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2014年7月13日 (日)

07/12 【読】 「犬の心へまっしぐら〜犬に学び、共感し、人間との完璧な関係を築くために〜(アンジェロ・ヴァイラ、中央公論新社)」

「犬の心へまっしぐら〜犬に学び、共感し、人間との完璧な関係を築くために〜(アンジェロ・ヴァイラ、中央公論新社)」

犬と人間との関係改善のために活動。「犬から学ぼう」という趣旨の団体"Think Dog"代表を経て、現在は「動物と人間の関係改善研究センター」コーディネイターとして活躍する氏が、犬との接し方、犬とさらに深く理解しあう方法について解説した本。氏は動物認知学、神経言語学、心理学などに精通しており、チベット仏教から瞑想の方法なども学んでいるという。

犬を知り、犬を理解し、犬が何を考えているか、何を欲しているかを気付くことで、犬と人間との関係は劇的に改善する。犬に語りかけ、犬の言葉に耳を傾け、そして互いが理解しあうことが、人間と犬、両者にとって幸福であると本書は記している。著者にとって犬は人間に気付きを与える師であり、素敵な遊び相手であり、そして同じ人生を生きる道連れである。力による調教、人間からの一方的な押し付けは犬に決して良い影響を与えない。犬の欲求を満足させるとともに、社会的規範を犯さないようにすること、犬と人間がまるで「六本足の動物」のように生きること、それが本書の最終目的となる。

面白いのは本書が、いわゆる「人間の心理学」、人間が、人間向けに作り上げた心理学の枠組みを積極的に利用している点だろう。たとえばエイブラハム・マズローが提唱する「欲求のピラミッド」、生理的欲求、安全への欲求、社会的欲求、進歩への欲求は、そのまま犬にも当てはまる。脳というハードウェアは犬と人間では大きく異なるのだろうが、もし心理学が充分に抽象化され、純化されているならば、その枠組みは生物共通のものとなる。ならば狼から飼いならされ、人間にとって無二のパートナーとなった犬などはたやすくこの枠組みに収まるのだろう。仮定としては大胆だが、著者の実績はその仮定を補ってあまりある。

本書は、氏の提唱する"Think Dog"のごく初歩的な部分、理論的な下地を事例をもとに紹介している。ノウハウ本としては充分とはいえないが、理論部分は非常に濃厚で読み応えがある。理論部分が多いということは、応用面を考えつつ、これからじっくりと取り組めるということでもある。犬を愛し、犬とともに生きていきたい人にはぜひ読んでもらいたい本

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