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2015年11月 4日 (水)

11/04 【読】 「ザ・カリスマドッグトレーナー、シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55(シーザー・ミラン、ナショナルジオグラフィック)」

「ザ・カリスマドッグトレーナー、シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55(シーザー・ミラン、ナショナルジオグラフィック)」

ドッグ・トレーナー、動物行動学者として活動。テレビ番組「ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ち、わかります~」はアメリカで好評を博し、数年前には日本でも放映された。テレビ出演、著書多数。現在はドッグ・サイコロジーセンター所長としても活躍するシーザー・ミランが、犬と人間とのただしい付き合い方を解説した書。原著は2013年刊行、本書は日本語版として2015年9月に発売されたもの。

シーザー・ミランの番組は亭主も欠かさずチェックしていて、テレビで放送する際には録画して何度も見直していた。問題行動を起こす犬と、その飼い主を訪ね、たちどころに問題を解決する氏のスーパー・トレーナーぶりはまさに「魔法」。手の付けられないほどに興奮していた犬が、氏を前にして従順となる光景は、強い衝撃として脳裏に焼きついている。氏自身も多くの犬の飼い主であり、一部の犬は氏のアシスタントとして、犬の問題行動解決に一役買っている。氏のように、犬ともっとわかりあえるにはどうすればよいだろうか―――かねてより気になってはいた。

本書では、カリスマ・ドッグトレーナーである氏が、犬と人間とがただしく付き合っていくために、人間としてすべきことが実に明確に書かれている。動物行動学についてはヴィベケ・S・リーセ氏などが具体的な犬の行動を実例つきで詳細に説明した本があったり、あるいは逆に人間の心に直接触れるような、ある種「癒し」的な内容を多分に含んだ本があったりもしたが、本書の内容は実に理論的で合理的、体系的。いわく、「犬は本能の動物」であり、もっとも優先すべきは犬が「本能に支配された動物」であると人間自身が理解することだ。次に認識すべきは「イエイヌ」の要素。そして「犬種」。最後に「名前=愛犬」。本能を充分に満足させなければ、犬はコントロール不能に陥ったりストレスを溜めたりして、様々な問題行動を起こすというのだ。

そんな犬の本質から、氏は犬との接し方の順序として「運動」「しつけ」「愛情」を推奨する。まずは運動で犬の本能、身体を動かす喜びを刺激し、満足を促す。次にしつけによって犬にルール・境界・制限を設定する。ルールや境界・制限を守ることができたならば充分に愛情を注ぐ。人間は、「人間と犬」という混成の群れ(パック)のリーダーでなければならない。穏やかで毅然とし、つねにリーダーとして振舞うことが要求される。散歩の際には「人間がリーダー」であることを人間自身が意識しなければならない。人間がリーダーの役割を担わないと本来群れで行動する犬は混乱し、また自らがリーダーとなろうとして、これまた様々な問題行動の原因となる。300ページ弱、口絵の多い、読みやすい本でありながらここまで有用で、示唆に富んだ本がかけるとは―――さすがカリスマ・ドッグトレーナーだ。

ちなみに亭主、この本を読んで少し意識を変えている。リーダーとして自信を持って振舞うのはもちろんのこと、散歩の際にはまず最初に「本能」を充足させてのち本題である散歩に移るなど散歩の仕方に工夫している(以前は家を出る最初から犬をコントロールしようとしていた)。問題行動を起こす犬の飼い主のみならず、犬をもっと知りたい、犬の幸せを追求したい愛犬家必読の書。

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