« 02/12 【読】 「デザイン思考が世界を変える~イノベーションを導く新しい考え方(ティム・ブラウン、千葉敏生訳、早川書房)」 | トップページ | 02/13 【読】 積読通信 »

2016年2月12日 (金)

02/12 【読】 「細野晴臣 録音術~ぼくらはこうして音をつくってきた~(鈴木惣一郎、DU Books)」

「細野晴臣 録音術~ぼくらはこうして音をつくってきた~(鈴木惣一郎、DU Books)」

音楽ユニットWorld Standardの鈴木惣一郎が、細野さんのソロ作品を手掛けたレコーディング・エンジニア7人にインタビューした本。インタビューの相手は吉野金次(Hosono House)、田中信一(Tropical Dandy、泰安洋行)、吉沢典夫(Paraiso)、寺田康彦(S.F.X, Medicine Compilation)、飯尾芳史(Philharmony, omni Sight Seeing)、原口宏(Flying Saucer 1947, HoSoNoVa)、原真人(Heavenly Music)。なお各インタビューのあとには細野さんへのインタビューと、楽曲解説も収録されている。

1970年代に音楽活動を開始して以降、常にシーンの先端を走り続けてきた細野晴臣。YMOやはっぴいえんどでの活動、アーティストとの共演などで存在感を示す細野さんだが、上に示す通りソロ・アルバムはたったの11枚と意外に少ない。本書では、そんな11枚のアルバムを手掛けた7人に、アルバム制作当時の時代背景やスタジオ風景、細野さん以外の担当作品、あるいは各人の音楽遍歴などを事細かに尋ねている。録音機材やミックスダウン、マスタリングテクニックなどについても必要最小限語られ、特に1970~80年代のオーディオ・ブームが密接に関係しているあたりはオーディオ・ファンとして大変に興味深い。これまで細野さんからしか語られてこなかったアルバム・楽曲解説が、エンジニア視点から語られるというのも極めて貴重だ。細野さんのファンならばぜひ押さえておきたい本。

それにしても細野さんのアルバムについてはこれまで散々語られていた感があったが、本書においても新情報は続出していて、まだまだ語られ方が足りない、十分に情報が出し切られていなかったことに驚かされる。Non-Standardレーベル設立当時から細野さんと懇意にしている(他の著書では長屋のご隠居・細野さんのよき話し相手である)鈴木さんの話の引き出し方の巧みさが素晴らしいからだろう。史料価値も高く、永久保存版ともいうべき本に仕上がっている。

« 02/12 【読】 「デザイン思考が世界を変える~イノベーションを導く新しい考え方(ティム・ブラウン、千葉敏生訳、早川書房)」 | トップページ | 02/13 【読】 積読通信 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 02/12 【読】 「デザイン思考が世界を変える~イノベーションを導く新しい考え方(ティム・ブラウン、千葉敏生訳、早川書房)」 | トップページ | 02/13 【読】 積読通信 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