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2016年11月

2016年11月28日 (月)

11/28 【聴】 Bolivia & Under Fire / Gato Barbieri, Sony Music(8-28765-56152-5)

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 アルゼンチン出身のサックス奏者、Gato Barbieriが、1972年にリリースした民族音楽風前衛音楽のアルバム。四谷「いーぐる」の定番アルバムとして紹介されている"Under Fire"と、もう一枚"Bolivia"がカップリングされている。"Under Fire"が全5曲、"Bolivia"が全5曲、合計10曲入りのお得盤。


 Gato Barbieriといえば、亭主などはSteve Jansen、竹村延和とのアルバム"Changing Hands"をまず真っ先に思い出す。オーガニックで端正なエレクトロニカ、サックス奏者としての存在感はいまひとつだったが、ポップスともハウスとも異なる静謐かつモータリックなビートは1990年代を代表する傑作盤と評価している。一方、こちらの"Bolivia"、"Under Fire"は、彼の出自である南アメリカの音楽要素をふんだんに使用。自由奔放なサックスの調べと、南アメリカの風土が培った素朴なサウンドとが、聞き手を異世界へといざなってくれる。特に"Bolivia"にはアンデス民謡「コンドルは飛んでいく」のモチーフが何度も現れる。聴き進めるうち自分はいったいいま何を聴いているのだろうとわからなくなる。


 対する"Under Fire"はボサノヴァやサンバなど、ブラジル周辺のサウンドをフィーチャーする。1972年当時、南アメリカといえば地球の裏側、行きたくても滅多に行けない、いやそこに人が居ることすら想像に難しい、異郷の地であった(リオ五輪があった現在でも南アメリカまで足を延ばそうという日本人はなかなかいないだろう)。当時の日本人がこの音楽をどんな気持ちで聴いたのかはわからないが、民族音楽と前衛音楽という異なる性格の音楽を同時に聞いてしまったときの困惑は想像に難くない。(2016.11.15)

2016年11月24日 (木)

11/24 【聴】 Saturday Morning / Sonny Criss, Xanadu(980906)

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 ロサンゼルスのジャズシーンでビ・バップけん引役として活躍したサックス奏者Sonny Crissの1975年作品。1977年に逝去したというから、逝去2年前の作品となる。全7曲。


 アメリカ東海岸にマッチした、明るいサウンドを得意としたSonny Criss。ヨーロッパそしてアメリカと活動の舞台を移すうちサウンドに深みが増し、本作"Saturday Morning"で完成へと至る。若干の外連味を残しつつも王道的なジャズの渋さを備えた本作は、四谷「いーぐる」の定番アルバム、マスターである後藤氏おススメの一枚なのだそうだ。亭主などは、M2 "Tin Tin Deo"のような濃いベースラインの曲と、M4 "Saturday Morning"の渋い曲との対比が非常に面白く、ドライブ中このアルバムを何度も聞き続けていた。これが一人のアーティストの作品なのかと思えるほどにヴァリエーションに富み、しかも決して奇をてらっていない。アメリカとヨーロッパを遍歴したCrissが至った境地といえるだろう。アーティストはAlto SaxのSonnyのほか、PianoにBarry Harris、BassにLeroy Vinnegar、そしてDrumsにLenny McBrowneが参加する。サックスだけでなくピアノもしっかり主役級に活躍しているし、ベースのうねりも素晴らしい。ドラムは他のプレイを陰でしっかりと支える縁の下の力持ち。4人の方向性がぴたりと合いアルバムの完成度を高めている(2016.11.13)

2016年11月23日 (水)

11/23 【聴】 These Systems are Failing / Moby and the Void Pacific Choir, Little Idiot|Beat(BRC-533)

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 UKテクノシーン最初期から活動。ハウス、デジロック、テクノ、アンビエントなど多彩なジャンルで才能を発揮し、アルバム"Play"では全世界1000万枚リリースという快挙を成し遂げたMobyの最新作。名義がThe Void Pacific Choirとの共作となっているが、基本的にすべて彼一人で制作されている。全12曲。


