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2015年1月13日 (火)

01/13 【読】 「言葉を変えると、人生が変わる(クリスティーナ・ホール、喜多見龍一、VOICE)」

 「言葉を変えると、人生が変わる(クリスティーナ・ホール、喜多見龍一、VOICE)」

言語学者であるジョン・グリンダーと、心理セラピストのリチャード・バンドラーによって創設された心理療法「神経言語プログラミング(Neural Language Programing : NLP)」。言語学者のノーム・チョムスキー、心理学者のアルフレッド・アドラーの理論・思想をベースとし、人間の認知・心理が「言語」に左右されるという基本アイデアを発展させた言語による心理カウンセリングを提唱する。近年は自己啓発セミナーとしても普及し、オバマ大統領ら著名人もこの方法を駆使したスピーチをおこなっているという。本書は、作家でコピーライターの喜多見氏が、グリンダー、バンドラーとともにNLPの手法を切り開いたクリスティーナ・ホール博士にインタビューを試みたもの。2008年7月初版。

人間の認知機能を言語というフレームからとらえ、深く掘り下げたNLP。人間の外的世界からの情報が言語化されて内的世界へと取り込まれる際に、ある種の歪曲・削除・一般化が生じるとするのがNLPの基本的な考え方だ。歪曲・削除・一般化された情報は、その人の信念や観念となって思考や行動を制限する。NLPでは、この制限をバックトラックやリフレーミングなどといった思考方法によってニュートラルでグローバル、あるいは未来指向的な視点へ変えることで問題解決を図る。相手の可能性を引き出す質問方法、時制を使った自己実現方法など、その応用範囲はきわめて広い。

一方で、NLPは心理学者、神経科学者、言語学者などから信頼性を疑問視され、疑似科学などと揶揄されることもあるという。ただし、亭主がこれまで受けてきた様々なセミナー(発想力であるとか、アサーションであるとか)の内容と比較すると、用語の定義・使い方が若干独特であるものの、多くの部分が他の心理セミナーと考え方を共通にしている。実は亭主の妻もNLPの講座を受講していて、亭主自身講座の雰囲気や内容を聞かされている。学問として成り立っているかはさておき、心理療法を拡張した自己啓発セミナーとしてはごくごく真っ当な内容である。

前置きが長くなったが、本書について。創始者から直接指導を受けたという(いわば第2世代である)ホール博士のインタビューは、NLPのエッセンスを極めて濃密に抽出している。亭主が漏れ聞いた様々なNLPの用語や手法がインタビューの中に余すところ無く開陳されており、コンパクトにまとまった入門書、といった印象。口語体で読みやすい文章、例の多さ、そしてこれまでばらばらに語られていたというNLPの様々な手法が一つのケーススタディの中で立体的・統合的に語られているという点で、これまでの入門書とは一線を画する・らしい(らしいというのはNLPの正式な教育を亭主は受けていないため)。インタビュアーである喜多見氏もこの点に感銘を受けたようだ。

亭主も、これまで受けてきた様々なセミナーの内容をNLPの視点から再確認し、さらに新しい視点を得ることが出来た。この手法をどのように業務に応用しようかとワクワクしながら読むことが出来、非常に有意義であった。NLPを知らない人にも、またこれまでセミナーを受講してきた人にも分かりやすい入門書といえる。

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