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2016年4月

2016年4月28日 (木)

04/27 日々雑感

このところブログが停滞気味である。

理由は明白で、とにかく日々お疲れだからだ。一日仕事をし、家庭で用事を一通り済ませると夜はもう目を開けていられない。22時頃からパソコンを立ち上げ、ぽつぽつ過去のCDレビューを補完しているものの、いつの間にか椅子で眠ってしまっている。先日健康診断があり、産業医に夜起きていられない、疲れやすいとさんざんこぼしたが、見事にスルーされてしまった。何か重篤な病気なのではと真剣に主張しても、産業医は睡眠時無呼吸症候群の検査を受けるようにと言うばかりである。以前に検査して問題なかったと言うのにも関わらず、である。要するに検査で儲けたいらしい。

ブログが停滞気味なもう一つの理由は、ブログ記事のハードルを自ら上げているからだ。以前から亭主は「客観的な事実に基づき」「独自の視点で」「読者に気づきを与える」ブログ記事に価値を見出していて、自らのブログにもそんな価値ある記事を求めている。だが、前述の理由で記事を書ききる体力がなく、少し書いては破棄してしまう、そんな状況が続いている。「客観的」に書こうとすればそれなりに現状を丁寧に説明すべきであるし、「独自の視点」を持つためには現状を十分把握する必要もある。「読者に気づきを与える」ためにはまとまった時間に自らの考えをまとめ、新しい価値へと昇華させなくてはならない。今の亭主の疲労度ではとても難しい。

ブログ記事を無理やり夜に書かずとも、昼休みや出張の移動中に書けばよいと思い立ち、Pomeraをあちこち持ち歩いているが、そもそも会社では昼休みも仕事をしているし、出張中はもっぱら読書の時間である。いや、最近は目が痛く、電車の中で本を読んだり、Pomeraでテキストを入力しているほどの精神的な余裕がない。目が痛いと頭も痛い。頭が痛いと思考することすら面倒になる。

自らブログのハードルを上げずとも、「疲れた」だの「眠たい」だの「腹減った」だの、短い言葉で欲求を表現する程度の記事でも(そもそも誰も読んでいないのだから)問題ないのではないかと思うこともある。だが、「誰も読んでいない」ということは自分が唯一の読者なのだ。自分が読み返して、なんじゃこらと思うような記事は書きたくない。これはプライドというよりも知性の問題である。

いつかこのつらい状況が解消されることを願っているが、今のところその気配は一切ない。子供のころは、寝て起きたら元気はつらつだった。若いころは、ゲームで徹夜し翌日会社に行く、などということが平気でできた。今はただひたすら減り続ける体力と折り合いをつけるだけである。

若いころには想像しえなかった疲労感と、朝を迎えても回復することのない減退感。これが老いというものかと、しみじみ絶望を味わっている。

2016年4月25日 (月)

04/25 日々雑感(三菱燃費偽装の笑えない話)

燃費偽装なんて気にならない人に底値買いのチャンス到来、三菱ekワゴンと日産デイズの中古車相場が絶賛下落中(from 市況かぶ全力2階建)


リコール隠しにつづく三菱自動車の不祥事は、三菱車およびOEM供給されている日産向け軽自動車の燃費偽装だった。


そもそも、自動車メーカの燃費競争はダイハツのミラ・イースがしかけた30km/lが発端と記憶している。この喧嘩をメーカ各社が買い、あの手この手で燃費を向上させた自動車を市場投入した結果がこれである。メーカ各社の技術力が如実に現れた、ということなのだろうが、担当者にしてみれば無理やり競争に引き込まれたわけで、これは喧嘩を売ったダイハツが一番クレバーと言わざるを得ない。結果的に三菱は不正で自滅し、日産はその巻き添えを食った形になる。製品は違うが、日々他社とどう戦っていくかを考える立場にある亭主にとって、ダイハツの戦略はある種大変に参考になる。


ただ、手放しで感心できないのは、実家の母の車が話題の日産デイズだからだ。


父親は「燃費で買ったわけではないから」などと平静を装っているが、街を走ればそれなりに後ろ指をさされるだろう。あまりいい気分はしない。なにより、今後のアフターサービスが心配になる。まさか日産がアフターをやめるということはないだろうが、三菱は会社自体がなくなってしまう恐れすらある。国は、ekワゴンやデイズで減免されていたエコカー減税分を追徴するつもりだという。不具合対策、税金の追徴、今後の売り上げ減少などで三菱の経営は確実に傾く。