 タイトルから察せられる通り、現実世界に対する切迫感・危機感から作られたアルバム。世界各地で起きる様々な問題は、現実世界(というか社会システム)が破綻寸前にあることを意味しているというのがMobyの解釈であるらしい。彼の作品としては珍しく、本作はヴォーカル・トラックが多数収録されている。ヴォーカルはMobyによる多重録音、群衆がシュプレヒコールを上げているかのようなラウドで、怒りに満ちた歌声、絶望的な歌詞が、現実世界への苛立ちを表している。これまで「癒し」や「救済」をテーマとしてきた彼がついにブチ切れた、という感じだろうか。Joy Divisionに代表される初期エレポップとも通じる衝動的なエネルギーに、懐かしいと感じる人もいるかもしれない。(2016.11.13)

11/22 日々雑感

11月22日朝5時59分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震があった。


各地の震度は、福島県いわき市、茨城県高萩市などが震度5弱、亭主の家がある日立市も震度4を観測したそうである。


亭主はと言えば、この日は東京出張があり、5時46分常陸多賀発のひたち号に乗っていた。勝田駅直前でで緊急地震速報が鳴動し、電車は勝田で停止した。走行中に揺れなどは感じなかったが、停車中の電車が(隣の線路に止まっていた回送列車とともに)大きく揺れていることに気が付いて、ああこれは本当に地震だったのだ、と実感した次第。


勝田以降は時速35kmというゆっくりしたスピードで神立駅まで進行し、常陸多賀から4時間かかって上野駅に到着した。


自宅では積んであったCDや本がいくらか雪崩を起こしていたものの、被害・損害は一切なし。まはろくん、あろはくんは地震発生時におびえていたものの、朝食後いびきをかいて寝ていたというから、おそらく大丈夫だろう。


それにしても今年は、各地で地震が発生している。先日の鳥取の大地震はもちろん、熊本での地震も今年の出来事だ。東日本大震災で東北~北関東はしばらく大丈夫かと思っていたが、安心するのはまだ早いのかもしれない。

2016年11月22日 (火)

11/20 【動】 第36回つくばマラソンへの参加

去る11月20日、茨城県はつくば市で開催された題記大会に参加した。


種目は42.195km、10kmの2種目。筑波大学陸上競技場前の道路をスタート/競技場内をゴールとし、フルマラソンはつくば市内をおおきくぐるりと一周、10kmは5kmをほぼ折り返すコースで健脚が競われる。定員はフルマラソンが15000人、10kmが3500人、あわせて18000人超。茨城県内では、勝田マラソン、かすみがうらマラソンなどと並んで規模の大きいレースである。


本レースでは、昨年から「マラソンを科学する」をテーマに、大会を様々な角度から科学的にとらえているそうである。レース中の給水状態を大会前後の体重測定で把握するほか、給食の内容も改善、糖質の種類を変える、抗酸化物質であるブルーベリーや栄養補給のゼリーを提供するなどの試みを実施したとのこと。また大会前後にランナーにアンケート調査も実施している。ただ、亭主の場合、アンケートの質問項目があまりにも詳細過ぎたため、途中で面倒になり回答を止めている。また走ると必ず胃がおかしくなるため、糖質・ブルーベリー・ゼリーなどに一切手を付けず、データ収集という点では全く貢献していない。


さてそれはともかく、本大会。


今回亭主はフルマラソンに出場したのだが、正直言って納得のいくレースにはならなかった。30kmを過ぎたあたりから徐々に胃の調子がおかしくなり、たびたび脇道で胃の内容をぶちまけることになってしまった。どうやら胃液の分泌が止まったらしく、吐いても吐いても出てくるのは水ばかり。結果的に当初予想タイムから10分遅れてしまった。練習不足、と言ってしまえばそれまでである。ただ、大会前から積極的にミネラルを摂取した結果、以前の大子マラソン、彩湖マラソンで大苦戦した「足の痙攣」はいっさいなく、また靴擦れもなかったことは良かったか。


当日は朝、濃い霧が発生したものの、昼間は非常に良い天気、気温も上昇して絶好のマラソン日和となった。沿道の皆さんの応援もあって、楽しく走ることができた。練習不足の亭主が実力以上に走れたことは、沿道の皆さん、またランナーの皆さん方がいたからに他ならない。この場を借りて厚く御礼申し上げたい。


