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2014年11月18日 (火)

11/18 【読】 「レコード・プロデューサーはスーパーマンをめざす(細野晴臣、徳間書店)」

 「レコード・プロデューサーはスーパーマンをめざす(細野晴臣、徳間書店)」

Yellow Magic Orchestraのメンバーとして圧倒的な人気を誇っていた細野さんが、自身の音楽遍歴からレコード・プロデューサーのありかたを語ったもの。1979年刊行。YMOとしての2ndアルバム"Solid State Survivor"リリース前夜のインタビュー記事を書き下ろしたのが本書となる。なお、1984年に文庫本として再刊しており、今回はこちらの文庫本を購入した。

アメリカのレコード業界を動かす中心的人物「プロデューサー」の役割に注目し、日本にこのシステムを導入しようとした細野さん。世界進出をもくろんだYMOでの音楽活動をきっかけに、プロデューサーの役割、資質、心構えなどをことこまかに分析している。プロデューサーは、レコードを企画し、製作し、販売するまでの全ての作業を統括・管理する。したがってプロデューサーは、レコード制作の全てを熟知するか、有能なスタッフにそれら作業を依頼・管理する必要があるのだという。知識や人材管理だけではない。様々な難題を解決して進むべき方向性を示す決断力や、連日の作業に耐える強靭な身体も必要だ。結果としてプロデューサーはスーパーマンでなくてはならない―――という論述には説得力がある。 スーパーマンにはなる必要はないが、現代におけるリーダー論と共通する部分も多い。アメリカのレコード業界からの影響とはいえ、現代のリーダー論と通じる多くの部分が、1970-80年代にすでに確立されているというのは衝撃的だ。日本は一体何周遅れなのだろうと惨憺たる気持ちになる。ウラを返して言えば本書は、リーダー論を語る書として現代においても充分に通用する本である。実は亭主、高校生の頃に本書を読んでいたのだが、いつのまにか処分していたらしく今回再読していた。当時はピンとこなかったプロデューサーの役割、リーダーのありかたなどは今改めて読んでみると非常に判りやすく、また本質を突いたものだった。

なお、(他の細野さんの著書と同様に)本書においても細野さんとその周辺アーティストに関する裏話が多く収録されている。"Solid State Survivor"の当初アルバムタイトルが「メタマー」であったこと、トミー・リビューマやヴァン・ダイク・パークスなど海外のアーティストとの邂逅など、ファンならば押さえておきたいエピソードが目白押し。読んで損はない。

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