世の中には、財閥系の三菱が簡単に倒れるはずがないと根拠のない安心感を持っている人がいる。不正会計の東芝も騒いだ割には潰れていないし、大企業は多少のことがあっても大丈夫なのだと思っている人もいるようだが、東芝はともかく三菱自動車はシェアからすれば中小の部類に入る。リコール一回で利益が消し飛ぶ昨今、三菱自動車に安心を求めるのは大きな間違いのように思う。



2016年4月21日 (木)

04/21 【読】 「ケイロンの絆―グイン・サーガ138(宵野ゆめ、早川文庫)」

「ケイロンの絆―グイン・サーガ138(宵野ゆめ、早川文庫)」

 宵野ゆめ、五代ゆうの二人によって書き継がれている<グイン・サーガ続篇プロジェクト>からの最新刊。今回は宵野氏によるケイロニア・サイドのエピソード、ケイロニア女帝となる意思を固めたオクタヴィアが、即位式に臨むまでの物語が語られる。

 「七人の魔導師」事件によって徹底的に破壊されたケイロニアの首都・ケイロンが今回の舞台。シルヴィア王妃の失踪、グイン王の愛妾ヴァルーサの出産から2年ほどが経過した頃が本物語の時代背景となる。グイン王の采配により徐々にではあるが復興の兆しが見え始めたケイロニアにあって、次の課題は崩御したケイロニア皇帝アキレウスの後任問題だった。アキレウスの弟の娘で、「イリス」との異名を持つのオクタヴィアの急浮上で、「女帝」の話題で持ちきりとなる国内。だが女性を皇帝に据えるということに難色を示すものも多く、十二選定候のうち2名が離反する形となっていた。本編では、離反した2名のうちの1人ロンザニア選定候カルトゥスのおひざ元・ロンザニアが算出する黒鉄鋼の価格急騰問題を端緒として、離反者2名による謀略がつづられる。謎の魔道勢力の暗躍、シルヴィアの落としだねであるシリウスの行方などもからんで、事態はすこぶる混迷、この難局をグインがいかにして乗り越えるか、が本書の見どころとなる。(2016.04.21)

2016年4月19日 (火)

04/19 日々雑感

そもそも車を買い換えようと思ったのは、先日の点検でサスペンションに不具合が見つかったからだ。

経年劣化か、それとも衝撃がかかったのか、あるいはその両方かは定かではないが、右前輪のサスペンションからオイルが漏れていた。オイル漏れには気がついていたが、まさかサスペンションからの漏れとは思わなかった。ディーラーによれば、乗り心地が悪くなるくらいで当面支障はないものの、次の車検は通らないという。

修理費用は片方のサスペンション交換で9万、両方で16万と見積もられた。ついでに下回りがずいぶん錆びており(毎回点検のたびに錆止めの塗装をしているにもかかわらずだ)マフラーに孔が開くのも時間の問題だという。サスペンションとマフラーで・・・おそらく修理代は30万は下るまい。ボンネットの塗装がはがれていて、ここから錆が広がるという心配もある。

ディーラーは基本的に純正品しか扱わないので、互換性のあるパーツを取り寄せて、町の修理店で修理するという方法もある。新品パーツではなく中古を使うという手もある。いずれにせよメンテナンス費用は年々増加しているので、どこかで車を乗り換えないと、累積したメンテナンス費用が本体価格を上回ってしまう。事故に遭った際の保険も支払われなくなる。税金も高いままだ。

煮詰まった頭を切り替えるため、なぜサスペンションからオイルが漏れたのだろうかと思いを巡らしてみると、大甕駅の駐車場の入り口に盛大な段差があったことを思い出した。亭主は東京出張の際にいつもこの駐車場を利用している。帰宅はいつも8時をすぎる。暗闇のなか駐車場をでるといつもここでガッタンと盛大にやらかす。そんなことをFさんにこぼしたところ、あたしの車のサスはそんなんじゃあやられないよと言われたが、ラリーカー並にガチガチに固めた車を比べられても困る。

車を買ったのが2002年の春だから、今年で14年目になる。距離も15万kmを超えた。最近の車は耐用年数が延びたと言うが、やはり寿命なのだろうか。

2016年4月18日 (月)

04/18 日々雑感

そろそろ車を買い替えようと思っているのだが、欲しい車が見つからない。

お世話になっている日産のディーラーさんの顔を立てて、今回も日産車を買おうと思っているのだが、現行車種のなかに欲しい車が見つからないのだ。

なにしろ新車と呼べるものがないうえに、以前に比べると車種もぐっと少なくなっている。Skylineは北米ブランドのInfinityを国内展開、コンパクトカーは東南アジア市場を狙って企画したもの、純粋に国内向けはX-Trailくらいのものだ。MuranoやDualisは姿を消し、現行モデルはどれもずんぐりむっくり、お世辞にもスタイリッシュとはいいがたい。

