« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2016年7月

2016年7月30日 (土)

07/30 【聴】 In T.E.N.T Years / Yukihiro Takahashi, T.E.N.T.|Pony Canyon(PCBP-62200)

IMAGE

 高橋幸宏、Moonriders、The Beatniksらが一時期所属、いとうせいこう、ラジカルTV、岩田麻里、上田浩恵ほか若手アーティストのアルバムリリースでも知られたT.E.N.T.レーベルの、黄金時代を飾る3組のアーティストのアルバムがハイレゾアップコンバート処理を経て再リリース。第1弾The Beatniks、第2弾Moonriders、そして最終シリーズは高橋幸宏。T.E.N.T.時代のアルバム3枚"Once A Fool..."、"... Only When I Laugh"、"La Pensee(山本耀司との共作)"、シングル1枚"Stay Close(Steve Jensenとの共作)"に、高橋幸宏ジャパンツアー1985、1986のライブ映像、Stay CloseのPV、WeekendのPVを含むDVDの全5枚。

 「どむや」のサイトではまだ紹介していないが、亭主にとってこれらのアルバムはいずれも思い出深い、大好きなアルバムばかり。語ろうと思えばウィスキーを片手に一晩でも二晩でも語ることができる。YMOファンのなかで「いわゆる」といえばTechnodelicだが、亭主と亭主の友人、北原氏の間で「いわゆる」といえば"Once A Fool.."で、浪人時代にはこのアルバムを二人して徹夜で聴いたものだ。Starbuckの"Moon Light Feels Right"が収録されたアルバム"...Only When I Laugh"はカセット盤、CD盤を持っていて、亭主の中では幸宏さんのアルバムで2番目に好きなアルバム(1番は"Ego"だ)。T.E.N.T.というレーベル自体は途中で空中分解したこともあって割と不遇に語られることが多いがこと幸宏さんの作品に関してはこの時代がもっとも充実していたように思う。T.E.N.T.時代の、ヴィヴィッドかつセンシブルな歌詞と美しいメロディは、以降徐々にではあるが枯淡な方向(ありていに言えばオジサン的な諦念)へと転換していく。幸宏さんを語るうえで、これらのアルバムは絶対に外せない。

2016年7月28日 (木)

07/28 日々雑感

「サンシャイン牧場」サービス終了のお知らせ(mixi.jp)

 かつては亭主もmixiの会員で、サンシャイン牧場(サン牧)もごく短期間だがプレイしたことがある。仮想の庭に種をまき、収穫するゲームだったと記憶している。収穫して何ができたのか、そもそも何が目的だったのか、よく覚えていないので格別入れ込んでプレイしていたというわけではなかったようだ。亭主はこういうゲームに意義を感じていないが、かといって格別批判するつもりもない。サービス終了のニュースを見ても、「ああ、終わったんだな」くらいの感想しかない。

 1年かそれ以上前だったか、ネットでの人間関係に疲れ果て、mixiを退会しTwitterを止め、Facebookから記事を削除したことがある。「どむや」に引きこもろうとも思ったこともあったが、思い直してFacebookは続けている。情報収集にとTwitterに匿名アカウントを作り、匿名アカウントの裏アカウントも作ったものの、どちらも放置状態である。放置し続けるのも問題と考え、今日、二つのアカウントを削除した。二つのアカウントのつぶやきは、合計しても10程度である。フォロワーの数も大したことはなく、その大半がいわゆるBotだった。

 Twitterの匿名アカウントでタイムラインを眺めて強く感じたのは、「Twitterのオモシロさは自ら情報発信することにある」ということだった。つぶやくことなく、ただひたすらにタイムラインを眺めても、(亭主としては)全く面白味を感じなかった。あわせて、つぶやきに対する反応もまた「オモシロさ」の一つであることも知った。だが、かつての亭主は他者の反応に依存しすぎて、人事不省へと陥っていった。Twitterを止めて得られたものは、何事もほどほどが肝要という、当たり前の見識だけであった。

 現在、亭主はソーシャルメディアとしてFacebookとSwarm、それにInstagramを使っている。あまり依存しすぎないよう、情報発信はほどほどである。反応にも期待していない。ソーシャルメディアと連携もできるが、単独のアプリとして使っているものもあるし、そもそも完全匿名で利用しているソーシャルメディアもいくつかある。どれも依存しすぎないよう、ほどほどに使っている(周囲からの反応もほどほどである)。

 世間では「ポケモン」のソーシャルゲームが人気だという。同じくソーシャルゲームであるIngressの情報を一部流用しているであるとか、ポケモンを求めて人々があちこちでトラブルを起こしているとか、それなりに知識はあるが、あまり遊びたいとは思わない。「サン牧」と同じく、プレイする意義が見いだせないからだ。プレイすれば面白いのだろうし、多くの人々が夢中になっている意味も分かるだろう。

 だが、ポケモンを集めた先に見えるものが何なのかを考えると、夢中でプレイした果ては虚無なのだろうとなんとなく想像している。

 時間が無尽蔵に使える、若いころならばそんな時期があってもよいだろう。亭主も学生時代はずいぶんゲームに時間を浪費した。そんな浪費が現在何かに活かされている感じもないが、長い人生の中でいちどや二度くらいはあってもバチはあたるまい。