胃の調子が良かったならば、レース後に美味しいものでも食べたのだろうが、今回は早々に帰宅した。レース後、就寝までに口にしたのは、栄養補給用のゼリー、アミノ酸入りのスポーツドリンク、高速道路のサービスエリアで買った缶コーヒー(加糖)、それに自宅に戻ってのヨーグルトくらいだったか。


次のフルマラソンではぜひ胃の調子を整えて、十分な練習のもと臨みたいと考えている。

2016年11月19日 (土)

11/19 日々雑感

 電子書籍リーダーの条件(特にコミック向け)として、「ディスプレイサイズと解像度」「ストレージの容量」「カラー表示」を挙げる青木氏の記事を読んで、ふむなるほどと思った。


「コミック好きだが「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」を買わない理由(青木恵美、IT Pro※)」

※リンク先は続きを読むために登録必要

 主として外出時に電子書籍を読む亭主としては、カラー表示を置いて「充電地の容量」を加えたい。電子書籍のために充電器を持ち歩いたり、読書の途中で電池残量を気にしたくないからだ。電子書籍リーダーに限らず、外出時に充電器やケーブルを持ち歩きたくない。出先でACアダプタから給電しなければ使いものにならないような機器に、モバイルを自称してもらいたくない。


 ただし、残念なことに、カラー表示を維持しつつ長時間動作するようなモバイル製品はない。iPadならば連続で12時間、Kindle Fireならば10時間動作するとあるが、積極的に使っていれば実際の稼働時間はさらに短い。Pomeraがアルカリ電池で30時間、Kindle Paperwhiteが数週間動作するのは、モノクロ液晶や電子ペーパーを採用しているからだ。電池の残量を気にすることなくカバンに常備し、使いたいときにさっと使える。亭主がPomeraやPaperwhiteを愛用する理由はそこにある。


 とはいえ亭主にも物欲魂は少しは残っている。iPadやKindle Fire、タブレットにもそれなりに興味がある。もしPomeraのように快適にテキスト入力でき、電子書籍が快適に読めるタブレットがあるならば、PomeraとKindle Paperwhiteの機能を一台に集約できるからだ。3G/LTE通信機能があればAmazon Prime Videoも楽しめる。もっとも、これ以上通信費が嵩むのは勘弁してほしい。


 上に挙げた記事では、コミック専用端末としてGoogleのNexus 7を愛用しているそうである。亭主もなにか買ってみようかと考えているが、ハズレを引くのも怖い。iPadか、Kindle Fireあたりが妥当だろうか。亭主おすすめ、iPhone/iPad用のLogicoolのキーボードが使えるならばiPadを買うのがよいのだろうか。

2016年11月18日 (金)

11/18 【読】 「嫌われる勇気 / 岸見一郎、古賀史健、ダイヤモンド社」

 

「嫌われる勇気 / 岸見一郎、古賀史健、ダイヤモンド社」


   

 フロイト、ユングとならんで「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想を、対話形式でわかりやすく、かつ網羅的にまとめた書。2013年に刊行、2016年3月までに33刷を数え、累計発行部数は100万部を超えるという。妻文庫。


   

 とある古い都市のはずれに、一人の哲学者が住んでいた。ギリシア哲学を修めたのちアドラー心理学へとたどり着いた彼は、常に至福の人生を送っていた。そんな彼のもとにやってきたのは、悩み多き一人の青年。自らに自信が持てず、       容姿にも、また学歴や今の仕事にも強い劣等感を持った青年は、自らの悩みを解決すべく哲学者のもとを訪れたのだった。果たして青年の悩みは解決されるのか。人間の究極の目的とはいったいなんなのか。


   