ただ、亭主もまた欲しい車が具体的にどのようなものかというイメージをつかみきれずにいる。

家族二人、犬二匹が乗るためにはドアが4枚なくてはならず、高速道路を快適に走るためには航続距離とパワーが必要である。子供がいないのでワゴンに乗るつもりもない。家族の治療費が毎月かかるので、価格も重要な要素である。400万、500万といった価格の車に乗れるほどの余裕はない。そのような条件で、X-Trailしか選択肢がない、というのがさらに気に入らない。

職場のFさんに相談したところ、やはり日産に欲しい車はないという。今ならばスバルであろうとのコメント、亭主もそれは薄々感じていた。

スバルならばLegacy B4かImpressaあたりだろうか。休みの日にでもディーラーに行ってみようか。

2016年4月17日 (日)

04/17 【聴】 Cosmic Explorer/ Perfume, Universal(UPCP-9013)

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 Perfume通算6枚目となるオリジナル・フル・アルバム。シングルカットされた"Sweet Refrain"、映画「ちはやふる」の主題歌"FLASH"、チョコラBBのCF曲"Clung Cling"などタイアップ曲のほか、アルバム初出の新曲なども収録。なお初回限定盤Aには、オリジナルCD1枚に加えて"FLASH"のアナザーバージョン、そしてアルバム"Level 3"で好評を博した3人による「ラジオ番組」(53分!),Blu-rayディスクとして"FLASH"、"Hold Your Hand"、"Cling Cling"のビデオクリップ、さらに2015年のNHK紅白歌合戦で放送された"Pick Me Up"の舞台裏ドキュメントを収録。

 レトロフューチャーなテクノポップ、刺激強め、強炭酸のアシッド・テクノ。ポップ・ミュージックを軸足に、実験的な楽曲を含め様々なジャンルを試行してきたトラックメイカー中田ヤスタカの次なる挑戦は、1990~2000年代を思わせる爽快なテクノ・ポップ。フュージョン的でもあり、また小室サウンド的な豪華さもある。ただかつてのような扇情的な要素はなく、むしろかつてのレトロフューチャーよりもさらに未来的、宇宙的な感じすらする。ついでに言うと、亭主のようなかつてゲームにハマった人間には、"Out Run"(SEGAの体感ドライブゲーム)、"Space Harrier"(同じくSEGAの体感3Dシューティング)のようなサウンドといったほうがしっくりくる。ポジティブでスピード感あふれるリズム、FM音源、PCM音源を使ったかのような懐かしい音色。そうそうスぺハリにこんな曲があった。

 ちなみにSpecian CDのラジオ放送、Special Blu-rayのNHK紅白歌合戦はいずれもファンならば必聴。CDにはむちゃくちゃ明るい女の子たちのトークが、Blu-rayには紅白常連となった彼女らの大物アーティストぶりが収録されている。

2016年4月16日 (土)

04/16 日々雑感

熊本で発生した地震は、未曽有の大災害となった。

不謹慎なたとえで恐縮だが、たとえば東日本大震災が「地震」+「津波」+「放射能」の複合攻撃だったとするならば、熊本の大災害は「地震」+「地震」+「地震」+「地震」+・・・の連続攻撃である。とにかく、最強レベルの揺れがひたすら同じ地域にダメージを与え続けている。多くの家屋が上から下へと無残につぶれているのを見ると、それら揺れが直下型だったことを示している。もともと歴史のある、古い家屋の多い地域である。耐震基準にそっての建て替えも進まぬ状況だったことだろう。

地震学者や気象庁の職員たちは相変わらず見当はずれなコメントを繰り返していて、かつて阪神淡路大震災や東日本大震災で得られた貴重なデータはほとんど生かされていないようである。東日本大震災では亭主自身が被災者となり、電気も水も通じぬ部屋で、ラジオ放送だけを頼りに復旧を待っていた。あの頃も今と同じように、地震学者や気象庁は無責任なコメントに終始していたのだろうかと思うとやりきれない。亭主は、被災されていない人たちがTwitterやFacebookなどで憤っていた2011年当時と同じ気持ちを味わっているのだろうか。

テレビからは熊本の映像がひっきりなしに流れ、東日本には届くべくもない九州の緊急地震速報が、不穏なチャイムとともにテレビから聞こえてくる。最初は食い入るようにテレビを見ていた妻だが、夕方にもなるとすっかり消耗して、普段は見ない「人生の楽園」を音を絞って眺めている。