2016年7月26日 (火)

07/26 【聴】 Guilty Pleasure / Chihiro Yamanaka, Blue Note|Universal(UCCQ-9027)

IMAGE

 ジャズ・ピアニスト山中千尋がCDデビュー15周年を記念してリリースするアルバム。Bassに脇義典、DrumsにJohn Davisを迎えたピアノ・トリオ構成で、スリリングかつ流麗な現代ジャズを聴かせる。ニューヨーク録音の全11曲。なお国内盤には特典映像5曲を収録したDVDが添付されている。

ソロ作"Syncopation Hazard"、2枚組ベスト・アルバム、女性3人によるユニット"The Spheres"のアルバムと、ますます活動の幅を広げている山中千尋。時に荒々しく、ときに流麗に奏でられるピアノは、聞き手の想像を超えてくる。古くからのジャズ・ファンから新規のジャズ・ファンまでを大きく囲い込む多彩な楽曲、スタンダードからポップまで、テクニカルな曲から癒し系までを網羅する様々な楽曲が彼女の魅力だ。今回のカヴァー曲は、Hoagy Carmichaelの"The Nearness of You"、Laszlo Gabor Gardonyの"Meeting You There"、そしてタケカワユキヒデが手掛けた"Thank You Baby"。Fender Rhodes、Hamond Organなどピアノ以外の鍵盤楽器の積極的に使っていて文字通り縦横無尽の活躍を見せる。(2016.07.14)

2016年7月25日 (月)

07/24 PCの新陳代謝

このところメインPCのDVD-RAM/±R/RWドライブ(LG GSA-H10N)の調子が悪く、音楽CDのリッピングに何度も失敗することから,、以前購入した外付けのBD-RWドライブ(Pioneer BDR-XD05)をメインPCに正式に組み入れた。本来ならば外付けのドライブではなく、SATAやATAに接続する内蔵タイプをメインに組み入れたかったのだが、光学メディアの重要性が低下しているこんにち、そこにこだわる必要がどれだけあるかは疑問だ。

 亭主のメインPCは、2006年12月、まだ亭主が独身で、アパート住まいをしていたころに買ったものだ。当時としてはそれなりにハイスペックだったと記憶している。

CPU : Intel Core2Duo E6700 [2.66GHz/L2 4MB/DualCore/FSB1066]
MOTHER : GIGABYTE GA-965P-DS4[Intel P965 chipset+ICH8R/GigabitLAN]
MEMORY : 2048MB DDR2-SDRAM PC4200[1024MB*2枚]
HDD : Seagate ST3120811AS [120GB 7200rpm 8MB S-ATA2 流体軸受]
CDROM : DVD-RAM/±R/RW;LG GSA-H10N(OEM)+ソフト
VGA : nVidia GeForce7600GS 256MB ファンレス(ASUS製)
CASE : Inwin IW-C588 Silent460(黒) [Inwin製460W電源搭載]
FAN : ARX DC BRUSHLESS FD1212-S3133E
OS : WindowsXP Professional(SP2) OEM

 WindowsはなんとXPである。

 以降、OSはVista, 7ときて現在は10を使用している。メンテやアップグレードなどで構成は徐々に変化し、現在は以下のような構成となっている。

CPU : 変更なし
MOTHER : 変更なし
MEMORY : 2048MB DDR2-SDRAM PC4200[1024MB*2枚] + [512MB*2枚]
HDD : Plextor PX-256M5P [SSD 256GB] + Plextor PX-256M5S [SSD 256GB]
CDROM : Pioneer BD-RW BDR-XD05
VGA : nVidia GeForce9600GT
CASE : 変更なし
FAN : Scythe KAZE-JYUNI SY1225SL12H
OS : Windows 10 Pro

 PCの根幹たるCPUとマザーボード、それに外見であるミニタワーケース以外はすべて取り換え(メモリは追加し)ていて、もはや別人(というよりも別マシン)に近い。いい加減ミニタワーの筐体をあきらめてもよさそうなものなのに、しつこくこれにこだわる理由は「まだ使えるから」に尽きる。いや、「まだ使えているから」といったほうが正確だろうか。積極的な理由というよりも、消極的な理由とするほうがいまの心境に近い。

 亭主がいまのメインPCをどれだけこれから使っていくかは、正直よくわからない。おそらく乗り換えのタイミングは唐突だろう。しかし「唐突」のきっかけはだいたい想像できる。メインPCにある亭主の個人的なデータ、が失われそうになったならば、そのときは躊躇なく次のPCへと乗り換えるだろう。CPUかマザーボード化、あるいはSSDの故障。特にSSDの故障が一番やっかいである。

SSD の寿命ってどのくらい?延命方法とバックアップ方法も併せて解説(Dropbox.navi)

 記事では、SSDの不測の事態に備えて、データをDropboxに丸ごと保存しておく方法をおススメしている。正直Dropboxは使ったことがないのでなんともいえないが、時代は光学ドライブへのバックアップから、ネットワーク(あるいはクラウド)への保存に移行している。


2016年7月22日 (金)

