肝を抜いた"Coopers World"など、難曲と言われる曲がバンド演奏で再現されたときの驚きと、感動は筆舌に尽くしがたい。ここのところSquarepusherといえば、完全ソロアルバムや、ロボット様の演奏機械を使った人間には不可能な超絶演奏などを指向してきたが、なるほど彼がやりたかったことはこういうことなのかと妙な納得感を抱くほどのインパクトがある。収録曲もデビューアルバムから最新アルバムまでを満遍なく網羅していて、いわゆる「過去の作品の焼き直し」になっていない。


 余談ではあるが、テクノやブレイクビーツを生演奏で再現しようとする試みはこれまでにもあった。Aphex Twinを生演奏でカヴァーしたAlarm Will Sound、YMOのアコースティック楽器でカヴァーしたといぼっくすなど、バンド演奏にはある種原曲への憧憬の念があった。ところがShobaleader Oneのそれは憧憬だのオマージュだのといったエモーションとは関係のない、ある種現在進化真っ最中のプロジェクトである。1996年のデビューアルバムFeed Me Weird Thingsで世に問うたドリルンベースは、バンド演奏という新しい攻撃性をもって再び世に放たれた。(2017.03.09)

2017年4月 6日 (木)

04/06 【聴】 Pac-Man Championship Edition Sound Tracks / Namco Sounds, Sweep Records(SRIN-1147)

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 バンダイナムコエンターテイメントから配信されているアクションゲーム「パックマンチャンピオンシップエディション」シリーズ3タイトル(CE, CEDX, CE2)から、ハイテンションなゲームBGMがサウンドトラックとしてリリースされた。現役ナムコサウンドチームと小沢純子、川田宏行、慶野由利子、大野木宜幸らナムコOB陣とが競演するバキバキ怒涛のテクノミュージック全24曲。


 迷路の中にちらばるドットを、ゴーストの妨害を避けて食べつくすゲーム、パックマン。ドットイートゲームの草分けとして、以降続編やバリエーションが多く登場することとなった名作ゲームを知らない人はもはやいないだろう。チャンピオンシップエディションは、Xbox Live Arcadeで配信されたパックマンの反響を受けマイクロソフトが世界大会用ソフトとして開発を打診、ナムコが制作したスペシャルバージョン。横長のフィールドを舞台に、左右フィールドに配置されたドットとフルーツを制限時間内に食べつくすことがプレイヤーたるパックマンのミッションとなる。ダイナミックに変化する迷路、大量に湧き出すゴーストたち、そしてアクションとパズルとを組み合わせたゲーム性が好評を博し、CEDX, CE2といった続編のほかiPhone/iPad用への移植も実現している。カラフルでサイケデリックなゲーム画面を盛り上げるは、ナムコサウンドチームによる過激なテクノ・サウンド。原曲であるオリジナルパックマンのBGMをベースに、様々なアイデアが盛り込まれたアレンジバージョンが制作されている。中にはパックマンと同世代に制作されたディグダグ(穴掘り型迷路アクション)やラリーX(見下ろし型のカーレース)、ギャラガ(シューティング)など、往年の名作のBGMとのコラボ作も含まれる。新しいファンはもちろん、ナムコをよく知る古いファンやレトロゲームファンにも楽しめるサウンドトラックであることには間違いない。


 欲を言えばもう少しアレンジに幅が欲しかったというか、レイヴ系のテクノサウンドから離れたまったりアレンジがあっても良い。例えば川田宏之(妖怪道中記のBGMなどで知られる)と慶野由利子(こちらはゼビウスのBGMが有名)による"HORINESIAN SUNDANCE"'、ディグダグのBGMをベースとしたドラムンベースは、バキバキのテクノサウンドが続くなかでも特に爽快なトラックだ。(2017.03.03)

2017年4月 4日 (火)

04/04 【聴】 Wild Dogs of the Ruwenzori / Barney Wilen, IDA(IDA-020CD)

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 フランス生まれのサックス奏者、Barney Wilenの1988年作品。もともとはフリージャズ系アーティストとして1960年代より活動していたが、1980年代は正統派ジャズ・プレーヤーとして日本でも瞬間風速的に話題となったらしい。本作にはAlain Jean-Marie(Piano)、Riccardo Del Fra(Bass)、Sangoma Everett(Drums)、Henri Guedon(Perc)が参加。ジャズと民族音楽とが微妙にまじりあうサウンドを志向している。全13曲。


 「ジャズ喫茶四谷いーぐるの100枚」の一枚として紹介されている本作。ジャズ喫茶で人気を博したかどうかは良く分からないが、亭主的にはかなりお気に入りの一枚。現代ジャズらしいハキハキと歯切れのよいサックス・プレイ、クインテット編成のなかでも特にパーカッションのあでやかさが、作品全体をポジティブに、また親しみやすい雰囲気に仕上げている。ちょっと聴きにはフュージョン系にも聞こえるが、マンボのリズムを取り入れてみたり、1936年にBuddy Bernier(英語詞)とNat Simon(作曲)が発表した名曲Poincianaをカバーしてみたり(亭主はこの曲が大好きなのだ)と、随所に遊び心が感じられる。ジャズの範囲を積極的に広げた構成と、Wilenの明るいサックスとの組み合わせを(先に紹介で述べた)正統派と呼んでいいものかどうかは微妙だが、亭主のようなジャズ初心者にはこの積極性、明るさがむしろ興味をかきたてる。ちなみに、タイトルナンバーに使われているRuwenzoriとは、アフリカ中部、ウガンダとコンゴ民主共和国の国境に位置する山地のことだ。最高峰Stanley山の標高は5109m、次に高いSpeke山の標高は4890m。小規模とのことだが富士山をはるかに上回る山々が連なっている。この山地の野犬にまつわる物語とは何なのか、これまた興味のわくところではないか。(2017.03.03)