憤っていないと、悲しみのニュースに心が疲弊し、浸食されてしまいそうである。

そもそも、亭主などはどうでもよいのだ。願わくば熊本の人たちにストレスに対抗できる強い精神を。

2016年4月15日 (金)

04/15 【聴】 Satogaeru Concert / Akiko Yano + Tin Pan Part II, Speedstar|Victor(VIZL-954)

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 矢野顕子、細野晴臣、鈴木茂、林立夫の4人からなるユニット、Akiko Yano + Tin Pan Part IIが、2015年12月13日に東京NHKホールで行われた定期コンサートの様子を収録したライブアルバム。CD2枚、Blu-ray1枚という構成、Disc 1に7曲、Disc 2に10曲、Blu-Rayには17曲の映像と、単に音声と映像を(収録できる分だけ)ディスクに振り分けている。この構成は先月の電気グルーヴの「塗糞祭」とまったく同じ。Blu-rayの音声がハイクオリティなだけに、いちど映像として収録しておけば音声トラックを抜き出してCD化するのは意外と楽なのだろう。

 矢野顕子さんといえば、毎年年末に「里帰るコンサート」を開催していて、本公演は年中行事の一つ。ただし今回はバッキングにTin Panのメンバーを据え、またTin Panのメンバーの作品を演奏リストに加えることで、ぐっと豪華さを増している。

  はっぴいえんどの「相合傘」「恋は桃色」「風をあつめて」など有名曲を収録、ヴォーカルも細野さんや鈴木さんが担当。おっとTin Panのアルバムから、矢野さんがヴォーカルを担当した"Queer Notions"も収録している。アッコさんの強烈なファンで、アッコさんのアルバムの曲だけを聴いていたいんだ!という人がもし仮にいるならば、(そんな過激な人はいないだろうが)その楽曲の幅の広さ、マニアックさに驚くことだろう。はっぴいえんどやその後のポップスが好みの人にはたまらない内容、もちろん亭主も大好物である。

 なおライブ収録ではCDには入らない曲間の楽しいおしゃべり、故・大瀧詠一がはっぴいえんど時代に歌った「氷雨色のスケッチ」を鈴木茂が歌ったエピソードなどを収録している。掛け合いや、演奏でのメンバーの表情がよくわかってこちらも楽しい。

04/15 熊本で大地震が頻発

2016年4月14日21時26分頃、熊本県熊本地方でM6.5、最大震度7の大地震が発生した。その後も22時7分に震度6弱、22時38分に震度5弱、15日0時3分に震度6強の地震が発生していて、その揺れの強さ、頻度は東日本大震災に匹敵する。

被害にあわれた方には心よりお見舞いを申し上げたい。

幸いなのはマグニチュードが東日本大震災に比べて低いこと、津波が一切発生していないことであるが、油断はできない。この揺れが引き金となって、あちこちで揺れの誘発されるという可能性も捨てきれない。

現在は熊本県を中心として、広くとも九州にのみ揺れが広がっているようである。一刻も早く事態が収束することを願う。

04/15 【聴】 電気グルーヴ25周年記念ツアー 「塗糞祭」 / 電気グルーヴ, Ki/oon(KSXL-187-190)

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 平成26年、電気グルーヴ25周年を記念して開催されたライブ「塗糞祭(とふんさい)」の映像と楽曲をBlu-rayおよびCD2枚にまとめた豪華盤。映像は全34曲、音楽は33曲を収録。ちなみに映像が1トラック多いのは「オープニング」が含まれているから。今回購入した豪華盤には、ライブでもおなじみ糞を塗るためのハケが付いて来る。ただし塗るには少し小さい。

 25周年らしく、これまでの電気の曲をまんべんなくプレイした豪華内容のアルバム。デビューから現在まで、電気の曲がリリースしたアルバム順に流れてくると、彼らの歴史がまるで走馬灯のように立ち上がっては消えていき感慨深い。初期はラップを中心としたアシッドなトラック、中期はテクノを意識したポップ・ミュージック、後期は様々な実験によってつくられた異形の音楽。彼らの歴史をたどりつつ、最後に「電気ビリビリ」で〆る構成にはジンとくる。もっとも彼らのライブでは最後に「電気ビリビリ」を置くのが普通なのだけれど。なお、本アルバムにはCMJK、スチャダラパー、砂原良徳ら豪華ゲストが参加している。「今夜はブギーバック」など直接電気には関係ないヒット曲が織り込まれているあたりは従来ライブ・セットからの大きな変更点、といえるだろうか。

2016年4月14日 (木)