 D.カーネギーの名著「人を動かす」をはじめ、さまざまな自己啓発の催しで引き合いに出されるアドラー心理学。亭主もこれまで何冊もの関連図書を読み、また会社の研修でアドラー心理学の考え方に触れているが、本書ほどわかりやすく、       また網羅的にまとめてある書は非常に珍しい。口語にて書かれた平易な文章や青年への教えに用いられる様々な事例は、これまで亭主があちらこちらで聞いてきた内容の繰り返し。ただしその繰り返しも決して不快であったり、くどかったりするものではない。       劣等感にさいなまれ、またアドラーの思想に混乱して苛立つ青年に真摯に向き合う哲学者の声は、常に優しく、そして冷静である。読者はときに青年とともにアドラーの思想に疑問を発し、また哲学者とともに青年を勇気づける。       知らない間に読み手を対話へと引き込むテンポの良さが、本書を大ヒットに導いたのだろう。亭主にとってはどれも知った知識ではあったが、以前読んだ関連図書や研修内容をあらためて確認できたのは収穫だった。

2016年11月15日 (火)

11/15 日々雑感

任天堂から、ファミコン世代には懐かしいゲームを詰め込んだゲーム機「ニンテンドーファミリークラシックミニ」が発売された。


収録タイトルは、ファミコン最初期のソフト「ドンキーコング」や「バルーンファイト」のほか、大ヒットした「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「グラディウス」など30作品。当時夢中になった世代にはもちろんのこと、複雑なゲームシステムとリアルなグラフィックスに慣れっこになった若い世代にもお勧めしたい作品ばかりだ。これらタイトルをプレイすれば、ゲームの面白さは、ゲームシステムやグラフィックスではないことにあらためて気づかされるだろう。


亭主もまたかつてファミコンに夢中になった世代であり、ニンテンドーファミリークラシックミニが発売されることを知りわくわくした人間の一人である。ただ、その一方で収録タイトルには今一つ不満が残る。


亭主だったら、どんなタイトルを詰め込むだろうか。以下の4つのルールを定めて、おススメタイトルをピックアップしてみた。


  • ファミコンオリジナルタイトルが望ましい。アーケードゲームからの移植タイトルは、移植の完成度が高いもの、ファミコンでヒットしたもの。
  • タレントやコミックのゲーム化作品、時事もの、海外移植ものなど版権にうるさいものは除く。
  • シリーズ化されているタイトルは1作品のみに限る。
  • クリアしたら終わり、ではなく、長く遊べるもの。

亭主版クラシックミニ収録タイトルは以下。


  1. ドンキーコング
  2. マリオブラザーズ
  3. スーパーマリオブラザーズ
  4. レッキングクルー
  5. マザー(以上任天堂)
  6. ゼルダの伝説
  7. 謎の村雨城
  8. メトロイド
  9. 光神話パルテナの鏡
  10. リンクの冒険
  11. バレーボール(以上任天堂ディスクシステム)
  12. パックマン
  13. ゼビウス
  14. マッピー
  15. ギャラガ
  16. ディグダグ
  17. ドルアーガの塔
  18. バベルの塔
  19. クインティ(以上ナムコ)
  20. スターフォース
  21. スターソルジャー
  22. 迷宮組曲
  23. ボンバーマン(以上ハドソン)
  24. ドラゴンクエストIII(エニックス)
  25. ファイナルファンタジーIII(スクウェア)
  26. グラディウス
  27. ツインビー(コナミ)
  28. ソンソン(カプコン)
  29. ザナック(ポニーキャニオン)

シューティングばかりで、格闘技系や、カービィ・ドクターマリオといった任天堂の名物ソフトがないのは、亭主が当時プレイしていなかったからである。熱狂的なナムコファンだったので、ナムコのタイトルに大きく偏っているのはご容赦いただきたい。


収録タイトルが1本少ないが、ここには特別枠が入る。かつて開発が予定されていたものの、CPUパワーが足りないとの理由で中止となったあのソフトだ。


「リブルラブル」


なにしろクラシックミニは、Cortex-A7のクアッドコアを採用する。32bit CPU 4個を並列動作、動作クロック1.5GHzと比較したら、ファミコンの8bitCPU 6502カスタムの動作クロック1.79MHzなど止まっているにも等しい。

2016年11月13日 (日)

11/13 【聴】 Metahalf / Metafive, Warner(WPCL-12456)

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 高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井の6人からなるロック・ポップユニット、Metafiveのミニアルバム。全5曲。