07/22 日々雑感

 出張で新橋に行ってきた。

 新橋への出張は今年に入って3度目になる。酔いどれサラリーマンの聖地、午後5時以降は頭にネクタイを巻くのが礼儀、真っ赤に充血した目でテレビのインタビューに答えるのがお約束の町に、何が悲しくて行かねばならないのかと思いつつも、気分転換にはなっている。

 新橋という町に悲観的になる理由はもう一つある。昼休みに食事をとるのが限りなく難しいのだ。なぜかは知らぬが新橋のサラリーマンには、出社時にコンビニで菓子パンを買い、オフィスの自席でもそもそと食べることを知らないらしい。昼休みになると、小屋の扉が開け放たれた鳩よろしくオフィスから飛び出し、コンビニだの食堂だの喫茶店だのへと殺到する。社員食堂がないから、とはいえ、たかが500円程度のランチのために血みどろの戦いが繰り広げられる。意味がわからない。おかげで亭主は、途中で買ったコンビニの菓子パンを出張先でもそもそと食べなければならない。

 夕刻、出張先での用事が終わったので、少し早めの夕食をとることにする。前回新橋でラーメンを食べて微妙に失敗したことから、今回は挽回したい。前回同様今回も帰りの電車まであまり時間がなかったため、手っ取り早く食べたい。新橋駅前にまたしてもラーメン屋があったので、リベンジとばかりここで食べた。

 ところが、せっかく入ったラーメン屋もまた美味くない。

 具体的な店名は伏せるが、濃厚豚骨ラーメンと銘打ったラーメン、スープが塩辛いうえに生臭く、麺もたいして入っておらずとまったくもって期待外れな味であった。亭主が学生時代から通っていた横浜家系のラーメン店「山岡家」も、チェーン展開してからずいぶん味が落ちた。ただ現在でも、山岡家には妻が留守にしたときなどにちょくちょく通っている。ずいぶん味が落ちたとはいえ、山岡家の味は100点満点で50くらい。対するここのラーメンの味はせいぜい20、厳しく評価して15くらいだろうか。これならば少し足を延ばして神田の天下一品に行けばよかったと激しく後悔した。

 前回新橋で食べたラーメンは100点満点で20くらいだった。今回のラーメンも20点、どうしてこんなにレベルが低いのだろう。新橋という場所に店を構えて、他の店とお客を取り合うならば、レベルは自然と高くなるはずだと思っていた亭主の認識が違うのだろうか。競争に勝ち残るべくレベルを高めるのではなく、多少レベルが低くともお客は自然と入ってくる、それが新橋の、東京という土地における飲食店の生存戦略なのだろうか。東京の店はどこもレベルが高いというのは亭主の勝手な思い込みだったのだろうか。

 そういえば半年ほど前、東京駅近くの八重洲地下街でラーメンを食べたときも、値段に対する味の貧弱さにがっかりして、麺だけ食べて帰ってきたことがある。あのときは豚骨ラーメンではなく味噌味のラーメンだったような気がする。東京の一等地に店を構え、高い地代を払いながら商売をしていくのは大変だと思いつつ、このレベルならばコンビニの菓子パンをもそもそと食べたほうがましだった。味噌ラーメンは100点満点で10を割り込むスコアだった。

 ラーメンに限って言えば「東京」に期待をするのはもうやめよう、「東京」に無条件で価値を上乗せするのはもうやめよう。

 そんなことを考えながら、逃げるように新橋を後にした亭主であった。

07/22 【読】 「妖怪の宴 妖怪の匣(京極夏彦、KADOKAWA)」

「妖怪の宴 妖怪の匣(京極夏彦、KADOKAWA)」

 妖怪研究家、小説家、デザイナーなどで活躍。人気ミステリ「京極堂シリーズ」「巷説百物語シリーズ」が特に有名、直木賞、山本周五郎賞など様々な受賞歴を持つ作家・京極夏彦の妖怪論考第2弾が本書。 「化け物」「幽霊」の二つをメインテーマに、氏の妖怪論・怪異論が語られる。

 アニメ「妖怪ウォッチ」の大ヒットや「ゲゲゲの鬼太郎」リバイバルによって昨今再び盛り上がりを見せている妖怪界隈とは全く関係のないところで、細々と、しかしディープに活動を続けている京極ほか「妖怪馬鹿」たちが集う妖怪マガジン「怪」(カドカワ刊)にて連載されている論考シリーズの6年分を集成したもの。同じ論考シリーズとして「妖怪の理、妖怪の檻」が第1弾として上梓されており、さらに現在もシリーズは「怪」にて連載を継続している。世間一般であやふやに認知されている「妖怪」の本質を様々な角度から掘り下げたものだが、基本的にはフィールドワークではなく文献をベースに、氏が思いのままに思索を巡らせている。

 テーマの一つ「化け物」では「お化け」「化け物」「化かす」、果ては女性のお化粧にまで至る「化」の本質を「広辞苑」など様々な時代の日本語辞典での解釈から考察する。江戸時代の妖怪草紙なども参照はされるものの、基本的に日本語を「重箱の隅をつつくように」追求し続けるので、とにかくもどかしい。亭主などははやく結論を書いてほしいと、じりじりしながら読んだ。