04/14 【読】 「ビューティーキャンプ(林真理子、幻冬舎)」

「ビューティーキャンプ(林真理子、幻冬舎)」



エルザ・コーエン。フランス出身、ミス・ユニバース日本事務局のトップ・ディレクターとして辣腕を振るう彼女と、彼女に見いだされミス・ユニバースを目指す12人の女性たちの苦闘を描いたフィクションが本作。2016年2月刊。妻文庫。



世界の3大美女コンテストとして知られる、ミス・ワールド、ミス・インターナショナル、そしてミス・ユニバース。全世界から選りすぐられた美女たちがその美貌と、知性とを競い合う場がこれらのコンテストだ。かつてはフェミニスト・男女平等主義者に敵視され、外見主義の象徴として何度となく批難の対象となってきたこれらコンテストであるが、選ばれし彼女らが生来の美しさだけで勝ち上がっていける世界かといえば、そうではない。美しさのために徹底的に体形を絞り、メンテナンスし、衣服から化粧、食事にいたるすべてをマネジメントし、さらに知性と教養を磨いていかなくてはならない。まるでアスリートのような世界は、世界各国から勝ち上がってきた女性たちと真っ向勝負するための試練の場でもある。



また、彼女らを磨き上げるトップ・ディレクターにも、特異の才能が求められる。アスリート並みの体力、スポンサーや審査員、あるいはメディアを手玉にとるインテリジェンス、論理を駆使し、時には力づくでねじ伏せるメンタルの強さは、エルザ自身の「美の伝道師」なる二つ名からは到底想像できない。物語は、スーパーウーマン・エルザ・コーエンのアシスタントである「並河由希」の視点から、エルザと12人の女性たちの人間模様、そして日本大会当日までの2週間の苛烈なプログラム「ビューティーキャンプ」の様子を描きだす。



―――と、作品の概略はこんな感じだろうか。



魑魅魍魎うごめくコンテストの舞台裏、パワフルで知的なスーパー・ウーマン、そして女性たちによるアスリート顔負けのサバイバル・レース。エンターテイメント的な要素がふんだんに盛り込まれた構成は予備知識がなくとも十分に楽しめる。ストーリーのテンポもよく、最後まで中だるみすることがない。残念なのは、12人の女性それぞれの個性がいまひとつ書ききれていない。それぞれの名前と顔、容姿、性格や生い立ちなどが読み終えるまではっきりと対応せず、結局12人の誰がどうだったのかよくわからないまま物語が終わるため非常に物足りない。12人すべてをストーリに絡める、いうのは実際かなり難しいとは思うが、亭主には物足りない印象ばかりが残った。

2016年4月11日 (月)

04/09 【動】 第11回戸田・彩湖フルマラソン&ウルトラマラソン大会出場

4月9日、埼玉県戸田市で開催された題記大会に出場した。
彩湖は、荒川の支流に洪水調節のために作られた人造湖である。また都内・埼玉県内向けの水源でもあり、しっかりと自然が保護されている。大会は、彩湖に隣接する道満グリーンパークの陸上トラックをスタート・フィニッシュに、湖をめぐる周囲5km弱のコースで開催された。

当日は非常に良い天気で、フルマラソン、ウルトラマラソン合わせて2000人が出走。コース沿いの桜はちょうど満開、ランナーたちは桜吹雪舞い散るコースで健脚を競った。

亭主はといえば、このところ人生ハードモード、海外出張やら仕事の締め切りやら、アロハ君の手術やらと公私ともに忙しく、ほとんど練習できないなかでのフル挑戦となった。結果はといえば・・・正直惨憺たるもの、20kmを超えたあたりから両足が痙攣し、残りの20kmは歩いたり走ったり、ときおり座り込んだりと非常に苦しいレースとなってしまった。すべての給水ポイントで水やスポーツドリンクを飲んだのだがほとんど効果がなかった。あとで調べてみると足の痙攣はどうやらミネラル(塩分)が足りないかららしい。

コースには飲み物(水、スポーツドリンク)のほか、オレンジジュースやコーラ、緑茶などのソフトドリンク、それに軽食なども用意されていて、走るよりもそちらを楽しみにしている人も多かったようだ。このところ走ると胃袋の機能が完全に停止してしまう亭主、今回はタイムと胃腸を気にして全く食べなかったのだが、次回はぜひ軽食も楽しみたいところ。

完走後は棒のようになった足をひきずりやっとのことで着替えたのだが、ふと思い立ち会場の整体サービスを申し込んでいる。2名待ちということで30分くらい待っただろうか、院長先生の施術で足も肩もかなり楽になった。施術を受けうるちに日が傾き、風が強く、また冷たくなってきたため、施術後はそのまま車で帰宅、18時に家に到着した。