 いずれも実力派を飛び越えて、「巨匠」級のアーティストたちが一堂に会した夢のユニット、Metafive。ほぼ全員がシンセのプログラミングを手掛けるというある種の文化部的なプロジェクトではあるが、その実態は非常に肉体派というか、躍動的だ。ユキヒロさんとLEO今井のダブル・ヴォーカル。繊細なヴォコーダ声のユキヒロさんに対して大胆かつ吠えるような声質の今井さん。それぞれの個性が良く表れている。


 ただ、亭主が彼らのフル・アルバム"Meta"を聞いた時の印象は、それほどポジティブではなかった。巨匠たちが集まり、作り上げたアルバムというのは良く分かるのだが、ユニットの方向性が良く分からなかったのだ。繊細なのか、大胆なのか。誰がユニットの中心で、誰のサウンドがフィーチャーされているのか。個性の強いキャラがそれぞれに自己主張しているように感じて、ユニットとしての方向性が見いだせなかった。


 この印象は、本作"Metahalf"を聞いた際も同じ。ただ本ミニアルバム、特にM2 "Chemical"がOlivia Newton Johnの"Phisical"のパロディであることに気が付いたとき、このユニットの方向性が1980年代のロック/ポップスを微妙なラインを描いて辿っていることを知って思わず「ああ」と声を上げてしまった。このあたりの音楽は中途半端に新しく、レアグルーヴとして扱うには市場への流通も多い。人々の記憶の片隅に追いやられ、時間とともに埋もれてゆくサウンドをあらためて掘り返すプロジェクト。それがMetafiveの主たる方向性なのだろう。たぶん。

2016年11月11日 (金)

11/11 日々雑感

 以前「プーチンズ」を紹介していた「銘々と実損」で、こんどはお笑いコンビの「Aマッソ」を推していた。

『Aマッソのゲラニチョビ』がこんなに面白くていいのか

 加納と村上のコンビだそうで、いわゆる「無名芸人」のなかでは断トツに面白い。両方がボケとツッコミを高速で切り替えるスタイル、言葉の選び方が絶妙で、ひとことひとことの切れ味がすさまじい。



 亭主一押しは「資料」。最初にこれを見たとき、笑いすぎて呼吸が止まるかと思った。


 「Aマッソ」、残念ながらテレビでの露出がほとんどないため、亭主のようなインドア派お笑いファンにはYoutubeでの視聴くらいしか術がないが、幸いにも「静岡朝日テレビ SunSet TV」で「Aマッソのゲラニチョビ」を定期配信しているとのことだ。

 Amazon Primeでビデオ見放題だというのに、あえてYoutubeとか見てるのどうよ。

2016年11月10日 (木)

11/10 日々雑感(2)

「あなたが寝ている間に」というアプリがあることを昨夜の記事で紹介したが、結果的に使用するのを止めた。


理由は簡単、自分のいびきを聞くことに、意義を感じなくなったからだ。


自らの睡眠から、健康状態を推し量ることはあっても良い。いびきから睡眠時無呼吸症候群の有無を確認しても良い。しかしそれはあくまで「確認」のためであって、毎日自分のいびきを聞くほどのことでもない。情報量は多くない。毎朝意義に乏しい音声データをひたすらチェックするのははっきりいって苦痛だ。


気が向いたらチェックする、ということにして、アプリはiPhoneであまり使ってないページに移動した。オカルトな音声が聞きたい人は、何か別の仕掛けを用意した方がよいかもしれない。

11/10 日々雑感

AppleのApp Storeに「あなたが寝てる間に」というアプリがある。


タイトルの元ネタは同名のアメリカ映画らしいが、アプリの方はズバリ、アプリ使用者が寝ている間の周囲の音を録音するソフトだ。


もちろん機能は録音だけではない。睡眠中のBGM機能、目覚まし時計機能、そして睡眠を阻害する「電磁波」「磁場」の有無をチェックする機能なども有する。「録音もできる睡眠アプリ」と考えた方が適切なのかもしれない。


