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2014年1月27日 (月)

01/27 【読】 「パロの暗黒(五代ゆう、早川文庫)」

「パロの暗黒(五代ゆう、早川文庫)」

2009年5月に作者・栗本薫氏が逝去し、未完の大作となってしまったグイン・サーガの続編を書き継ごうとする試み「グイン・サーガ続編プロジェクト」の記念すべき第1作。作者である五代ゆう氏は、1991年に「はじまりの骨の物語」で第4回ファンタジア長編小説大賞を受賞してデビューしたとのこと。

実の子であるスーティ(小イシュトヴァーン)を追い、パロの首都・クリスタルを出てミロク教の聖都・ヤガへと向かったゴーラ王イシュトヴァーン。だが、彼の真の目的は、若き日に結婚を誓い合ったパロの女王・リンダへの求婚だった。巧みに追っ手を撒いてクリスタルへと戻った彼は、盗賊まがいの方法を使って王宮への侵入を試みる。

まず本書が、中途で終わってしまった前巻「見知らぬ明日」の直接の続編ではないことに注意されたい。ミロク教の陥穽へと落ちたフロリーの運命は続巻以降で描かれることとなるそうだが、本作ではあえて舞台をパロに戻し、パロからの再スタートとなっている。五代氏はグイン歴30年、モノ書きとしてのキャリアも20年以上ということで文体も、また作中描写も原作そっくり、作品世界をしっかり継承している。なお、続巻「サイロンの挽歌」は宵野ゆめ氏が担当しているという。すでに外伝は久美沙織氏らが執筆しており、現状では正編は二人がかりの執筆、となるようだ。一体何人がかりとなるのかはよくわからないが、乗りかかった船、なにがなんでも完結して欲しいところだ。

なお、本書のあとがきに盛大な「ネタばらし」があって、一部で大変な物議を読んでいる。「栗本先生なら絶対にやらなかったことをあえてすること」という五代氏の「きまりごと」に端を発する今回の事件、ただ本当に栗本薫がやらなかったかは、(栗本氏自身が亡くなっている今となっては)証明する手立てがない。栗本氏自身は生前に何巻分かのプロットを残していたという話だが・・・ストーリを破綻させなければ(亭主自身は)これもアリだと思っている。

次巻はケイロニア篇とのこと。楽しみに待ちたい。

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