 もう一方のテーマ「幽霊」では、「霊」についての様々を時代に沿って考察する。「飛頭蛮」や「ろくろ首」「抜け首」など首が体から離れる怪異譚、蛤から発せられる「気」によって浮かぶ幻影「蜃気楼」、絵草紙に描かれた「幽霊」の絵、幽体離脱や心霊写真などのオカルトブームに至るまで、あらゆる「霊」の現象をひとつなぎにする。氏は「霊」の存在をあくまでも認知のバグ、人間の主観が作り出したモノとして、魂や心の顕現として「霊」を否定する。

 興味深いのは心霊研究家である中岡俊哉氏が1974年に刊行、大ブームとなった「恐怖の心霊写真」の原型が、さかのぼること74年(1900年)に妖怪学提唱者・井上圓了氏によって記事となっている点だ。東北の写真館で撮影された一枚の写真に、死んだはずの人物が写っていたという怪異の記事。しかしなんとこの記事には、写真館の主人の注釈がついている。主人によればこれは「二重写し(以前に使った感光板でこの人物を写していた)」のだというのだ。明治という時代の方がよほど理性的で健全な判断ができていたと京極氏は批判している。

 全体には言葉遊び、思考実験という感は否めないが、氏自身も本書を「無駄なもの」、「食べたくもないのについ買ってしまうレジ脇の大福餅」と称している。読む側もまた肩肘を張らず、煙に巻かれる気持ちで読みたいところ。

2016年7月21日 (木)

07/21 【聴】 Music from Porcelain / Moby, Little Idiot(idiot046)

IMAGE

 こちらはMobyのベストアルバム。ディスク2枚組、全29曲。CD1は全15曲、Moby自身の楽曲からセレクトしたマイ・ベスト。CD2は全14曲、他のアーティストの楽曲をリミックスしたものが集められている。

 CD1には"Go"や"Why Does My Heart Feel So Bad?"などMobyをよく知る人、ダンス・ミュージック・シーンに詳しい人にはおなじみの曲が並ぶ。歴代のアルバムからまんべんなく選曲しているのだろうか、亭主の聴いたことのない曲も少なからずある。時代ごとに流行や関心事が異なるものの、あらためて通して聴くと良い具合の統一感がある。だてにキャリアを重ねてはいない。

 一方CD2はバラエティ豊か、他のアーティストの曲のリミックス作を集めている。808 State、A Tribe Called Quest、Jungle Brosなど懐かしい名前が並ぶ。一番目を見張ったのはJoey BeltramのEnergy Flashをリミックスしていたこと。様々なジャンルを渡り歩いてきたMobyとはいえ、ミニマル・テクノの極北ともいえるBeltramのリミックスを手掛けるというのは珍しい。 (2016.07.13)

2016年7月20日 (水)

07/20 【聴】 Hotel Ambient / Moby, Mute|Little Idiot(idiot030cd)

IMAGE

 デジロック、ハウス、アンビエントなど多彩なジャンルで活躍。シングル"Go"、またアルバム"Play"が全世界で大ヒットしたMobyの2014年アルバム。2枚組でそれぞれに7曲づつ、計14曲が収録されている。

 アンビエント・ハウスという形容がしっくりくる、サウンドトラック仕立てのアルバム。明確なメロディとビートを持たないアンビエントに対して、こちらはシンプルかつメリハリのあるメロディとビートが特徴的。まるで映画のワンシーンのような抒情性がある。これまでにアンビエントやミニマルの作品「も」多数リリースしているMobyだけに、楽曲の完成度、作りこみはほぼ完ぺき。これで映像がついていたら―――と思った人は亭主だけではあるまい。(2016.07.13)

2016年7月19日 (火)

07/19 日々雑感

毎週土日は、フィットネスクラブで汗を流している。
以前はヨガやピラティス、格闘技系のプログラムに出ていたが、最近はもっぱらマシンジムでトレッドミルや筋力トレーニングのマシンを利用している。亭主がフィットネスクラブに行く時間に出たいプログラムがない、というのが直接の理由。トレッドミルや筋力トレーニングのほうが自由に時間が使える。気楽で良い。

トレッドミルで唯一の不満は、走っていて景色が変わらないことだ。いつも30~60分ほど走っているが、景色が変わらないので、飽きる。流れる雲や水平線(フィットネスクラブから太平洋が一望できる)、遠くの岬を眺めているが、基本的に何が変わるわけでもない。自然と視線はトレッドミルの距離計や、時計へと移る。しかし見つめれば見つめるほど進まないのが距離計や時計の特性である。

iPod classic(160GB)は、そんな亭主の退屈を紛らわせる唯一のデジタルガジェットだ。いつの頃からか、買ったCDは必ずリッピングするようにしていて、メインPCのSSDにロスレスで保管するほか、iPodに圧縮音源を転送している。アルバムの枚数は1005枚、12064曲。それでも iPodには92GBしか入っていないので、将来にわたって安心である。

もっともこれだけの枚数のアルバムを持ち歩けるオーディオプレーヤは(20万円だの50万円だのとべらぼうな値付けの製品を除いては)このiPod classicが唯一なので油断はできない。実際、iPod classicを含むiPodシリーズはすでに製造を完了していて、Appleの公式サイトにもiPodの文字はない。音楽を聴きたい人はiPhone 6S(128GB)を使えばよろしい、ということなのだろう。カジュアルに音楽を聴きたい人はそれでもよいのかもしれない。

