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2016年9月17日 (土)

09/17 【読】 「里の国の中世~常陸・北下総の歴史的世界 / 網野善彦(平凡社ライブラリー)」

「里の国の中世~常陸・北下総の歴史的世界 / 網野善彦(平凡社ライブラリー)」


 山梨県出身の歴史学者。日本中世史を専攻とし、小学館ライブラリー、講談社学術文庫、平凡社ライブラリーなどから著書多数。非人や悪党、海民といった庶民の暮らしぶりに探求の目を向けることで、中世世界を鮮やかに描き出した数々の研究成果には内外から高く評価されている。本書は1986年3月に茨城県史編集委員会監修「茨城県史中世篇」の網野氏執筆分を再編成したもの、とのこと。


 本書の内容は大きく二章に分けられる。第1章は「平安時代末期の常陸および北下総」。10世紀当時、この地域を広く支配していた平氏の勢力図を発端として、当時の社会情勢や人々の暮らしぶりを考察する。第2章は「鎌倉時代の常陸・北下総」。鎌倉幕府の成立と佐竹氏の滅亡、平氏から北条氏への勢力変化などが様々な文献から示される。もとより常陸といえば「風土記」が現在まで残されているほか、奥州の入口ということもあり多くの文献が残されている地域である。なかでも平安・鎌倉の時代は、佐竹氏、平氏、北条氏といった歴史の表舞台にも立ったことのある氏族が拠点とし、また勢力図の中へと取り込んだ時代であり、日本史的にも重要な地域でもある。


 800年も前の話ではあるが、土地の名前や重要な祭礼、神社などは現在にもしっかり伝わっているので、茨城県出身ではない亭主であっても内容を理解しつつ、楽しみながら読むことができた。先祖の来歴を知る上でも、網野善彦ファン、日本史ファンはもとより、茨城県民にぜひとも読んでもらいたい書、かも。

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