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2014年4月25日 (金)

04/25 【読】 「マッキンゼー式最強の成長戦略(パトリック・ヴィギュエリ、スヴェン・スミット、メルダッド・バグハイ、エクスナレッジ)

「マッキンゼー式最強の成長戦略(パトリック・ヴィギュエリ、スヴェン・スミット、メルダッド・バグハイ、エクスナレッジ)

マッキンゼー&カンパニーのオフィス・ディレクターとして企業のM&A、経営コンサルテーションに従事する著者らが、経営者向けに記した成長戦略立案と行動指針の指南書。マッキンゼー社がこれまでに蓄積してきた多数の企業の業績データを基にして、企業が成長戦略を立案する際に必要となる視点・方向性、アーキテクチャーを提供する。3部構成、全14章。2009年刊行。

本書では、企業が成長戦略を立案するに際して二つの有益なキーワードを示している。一つは「粒度(グラニュラー)」。市場は、全世界・全地球規模をあらわすG0から、個々の顧客にミートするG5まで、6段階の顧客層(というか粒度)で表現することができる。グローバルな視野を持った経営者は得てして「地域レベル」「国レベル」で市場を語りがちであるが、ざっくりとした市場ではなく、より粒度の細かい、都市や地方、あるいは個人の嗜好にまで落とし込んでマーケティングをすべきであるという。この「粒度」の考え方は、様々な方向に適用可能。たとえば高齢化に向けて医療ビジネスが今後伸びるといった予測がなされた際には、「医療」という大きな枠組みで市場を語るのではなく、「創薬」や「検査機器」などより細かい市場に着目しなければ、本質を見誤ることになる。

もう一つは「シリンダー」という概念。企業の成長幅には「市場への追い風や逆風・あるいは過去の資産(ポートフォリオ・モメンタム)」、「企業の買収や売却(M&A)」、「シェアの獲得」という3つのシリンダー(成長幅)が存在するという。企業の成長幅は、この3つのシリンダー(成長幅)の合計値であり、自社の成長がどのシリンダーによるものか、またどのシリンダーを伸ばして(燃焼して)いくべきかを決めることが、成長戦略の立案に相当するのだという。ちなみに、3つのシリンダーのうち「シェアの獲得」は他の2つのシリンダーに比べて圧倒的に実現が困難なのだそうだ。 この二つのキーワードを核として、実際の企業の成長例・実績・ビジネス戦略と照らしながら読者に成長戦略の立て方を指南するのが本書、というわけ。章立てが明快である点、例が多く示され、また各章の要点が併記されているという点で非常に読みやすく、また非常に参考になった。また「グラニュラー」「シリンダー」から展開される様々な方法論も重厚で、動機付けから実践までしっかりとケアされている点好感が持てた。

文章も明確で、読み物としても面白い。誰にもオススメできるというわけでもなさそうだが、研修の一環として読み、自身のビジネスに置き換えてみると楽しいと思われる。

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