それにしても徐々にフルマラソンがつらくなっている。走り込みが足りないのは十分に理解しているつもりだが、ミネラル補給であるとか、エネルギー補給であるとか、もっと工夫してもよさそうだ。亭主のマラソン中のエネルギー補給といえば義兄に勧められた"Shotz"を常飲しているのだが、口当たりがどろりとしていて非常に飲み辛く、残してしまうこともしばしばだった。今度は違うサプリメントも試してみようか・・・と考えさせられる大会だった。

サプリはともかく、会場のスタッフのみなさん、ボランティアのみなさんの対応の良さ、手際の良さは非常に素晴らしく、楽しく走ることができた。スタッフのみなさん、ボランティアの皆さん、そしてランナーのみなさん、どうもありがとうございました。また次回の大会でお会いしましょう。

2016年4月10日 (日)

04/10 【聴】 Wind Dance / Francesca Tandoi Trio, 澤野工房(AS-150)

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イタリア生まれ、ハーグ王立音楽院卒業後オランダを中心に活動する女性ジャズ・ピアニスト、Francesca Tandoiの最新3rdアルバム。Debussyの「月光」のジャズ・アレンジ、W.Montgomeryの"Fried Pies"のカバーなどを含む全11曲。なお彼女自身の楽曲も2曲含まれている。

BassにFrans Van Geest、DrumsにFrits Landesbergenという布陣は1st、2ndと変わらず。楽曲そのものの完成度も以前と同じく非常に高い。ジャズとしてのスリリングな演奏はもちろん、イージーリスニングのリラックス感も感じられて、以前の作品に比べると角がとれた印象。R.RodgersとL.Hartの"This Can't Be Love"で披露する彼女自身のヴォーカルも、軽快なリズムとともに軽やかだ。ジャズをジャズと身構えて聴くのではなく、じっくりと聴きつつも心が躍る、そんなサウンドに仕上がっている。そういえば先日彼女自身初となる来日コンサートを開催したという。近くならばぜひ行ってみたかったところだ。

2016年4月 8日 (金)

04/07 ステレオ時代第5号を読んだ

「ステレオ時代」という不定期刊のムックがある。

1960~80年代にオーディオに夢中だった世代に向け、毎号オーディオの懐かしい話題を提供する雑誌だ。

付録に鈴木英人のオリジナルカセットレーベルがついてきたり、かつての銘機、オーディオメーカを懐古する記事が連載されていたりなど、読者層を極端に絞った構成になっている。いまどきラジカセや、カセットテープの話題で盛り上がれるのは、それなりに年齢の行った人々であろう。亭主もまた子供時代にラジカセやカセットテープに慣れ親しんだ経験があって知識も有するが、そこはそれ、子供の知識である。この本の企画が楽しめるのは、やはり亭主よりも少し年上の世代、1980年代にオーディオに投資できた世代ということになる。

亭主が購入したステレオ時代第5号(2015年12月刊)では、「コンパクトディスク33年目の真実」と題して、CD黎明期における日本のエレクトロニクス技術、各メーカが工夫を凝らした技術が特集されている。Marantz CD-34、NEC CD-803といった最初期のプレーヤ、SONYの光学系固定方式のドライブ、VictorのK2インターフェース、TEACのVRDSシステムなどが、開発者からのインタビューという形で解説されている。「なぜ昔のCDプレーヤーは音が良いのか」なるアオリは、「現在のプレーヤと比較して」ではなく、「当時の記憶として」らしい。いや、それでよいのだ。なにしろこの本は、かつてオーディオに夢中になった世代向けに編集されているのだから。その証拠に、本書には現代を代表するCDプレーヤーのメーカ、たとえばDenonやAccuphase、Luxといたブランドは一切登場しない。これらのメーカのプレーヤーの音が悪いからではなく、現在も現役で活躍するメーカ、現在進行形のメーカの音を評価することが、読者層の興味ではないことをよくわきまえているからだ。

CDを1988年から聴き始めた亭主にとって、本書は多少オトナな内容であったが、知らない情報は、(それがたとえ過去の話題だったとしても)新情報に違いない。時間をみつけては少しづつ、楽しみながら読むことができた。