では、このアプリの目玉と言える録音機能で、睡眠中の何を録音するのだろうか。


アプリのレビューには「知らない声が録音されていた」などオカルト染みた書き込みもあるが、基本的には本人の「いびき」や「歯ぎしり」といった健康の指標となる音が録音される。実際、亭主も昨晩このアプリを使ったところ、亭主の寝息、いびきがしっかりと録音されていた。以前、妻の苦情を受けて「睡眠時無呼吸症候群」のチェックをおこなったがそのときは「問題なし」であった。録音を聞く限り、今回のいびきも問題ないといえそうだ。


ところで亭主は、このアプリと"Sleep Time"を併用している。こちらは睡眠の深さを計測するアプリだ。以前に実際の計測結果をブログに示したが、どうやらSleep Timeで睡眠の浅かった時間帯と「あなたが寝てる間に」でいびきを観測した時間帯はほぼ一致するらしい。これについてはもう少し検証を重ねてみたい。


とはいえ、自分のいびきを聞くというのは、あまり気分の良いものではない。聞いた時間が起きてすぐ、ということもあったのだろうが、他人が聞けばなおさら不快になるだろう。外泊で他人に迷惑をかけぬよう、なんらかの措置を講じる必要があると、つくづく思い知らされるアプリである。

11/09 【聴】 Fantome / 宇多田ヒカル, Virgin Music(TYCT-60101)

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 R&Bシンガーとしてはすでに中堅、宇多田ヒカルの最新作。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌の「花束を君に」、サントリー天然水CMソング「道」、エヴァンゲリオン新劇場版「Q」テーマソング「桜流し」含む全11曲。なんでも本アルバム、アメリカのビルボードワールドアルバムチャートの第6位にランクインしたのだという。流行りものには興味のない亭主だが、これにはびっくりしてつい購入してしまった、というわけ。


 1999年に1stアルバム"First Love"が大ヒット、本格派R&Bシンガーとしてその人気を不動のものとした彼女。2004年にアルバム"Exodus"で全米アルバムデビューを果たしたが、米国での評判はいまひとつだったようである。2010年に活動をいったん休止、結婚や出産、母である藤圭子の死などの「人間経験」を経て2016年に本アルバムで見事復活を果たした。11曲中6曲がタイアップ曲、椎名林檎、小袋成彬、KOHHらとのコラボなど話題性も高いが、全体的には完成度の高い、本格的なポップス・R&Bのアルバムである。「道」や「花束を君に」などTVでもおなじみの曲は、耳心地よく誰もが口ずさめる、親しみやすい曲。一方「俺の彼女」「二時間だけのバカンスfeaturing椎名林檎」などは本格的なブルーズを志向しており、ちょっとクセのある歌詞とともに彼女の長年のキャリア、人生経験を感じさせる。ポップさと、マニアックさのバランスの妙が本作の魅力といえる。考えてみれば、彼女の音楽家としてのキャリアはもう17年、堂々と中堅アーティストといえるのだ。完成度の高さにもナルホドと納得がいく。

2016年11月 7日 (月)

11/07 【聴】 Cow / Chill Out World / The Orb, Kompakt|Beat(BRC-524)

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 現在はAlex PatersonとThomas Fehlmannの二人からなるアンビエントユニットであるThe Orbが、Roger Enoをゲストに迎えて作り上げた最新作。日本盤はボーナストラック1曲を加えた全11曲。ちなみにRoger Enoはピアニストとしての参加だそう。


 Cowというタイトル、なぜ「牛」なのだろうと思いを巡らし、ああそうだ、初期The OrbのメンバーだったJimmy Cautyが、Bill Drummondとともに活動していたユニットThe KLFのアルバム"Chill Out"のジャケットがたしか・・・とレコ棚の中を漁ったところ、これがまた「羊」だったりして途方に暮れる。全体的にはアルバム"Chill Out"を思わせるオーガニックな作品であり、ダブやハウス、アンビエントの要素を盛り込みつつ「サウンドスケープ」的な雰囲気を醸し出している。ドローン音でプラトー状態を維持するのではなく、様々な音響・音色を駆使して風景を描写するタイプの音楽、とでもいえばよいだろうか。UKの田舎町(市街地でも良いし、牧草地の中でもよい)にマイクをおいて、様々な音を夜通し録音したかのような音楽、と形容してもよいかもしれない。かつてUKのレイヴ・カルチャーでは、草原や森の中に機材を持ち込み、突発的にレイヴを開催するというある種のゲリラ的パーティが流行したのだという。当時のゲリラ的パーティの中心にいたのが、The KLFであった。してみると本作は、The Orbの枠組みで彼ら自身が通過してきたレイヴ・カルチャーを再現しようとする試みなのかもしれない。もちろん本作には扇情的な要素がほとんどなく、サウンドはひたすら風景に溶け込んでいる。Roger Enoのピアノもあいまって、非常に美しいサウンドに仕上がっている。

