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2016年12月28日 (水)

12/28 【聴】 Are You Glad to be in America? / James Blood Ulmer, DIW(DIW-400)

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 サウスカロライナ州生まれのギタリスト/シンガー。R&Bバンドでの活躍やOrnette Colemanとの共演でも知られるJames Blook Ulmerの1980年作品。Amin Ali(Bass)、Ronald Shannon Jackson(Drums)、G.Calvin Weston(drums)、Olu Dara(Cornet)、Oliver Lake(Alto Sax)、David Murray(Tenor Sax)、William Tatterson(Guitar)らが参加、ブラック・ロックなどとも形容される激しいジャズを聞かせる。全10曲。


 当時においてもかなり異色な、変態チックな作品。ドラムとベースが奏でる高速ビートに、Ulmerのギターが重なる。ただしそのリズムは極めて前のめりで、油断すると前につんのめってコケてしまうような危うさも持つ。これがジャーマン・ロックのカテゴリでリリースされていたならば「ノイ!(Neu!)」になっただろうし、時代を下ってダブとしてリリースされていたならば、「タッスル(Tussle)」になっただろう。邦楽で言えば、仙波清彦とはにわオールスターズのリズムセクションがこれに近い。まるで壁に向かって減速することなく突進していくような爆発的なエネルギーには恐怖すら感じられる。いや、これがジャズというジャンルからリリースされ、あまつさえジャズ喫茶で演奏されていたなど誰が想像できるだろう。ジャズというにはあまりにも異色すぎる。ミニマルやIDMや、あるいはダブなどといったクラブミュージックのアーティストならば軽々と飛び越えられるのかもしれないが、ジャズというジャンルでこれは相当な冒険だったと言えるだろう。


 亭主的にはこの手の音楽が大好きで、もちろん本作もかなり集中的に聴きこんだのだけれど、聴きこむと底が見えるのも早くなぜこういうアルバムがあえてジャズ喫茶四谷「いーぐる」の100枚にセレクトされたのだろうという疑問も浮かんだ。テクノでもこういう作風はわりと普通にありそうなのだが・・・。(2016.12.03)

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