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2014年12月 5日 (金)

12/06 【読】 「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(小倉 広、ダイヤモンド社)」

「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(小倉 広、ダイヤモンド社)」

オーストリア出身の心理学者・アルフレッド・アドラー。フロイトやユングと並ぶ心理学の巨人と評されながらも、巷間での評価はけして高くない彼の業績を、わかりやすい言葉を用いて書き下したのが本書となる。著者である小倉氏は組織人事コンサルタント、アドラー派心理カウンセラーとして活躍している。

「自己啓発の父」などと呼ばれ、「七つの習慣」のスティーヴン・R・コヴィーや「人を動かす」のデール・カーネギーら多くの自己啓発本で参照されるアドラー。「個人心理学」のジャンルを開拓し、マズローやロジャースなど近代心理学の礎となった心理学者たちに多大な影響を与えた彼ではあるが、日本での知名度は圧倒的に低い。その理由は彼の考え方が、あまりにも「あたりまえ(コモンセンス)」の話であり、また心理学の枠を超えて何度と無く使われている言葉ばかりだったからに他ならない。コーチング理論やNLPなど、アドラーの言葉をそのまま引用した自己啓発プログラムは実に多いが、そのほとんどが、それら言葉がアドラー由来であることを表明せず、まるで新しく発見された言葉であるかのように使われている。ともあれアドラーはそんな状況に頓着しなかったようだ。

アドラーの知名度が低い理由のもう一つは、彼が著作となるようなものをほとんど遺さず、また彼の弟子や孫弟子といった人間たちが、フロイトやユングのような「学派」を形成しなかったことにある。代わりに、多くの自己啓発プログラムが彼の考え方に共感した。またアランの「幸福論」が、キリスト教におけるイエスの教えがアドラーの考え方を下支えした。学派ががっしりとスクラムを組んで論陣を張らずとも、人々の心がすんなりと受け止める、実に親和力の高い考え方だったといえるだろう。

では、たとえばどんな言葉がかかれているだろうか。

「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。(自己決定性)」

「あなたが劣っているから劣等感があるのではない。どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。目標がある限り、劣等感があるのは当然なのだ。(劣等感)」

「悲しいから涙を流すのではない。相手を責め、同情や注目を惹くために泣いているのだ。(感情)」

本書にはほかにも(ライフスタイル)、(ライフタスク)、(家族構成)、(教育)、(共同体感覚)、(勇気)、(課題の分離)などについて言及しているが、その考え方の多くが個としての自立や責任感、社会に生きる人間としてあるべき振る舞いを語っている。その言葉はときに痛烈で、ときに優しい。亭主にとっては研修で習った、あるいは様々な本で読んだ言葉が多く、まるでこれまでの復習をしているような感じで詠むことができた。

心理学というほどには体系的ではないが、実践面においては非常に応用の効く言葉ばかりだったように感じた。

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