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2014年8月25日 (月)

08/25 【読】 「ユンカース・カム・ヒア(木根尚登、CBSソニー出版)」

「ユンカース・カム・ヒア(木根尚登、CBSソニー出版)」

TMネットワークの木根尚登が、処女作である小説「キャロル」発表のわずか半年後に発表した、エンターテイメント小説。実在するミニチュア・シュナウザー「ユンカース」を主人公に、ユンカースと、それを取り巻く人間たちの活躍を描いた物語。1990年初版。上下巻だが、本作発表時には2部上下巻の表示は無かった。

英国留学中の女子高生・麻生瞳は、ロンドン市内のペットショップで一匹のミニチュア・シュナウザーを見つける。白と黒の入り混じった毛並み(おそらくソルト&ペッパー)、ぬいぐるみのような身体、あどけない表情に心を奪われた瞳は、シュナウザーを日本へ持ち帰ることを決心する。ヒースロー空港から羽田空港、そして羽田空港の荷物受け取りで起きた小さな事件を発端に、ユンカースと瞳の大冒険が始まる。

「マルモのおきて」などとともに、シュナウザー関係の話題にはかならず登場する本作。その最大の特徴は主人公であるユンカースが「しゃべる」という点だろう。「マルモ」のムックにさかのぼること何年か(めんどいので数えない)、シュナウザーの男の子が人間と対等な口をきくという設定は、当時から話題になっていたようだ。ときに厳しく、ときに鋭いコメントを発するムックに対して、ユンカースはさらに犬離れしたコミュニケーション能力を発揮する。小室哲哉氏の愛犬・ユンカースも(また我が家のまはろくんも)相当に賢いが、ユンカースのそれは別格に近い(なにしろ一人でコーヒーを煎れ、ファッション誌をめくるのだ)。そんなユンカースと、ユンカースの相棒の瞳(活発で陽気な元気娘)の活躍は、読む人みなに勇気と、元気を与えてくれる。随所に入った挿絵、ユンカースの表情も素敵だ。

大人向けのファンタジー小説、シュナウザー好きにはぜひ読んでもらいたい本。おそらく読み終わった後は、シュナウザーがもっともっと好きになっているはずだ。

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