2016年11月 6日 (日)

11/05 日々雑感

働いて結婚して子供を作る人生に微塵も価値を見いだせなかった。(30歳からの敗者復活戦)


ブログ作者である「うさぎたん」は、「自分が能動的にクリエイティブに考えた”人に役立つこと”を提供する」仕事をしたいと主張している。


亭主がいまの会社に入社する際に、新人研修に「自分の将来プランを考えよう」というプログラムがあって、労働組合から来た人間に促されて将来の自分がどうなるかを具体的に紙に書いたことを覚えている。○○才までに貯金をいくら溜め、○○才で結婚し、○○才で家を買い・・・自分がどんなことを書いたかはすっかり忘れてしまったが、すぐ後に「ろうきん」の担当者がやってきて、将来に向けてろうきんに口座を作りましょうと、勧誘されてがっくりきたのだけは覚えている。労働組合とろうきんが結託して口座開設を促した―――などと書くとなんだかクレームをつけているようで気分がよろしくないが、「ろうきん」は利息が比較的高いし、ローンの利率も良心的であるのでまあよしとしよう。


問題は、「将来プラン」である。


結婚し、子供を作り、家を買い、子供が独立して・・・などという将来構想がまったくの絵に描いた餅であることは、入社当時の亭主でも容易に理解できた。実際、入社当時50人からいた同期は、転職や異動で10人も残っていない。転職や異動した同期たちは、結果的に自ら望んで入った会社での「将来プラン」のレールから見事に外れたことになる。ただし、最近は独身を貫く人間も多いし、結婚しても子供のいない家庭も少なくない。高度経済成長期ならばいざ知らず、かつて当たり前思われていた人生のレールは、亭主が入社した20数年前においてもすでに無いに等しかった。


社会とかかわって生きていく以上、人生を自分でコントロールすることはできない。常に周囲に振り回され、流され、刻一刻と変わっていくものである。「自分を縛る固定資産、つまり持ち家を持たないぜ」と豪語していたのに、結婚して家を建てた人間もいるし、「自分は結婚しないぜ」とストイシズムをキめていた人間が、あっさり結婚した例もある。家を購入したら異動が決まり、せっかく建てた家を他人に貸すことになった人間もいる。とにかく人生というのは、自分でコントロールできるほど自由ではないのだ。


などと書くと、人生をあきらめたり、自堕落な生活を送ろうと主張する人間が現れる。亭主はそれでも良いと思うし、他人の人生をとやかく言うつもりもない。なにより亭主のような年寄りの戯言を、20~30代の若者が参考にするのは時間の無駄だ。うさぎたんのように、失望の中にもいくばくかの希望を抱いている人、人生に前向きに取り組んでいる人がいることはむしろ頼もしい。


ただ、せっかくの人生ならばせいぜい楽しく生きるに越したことはない。意識高く壮大な目標を掲げるのもよいが、日々の生活がおおむね楽しくても全く問題ない。


亭主の好きな言葉に、こんな言葉がある。


「勝ちはない。引き分けもない。途中で降りることもできない」


なんのことだったかは忘れてしまったが、人生もだいたいそんなものだと思っていた方が、逆に救われるのではないかと思うのだ。

2016年11月 4日 (金)

11/04 【聴】 Full Circle / Walter Lang Trio, 澤野工房(AS-151)

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 ドイツ出身のジャズ・ピアニスト、Walter Langの最新作。ベースにThomas Markusson、ドラムにSebastian Merkを迎え世界の音楽を奏でる。全13曲。