ネットで大容量のオーディオプレーヤを検索すると、SONYのウォークマン、NW-ZX100(128GB)がヒットする。これに200GBのMicroSDカードを装着すれば320GBの大容量プレーヤになるそうだ。

評判が良いならばウォークマンという線も考えられるのだろうが、iPod classicに愛着を感じているせいか、ウォークマンにさしたる魅力を感じない。ハードディスクタイプのプレーヤは音が良いとか、iTunesの使い勝手とか、そんなことばかりが気になってしまうのだ。

2016年7月17日 (日)

07/17 SEIKOのPROSPEX SBEF029(ランニングウォッチ)

水戸のビックカメラで、SEIKOのPROSPEX "SBEF029"(ランニングウォッチ)を購入した。

先日、愛用していたF-RUNのランニングウォッチのベルトがぶっつりと切れてしまったからだ。

基本的に、亭主は普段時計をつけないため、時計はランニング時のタイム確認にのみ使用している。他のランナーの中にはスマートフォンを時計代わりにしている人もいるが、走りながらのスマートフォン操作は、うっかり地面に落とす可能性がある。地面に落とせば他のランナーの妨げにもなる。

亭主の買ったSBEF029は、ストップウォッチやアラームなど、最小限の機能が付いたモデルである。唯一他の時計と違うのは、ソーラー駆動という点のみだ。ランニングウォッチはApple Watchをはじめ、SUUNTOやPOLAR、それから意外にもEPSONあたりからも高機能モデルが続々と発売されていて、GPS連携や心拍数、あるいはペース管理などの機能が搭載されているが、どれも高価で、ランニング時くらいにしか装着しない亭主には宝の持ち腐れだ。一般に高機能モデルは消費電力が大きく、常に電池残量を気にする必要があるというのもいただけない。

亭主の購入したモデルはソーラーバッテリーで駆動する。電池残量を気にする必要がないというのは、それだけで少し気が軽い。黒い文字盤と青を基調にしたデザインも気に入っている。

2016年7月14日 (木)

07/14 【聴】 duo / Ichiko Hashimoto & Yoshiro Nakamura, Jump World|Space Shower Music(DDCZ-2087)

IMAGE

 国内ボサノヴァ・シーンの第一人者・中村善郎と、ポップス・ジャズ・ヴォーカリストの橋本一子によるフル・アルバム。ボサノヴァ・スタンダードからジャズの名曲、あるいはオリジナル曲までをとりそろえた多彩なアルバム。全14曲。

 中村のギターと橋本のピアノ、中村の甘いハスキーヴォイスと橋本の澄み渡るヴォーカル。二人の個性が美しくマッチした、心地よいアルバム。二人とも日本の音楽シーン最初期から活躍するベテランアーティストであり、これまでのキャリアからすればあまりにも当然の、完成度の高いアルバムである。「わびさび」の心を持つ日本人にとって、「サウダージ(寂寥感)」の魂を持つボサノヴァを解することは比較的楽と言われているが、日本人の場合ボサノヴァに限らずあらゆるジャンルと親和性が高い。理由は様々考えられようが、日本人の場合研究熱心なうえに「はるばる海を渡ってきた」という覚悟をもってコトに臨んでいる。ピザ焼きからソムリエ、お菓子作りに至るまで、日本人の研究熱心さ、コトに臨む覚悟の強さは多くの外国人が認めるところである。

 ただ本作に限っては、そんな「研究熱心さ」だの「覚悟」だのは一切感じられず、むしろ息をするかのような自然さでボサノヴァの香りを放っている。聴きどころはMarcos Valleの"So Nice"から同じくMarcosの"Samba de Verao"へとつながるメドレー。原曲の素朴な雰囲気をそのままに、中村による枯淡な歌声が「日本のわびさび」を奏でる。(2016.07.10)

2016年7月12日 (火)

07/12 日々雑感

Tekwind社の省スペースPC WP004を使い始めて、つくづく「世の中全体がダウンサイジングを始めている」ことを実感した。

かつてデジタルカメラメーカ各社は、画素数をめぐって技術競争を繰り広げてきた。世界初の民生用デジタルカメラ、QV-10の解像度は25万画素。その後100万画素、200万画素と倍々ゲームで画素数は増えていき、現在のフラッグシップカメラ、Canon EOS-1D X MarkIIの画素数は2020万画素である。

ところが世の中はこのデジタルカメラの画素数競争には乗らなかった。爆発的にヒットしたiPhone 4Sの画素数は800万画素、最新のiPhone 6Sの画素数ですら1200万画素。世の中は「1200万画素で十分」と評価したのだ。

PCのCPUクロックも同様に、インテルの80386, 486, Pentiumと進化したものの、クロック自体は3GHzあたりで頭打ち。しかし市場にはさらにCPUクロックの低いatomプロセッサなどを使ったタブレットPCが普及し、市場全体を席巻している。

音楽のデジタルフォーマットもハイレゾはちっとも流行らず、音楽ファンはといえばCDからmp3でリッピングした曲、Amazonなどでダウンロードした曲をスマホに入れて聴いている。車も「いつかはクラウン」の時代ではなくなったし、持ち家にこだわる人も、回らない寿司屋にあこがれる人も確実に少なくなっている。社会全体が「ほどほど」の位置で満足しようとしている、ように見える。