2017年4月 3日 (月)

04/03 【聴】 19972016 / Boom Boom Satellites, gr8!|Sony(SRCL-9211-5)

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 川島道行と中野雅之によるデジロック・ユニット、Boom Boom Satellites。2016年10月9日に川島が夭折し、ユニットとしての活動を停止したブンブンのおそらく最後となるベスト・アルバム。1997年のデビュー・マキシから2016年のシングルまで、10枚のアルバムから56曲が4枚のCDに集約されている。なおボーナスディスクであるBlu-rayには彼らのライブ映像を多数収録。完全保存盤。


 ベスト・アルバムとしては収録曲数が多く、コンプリート盤としては少ない。亭主を含めたファンにとって、このアルバムの立ち位置は微妙だ。オリジナルアルバムとは異なる曲順、1曲あたり13~15曲という濃密な構成、ブンブンの魅力を伝えるのに充分な曲数とはいえ、やはり各時代・各アルバムの代表曲を網羅するには少し枚数が少ないように思える。特に1stのマキシ(ミニアルバム)"Joyride"からの収録曲が少ないのは、初期からのファンには不満が残る。ちなみに1997年から2007年の楽曲はすべてリマスタリングがなされている。当時の"Joyride"の音質は必ずしも良いとはいえないが、歪んだ音にこそデジロックの初期衝動がある。ブンブンを知ってしばらくしたころ、オランダはアムステルダムのミュージックショップにふらりと立ち寄った時、CDの棚に"Joyride"が並んでいたときの驚きと、誇らしさは今でも忘れられない。これこそが日本が誇るデジロックなのだと、店頭で叫びたい衝動に駆られたことを思い出した。


 4枚のCDは時代ごとに曲順がシャッフルされていて、これらから彼らの歴史を辿ることは難しい。パワフルな歌詞とデジロックの強炭酸なビートを浴びるように聴くのが本アルバムの楽しみ方なのだろう。(2017.03.02)

2017年4月 2日 (日)

04/02 【聴】 Tropical Love / Denki Groove, Ki/oon Sony(KSCL-2874-5)

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 石野卓球とピエール瀧によるテクノ・ユニット、電気グルーヴの最新作。前作「人間と動物」から実に4年ぶりのフルアルバムとなる。2015年にシングルとして発売された"Fallin' Down"のアルバムMIX、BS12 TwellV放送「伊集院光のてれび」のメインテーマ「人間大統領」含む全10曲。初回限定盤には2016年Zepp Tokyoで開催されたライブ「お母さん、僕たち映画になったよ。」の映像集を含む。


 二人が「最高傑作」とまで言い切ったTropical Love。訴求性の高い日本語のエレ・ポップは、確かに「聴かれる」「売れる」ことを意識している。ただ、厳しいことを言うようだが、亭主的にはまだまだ大ヒットアルバム"A"あるいは"VOXXX"のクオリティには至らないように思える。理由は作品としてのスケール感に乏しいこと。"A"以降、砂原良徳が脱退してチルアウトなテクノが彼らのラインナップから外れたこともあるだろうし、"A"の「あすなろサンシャイン」のようなミニマルテクノがないこともその一因。もう1点は作品にぐいぐいと聴かせるアグレッシヴさがないこと。全体的に「オモシロ系」に徹していて、良くも悪くも小さくまとまってしまった。アルバム"J-Pop"以降の集大成としたかったのかもしれないが、方法論が確立され、量産体制に入ってしまったのではつまらない。


 新境地となりそうなのはM7「ユーフォリック」からM8"Tropical Love"へのムーディーな展開。女性ヴォーカルをフィーチャーするなと新たな展開を予感させる。(2017.03.02)

04/01 日々雑感

新年度である。

個人的には、新年度といっても格別新しいことが始まるわけでもなく、ただ単に「ああ、また一年が過ぎてしまったなぁ」という気分になるだけである。1年歳をとり(といっても元日にも同じ感想を抱くので一年に2回この気分を味わっていることになる)、ますます老いを実感する。ただ、気持ちそのものは高校を卒業して、松本で浪人生活を送っていた頃とあまり変わっていない。三つ子の魂百までというやつだろうか。

結婚して、朝晩の食事は妻が用意してくれるのだが、昼食はコンビニで買うことが多い。

コンビニで買う昼食のパターンは2つしかない。

第1のパターンは、「バナナとスムージー」。通勤途中のミニストップでバナナを1本と、スムージー(メーカはまちまちだ)を買う。忙しいときはこれで済ませる。意外と腹持ちが良い。

第2のパターンは、「アップルパイとりんごデニッシュ」。アップルとりんごが被っているが、書き間違いではない。要するに亭主はりんごが好きなのだ。アップルパイだけでは物足りないから、りんごデニッシュを追加している。これにコーヒーを淹れて食べる。これが旨い。

基本的に「バリエーション」や「バランス」は考えない。飽きたら別のパターンにするだけである。

考えてみると、亭主は浪人時代から食に対して「バリエーション」や「バランス」というものに頓着しなかった。浪人時代も、大学時代も、昼食は一人で食べる場合はほぼ同じものであった。同じものを食べていたせいか、当時の亭主の食生活に対する記憶はごくごく希薄である。もちろん、亭主自身それで構わないと思っているし、現在も同じものを食べ続けている。

同じものを食べ続ける、これも何かの精神的な障害なのだろうか。

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