亭主自身はかつてのオーディオブームも、バブル期の大艦巨砲主義のオーディオも、今の音楽配信やハイレゾ、PCオーディオ、ヘッドフォンといった新しい音楽の楽しみ方の流れも否定しない。音楽はカセットテープやCD、FMや音楽配信といったフォーマットに縛られずに存在し、時代の流れにあわせて容れ物を変えていくものだと割り切っている。それでも今のCD店の閉店を憂えるのは、それまで当然のようにあったものが、いとも簡単に、ごく短時間に消えていく喪失感にさいなまれるからだ。1980年代にあれだけあったレコード店、CD店がつぎつぎと閉店していることを、割り切って考えるほどには達観していない。音楽が容れ物を変えて移り行くものだったとしても、レコード店やCD店を閉店しようと決めた人々の思い、無念を置いていくことはできない。

終わりつつあるCDというメディアへのせめてものはなむけに、かつて銘機と呼ばれていたCDプレーヤを買ってみようかなどとも思っている。

ちなみに亭主のMy 1st CDプレーヤは、ラジカセではSony、ミニミニコンではPioneer(Selfie)、ハイコンポではOnkyo、単品コンポではDenonであった。印象はどれも悪くないが、やはり一番入れ込んだのはDenonだったかもしれない。

2016年4月 4日 (月)

04/03 【動】 第33回富里スイカロードレース大会当選のお知らせ

ここのところ参加希望者多数につき抽選になっていた題記大会の抽選に当選した。

だれもお祝いしてくれないので自分で祝っておく。

おめでとうございます。

ありがとうございます。

基本的に、抽選に申し込むときや籤を引くときは、絶対当たるという確信をもってコトに臨むことにしている。当たったら喜ぶし、外れたらあっさりとあきらめて次を狙うことにしている。以前は結構引きずったり、いろいろとネガティブなことを考えたりもしたが、ここ10年くらいはわりと割り切っているというか、あまり細かいことは考えず前向きに過ごすよう心掛けている。

(もちろん精神的にかなりきついときもあるので常に前向きとはいかないのだが)

前向きに過ごすようになって、前向きになることで運もまた自分の味方になってくれているような気がしている。特に今年は富里スイカ当選もだが、先月の海外出張で危うく飛行機事故から逃れたり、飛行機の乗り換えをブリュッセルからフランクフルトへ変更したことでテロの危険性も回避できた。これがなぜ前向きとつながるのか―――と問われるといまひとつ説明が難しいのだが、要するに危険ギリギリのところを躊躇せずに進む思い切りが、結果的に良かったのだと感じている。

実際、このところあらゆる場面で「人生ハードモード」を実感している。しかし困難だからと立ち止まったり、ゴネたりは一切しない。自分の力を信じて、冷静に周囲を見極めながら前へ前へと進むよう心掛けている。たとえ失敗してもそこで躊躇したり、へこんだりしない。そんな態度が結果的に運を引き寄せているように感じられるのだ。

富里スイカロードレース大会に当選したことが、前向きな心掛けの結果か―――もいまひとつ説明が難しいのだが、結果論からいえば、当てようとして当たったのだから当てて当然なのだ。

ならば、もし外れていたらばどう解釈したか。おそらく「今が当たる時期ではなかった」と受け取ってさっさと次に進んでいただろう。

これはおそらく一般論になるだろうが、ネガティブな思考からはネガティブな結果しか生まれない。それがたとえ「運」に支配されていたとしても、ネガティブな思考が引き寄せる「運」と、ポジティブな思考の引き寄せる「運」は、おそらく引き寄せの過程でなにかが異なるはずだ。あるいは結果がもたらす次のアクションが未来の結果を変えるはずだ。

とはいえ、いくら考え方が前向きでも、宝くじを買おうという気にはさらさらない。あれは統計上相当無理筋な運試しだと、数学的にも、自分の直感や経験からも理解しているつもりだからだ。

2016年4月 2日 (土)

04/02 日々雑感

先日の海外出張に持っていった/いかなかったデジタルガジェットについて書いてみる。

1.必須アイテム

(1) スマートフォン(au iPhone 5S)

 基本的にauは欧州でも使用可能。発信は180円/分、SMS送信は100円/通、受信は無料と割高ながらも、使えて損なことはない。データ通信は2980円/日とこれまた割高なので、後述の海外Wi-Fiを使うのが正解。むしろスマートフォンの威力は、通話やメールよりもメモやカメラ、辞書などが一括して使える点にある。これまでぞろぞろと持ち歩いていたデジタルガジェットが集約されたという意義は大きい。データ通信をしなくとも十分に使えるし、十分に活用したい。

(2) 電子書籍(Amazon Kindle Paperwhite)

 今回は以前から気になっていた新書を数冊購入、Kindleに保存して持ち出している。電池の持ちやサイズ、読みやすさを考えるとPaperwhiteがベスト。暇なときにさっと取り出して読めるのが良い。

