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2017年3月 5日 (日)

03/05 【聴】 Night Cap / Michel Sardaby Trio, Soundhills(SSCD-8004)

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 フランスはマルティニク島生まれのピアニスト。12歳でNYに渡り独学でピアノを習得。その後パリで活動したMichel Sardabyの1970年アルバム。全6曲。Percy Heath(Bass)、Connie Kay(Drums)のトリオ編成。


 いわゆるヨーロピアン・ジャズの走り、Sardabyの流麗で端正なピアノと、Heath, Kayのこれまた端正なリズムは現在のヨーロピアン・ジャズにも脈々と受け継がれている。コンサバなジャズ・ファンの中でも、特にラジカルな人間たちは「新参者のヨーロピアン・ジャズはジャズではない」と主張しているようだが、1970年の時点でこういうアルバムがリリースされていた、という事実をどう受け入れているのだろうか。たしかに、MilesやColtraneのような激しさ、Mal Waldronのようなあふれだす感情は演奏からは感じられない。Bub Powerllのようなムラっ気もない。しかし曲全体からくる安定感は、ヨーロッパという長い歴史を持つ世界の成熟性、達観した精神性によるものだ。Michel Saldabyの音楽の極めて安定した世界観、トリオが描き出す箱庭的な情景には、人を安心させる効果がある。疲れたときに聞くとそれがはっきりと実感できる。


 脱線したが、本アルバムは全6曲のうち5曲がオリジナル。ミディアムテンポを基調としたブルース、あるいはスウィングはどれも素敵で、コーヒーでも飲みながらまったりと聞いていたい曲ばかりだ。もし亭主が喫茶店の店主になったならば、店内のBGMに本作を間違いなく選ぶ。ドラムとベースがコーヒーから立ち上る香りを、ピアノがコーヒーの味わいをより引き立たせるに違いない。(2017.01.22)

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