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2017年2月21日 (火)

02/21 【読】 「生まれ変わりの村(4)(森田健、アクセス|河出書房新社)」

「生まれ変わりの村(4)(森田健、アクセス|河出書房新社)」


 ソフトウェア会社経営・社内に不思議研究所を設置し、「時空」と「私」の謎を解くべく精力的にフィールドワークを続ける著者が、住民がみな生まれ変わるという中国のとある村で聞き取り調査を実施した結果を記した書。あわせて氏の愛犬であるゴールデンレトリバーの「フェルル」の生まれ変わり体験についても記している。2016年刊行。


 シリーズとしては4作目となる「生まれ変わりの村」。中国は某所、断崖絶壁に洞穴を掘って暮らすという村に赴き、前世の記憶を持つ住民たちに一問一答形式の聞き取り調査している、という内容はシリーズ全体に共通するものらしい。住民たちの前世は様々だが、死後の世界の様子は皆同じイメージ。男性も女性もワンピースを着、村のようなコミュニティで暮らしているうち、新しい生を受けて転生していくのだという。彼らは村の中で、とある「スープ」を飲まされるのだが、このスープが前世の記憶を失わせるらしい。生まれ変わっても前世の記憶を持つ人々は、みなこのスープを何らかの形で飲まなかったのだそうだ。古くは古代ギリシア神話においても、死者はレーテー(黄泉の世界へ行く際にわたるという川)の水を飲んで、前世の記憶をなくすのだという(レーテーはギリシア語で「忘却」「隠匿」を表す)。中国某所・現代の村と、古代ギリシア神話がどのようにつながっているのかは定かではないが、たとえば仏教の三途の川、あるいは臨死体験における川の存在など、川を超える(あるいは川に身を浸す、水を飲む)という行為が、死というプロセスと何らかのかかわりがあるらしいことはなんとなく理解できる。面白いのはこのような「スープ」の事例が国内でも見つかっていることで、これまでに何度も転生体験を繰り返してきたセラピストの並木由紀さんもまたスープを飲まなかった一人なのだそうだ。


 ただ、これで終わらないのが本書の面白いところ。「スープ」に着目した著者は、氏の愛犬「フェルル」の臨終に際し、飼い主の命令として「スープを飲んではならない」と厳命し弔ったというのだ。独自の占術によって愛犬の転生時期や転生先のビジョンを得た氏は、果たしてそのビジョンどおりの家の形を持つブリーダーで転生した愛犬と見事に再会したという。新たに「リボン(Reborn)」と名付けられた愛犬は、前世でよく知っていた氏の家を思うままに歩き回り、好物の氷を楽しんでいる。氏がおこなったおいう独自の占術が一体何なのかは本書を読んでも良く分からなかったが、これまでの聞き取り調査で得られた知見を見事に応用し、愛犬との再会を果たしたというのは(それが果たして本当に転生だったのかはともかく)感動的であり、心が癒される。


 亭主もこれまでに何度も愛犬・愛猫との別れを体験し、今もまた愛犬たちとの別れに恐れを抱いている。もしこの方法が亭主にも使えるのであればぜひ使ってみたいものだと切に思っている。もっともうちの犬は結構がっついているので、死後に飲むなと言明したスープを結局がぶがぶ飲んでしまったりするのかもしれない。(2017.02.21)

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