 Pat Methenyの"Minuano"から始まる本作。オリジナル9曲、カヴァー4曲という構成で快活なピアノ・トリオを聞かせてくれる。"Minuano"では、歯切れの良いピアノが現代ジャズらしい快活さを見せる。一方、M2「牧歌」は宮沢賢治作詞作曲の名曲のカヴァー。しっとりとしたピアノの調べにベースとドラムがゆったりと重なり、宮沢賢治のやさしさを見事に表現している。日本語曲といえばもう1曲、M5「朧月夜」もすばらしい。日本では歌唱曲として知られている名曲が流麗なジャズとしてアレンジされていて、自然と歌詞が思い浮かぶ。胸がきゅんと締め付けられる。亭主はこの曲が子供のころから大好きだったのだ。なによりも歌詞が非常にビジュアルで、その色彩や情景がありありと想像される。大好きな「朧月夜」がご機嫌なピアノ・トリオとなっていること、それだけでもう亭主は幸せなのだ。カヴァー曲以外はすべてWalter Lang自身が作曲していて、ジャズという枠組みを時々外した、爽快なアレンジが心地よい。

2016年11月 3日 (木)

11/03 日々雑感

9/23に、「寝つきに頭の中で炸裂音がする」という記事を書いたが、医学的には「頭内爆発音症候群」というのだそうだ。


今日の夕方、妻と「持病」の話をしていて、ふと「頭の中で爆発したような音がする」と言ったところ、妻がYahooでぽちぽち検索して見つけたのだ。症状に名前がついている、それ自体が驚きである。原因は不明だがおそらくストレスや疲労、この症状が出ても脳への影響はないとのこと。命に係わる病でもないようだ。単に人騒がせな症状、というだけなので、一安心といえば一安心。それにしても人間の脳の機能というのは実に奥が深い。


「持病」の話の続きをすると、妻は「夜寝ていて突然がくんと足を踏み外す」ような感覚にたびたび襲われるのだという。こちらもYahoo検索したところ、「ジャーキング」という名前がついているようだ。一般的には寝ていてビクっと筋肉が痙攣する、いわゆる不随意運動の一種である。自律神経の問題、疲労などが原因だという。


ところで、昨今の検索エンジンというのは、平文でもそれなりに検索できてしまうのだから優秀である。今回の検索も、妻がほぼ平文で入力したものから導き出された。亭主は、「単語」をいくつか区切って並べて検索する方法が最良と信じ込んでいた。検索エンジンも日進月歩といったところだろうか。


ただし、医療情報を検索しても、医療機関のオフィシャルな情報や、正確な情報になかなかたどり着かない点は大いに不満である。大量の検索結果、そのほとんどがNaverまとめや、アフィリエイト目的の中途半端な情報サイトであった。

2016年11月 1日 (火)

11/01 【聴】 popp / Oval, Uovooo|Headz(HEADZ214)

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 Markus Poppの実験的プロジェクト、Ovalの最新作。これまでアブストラクト/インダストリアルなトリップ・ホップを志向してきたMarkusの今回の試みは、タイトルの通りずばり「ポップ・ミュージック」だった。カットアップ/サンプリングの手法に愛らしいメロディやヴォイスを組み合わせた、文字通りポップな作品。もちろんタイトルは彼の本名にもかけてある。全13曲。


 かつての彼の作品・・・たとえば"Ovalprocess"や"o"などのアルバムに比べると、圧倒的に聴きやすい。実験音楽家である彼の音楽へのスタンスを考えると、本作における方針転換はまさにエポック・メイキングといえるだろう。もちろんOvalらしく、明確なメロディラインや、ヴォーカルなどはフィーチャーされていないが、ずたずたに切り裂かれた音たちの背後には、確かにメロディラインやヴォーカルが感じられる。De De Mouseも似たような手法で疑似的に中央アジア的民族音楽を作り出しているが、Ovalのそれはさらに徹底、人の意思や音楽ジャンルといった偏りを排除することに成功している。それでいて非常に聴きやすい、楽しめる。実験音楽家であるOvalの面目躍如といったところだろうか。(2016.10.15)

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