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2015年9月30日 (水)

09/30 【読】 「ネイティブはこの『5単語』で会話する(晴山陽一、青春出版社)」

「ネイティブはこの『5単語』で会話する(晴山陽一、青春出版社)」

大学卒業後に出版社に入社、英語教材の開発を手がけるほか、英語教育関連のソフトウェア開発に従事してきた著者が、ネイティブ会話に頻出する5つの単語"have", "get", "take", "give", "make"の様々な意味・使い方を示した書。

中学英語でも特に早い時期に習う、これらの単語。それぞれ「持つ」「手に入れる」「取る」「与える」「作る」という意味を持つこれらの単語、実は非常に豊かな意味を持つのだという。ネイティブとの会話には、100語あれば充分と著者は別の本で解説しているが、なかでもこの5つの単語は動詞として使い勝手がよく、たとえば"have"などは「所有する」をベースとして10種の使い分けが出来るのだそうだ。極端な話、動詞として5つの単語さえあれば日常会話に不便はまったくない、というのが著者の主張。小難しく考えがちな英語学習を、シンプルにし、英会話の敷居をぐっと下げることが本書の主眼と言える。

もっとも、亭主が読んだ限りでは、この5つの単語はより具体的な動作を表す動詞で言いかえが可能。たとえば"make a reservation"は"reserve"で言い換えることが出来るし、"had shock"は"shocked"でも良い。ただし、実際に言いかえてみると(あるいは口に出して読んでみると)細かい部分でニュアンスが違うようにも感じられる。5単語を介することでより婉曲的、控えめな表現になるとでもいおうか。論文ならば5単語をつかわずに具体的な動作を表す動詞を使うのが正確を期するという意味でも望ましい。このあたりはTPOによるといったところか。

もう一つ、本書は、5単語を額面どおり「持つ」「手に入れる」「取る」「与える」「作る」と訳することの危険性をも示唆する。"have"は「持つ」ではなく、「密接な関係、切っても切れない関係にある」という極めて抽象的な概念として覚えるべきで、この概念を常に意識していれば、ネイティブが"have"を使う意味も自然と理解できる(他の4単語も同じく)。単なる慣用句集として使うのではなく、英語話者に共通する「意識」を感覚として体得することが本書の最終的な目標といえるだろう。

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