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2014年3月10日 (月)

03/10 【読】 「ジャズのある風景(山中千尋、晶文社)」

「ジャズのある風景(山中千尋、晶文社)」

群馬県は桐生市出身、バークリー音楽大学を主席で卒業した後はニューヨークを中心に活動。2001年にはデビューアルバムを澤野工房よりリリースしたジャズ・ピアニスト、山中千尋のエッセイ集。ジャズ雑誌の連載および桐生タイムスへの寄稿記事をまとめたのが本書となる。2013年8月刊。

本書は大きくわけて5部構成。2010〜2012年にミュージック・マガジン、Jazz Perspective誌などで連載していたエッセイをまとめた第1部、Weekly NY Japonへの連載である日記の第2部、Jazz Japanへのエッセイをまとめた第3部、Jazz Lifeおよび桐生タイムスへ寄稿した日記の第4部、そして同じくJazz Lifeに寄稿したエッセイの第5部。その内容は、NYでの生活、他のジャズ・ミュージシャンとの交流、ツアーでの出来事、あるいはその時々での関心事など多岐にわたる。CDなどで奔放なピアノ演奏を繰り広げる彼女だけあって、本書の中の彼女もまた奔放で、快活。気ぜわしいニューヨーカーの気質を反映してか、都会のキャリア・ウーマン然とした雰囲気を醸し出している。ビジネスのためなら女性という性すらも武器にするしたたかさ、ジャズ・ミュージシャン独特のむさくるしい男所帯の中でもけしてめげないメンタルの強さは、まるでハリウッド映画に登場するスーパーウーマンといった趣だ。そもそもがかなり豪快な性格のようで、エッセイ中には、ジャズ評論家、ジャズ喫茶いやさジャズ喫茶のオヤジまでも痛烈に批判する。ジャズ喫茶「メグ」の店主である寺島靖国氏とは互いの連載記事でたびたびバトルを繰り広げているようで、ジジイと小娘の悪態のつき合いがとても痛快だ。

亭主はといえば、山中氏のアルバムを毎回楽しみにしている。今回初めて彼女のナマの声(というか文章)を読んで、彼女の演奏に秘められたすさまじいエネルギーの一端を感じることができた。いや、あくまでもエネルギーの「一端」、アルバムの彼女は随分と抑制を効かせているようだ。たとえていうならば、鎖につながれた猛獣。ドラムやベースといったリズムの枷で抑えられてはいるが、彼女の野生は常に行き場を探して咆哮している。

自己主張激しいニューヨーカーのエネルギーに振り回されつつ、ジェットコースター感覚で読みたい

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