(3) ワードプロセッサ(Kingjim Pomera DM100)

 旅に出ると急に創作意欲が沸いて来る。頭の中に浮かんできた様々な考えをまとめるには、フルキーボードが使えて電池の持ちがよく、Wi-Fiや3Gなどを必要としないPomeraが使いやすい。もっぱら私用のテキスト書きに使っている。当サイトのブックレビューやその他もろもろ駄文向け。なおスマートフォンのメモ帳機能やEvernoteを使ってももちろん構わないが、亭主はスマートフォンのフリック入力で長文を書くことができない。

2.業務のため仕方なく持参したもの

(4) 会社から支給されたセキュリティPC

 Windows Embeddedを搭載、PC本体には最小限の物理メモリしかもたず、ネットワーク経由で国内のPCにリモートデスクトップでアクセスする。今回の出張で一番かさばったシロモノだが、しかたない。

(5) 海外用Wi-Fi(xcom global)

 内規で「セキュリティ上ホテルのWi-Fi/LANは使用不可」となっているため、前回出張に引き続き「イモトのWi-Fi海外レンタル」を利用した。1280円/日、たしか300MB程度のデータ通信ができたと記憶している。300MBなのでゲームをしたり、SNSに写真・動画を投稿したりするとあっという間にデータ通信量が超過するので注意されたい。一方セキュリティPCからのリモートデスクトップ接続は画面描画とキーボード/マウスなどのデータ転送だけで済むらしく300MBでも十分に使える。

 私用ならば空港ラウンジやホテルの無料Wi-Fiを使うというテもある。

3.持参しなかったもの/持参しなければよかったもの

(6) 音楽プレーヤ(Apple iPod classic)

 聴くタイミングが限定されるだろうことを見越して、今回あえてiPodを持っていかなかった。音楽を聴く機会は航空機内くらいだろうから、こちらは機内サービスを利用すればよいだろうと思ったからだ。案の定というか意外というか、今回は機内サービスを使わなかったのだが、iPodで音楽を聴こうという気分にもなれなかった(機内では本を読んだり寝ていたりした)。ちなみにホテルにはTivoli AudioのModel Oneが置いてあって、セキュリティPCなどで会社のメールを読んだりテキストを書いたりする際にはずっとModel OneでフィンランドのFMを聴いていた。

(7) デジカメ(Canon Powershot G16)

 前回の出張ではデジカメを持って行ったのだが、荷物としてかさばるのと持ち歩きに邪魔なのとで今回は持ち出さなかった。カメラ機能はiPhone 5Sに任せていて、メモ程度ならばiPhoneでも全く困らない。カメラマンよろしく常にカメラを携帯してシャッターチャンスを狙うような甲斐性が亭主にもあるならば、デジカメを持っていったことだろう。

(8) 電子辞書(SII SR-ME7200)

 海外でわからない単語があった際に電子辞書でちょっと調べる、という心の余裕があればもっていってもよかったのだろうが、以前も今回も電子辞書を使うシーンは一切なかった。前回、今回と海外に持ち出したのだが、使いどころがないため次回からは持ち出さないこととする。iPhoneに良い辞書アプリがあればそれで十分だろう。

 パリ、そしてブリュッセルでのテロを受けて、ヨーロッパのセキュリティはかなり厳しくなっている。空港の手荷物検査では荷物の中を徹底的に改めるほか、デジタルガジェットについてはすべてバッグから出すよう指導される。今回はセキュリティで(1)(2)(3)(4)(5)(8)およびケーブル類・充電器などを検査用のトレイに並べたが、出すときも、またしまうときも手間がかかってかなり疲れた。重量の点からも、また手荷物検査であらぬ疑いをかけられないためにも荷物は最小限にとどめるべきだ。

 そのほかのガジェットについても付記しておく。

 モバイルバッテリーは、スマホを使い倒すヘビーユーザーには必須アイテム。亭主も今回4700mAhのモバイルバッテリーを持参したが、役に立ったのは帰国後、飛行機を降りて特急列車を待つまでの時間つぶしでスマホのバッテリが底をついたときくらいだった。モバイルバッテリー自体は手荷物検査で一切難癖がつけられなかったが、荷物の数を減らすという観点からは持参しなくても格別問題はないだろう。

 むしろ大事なのは、テーブルタップ。今回は4個口のタップを持って行った。現地の230V電源は変圧器で100Vまで降圧可能だが、変圧器にコンセント穴が1つしかないことから、タップを使ってスマホ、セキュリティPC、海外用Wi-Fiへ同時給電することができた。テーブルタップは今回最も役に立った電気製品かもしれない。

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