もちろん、ハイスペックに憧れる人たちは確実にいるし、彼らが時代の先端を走っているからこそ社会はより便利に、より高品位になっていく。だが、社会全体はすでにそこそこ便利であるし、そこそこ高品位でもあると考える人たちもまた、確実にいる。

亭主自身もデジカメの画素数であるとか、オーディオのクオリティであるとか、あるいはPCのCPUクロックであるとかにこだわりを感じなくなっている。良い悪いはともかく、ハイスペックをひたすら求めたかつてが懐かしくすら感じられる。

07/12 【聴】 Sketch from a Moment Signle Collection / Quadra, Music Deep in the Cosmos(MITDC-1005)

IMAGE

 日本のテクノ・シーン最初期から活動。Quadra名義でのアルバムリリース、リミックスワーク、コンピレーションへの参加のほか、Beatmaniaへの楽曲提供でも知られるHiroshi Watanabeのベスト的アルバムが本作。Quadra名義では唯一となるソロアルバム、"Sketch From a Moment"に加え、シングル"Sky EP"、"White EP"、コンピレーション収録曲、未発表曲などを集めた豪華盤。2枚組、全27曲。

 テクノのコンピレーションではほぼ常連だったQuadra。トラックの上質さ、Japanese Technoらしいポップさに、亭主などは彼が参加している、というだけで「これは間違いない」と太鼓判を押していたものだ。あらためて彼の作品「のみ」を通して聴いてみると行儀のよい作品が多く素直な彼の人柄がうかがえる。ハウスやトランスなどに作風が寄ることはあっても決して破たんすることのない手堅さは、常に裏をかき、奇をてらうことばかりに執心するアーティストらにとっては(もしかしたら)つまらない作品に聞こえるかもしれない。だが、奇をてらった作品というのは最初のインパクトが強烈な一方で、聴き続けるうちに次第に飽きてくる。対するQuadraの作品は、何度聞いても色あせることがない。アルバムを聴いて「ああ、Japanese Technoだなぁ」と思い、さらに聴き返して「Japanese Technoだなぁ」とまた思う。これこそがアーティストのアイデンティティなのだとあらためて認識させられた。(2016.07.10)

2016年7月 9日 (土)

07/09 【聴】 Cheetah EP / Aphex Twin, Warp|Beat(BRE-52)

IMAGE

 UKはコーンウォール出身のテクノ・アーティスト、Aphex Twin。2014年にはアルバム"Syro"がグラミー賞を受賞、AFX名義での新作リリースなど近年も積極的に活躍する彼が、久しぶりにリリースするミニアルバム。全7曲。

 彼の作風であるどこか人を食ったようなサウンド、テクノロジーとユーモアと狂気とが入り混じったサウンドは本作でも健在。ただし年月を経て老成してきたというか、角がとれてきたというか、全体的にマイルドになっている感がある。本作、Cheetahの名前はアルバム収録7曲中3曲に冠されている。何がCheetahなのかは今一つわからないが、シンセを駆使したデジタル・ファンクがこれでもかと迫ってくる。Aphex Twinお得意のアンビエントのメロディ、ファンキーでアシッドなリズム、そしてシンセの各種ツマミによる変調、変調、さらなる変調。テクノとはかくあるべしといったお手本といった趣すらある。(2016.07.08)

07/09 Tekwind 省スペースPC WP004-BK

IMAGE

昨年12月、Tekwind社からニュースリリースがあった省スペースPC WP004が発売になったとのことで早速入手した。

写真からするとなんとなくモバイル用キーボードのようにも見えるが、実はこれPCである。

CPUにIntel Atom 1.33GHzを搭載し、Windows 10 Home (32bit)が動作する。ストレージは32GB、メインメモリは2GBと小粒ながらも、昨今のタブレット端末のスペックを考えるとむしろ標準的と言ってもよい。

ユニークなのは、キーボードにPCの本体が入っている点、そしてキーボード背面に外部接続のためのあらゆるI/Fが搭載されている点だ。

IMAGE

背面には、写真左から電源スイッチ、ヘッドフォン端子、VGA端子、LAN端子、USBポート×2、リセットボタン、HDMI端子、DC 5V(電源)端子、そしてMicroSDカードスロットがある。この背面にいろいろな端子が並ぶさまは、往年のパーソナルコンピュータ、PC-8001であるとか、PC-6001であるとか、JR-100、Basic Master、FM-8やFM-7と同じデザインである。もちろん端子の規格や、キーボードのレイアウトは現代のそれである。しかしかつてパーソナルコンピュータに夢中になった世代にとって、このデザインは「懐かしい」以上の感動がある。

先にも書いたように、このPCにはWindows 10 Homeがインストールされている。キーボード前面にタッチパッドがあるのでマウスは不要、ディスプレイを繋げれば即座にOSが立ち上がる。接続にHDMI端子を用いると、ディスプレイのスピーカから音も出る。他のPCと異なり、WP004はディスプレイさえあればあとはすべて本体で事足りるようにできているのだ。

