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2014年2月21日 (金)

02/21 【読】 「ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚(後藤雅洋、集英社新書)」

「ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚(後藤雅洋、集英社新書)」

ジョン・コルトレーンが死去した1967年に四谷に開店。ジャズ喫茶全盛の60年代より現在に至るまで、日本のジャズシーンをみつづけてきた「いーぐる」店主の後藤氏が、代表的なジャズのアルバム100枚を「いーぐる」の歴史とともに紹介した本。2007年12月刊。

父親のあとを受け、学生運動まっただなかの四谷に開店した「いーぐる」。格別ジャズに詳しいわけでもない後藤氏が、ジャズ喫茶を始めるにあたって参謀たちと立てた戦略は、ジャンルの限定だった。硬派ジャズ喫茶の新宿"DIG"の4000枚という圧倒的なアルバム・コレクションに対し、「いーぐる」開店時に用意したアルバムの枚数はたったの400枚。しかし、彼の参謀と後藤氏は、この枚数の差を埋める秘策として当初アルバムを「ジャズ・ボーカル」と「ピアノ・トリオ」に限定した。次第に増えていくアルバム、ジャズ喫茶の常連たちがもたらす情報を元に、「いーぐる」はジャズという巨大な川の流れを現在に向かって下り始める。

本書がセレクトした100枚は、いわゆる「超有名盤」から知る人ぞ知る「名盤」まで古今東西のジャズを網羅している。コルトレーンやマイルス・デイヴィス、バド・パウエルなどジャズの巨人たちをはじめ、ビッグ・バンド、フリー・ジャズ、ハードバップ、コンテンポラリーあるいはヨーロッパやアフリカのジャズに至るまで様々なジャズを紹介する。面白いのは「フュージョン」というジャンルを見事に無視している点だろうか。一時期強烈に流行したフュージョン、多くのジャズ喫茶が流行の波に乗った中で、「いーぐる」だけは静観していた。結果的にその後フュージョン人気は急速に低下しシーン全体が沈滞化するのだが―――「いーぐる」には無縁だったようで。

亭主自身は本書を遅れ馳せながらのジャズ入門書ととらえている。本書をカタログにしてこれからアルバムを少しづつそろえていこうかなどと考えていたりもする。幸い基本的なアーティストはほぼ抑えてあったが、アルバムのセレクトは微妙にずれている。この辺のずれを今後埋めていく予定。

気取らない文体と、時代を映した書き振りが楽しい本。

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