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2014年2月 9日 (日)

02/08 【読】 「ダブステップ・ディスクガイド(国書刊行会)」

「ダブステップ・ディスクガイド(国書刊行会)」

UKはブリストル発。UKガラージ、ドラムンベースから派生した2ステップ、その2ステップを2000年代のUKアンダーグラウンドがダークにアレンジした音楽が「ダブステップ」である。本書は、ダブステップに関する全ての情報を網羅。ジャンル成立の経緯、関係者へのインタビュー、サウンドシステムの概要、ディスク・ガイド、ショップ・ガイドさらにはインターネットにおけるダブステップ関連のサイトまであらゆる情報を集約している。 2013年2月刊行。

重々しいベースラインと、半分しかキックを打たないタメのあるドラムパターンを特徴とし、とにかくディープなサウンドとして国内においてもじわりとシーンが立ち上がりつつあるダブステップ。海外ではUKの地方ラジオ局、レーベル、クラブが一体となりシーンを盛り上げている。シーンの中心地であるブリストルにはBurial, Pinch, Skream!, Shackleton, Benga, The Bugsなど多彩なアーティストが集い、グライムやジューク、ブロステップといった亜種を生み出しながら拡大を続けている。日本においてもGoth-Trad, Quarta330などのアーティストがUKのレーベルと契約してムーブメントの一端を担っている。日本でのシーンの中心は世田谷区北沢にあるベース・ミュージックのレコード店"Disc Shop Zero"。本書を読むことでムーブメントの全体像、過去そして現在が把握できる。マニアだけでなく、これからダブステップを聴こうとする人にも有益だろう。

本書が、以前に紹介した"Techno Difinitive"や"Ambient Music"といったディスクガイドと決定的に異なるのは、"Techno~"や"Ambient~"がいわゆるCD/LP紹介本に徹していたのに対し、コラムやインタビュー、ショップガイドなどの周辺情報にこだわった点だろう。えてして紹介本はコレクション自慢に陥りやすく、また文章で音楽を説明するという制約からレビュワーの独りよがりになりやすい。一方で本書は、ダブステップというジャンルをあらゆる方向から紹介することを試みている。非常に内容が濃い。

なお本書では、2Stepやブレイクビーツの源流であるジャングルやドラムンベースのディスクについてもレビューがある。Roni Size, Goldie, LTJ Bukem, Makotoといったおなじみのアーティストの作品も紹介されている。ジャングルやドラムンベースを知っていてダブステップを知らない人は、ここから容易に新規参入が可能だ。

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