あえて言うこともないが、電源スイッチを入れれば、当然のようにWindows 10が立ち上がる(最初にお定まりのセットアップはある)。無線LANでアクセスポイントの設定さえすればネットと簡単に接続できる。Microsoft Edge(新しいWebブラウザ)を使ってインターネットを見ることもできるし、Youtubeなども当然のように視聴できる。あまりの普通さに、思わず笑いたくなってくる。なあんだ、普通に使う分にはこれで十分じゃないか。亭主の机の下を占領している、あのデカブツのタワー側PCはいったい何なんだ。

本PCの使いどころは疑うことなくデスクトップでの使用であり、モバイルの代用品ではない。昨今のスマートフォン世代にとっては、モバイルで使えないことに違和感があるかもしれないがかつてはパーソナルコンピュータといえばこのデザインがスタンダードであった。

最新のPC技術をもちいて作られたレトロデザインのPC、そのデザインに一も二もなく買ってしまった亭主である。

これからどうやって使っていこうか、いろいろとアイデアを構想している。

2016年7月 7日 (木)

07/07 【聴】 Tune-Up! / Sonny Stitt, Crown|Breaktime Label(BRJ-4585)

IMAGE

 アメリカ・マサチューセッツはボストン生まれ、サックス奏者として生涯に100枚以上のアルバムを残した多作家、Sonny Stittの1972年アルバム。全7曲。PianoにBarry Harris, BassにSam Jones, DrumsにAlan Dawsonが参加している。こちらも「いーぐるの100枚」に選定されたアルバム。勉強中の亭主である。

 1972年あたりといえば、エレクトリック・マイルスやReturn To Foreverなど新しい風がジャズに向かって吹き込んでいた時代。多くのジャズ・ファンがそのうねりに一喜一憂するなか、本作は往年のファンを喜ばせる「会心作」として人気を呼んだのだという。シンプルなカルテットの編成に、Sonnyの自由自在なサックス・プレイが実に爽快。電子楽器やフュージョンといった新機軸に頼らなくともジャズはまだまだ前進できる、そんな可能性をファンに示した作品だそうだ。

 有名曲といえばやはりM7 "I Got Rhythm"だが、どの曲も文句なしに楽しい。Stittの歌うようなサックスと、Barry Harrisの控えめなソロ・プレイが聴く人を快活に、愉快にさせてくれる。(2016.07.04)

2016年7月 6日 (水)

07/06 【聴】 Sweetnighter / Weather Report, SONY(SRCS-7176)

IMAGE

 Joe ZawinulとWayne Shorterを中心に結成されたジャズ・セッション・グループ、Weather Reportの1973年作品。メンバーにEric Gravatt, Miroslav Vitcus, Dom Um Romaoを迎え、奔放かつスムースなジャズを聴かせる。全6曲。CD盤は1995年にリリースされた。「ジャズ喫茶四谷『いーぐる』の100枚」の1枚に選定されたアルバムで、亭主はこの100枚を気長に集めている。

 1960年代後半に始まったフュージョン・ブームの、ひとつの到達点とでもいえそうなアルバム。音質の良さもさることながら音楽的にも非常に聴きやすく、素直にノれる。恥ずかしながら亭主、このアルバムを最初に聞いた際にはいまひとつピンとこず、雲をつかむような漠としたサウンドを呆然と聞き流していた。実を言えば本アルバムの聴きどころはドラム/パーカッションのセクションにあって、複雑に絡み合うリズムを楽しみつつたゆたうメロディを楽しむというのがオツだったようだ。Wayne Shorterのサックスの奔放さもさることながら、ブレイクビーツばりに変化するドラムセクションは、千変万化聴いていて飽きることがない。世間では本アルバムをオーディオ・チェックのために使っているようであるが、ことCD盤に関しては格別音質がよいというわけではないらしい。(2016.07.02)

2016年7月 5日 (火)

07/05 【聴】 Joy with Moomin 真昼のジャズ(Sunshine of Finland) / V.A.,VICTOR(VICL-64594)

IMAGE

 ムーミンと白夜の国、北欧フィンランドから、フィンランド出身のジャズ・アーティストの作品を一堂に集めた企画盤。2016年6月リリース。先に紹介した「白夜のジャズ」と対を成し、北欧ジャズ・シーンを垣間見る。全14曲。

 「白夜のジャズ」に比べるとこちらはさらに陽性、ジャズというよりもポップス、ボサノヴァ、ラウンジングなど肩に力の入らない、楽しい作品がそろっている。ボサノヴァの定番"Mas Que Nada"、Miles Davisの"Seven Steps to Heaven"など有名曲も収録。"Seven Steps..."は原曲をしっかりとたどる真摯なアレンジ、それでもどことなくクラシック風に聞こえてしまうのは、アーティストたちのバックグラウンドに西洋音楽がしっかりと根ざしているからに他ならない。本アルバムのいちばんの聴きどころはM10 "Empty Fruits / Dalindeo"。Roger Nicholsを彷彿とさせるポップ・サウンドは、「このアルバムのどこがジャズじゃい!」と思わず突っ込んでしまいたくなるほどにキュートで、お洒落。いや、実際「白夜」もそうだが、本シリーズの奔放さ、ジャズにこだわることなく、しかしジャズの枠組みをしっかりと流用するしたたかさにはおどろかされるばかりだ(2016.06.25)

2016年7月 4日 (月)

