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2015年7月26日 (日)

07/26 日々雑感

またしても着地点を定めず書いてみる。

このところ、なぜか『MASTER TAPE 〜荒井由実「ひこうき雲」の秘密を探る〜(NHK-BS2, 2010年1月放送』を何度も見直している。

「ひこうき雲」は1973年にリリースされた荒井由実(現在の松任谷由実)のファーストアルバム。村井邦彦(音楽プロデューサー・元アルファレコード社長)に見出され、フィンガーズの追っかけからシンガーソングライターとしてデビューすることとなった彼女が、キャラメル・ママ(その後のティン・パン・アレイ)の強力なサポートを受けて制作されたアルバムである。NHK-BS2の放送では、松任谷由実が当時の録音スタジオを訪れ、ディレクターだった有賀恒夫、レコーディングエンジニアだった吉沢典夫と再会。さらにキャラメル・ママのメンバーだった松任谷正隆、細野晴臣、林立夫らもスタジオに集合し、皆でアルバムのマスターテープを聴きながら当時の思い出を語る。

亭主はキャラメル・ママの世代を下り、YMOから強烈に音楽にのめりこみ始めたので、「ひこうき雲」がリリースされた当時の状況はよく分からない。ただ、YMOから過去へとさかのぼり、キャラメル・ママの音楽へと到達した頃の自身の状況を思い出すと、松任谷由実を始めとする出演者の思いにひどく共感して、知らぬ間に涙目になってしまうのだ。

若い頃の亭主は、常に自らの居場所を捜し求めていた。家を出て、2畳ばかりの予備校の寮で暮らし始めたときも、大学に入り、病院のようなつくりの学生寮に住んでいたときも、常に違和感や孤独感、閉塞感とともに暮らしていた。結婚し、自らの家を持ち、家族たちと暮らしている現在に至ってもこの違和感は治まらない。むしろかつての辛かったけれど自由だった頃を思い出し、あの頃に戻れたらもっとより良く生きられたのにとすら考えている。

人生は短い。あらためて自らの人生を振り返れば、その時々の自分の選択が正しかったのだろうかとの疑念が持ち上がる。人生は壮大な実験場で、今の人生は考え得る様々な人生のなかのほんの1つのケースに過ぎないだとか、あるいは自分の存在などこの長い歴史のなかではごくごくちっぽけな存在に過ぎないだとか―――あえて小さく評価して納得しようとしているが、それでもたびたび気持ちが揺らいでしまう。

亭主もまたあと数十年もすればこの世界から消えうせる。そこから10年もすれば、自分がこの世界に居たことの痕跡はきれいさっぱり失われる。

目の前にある、妻と愛犬が微笑む写真も、妻からの手紙も、背後を埋め尽くすCDのコレクションも、すべてがこの世から綺麗さっぱり消えてなくなるのだ。こればかりはどうしようもないと思いつつ、それでもあきらめる事ができないでいる。

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