07/04 【聴】 Joy with Moomin 白夜のジャズ(Midnight Sun of Finland) / V.A., VICTOR(VICL-64593)

IMAGE

 ムーミンと白夜の国、北欧フィンランドから、フィンランド出身のジャズ・アーティストの作品を一堂に集めた企画盤。2016年6月リリース、日本ではなかなか知ることのできない北欧のジャズ・シーンを垣間見られる貴重なアルバム。全14曲。

 亭主はフィンランドには2回ほど行ったことがあるし、名物のサウナにも招待されて、サウナの外にある湖に飛び込んだこともある。フィンランドの人々はみな素朴で誠実、日光浴と、森を愛する素敵な人々ばかりだ。冗談も言うし、良く笑う。しかしその笑顔は常に「大人」の品格に満ちて優しい。彼らに、アメリカの民族音楽であるジャズを奏でることができるかは、本作を聴けばすぐにわかる。確かにブラック・ミュージックのファンクネスや裏拍のリズム感は本場アメリカのそれにはかなわないが、品格に裏打ちされた端正なノリの良さには本場とはまた違った楽しさがある。収録曲も有名な曲ばかり、"Somewhere Over the Rainbow"、"Finlandia"、"Hot Rod"、"A Night in Tunisia"。うん、フィンランドのノリを堪能したいのならば「チュニジアの夜」を聴くのが一番早い。ジャズ・スタンダードのこの曲を、彼らはスカ・アレンジで軽々と吹きこなす。

 フィンランドでジャズをスカにアレンジする。この絶妙なバランス感覚が楽しみたい人はぜひ聞いていただきたいところ。(2016.06.25)

2016年7月 3日 (日)

07/03 Youtubeから

"CIDERが止まらない (Official Music Video) /かせきさいだぁ"

"メトロノーム / 米津玄師"

"Woo Hoo - BO from Kill Bill Vol.1 / The 5.6.7.8's"

"Tammy / Debbie Reynolds"

--

1曲目。イントロが電気グルーヴの"N.O."に似ているが、N.O.自体もNew Orderの楽曲に影響を受けていて、音楽というのはこういう風に世代へと受け継がれていくのだろうなと勝手に想像。サビの部分がさわやかで何度も聞きたくなる曲。個人的には平岩紙ちゃんが可愛い。ファブリーズのCMや朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」での好演が光る。

2曲目。以前ぃょRさんのブログで米津玄師の曲を紹介していたが、何曲か聞いて一番気に入ったのがこの曲。こういう「回想系」の曲を聴く何度でもじわっとしてしまうのは年のせいだろうか。時間は巻き戻すことができないし、歴史に「もしも」はない。なのについ過去を思い返してしまうのは、多分そこに大事な何かを置き忘れてきたからだろう。

3曲目。バナナマンと剛力彩芽が司会を務める「奇跡体験!アンビリーバボー(フジ系)」で、お間抜けな映像が流れるときのお約束のBGM。「うふーうふふー」のハミングも間抜けだが、バッキングのベースのレトロ感が素敵だ。The 5.6.7.8'sは(非公式の恐れはあるが)Youtubeでフルアルバムを聴くこととができる。実は日本人3人組のガールズバンドである。

4曲目。かつてオールナイトニッポンの1部と2部の間で時折流れていた。60年代ポップスを代表する1曲、といって間違いないだろう。この曲はデビーが主演を務めた"Tammy and the Bachelor"の主題歌で、この曲自身もデビーが歌っている。アメリカでは5週連続でビルボード1位を飾り、EPは日本でも発売された(B面はMoonglow)。ただ、映画自体は国内で公開されていないようだ。以前紹介したSkeeter Davisもだが、最近60年代ポップスに興味深々の亭主である。

2016年7月 2日 (土)

07/02 【聴】 DJ Kicks / Moodymann, !K7(K7327CD)

IMAGE

 デトロイト・テクノでも特に黒い方担当。MoodymannことKenny Dixon Jr.がDJ KicksシリーズでMixアルバムをリリースした。全30曲、ブラック・ミュージックを軸足に、サンプリング・ミュージックやソウル、テクノなどを組み合わせたオーガニックな作品に仕上がっている。収録アーティストはFlying Lotus, Nightmares on Wax, Andresほか。

 上ではテクノ寄りのアーティストを紹介したが、全体としてはソウル・ジャズヴォーカル系の作品が多く、テクノというよりも歌モノのコンピレーションという色合いが強い。このテの作品はとにかくインパクト重視というか、チルアウトさせてなんぼの世界になりがちなのだが、本作に限ってはテンションを抑えた選曲にしているようで、奇をてらわない、しかし工夫をこらした構成に感心させられる。M3 Dope Headの"Guttah Guttah"はピアノのしらべにラップをのせる「異形」の作品。ところがMoodymannにかかるとジャズ・クラブのワンシーンという雰囲気にアレンジされてしまう。素直に「良い」コンピレーションと評価できる。

 それにしてもMoodymannといえば最近の作品ではコミカルなジャケット・デザインが特徴的で、シリアスな要素が見当たらなかった(彼なりのペシミズムだと思われる)。対する本作のジャケットはハードボイルドでシンプル、内側の曲リストも最小限。しかし選曲もMixもこだわりまくりである。(2016.06.11)

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